-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
三本槍の過去の記事
2012年08月31日 鏡ヶ沼から須立山と三本槍岳
5月の下旬に日光の高山を歩いて以来、とんとご無沙汰の山歩き。爽やかな稜線と言われても、暑さに弱い自分は過去の三倉山敗退で夏の山はトラウマになっている。
今年は8月になって異常なほどの気温の低さが続いたが、空模様のほうはぐずついた週末が続いたのも皆さん記憶に新しいところ。そんな中、好天予報のもと、長いブランクで若干たるんできた腹回りにカツを入れるべく未踏の中の大倉尾根を訪れることにした。
駐車場から北温泉までは400m位下り坂を降りるが、日帰り入浴客が油断すると帰りにまた汗をかいてしまうんじゃないかなと老婆心(笑)
温泉手前が登山口となり、そこより山中へ入ると立派な登山道がある。序盤はつづら折りの急登だ。
やがて突端に突き上げ左に折れればあとは緩やかな道を登っていく。ようやく真横に茶臼岳が見える位置まで進んできたようだが、三本槍まではまだまだ遠い。
手前に横たわる高み、いつの日か登ってみたい鬼面山だが、こちら側から見ると毘沙門沢は深く、きりたつ北斜面は取り付くしまもなし。南の明礬沢からのアプローチが多いようだが、ふと野球親爺さんの記事が目に留まり、北温泉から飯盛山の北を巻いて南東尾根に取り付くというのが案外理想的ということが分かった。次の残雪シーズンにはと考えているのだが、地図を眺めれば眺めるほど案外難しそう。
スキー場分岐を通り過ぎた突き当りが中の大倉山。地形図には無いピークであるが、ここより本日の核心部である中の大倉尾根が始まる。
樹に覆われた登山道は涼しくて快適である。やがて空が開けるようになると、開放的な眺望に心躍るとともに、じんわりと暑さが体中を覆うようになる。立ち止まり僅かな木陰に身を寄せると冷たい空気が心地よいが、このなだらかな登りだというのに、夏の終わりの日差しは自分には結構辛い。
先ほどより右手に見えていた赤面山が登山道の分岐点からその全貌をあらわにしている。手前の前岳から赤面山に続く稜線も実に気持ちが良さそうだ。雪の赤面山に登った時に見た前岳。次回積雪期に赤面山を訪れる時は是非前岳まで足を延ばそうと決心した。
清水平からの登山道に合流する直前で、三脚を立てて写真撮影に没頭する今日初めての登山者に遭った。だが、三本槍への登山道へ合流すると後続対向のハイカーで大賑わい。ひっそりとした中の大倉尾根を登り詰めてきた自分は、突然大都会の喧騒に包まれてしまったような錯覚に陥る。(実は下山時の朝日の肩から先がもっと凄かったのは後述)
そして、三本槍への最後の登り。軽く下ったあとの60m程度の登りなのに地味に効くねぇ。ようやく山頂へ到着。嗚呼こちらは座るところにも苦労するほどの大賑わいで写真を撮るのも気を遣わないと駄目みたい。
ここまで長丁場の登りだっただけに、流石に大休止だ。だが、次から次へ登ってくるハイカーで山頂は喧噪状態。ゆっくり景色を眺める気分にもなれず、用意した食料の半分を消費して早々に山頂を辞する。
先ほどから茶臼岳方面はガスに覆われていてさっぱり眺望無し。楽しみにしていた清水平はもとより花は殆ど無いらしく、また空を覆ったガスのせいで残念な風景であった。
途中の1900mPからは角度を変えた三倉山方面を再度楽しむことが出来たが、何故か羽アリが一杯飛んでいてじっとしていると集中攻撃の嵐。近くに巣でもあったのだろうか、こちらもほうほうの体で退散だ。
朝日の肩には三本槍の山頂とは比べものにならない大量の登山者が居た。自分も塩梅の良い岩に腰掛け小休止。だが、周囲がガスで覆われていて、朝日岳に登っても眺望は期待できそうにないのでパス。
ガレ場に向かって下っていくと所々渋滞が発生している。たまにヘルメットを被っている人を見かけたが、落石を考えるとなるほど納得だ。
そして峰の茶屋跡避難小屋前では更に大量の人人人。う~んこれはもう駄目だ。過去にこれほど大量の登山者を見たのは同じ那須の紅葉期時期くらいしかないかなぁ。どうにも落ち着かないので即刻下山するしかないね。
無事下山終了すれば、峠の茶屋駐車場は溢れだした路駐から始まりあらゆる場所に車が停まっている。皆さんそこから車に戻るので、ここから先は一気に静かな山道となる。それでもロープウェイ駅まではちらほら人を見たが、大丸に向けてまた一人きりの道。
大丸では文明の利器、自販機の飲料で喉を潤し元気をチャージしてから最後は炎天下の車道歩きさ。流石にここまでくれば誰も歩いている人は居ないというもの。・・・という強がりも流石に陰りが見えてきた頃、ようやくパジェロミニが待つ駐車場へ到着。
リハビリ山行にしては若干きつかったなぁとも思ったが、太ももが軽く痛む程度で膝や足にはダメージ無かったまずまずの成果に満足できる一日であった。
で、ダメージ軽しと思っていたら帰宅後に軽い筋肉痛。筋肉痛って年取ると翌日に出るというジンクスをすっかり信じていた自分だけに、すぐ痛くなるなんて若返ったかななんて密かにほくそ笑むが、そんな原因は何処にもあるはずも無い。現に月曜の朝に痛みのピークを迎えたのだから、単にダメージが大きかったと見るのが正しいだろうね。まぁ、冬場に向けて徐々に上げていきたいところだ。
また、相変わらずの話だが、山登りとはまったく縁遠い恰好の無装備で水すら持たずにカジュアルシューズで登ってくる人の多いこのエリアはなんとなく気疲れのほうが大きいのが正直なところ。混雑が極まる紅葉の時期は近づきがたい山となるのである。
概略コースタイム
駐車場発(06:33)-北温泉(06:39)-急登終了尾根へ(07:02)-スキー場分岐(07:36)-中の大倉山(07:57)-
赤面山分岐(09:07)-清水平よりの道に合流(09:37)-三本槍山頂(10:04)-休憩-
行動再開(10:20)-清水平(10:52)-1900mP(11:09)-朝日の肩(11:32)-休憩-
行動再開(11:47)-峰の茶屋跡避難小屋(12:16)-大丸(13:18)-駐車場着(14:05)
カシミール3Dデータ
沿面距離:15.3Km
所要時間:7時間32分
私は6時10分過ぎに峠の茶屋をスタートしてゴールしたのは1時半前でした。
まっちゃんの方が少し早く峠の茶屋Pに着いていたのかな?
それにしてもリハビリ登山とは言え、ガッツリと歩かれましたね。
このルートだと自分の場合は車2台体制ですよ。
お疲れさまでした。
リンゴさんこそ三斗小屋から登り返して南月山なんてタフですよ。
自分は今回お初の中の大倉尾根と清水平でしたが、
清水平から朝日の肩までのアップダウンが地味に堪えました。
それにしても峠の茶屋Pと峰の茶屋跡間は凄い人の量でしたね。
お疲れ様でした!
やっぱりね~。『足腰がすっかり』なんて嘘ばっかりですね。ほんとうに足腰がという人はこんなルートとらないですから~!
その界隈よくいってるのですが、何を隠そう北温泉は行ったことがないのです~。楽して高度上げたところから歩き出しちゃうので。北温泉覗きにいかなくちゃ~ですね。
筋肉痛=筋肉に亀裂が入り筋肉ができる症状と聞いたことがあります。筋肉痛はよき症状!
事前検討で標高差が800mに満たない程度なので、リハビリには良いかなぁ
と思ってましたが、やはり暑さの中の長距離は結構キツかったです。
でも、久々の山歩き。やっぱり楽しかったですよ。
リハビリにしてはかなりなお歩きかと思います。
このルートは何回か歩いてますが、個人的には好きです。
北温泉から清水平の分岐までは静かな歩き、その後は喧騒の歩きでしょうか。
三本槍岳の山頂は紅葉の時期は立錐の余地もないほどのこともあります。(大袈裟かな)
清水平から1900峰への登りが疲れを倍加させますね。
これからの時期がまっちゃんさんの季節ですね。
中の大倉尾根は春先、とりわけシロヤシオの時期が人気あるみたいですね。
そのあたりの時期なら気温も低そうなので良さそうな感じがします。
あと、積雪期はどうなんでしょうね。傾斜も緩いし危険個所も無い感じだし。
前岳へのトラバース区間は灌木やガレの急斜面故に雪崩の可能性が高そうに見えます。
前岳は赤面山からのピストンかなぁと思ってますが、真っすぐ尾根を行って三本槍までは行けそうな
感じですね。天候次第ですが。
おはようございます
とても”リハビリ”とは思えないコース・距離・時間ですね
ケン坊だったらリハビリには3時間以内が目安>笑<
失礼!(比べる以前にレベルが違うじゃん)
北温泉からのコースは一度は歩きたいと思いながら
未だに実現できていませんが、清水平からの合流まで
約3時間というまっちゃんの実績を見ると少なくも4時間
覚悟しないと...やはりケン坊には無理ですね
自分もそんなに歩くの早いほうじゃないですから、
ケン坊さんなら同じ位の時間だと思いますよ。
ただ、だらだらとした勾配なので、どちらかというと紅葉シーズンや
シロヤシオシーズンに下りでのんびり歩いたほうがよさそうなコース
です。
北温泉から大丸まで歩いてロープウェイ駅までバス使いというのも
ありだと思います。
↑ また尻切れトンボになっちゃってごめんなさいね。
文字数の制限があるのかな? これからはコンパクトにコメします>笑<
文字数の制限は特に無い(超長文はだめかもしれませんが)
と思います。
うーーん。途中に制御コードとかが入っちゃったのかな。
丸数字とか諸々の機種依存文字が含まれると途中で尻切れになっちゃう
可能性がありますが、ちょっと想像の域を出ません。
いずれにせよ、いつもの如く御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
ガスもあったようですが おおむね青空で最高でしたね
しかし うちなら 3回に分けて歩くようなコースを、、、
しかも リハビリなんて、、、
まっちゃんの脚力は 山岳救助隊をはるかに超えてます!! 笑
うちなんて
川治温泉の 浅間山すら、、、、パスしたのに、、、、
ところで
川治温泉の浅間山は ご経験ありでしたっけ??
距離は長いですが、休み休みだらだらです。
山岳救助隊どころか自分自身を運ぶのが精いっぱいの脚力ですよ。
川治温泉の周りの無名ピークには常々興味津々なのですが、浅間山は
はじめて聞きました。
今年の冬に行ってみたいところです。
あ
なんでかと言うと
もし また川治温泉の機会があれば
そのときは
登ってみようと 思っているんです!! 笑
自分は久々に川治温泉泊まりたいです。
もう20年以上前に会社の忘年会で行ったのが最後かな。
今は社内旅行も日帰りがせいぜい。