-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
三本槍岳の過去の記事
2019年02月24日 冬季三本槍デビューは快晴無風でむふふふ!
2017年09月09日 リハビリの三本槍
2012年08月31日 鏡ヶ沼から須立山と三本槍岳
今季をもって営業を終了するマウントジーンズ那須。ゴンドラを利用して冬季の三本槍岳に登れるのもこれが最後だ。来年は、北温泉などから中の大倉尾根に取り付く苦行のようなルートとなる。
営業最終日の3月10日が迫るなか、いつ行こうかと予報とにらめっこの日々を悶々と暮らしていた。先般気温が高かった時はもう冬が終わってしまうのかなどと気を揉んだ。何故か土日に好天が巡ってくるが、出来れば混雑の無い平日希望なのだ。
そしてついにタイミングがやってきた。「お天気ナビゲーター」と「天気とくらす」で午前中は晴れで見晴らしも良好と出た。風が最高で14m程度、午後には一桁になるという。自分は正直10m以上の風は出来れば避けたいが、そんな我儘を言っていると那須エリアの登山はなかなか成立しないのだ。
車窓から見る那須連山は青空に映えて神々しく輝いている。随分待った甲斐があったなとほくそ笑む。だが風はどうなんだろう。予報外の爆風が吹いているのではないか。山頂に着く前にガスが来て天気が急変してしまうのではないか。などなど、欲張り登山者は心配が絶えない。
スキー場営業開始時間前に駐車場に到着。既に停めている車内では朝食を摂る人もちらほら。平日なのになかなか盛況だ。もっとも登山者はごく一部で大多数はスキーやボードのようである。
5年前のように”てんやわんや”することもなく、なんとお一人様ゴンドラ一台の乗車と豪勢だ。自分の前は登山の人だ。別々に乗ろうとしたら「一緒にどうぞ」と誘われた。山頂駅までの間、山の武勇伝を楽しく聞かせていただいた。
天気は晴朗。風は予報ほど強くは無し。幸先の良いスタート。今日はチェーンスパイクで歩きだしたが、中の大倉尾根に乗る手前で深雪に埋まるようになったので背負ってきたスノーシューにチェンジした。ゴンドラで一緒だった方はツボ足、後ろから来たスノーシュー(ライトニングアッセント)一名、山スキー二名そして自分。
スダレ山手前のガレ場は雪が着かなく岩が露出している。流石にスノーシューは無理なのでここでチェーンスパイクへ換装。ライトニングアッセント氏はそのまま頑張っている模様。スキーの人もここでは背負っていた。
清水平との出会いから下る頃になるとトレースが千々に乱れ、適当に歩くと踏み抜き多発。こういう所こそスノーシューなのだが、面倒なのでそのまま進んだ。下が灌木なので落とし穴のようにズボズボ埋まるのだ。
今日は風が強いだろうと思い、いつものガス持参のカップラーメンとコーヒーのフルコースは無しだ。ところがどうだ。山頂ったら、ほぼ無風ではないか。気温も幾らか高めで格好のランチ日和だ。何はともあれ、持ち合わせの行動食を頬張る。テルモスのお湯でカフェオレを入れれば天空のカフェテラスへと早変わり。しばし風景を楽しんだ。
下山は、序盤夏道を辿るようなトレースを追ったがやがて往路に合流してしまった。そのあと清水平分岐あたりで往路トレースを失い、若干上に登っていくと踏み抜きパラダイスに嵌る。時折太ももまでまるまる埋まると脱出にも体力が要る。でも、見渡す限りのチビ海老の尻尾で覆われるフィールドを歩くのはこれはこれで楽しいものだ。
概略コースタイム
ゴンドラ駅出発(08:42)-スダレ山(10:30)-三本槍(11:23)-休憩-
行動再開(11:46)-スダレ山(12:38)-ゴンドラ駅着(13:43)
カシミール3Dデータ
沿面距離:8.7Km
所要時間:5時間1分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
あれから随分雪は減った様ですが、三本槍岳に行くには良いタイミングでしたね。
前日の強風で山頂のエビの尻尾も成長した様子。
この厳冬期の絶景が来シーズンから手軽に見られないのは残念ですが、閉場前に行く事が出来たのは良かったです。
毎日予報見ながらハラハラしていたのですが、ようやく行くことができました。
下山後にカウンターに下山届けを申告にいった際、職員さんの口から営業終了を改めて告げられました。寂しそうな表情をしていました。
来年からは北温泉スタートなので大いにハードルがあがりますね。
先行者のトレースが無いと歩けないかもしれません。
リンゴさんのおっしゃるように10日前に比べだいぶ雪は減りましたね。
眺望には恵まれた良き山行だったようで、良かったです。
来年は黒川橋からのルートをぜひ試してください。
スキー場からのルートの合流部まで急登は殆どありませんし、北温泉のルートと違って最後の登りもありませんから。
ギリギリ終電に間に合ったような気分です。
最悪若干の悪天候もやむなしと考えていましたが、思わぬ好天でラッキーでした。
黒川橋からのルート、来年は是非チャレンジします。
野球親爺さんの後追いをするなら、それまで足腰を鍛錬しておかなくちゃですね。