残雪の中倉山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

中倉山の過去の記事
    2021年10月18日  中倉山と沢入山

 三寒四温ではないが、徐々に春めいてきた。雪のある山にもう少し登りたいという気持ちはあるが、今回は残雪期にあたるだろう足尾の中倉山を登った。中倉山は2021年の秋に登っているが、その時は山頂から西に稜線を辿り沢入山まで歩いた。
 中倉山の山頂からの眺望は素晴らしく、荒涼とした松木渓谷を挟んだ中禅寺湖南陵の山並み、そして栃木群馬両県境の山嶺を眺める好眺望ポイントで人気の山。そんな中倉山を残雪期に一度歩いてみたいと思っていた。

 銅親水公園駐車場から先は、松木渓谷の作業関係者のみが入れる林道となり、ここを延々と一時間程歩いていく。途中、仁田元川対岸の崖に猿の群れが移動する姿が見られ、時折鋭く響く鹿の警戒する鳴き声。奥に続く林道は奇麗に舗装されてはいるが徐々に自然の中に分け入っていくという雰囲気がある。

 衝撃的な光景があった。別な場所だったが、林道脇に二頭の鹿の亡骸を見た。急に腐臭がして目をやると、頭と脚だけを残して無残にも横たわる姿。必要とする者たちについばまれ、引きちぎられた自然の掟。春を越せなかった彼らの身を思い自然の厳しさを垣間見る一幕であった。


銅親水公園よりスタート 松木川を挟んで対峙する両稜線


地道な活動だが煙害の後世を生きる者として意義が良く理解できる


林道をコツコツ進んでいく 正面のピークは仁田元川を挟んで中倉山の南方にある1251m三角点峰だと思われる


やれやれ、約一時間でようやく登山口

 ようやく登山口へ到着した。もっと手前からアプローチするバリエーションルートもあるようだが、岩場や急斜面、ザレ場も多く、この山に慣れた人以外は登山道を歩いたほうが無難だと思う。

 登り始めは落ち葉も優しい疎林のジグザグな登山道を行く。約1290mの尾根末端まで地形図上の谷をストレートに登るような感じだ。上の方に行くと若干岩交じりになるもジグザグは変わらない。


つづら折れの登山道が際限なく続く 直登なら大変な区間だけに助かるのだが、なかなかキツイ

 頂稜部から南に延びる尾根に乗れば、あとは穏やかにここを進む。徐々に残雪が増えてくるもさほどでもなく、暫くはツボ足のままで進んだ。


山頂方面から南に延びる尾根に乗ると徐々に残雪が出てきた


深いところで10cmくらいか


ここでチェーンスパイク装着

 山頂へは直接向かうコースと北東に巻きながらのコースがあり、以前と同じ後者を選んだ。南に面したトラバース区間は再び雪が消え、落ち葉の道になった。

 山頂の南東稜に乗り上げる箇所は少し雪が深く、踏み抜きもあって少し手こずった。しかし、稜線に乗り上げるともう絶景が始まる。雪は浅くもい背の低い灌木が所々行く手を阻み、登山道がところどころ雪で隠れていてルートが判然とせず歩きにくい。鹿のトレースは流石に効率よく、これを追って行くと楽に進むことが出来た。


山頂の南東尾根末端から上を目指す 登山道が所々雪で覆われていて不明瞭だが鹿トレースが案外歩きやすい


登ってきた箇所を振り返る 雪のある箇所と無い箇所がミックスで歩きにくい


絶景を見ながらラストスパート もう一息!


そして山頂へ 快晴だが風強し


左手の波平ピークも雪付だと遠く感じる それに風が強くて立っているのが大変


最奥に皇海山が顔をのぞかせていた


たおやかな大平山から社山へと伸びる中禅寺湖南稜


荒々しい松木渓谷の向こうに日光の山


社山越しに男体山がひときわ大きい


半月山も重厚感を見せている


登って来た南東尾根方面


少し南にカメラを振る 前日光方面かな?


庚申山へと続くこの稜線も迫力充分


松木渓谷を見おろす

 「お天気ナビゲーター」では中倉山で10m/s程度の風を予報していた。前日の雨を降らせた低気圧通過後で等圧線が混んでいたから、近隣の社山の20m/s予報が妥当なところ。何故中倉山だけ風が弱いのかとは思っていたが、やはり今日の稜線部は風が強く、時に20m/s程度もあっただろうか。この先雪付の岩稜を耐風姿勢で進むのもためらわれる。予定では以前と同じように沢入山までと考えていた。この先に更に広がる景色や波平ピークにも未練があったが、孤高のブナに挨拶をして下山することにした。

※波平ピークとは沢入山手前にある石積みのピークで、そこに枝を刺したところサザエさんに出てくる波平さんの一本の髪の毛のように見えたのでそう名付けられたということらしい。枝は往来する登山者の手で時に更新されているのかもしれない。

以前歩いた時の波平ピークの写真


山頂を後にして稜線を西へ下る


波平ピークの右手に県境稜線が荒涼と並ぶ


孤高のブナ


寒風を耐え忍び春を待つ姿


山頂稜線から離れると風も遮られ小春日和 残雪もシャーベット状となる


登山道を塞ぐ枝ぶりがシカの好物? よく探すと登山道以外にもところどころに見られた冬の貴重な食料源


登山口まで戻ってきたが、再び小一時間の林道歩きだ


林道途中から印象的な1017m三角点峰 横場山という名前がある 機会があったら登ってみたいものだ


導水管と赤倉山 手前の岩稜が荒々しい



左:1017m三角点峰 中心:中倉山 この角度だとなかなかカッコイイね


一般車進入禁止ゲート手前の展望台ベンチで昼飯を食べ、駐車場へ戻り本日の山行終了!

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/38403068
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7894927.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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尺丈山から新田山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-

 県北東部にある尺丈山。栃木茨城県境上にあるこの山は、「栃木の山150(随想社)」で栃木の山として紹介されている。少し東側にはタバッコ峠があり、そこをバイクで通りかかる度に一度は登ってみたいと思っていた。今回、八合目まで車であがり、最短で山頂を踏んだあと、登山道の無い尾根を辿り新田山までを歩く事にした。

 麓の登山口にも駐車場があるが、八合目まで砂利林道が続く。低床のシャトルにとって多少気を使うハンドリングが求められる。途中で真新しい倒木が道を塞いでいるのには閉口した。幸いにして一人で動かせる重さだったので良かった。二か所目では流石に不安になったものの、後は順調に進むことが出来た。


八合目駐車場から出発 空はどんより、ちょっとテンション⤵️


でも、いきなり日光連山で⤴️


5分で九合目😅


お、あそこが山頂かな


我がスノーシューのおじさん色カーキ😏・・・よりちょっと明るいクリーム色


お堂の裏手が三角点だ


ちょっと雲が多いが、日光連山・高原山・大左飛山塊となかなかの眺望

 駐車場から僅かな時間で山頂へ到達。景色はなかなか素晴らしい。八合目からだと、ちょっと罰当たりかなと思うほどだ。麓から登っても50分程度で登れる山だから、この山だけなら美味しい昼食を考えると下から登るのも良いだろう。

 山頂を後にして北西に伸びる尾根に入り込む。取り付きが解らず西に下る遊歩道を少し下ってみるが、途中から方角訂正した。背丈のある草藪に残った雪が体を濡らしたが、尾根に乗ってしまえば広大な伐採地を見おろす快適な歩きとなった。


さて、稜線繋ぎで新田山へGo!

 目指すは基本的に北。木に付けられた赤ペンキが行く手を誘うが、時々違う方向に誘導されそうになるので注意が必要だ。赤ペンキは登山者のものでは無く、完全に山仕事の人のもののようである。序盤は簡単なルートだと思って油断しており、一本尾根を外して気が付く。


スッキリしていそうで結構この小枝がうるさい


ノートレース(当たり前か)


500mP 四等三角点、点名:落合 山名板は無かった


よく手が入っている奇麗な植林帯


向こうの尾根も美林


鉄塔周辺は巡視路



福島東幹線226号鉄塔


少しだけ笹薮が出てくるが大したことはない


小さなピークをアップダウンしながら進む


あの上が新田山のようだ


二等三角点、点名:相川


板は三角点のところのやつと併せて三枚か・・・


いや、カワスミさんの板も字が読めなかったが健在


さて、戻ろう


自分のトレースを踏み直す


気持ちの良い植林帯


所々に見える伐採地を見ながら


色彩の少ない尾根に鮮やかなオブジェクト


県境稜線だが町界でもある


巡視路階段


再び美林の隣の尾根


アップで


鉄塔と那須岳

 境界(県・市・町)尾根というのは、その性格上ある程度の維持管理がなされているものだ。たまたまそれが登山道と重なる事もある。そうでない場合、全く人を寄せ付けないありのままの自然尾根とは違い、”野良尾根”だと自分は思っている。

 野良犬をAI検索すると、「飼い主がいない犬、または飼い主の元から脱走した犬や捨てられた犬などを指す」とある。どことなく人間とのつながりが残されているニュアンスがある。さらに、野犬は「人から離れて山野に住み着き、鳥獣を捕食する野生化した犬」という意ともある。そんな訳で、境界尾根は”野良尾根”なのだと自分は思っているのだ。


野良尾根の風情が良いね


こちらは高原山と鉄塔


深く刻まれた新しい作業道


正面に尺丈山、あと少しだ


フロストシュガーのような浅雪が美しい伐採地


残された木が見ようによっては少し寂し気


伐採境界ってなんとなく美しい


同じ樹齢ではほぼ同じ高さ 航空測量では空から見えている木を計っているけど間違いではないかもね


行きは少し巻いてしまったが、どうせ藪なら帰りはここを直登して戻った

 尺丈山の頂上直下は往路に巻いて失敗したので帰りは直登で復帰。若干藪もあり急斜面だが、僅かな距離だからこれもお楽しみだ。

 今日は予報通りの天気とはいかず、曇り基調で時折青空が見え隠れ。強くはないが、終始冷たい北風が吹いていた。樹林の中を歩いているとそれも気にならいけれど、山頂ベンチで高原山などの冠雪の山並みを見ながら食事をしていると流石に寒さが沁みる。


冷たい風にフードを立てて昼食の山頂から那須岳 茶臼岳はかなり白くなっている


大左飛山塊


高原山 釈迦ヶ岳もまた雪深くなったのだろう


山頂広場を戻り・・・


こんな風に見えるということだが


よくわからないけど💦 これ、奥久慈男体山で合ってますかね🤔


風が冷たかったので休憩小屋で食事すれば良かったかな


小屋の展望デッキから南側眺望 連綿と続く低山の風景もまた素晴らしい

 ハクッションとクシャミ一発。

 寒いだけじゃない。そう、三月上旬なのにもう花粉の季節到来のようである。量産地帯を歩いてきたのだからさもありなん。思いがけない春の訪れを感じた山行であった。

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/38258814
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7871166.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 県東の山, 茨城県の山 | コメントする

想い出シリーズ、裏古賀志七峰を巡る


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-

 古賀志山~赤岩山の北側に控えめに広がるピーク群がある。かつては歩く人もまばらだったこの山域も最近は山SNSで歩かれることが多くなり、「裏古賀志」と呼ばれるほどになっているようだ。16年前の記憶を辿り岩崎ピーク群を歩いてきた。


いつもの内倉林道駐車地より出発

 16年前は岩崎観世音に車を置いて出発した。当時は観世音裏手からのルートは思いつかなかったので、地形図に描かれていた破線道を追った。ところが現地に道が無く、藪を漕いで岩崎観音山の南にある320m級Pへ取り付いて稜線へと入っていった。

 当時は各ピークに山名板は無く(岩崎観音山は踏んで居なかったので不明)、歩く人はごく限られた登山愛好家だけであり、道標どころか踏み跡すら微かな野趣あふれる場所であった。
 紙地図を使ったルートファイディングの練習場所としては格好であった。ピークに到達しても山名板が無いから自位置の確定が難しい。自分は割と早い時期からハンディーGPSを使っていたせいかさほど苦労しなかったが、それでもこういったフィールドに実際に足を踏み入れると、地形図から読み取り切れない情報がいかに多いかというのが最も大く学んだ点であった。

 現在はスマホの大画面で精細な地図を表示することが出来、他人の歩いたルートをそのままなぞるのも容易なアプリがある。こんなマイナーな山域もすぐさま大衆化してしまうのだ。便利ではあるが、古い時代を知る者として些末ながら危うさも感じてしまう。
 もっとも、山歩きを始めて日が浅い人でも勘の良い方は、こんな場所でも自分のような年寄りの杞憂がまったく不要なレベルで安全に歩かれている人も多いのも事実。道具利用の正常進化と捉えてよいだろう。



 今回のルートは内倉林道を東へ向かい、途中から237号鉄塔を目指し高度を上げ、牧場山を経て手岡集落へと一旦降りる。車道を歩き、岩崎観世音から再びピーク群へと入る周回とした。また、下山時にはYAMAPでグレーピークとされている向山と富士山も踏み、都合七座を歩く事にした。


斑根石山~540mP稜線を向こうに見ながら内倉林道を進む


平成27年9月豪雨土石流失災害復旧の砂防ダム 緑化工事中だが今日は休工日


振り向くと二股山が姿良く顔を見せていた


砂防ダムから先の旧林道をしばらく進みここから入山


林道をそのまま行くと宇高学校林へ


今日はこちらへと進む


鉄塔巡視路だからゴージャス階段付き 以前はこの手の階段を”東電階段”と呼んでいた


このキツツキのマークはあちこちの巡視路階段で散見される


237号鉄塔通過


馬蹄形縦走路に入ると道形も確かになり往来の多さを感じる


ひと登りして牧場山 眺望は無い
16年前も山名はあったがカワスミさんの板は無かった


新しい板は令和元年設置(裏書)


踏み跡無き険しい下りをひとしきり


笹薮の中に刈払いがあるのはやはり鉄塔巡視路の一部だからなのだろう


256号鉄塔へ出た



日光連山が見えたが女峰山は丁度木が邪魔をしている


鉄塔巡視路から林道へ接合


長閑な道をテクテクと


かつて藁ぶきだったのかな、こういう立派な家はもうなかなか見ることが出来ないだろう


奥のゴツゴツした山はお天気山~羽賀場山、右奥は横根山方面だろう 良き景色だ


里から見る日光連山も奇麗に揃っている


振り返って今歩いてきた方面 梅雨時などに通りかかると山水画のようで奇麗な風景


これから登り返す岩崎観音山(右手)からの稜線


ご利益ってなんとなく病院の”科”のように感じるのは自分だけ?😆


鶴の子観世音について調べたら「まんが日本昔ばなし」で取り上げられていたことがわかった😮

 鶴の子観世音について、まんが日本昔ばなしへのリンクはこちらから

 岩崎観世音は昨年散策で訪れている。その時は奥の院方面が保安工事中で立ち入りできなかった。今年の二月から五年ぶりに公開再開ということで、今回ルートとして使わせていただいたわけだが、正直、奥の院がかくも素晴らしい雰囲気をもっていたとは思わなかった。ビューポイントとしてお勧め出来る。階段だけとはいえ、何せ沢山登らないといけないので歩くのが苦手な方にはちょっと・・・という感じはあるが。

 子授け安産の神様で。生卵を授かり、念願かなって出産した場合は翌年倍返しで卵を納めるという神事が行われるという。日光の外山で行われている福銭貸しのようで興味深い。


杉の巨木が並ぶ参道を進むと・・・


お地蔵様たちがお出迎え


石段を登っていく


立派な本殿(監視カメラだらけだったのは内緒)


裏手を奥の院へと進む 昨年散策した時は落石対応工事中で立ち入れなかった


立派な足場が組まれている というかこれが無いと登れないほど急峻


上に奥の院


階段途中から日光連山


奥の院直下から夫婦杉が空へと伸びていた



夫婦木を見おろす


奥の院最上部


夫婦木まで戻って酒水岩の右手から入山


しばし急登 防護ネット頂部へ出た 奥の院裏手を登り切ったようだ


石祠をよく見ると・・・


表情豊かな石仏が祀られている



石祠からしばらく進んだ先にカワスミさんの板を見る


16年前とは比べようもない程道形がはっきりしている かなり歩かれている模様


三峰山通過 周辺は岩崎城址らしい
なるほど、山城特有の城郭のようなものが周囲に見られた



石祠の中に狛犬のレリーフとイザナギ、イザナミの文字


里山あるあるの急登を登っていく


408.9m三角点(赤面山)直下の岩場
16年前はここを右に巻いたが、左にルートが出来ていた

 408.9m三角点(赤面山)直下の岩場は16年前に手を焼いた場所だ。真正面は危険で無理だったから左右どちらを巻くしかなかったが、左手はほぼ垂直な岩場。ホールドが無いわけでもないがちょっと近づきがたい。右手は急な斜面で慎重なトラバースが求められる。その時は結局、右をトラバースして斜面の緩い箇所から上部を目指した。だが、現在は左を巻いた場所の岩場にロープが三か所設置されており、容易に登っていくことが出来るようになっていた。どなたが整備されたかはわからないが、ありがたく使わせていただいた。


ありがたや、ロープあり


三等三角点 点名:岩崎 よく見る四等三角点に比べて標柱が太め


山名板は無かった


枝越しに日光連山

 鳥屋山に至る途中、稜線を忠実に追って行くと笹藪にぶつかる箇所があった。かなりに硬めの笹なので強硬突破せずに一旦戻って少し下巻きしながら稜線に戻った。笹薮手前で少し大げさな感じで巻かれたピンクテープが目に入ったが山仕事の人の物と考え無視した。どうやらそちらが正しいルートだったのかもしれない。

 鳥屋山で丁度お昼時となり、ザックを降ろして昼飯とした。今日は朝から誰にも会っていなかったが、ここは馬蹄形縦走路上にあるだけあって往来する登山者も多い。


鳥屋山到着 丁度正午なので昼飯にしよう♪


胴体が無くなっている鳥屋山の石祠 16年前と変わらず佇む


下山途中の腰掛岩手前から本日最後の日光連山 今日の眺望は日光連山一択だったね😅


腰掛岩から向山まで最短でートファインディングしようとしたが不発
高度を下げたところから廃作業道を辿りリトライ


向山の北東稜線へ取り付く 多少の藪はあるが躊躇するほどの濃さではない


登るに従いスッキリしてくる


山名が書かれた白テープ一枚の静かな山頂


尾根沿いに降りて一旦林道を跨いでから向こう側の富士山へ
薄い藪をかき分けて高みを目指すと・・・

 林道からの標高差が30m程度で全体を見渡すことが出来ないこの小さなピークに富士山という名前も釈然としないものがある。果たして昔から地元でそう呼ばれていたのか。白テープに名前を書いた人は何か考証しているのであろうか。YAMAPや山レコでその山名が掲載されれば一般的には既成事実となる。ピークに名前を”付けない”という選択肢もある筈。この16年間で新たに増えたピーク名を見ながらそんな事を思わずにはいられなかった。


すぐに山頂 当然こちらも眺望はなし


まっすぐここに降りて来たかったが、画面右奥あたりで深藪に阻まれて迂回💦
程よい藪で済み本日の里山遊び終了

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/38177536
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7857070.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

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疲労困憊の釈迦ヶ岳


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

積雪期釈迦ヶ岳の過去の記事
    2024年03月11日  微風快晴の釈迦ヶ岳
    2018年03月03日  続、今年の釈迦ヶ岳
    2017年02月25日  今年の釈迦ヶ岳
    2016年02月27日  冬期釈迦ヶ岳登頂 だが雪は少なくちょっと残念
無雪期釈迦ヶ岳の過去の記事
    2020年05月17日  まだあったアカヤシオ
    2018年10月21日  5ヶ月ぶりの山行は部活のシゴキ並み!
    2018年05月20日  鶏頂山敗退なるもシロヤシオロードを満喫
    2016年05月14日  守子神社ルートより権現沢左岸へ周回
    2015年10月18日  西平岳を目指して釈迦ヶ岳
    2010年10月16日  大間々より西平岳
    2008年10月25日  紅葉間に合わず!ガスの高原山を歩く
    2007年06月16日  高原山最高峰 釈迦ヶ岳へ登る

 2016年から三年連続で登った守子神社登山口から積雪期の釈迦ヶ岳。その後6年間のブランクを挟み昨年から再開したが、今年も好天が約束されたこの日、登山を敢行した。

 ルートについては積雪期と無雪期を通して何度も歩いているので熟知しているが、積雪状況は毎年異なっているのでそこが読めない。また、駐車地に至る道路の状況も山行計画上非常に重要で、路面の凍結状況が深刻ならずっと手前に駐車するしかないので行動時間が増えてしまうのだ。基本的にタフなルートなので余計な時間と体力は使いたくないのが正直なところだ。
 幸いにして昨年と同じ場所まで車で入ることが出来た。更に先、登山口直下までは以前パジェロミニで入れたが、アイスバーンの斜面が続くのでFFシャトルには自殺行為に等しいだろう。

 駐車地で支度をしていると、傍らを軽快にジムニーが走り去って行った。先行登山者かと思ったが、登山口で車を見るとリアに犬のケージを乗せていたのでハンターさんだろう。予想が的中し、登り始めると黒沢沿いの土上平放牧場側で発砲音が幾度か聞こえてきた。登山道がある側は禁猟区なので安心だが、相変わらず近くで聞くライフル音ははっとさせられるものがある。


下の駐車スペースで準備をしている脇を軽快に凍結林道を駆け上ったジムニー
リアに犬のケージがあったのでハンターさんのようだ
燃費と積載性に目をつむれば軽四駆をまた入手したいとは思うが経済的にそんな余裕は無し


まずは朝日が差し込む植林地を進む


ほどなくランドマークの守子神社へ


雪が出てくる 風で消されつつあるがトレースは明瞭


西平岳分岐地点でスノーシューを履いた


前山に向けて雪が増えてくるとトレースは千々に乱れその痕跡も僅かとなる


枝が描く芸術


トレースは完全消失


ミニ雪庇は断面がソフトクリームのようだ

 今日は調子が出ない。前山への急登区間は頭の中では織り込み済なのだが、雪質とスノーシューが合わないのかスリップが多発して無駄に体力を消耗すること多々。
 昨年、MSRのライトニングアッセントのベルト破断で買い替えたTUBBSのFLEX TRKの性能が不足しているのか正直わからないところだが、後になって思ったのはスノーシューにこだわらず早いタイミングでアイゼンに履き替えておくべきだった反省。ワカンとアイゼンの重ね履きも時として有効で軽量化にはもってこいの組み合わせだ。だが沈み込む雪面だとスノーシューの快適さは比べようがないので悩みどころになるのだ。

 これに加え、今回はザックのショルダーベルトにカメラを下げるアタッチメントを追加しての初運用であったが、実際にカメラを取り付けると微妙にザックのバランスが崩れ肩に違和感が強かった。携行品も少し余計な物があっていつもより明らかに重量が増えていたのも疲労を呼ぶ要因であったのは間違いない。


写真じゃ伝わらないが結構斜度あり 今日は緒条件が重なりヘロヘロになりながら登っていく


前山まではいつも辛いが今日はその比ではない
“前山にて撤退”も頭をよぎったがまだ時間は充分にある
休憩をしたら幾らか元気が出てきた


とは言っても山頂はまだまだ遠い彼方


ふと横を見ると微かに富士山が見えて元気を貰った


何が辛いって、呼吸がすぐ上がって登り続けられない
前山への登りで雪質とスノーシューが合わずに消耗した体が尾を引いている


山頂がだいぶ近づいてきた 元気な時にはあと少しと感じるのだが・・・


中岳と肩を並べるくらいまで標高を稼いだのだから、あともうひと頑張り💦💦

 山頂肩稜線まで標高差50mを切ったあたり、スノーシューでのグリップが限界を超えて危険を感じるようになった。一旦斜面に広場を作ってそこでアイゼンに履き替えるが、もっと穏やかな場所で判断すれば良かったと反省した。帰りはまたここを通過するのでスノーシューは雪面に突き刺しデポして上を目指す。

 幸いにしてひどい踏み抜きはなく、稜線上に這い上がると素晴らしいビクトリーロードが眼前に広がり思わず感動する。数歩踏み出すと片足がすっぽりと埋まって這い出すにも一苦労だが、先ほどまでの登りの苦闘に比べればわけもないこと。


残り標高差50mの壁を突破できず、その場でアイゼンに換装してスノーシューはそこへデポ ようやく山頂稜線に登り上げると素晴らしいビクトリーロードが待っていた

 山頂へ到着すると先行者一名、そのあとも数名が入れ替えで登ってきた。皆さんは鶏頂山経由のルートのようだが、そちら側も決して楽では無い筈。でも、天気予報を見て、今日しかないと思った人は少なからず居たということだ。さもありなん。この眺望を見たらやはり登りたくなるというものだ。


今日の山頂到達は値千金 途中で諦めなくて良かった 鳥居の埋まり具合を見ると明らかに昨年より雪が多いことがわかる


西平岳


日光ファミリー


日光白根山


お隣の鶏頂山


燧ヶ岳


会津駒ケ岳から三岩岳方面へかけての稜線が美しく輝いている


特徴的な七ヶ岳


前黒山越しに男鹿山塊


那須岳ファミリー


お釈迦様は雪の量に左右されず毎年この位の埋まり具合
せめて腰浴くらいは見てみたいものだが・・・ 実は秘密裡に台座にヒーターが設置されているのか😆


南側の巨大雪だまりは初めて見た 新設の石つくり山名碑は雪の中に埋まっている


超えてきた前山稜線


山頂の正午気温は未だ氷点下を維持している模様


さて、下山しますか


最後の登りで苦労した急斜面を気を付けながら直下降

 今回初めて経験したのはスノーシューの裏に雪玉が着いたことだ。アイゼンならよくあるが、面積が広いだけあって大量に雪が着くとかなり重く疲労した足に更にダメージが加わる。キックして雪を落とすのにも力が要るのでじわじわと効いてくるのだ。
 気温が徐々に上がりつつあるので雪が着きやすいのだろう。こうなるとスノーシューも外したほうが正解だが、背負うのもまた重いし、アイゼンで踏み抜きが多発するとそれはそれで体力を消耗する。雪山に王道はないのである。


先ほど悶絶しながら格闘していた登りの痕跡
スノーシューでは押し戻されて登る事が出来なかった


ようやく穏やかになり景色を見る余裕が出来てきた


往路でも見えた那須岳ファミリーだが全く余裕がなくて写真撮らず 下山時に撮影した


シュカブラが美しい


自分のルートを忠実に辿った 体力が低下しているので手堅い所以外は歩かない


ミツモチ山の青空コース方面かな


帰りの雪庇箇所


長い長いルートだったが登山口まで無事帰還


後は微妙に凍った林道歩き 途中でピカピカに凍って溶けかけた箇所で転んでしまった
注意すれば回避出来たはずだが案外難所だった
ここだけはチェーンスパイク装着が望ましいかも


やれやれ今日は期せずして消耗した一日だったが、無事に戻ってくることが出来た

 雪質によってこうも難易度が上がるものなのかという事を思い知らされる山行であった。このルートは基本的に登るのが大変という認識があったが、慣れていただけに装備に対する考え方がいささか甘かったというのが今回の大きな反省点だったと思う。

 無駄な荷物は持たず軽量化、面倒くさがらずに履物のチェンジをまめに行う。基本的な事を忠実に守ればもう少し楽に登れた筈だ。来年のこの時期にどれだけ体力気力があるかは未知数だが、再びこの雪稜を辿り山頂を踏みたいと思うのでった。

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/38111031
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7848053.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

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チビッコ達と多気山に登る


本日のチビッコ隊員たち、一名は爺の背中

三連休、孫たちが我が家に集結した。

多気山くらいならきっと大丈夫だろうと前から思っていたので、これもチャンスと思い登ることにした!

6歳児を筆頭に5歳4歳と並びよく、一番下は9か月で爺の背中。

転んで怪我なんかしちゃならないというジジババの心配も、元気一杯の子供達の姿を見て杞憂に終わった。


元気よく出発!


こんな所にお金が落ちてるよ🤔


疲れ知らずで山頂到着


小枝を見つけると剣にしてしまう少年一名😆😁


あずまやでおやつタイム これが一番楽しいかもね


下山は持宝院まで降り、おみくじを三人でひいた後は順番に鐘を鳴らすよ


最後の階段も気を付けてね


家に帰ってまったり

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男抱山と戸祭山緑地散策


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 午前中、珍しく仕事があったが早々に終了。まだまだ時間が早いのでさてどうしよう。ちゃんと山に行くには少し遅いが、自宅二階から外を見ると電線越の冠雪女峰山が奇麗に見えるではないか。

 ならばと、以前から気になっていた近くの田園の向こうに男体山ファミリーが勢ぞろいするポイントに望遠レンズを携えて撮影でもしてみようと思い立ち自宅を出た。いざカメラを向けると先ほどまで奇麗に見えていた山に雲がかかり始めてがっかり。自然とは思うようにいかないものだ。途中で奇麗に見えた高原山を思い出し、「高原山を手軽に見ることが出来るのは男抱山!」という事でハンドルを切った。

 男抱山はゆっくり歩いても1時間くらいで周回出来る。過去に何度も登っているが、直近では昨年の春にツツジを見に登ったのが最後だ。手軽な山とはいえ、今日は山に登る予定は無かったので何も持ってきていない。せめて水分だけでもとも思いファミマでお茶一本を入手して登山道へと入っていった。


穏やかな木漏れ日の道 男抱山へと入り込む


美林の証 奇麗に枝打ちされている

 男抱山という名前がまず一般的に珍しいとされているが、相耳峰である向かい側の男抱富士の名前が最近は女抱山とも呼ばれ始めて、山の呼び名も時代と共に変わっていくものだと痛感する。

 男抱山にはきし江さんという江戸時代の女性の悲恋伝説が語り継がれている。ブログをフォローさせていただいているのら松さんが詳しく解説しているので一見いただけたらと思う。


ひと登りすると石祠 きし江さん、ご挨拶に伺いましたよ


相変わらずヌケの良い眺望


釈迦ヶ岳の積雪は深そう 寒波が落ち着く来週が狙い目かな


宇都宮アルプス全部見え


東へ向かうR293


近辺で国土地理院地図に山名が書かれていながら唯一未踏の笠松山 今冬中に踏む予定だ


女抱山のピーク岩で憩う登山者二名 背後に岩峰の斑根石山が迫る


多気山(左)と雲雀鳥屋(右) 写真を見て気づいたが富士山が見えていた


かつて歩いた下田中から北に延びる稜線は男抱山北側の大谷石採掘抗跡へと続く 今は稜線下部が太陽光パネルで無残


古賀志山をバックに雨乞山全貌


真横から見るシゲト山はトンガリ山だ 右手に盗人岩の紅白鉄塔が見える


大岩から南西方面


眺望岩からは彼方に宇都宮中心部が見えた


正面右奥の小高い所は多分戸室山かな


宇都宮中心部と筑波山

 一旦下山後、昼食をはさんで午後は市内の競輪場通りにある戸祭山緑地散策に切り替えた。2年前にも一度歩いているが散策には丁度良い丘陵地である。場所を説明すると過去を知っている人は「ああ、昔の斎場跡ね」と解る。花の無いこの時期は殺伐としているが、山歩きに枯渇してる場合や、将来的に山歩きが難しい程体力が後退してしまったら散策コースとしてはなかなか良い場所だと思うのだ。何よりもこんな街中に異次元スポットの山林があることがまず驚きだろう。

 緑地の保全には「グリーントラスト宇都宮」が携わっており、市内の4か所が現在保全されている。長岡樹林地も以前訪れたことがあるが、春は桜が咲くという。機会があれば再訪したいものだが、近所に限って足が向かないのは人の常😓


戸祭山緑地へやってきた


よく整備された遊歩道 落葉の今の時期は見るべき植物も無い


突き当りで階段


僅かな区間だが登山道の雰囲気を楽しめる


傍らを見れば住宅地がすぐ脇に


ヤマザクラの木があるということだが、今は殺伐としていた


気持ちの良い散策路歩き


少し先の小高い所からも見晴らしは特になかった


児童公園のほうに進んでみると・・・


ピークにあずまやがある


枝越しで眺望は良くないが、このあずまやでご飯を食べるのも案外気持ちよさそう


平日の昼間だから子供達の姿はなく閑散としていた


公園に降りてみた


端のほうからフェンス沿いに戻る


お、なんとなく秘密基地っぽい雰囲気😁


フェンス越に戸祭町方面


ピンポイントで女峰山が住宅街の向こうに姿を現わす


焼肉屋の駐車場にぶつかってコースアウト


その脇に立派な鳥居があった


先に進むと立派な社殿があり中に石祠が三基祀られていた


来た道を戻りもう一度緑地へと入る


競輪場の臨時駐車場のヘリを進み・・・


登り返すと・・・


希望をつなぐ向こうに見える建物は・・・


宇都宮競輪場だ


モミ山を通過して


切通しの向こうにアカマツ山を見る


少し急な階段を駐車場に向けておりる


道路を挟んで向かい側のアカマツ山へ階段を登る


あっという間に山頂稜線 名の通りアカマツの林


山頂を通り過ぎ


東側に済生会宇都宮病院が見えた


尾根を北へと下っていくと・・・


ゆたか団地方面出入口へ着地


駐車場へと戻る 芽吹きの時期にまた歩こうと思う

男抱山コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37964047
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7821397.html

戸祭山緑地コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37968072
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7822080.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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彦谷湯殿山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

雪の山に行きたい。
だが、最強最長寒波が今週も山を冷え冷えと凍り付かせている。自分のように「無風快晴云云かんぬん」などと喧伝しているような輩にはとても近づけることが出来ない。山SNSでは、「ホワイトアウトと強風により撤退」などの記事を読むことが多い。申し訳ないが、そういう雪山に行けるストイックさと体力気力はとても無い。雪山も、そうでない山も晴天のもと、景色が良く見えて、寒くも暑くも無く(←ここ重要)、風もないのが一番楽しいと決まっているのだ。

さて、能書きはこの辺までとして、今回は県南、足利の山に登る。足利の山と言えば大小山と両崖山周辺が有名であり、周回ルートも沢山あって過去に自分も歩いている。2021年の大規模山火事が起きてからは有志の方々による整備も盛んで、県南ハイカーにはちょっとしたブームにもなっている

今回はそんな人気山域のなかで比較的地味な感じのする彦谷湯殿山に登ってきた。

宇都宮から足利までは下道で約二時間、距離にして60Km程度ある。自宅からちょっと古賀志山付近までといった感じで行けないので、成長著しいこのエリアに頻繁に通える県南の方々が羨ましい。もっとも、県南の方々からすれば那須や日光まで距離があるのでおあいこか😆

彦谷自治会館の駐車スペースに車を置かせていただきスタートする。敷地内にハイキングコースマップが掲示されているので、登山駐車場の意趣も含まれているところが嬉しい。

登山ルートはこの自治会館を起点とした周回ルートと、中央の林道を奥深くまで進み湯殿山に直接登るコースの二本がある。今日は半時計周りで東の尾根から登り西の尾根で降りてくることにした。


彦谷自治会館に停めさせていただく


ハイキングコースの掲示あり


しばらくは舗装道を歩き・・・


東登山口に到着


よく踏まれた穏やかな登山道を行く

登山道に入ると、よく踏まれた立派な道が続く。傾斜も少なく悪路も無いので歩きやすいことこの上もなし。自然な姿を残して無理なく楽しめるのは登山道として必要な要素であるが、このルートはそういった意味ではなかなか素晴らしい。


ほどなく天池山


由来の説明に思わず引き込まれる


いい感じに錆びて趣あり


鉄塔巡視路が現れ・・・


ルートの真上にある鉄塔に出る このあとも下りの西尾根で鉄塔が何か所かあった

351m三角点手前、標高差50mはしばらく岩稜が出てくる。特に危険な感じはないが、それまでの登山道の穏やかさから比べると変化があって楽しい。小学生などを連れてくると喜ばれるかもしれないだろう。


山頂手前になると岩稜が出てくるが、特に危険な箇所も無し


先ほどくぐってきた鉄塔


本日ルートで唯一の三角点 四等三角点、点名:湯殿山


石尊山から深高山への稜線


山頂へ到着 何か構築物があった跡



少し先の一番高い所に神社があった


鳥居もある立派な石祠


ベンチがあつらえていて休憩にヨシ


1分なら行ってみよう


突端の岩がありそこに立つと・・・


なるほど、景色は良い 奥は太田市あたりかな


遠く富士山が浮かぶ 風が強いので茶色く霞む市街地遠景

それにしても今日は風が強い。風が強い日は山に行かないようにしているが、予報では10m/s以内ではあったので気に留めていなかったのだ。東の稜線は比較的風が届きにくかったが、山頂から西側稜線に向かうと体感上はそれ以上どころか瞬間的には20m/sくらいもあっただろうか。時として耐風姿勢を余儀なくさせられる。気温も基本的に寒波到来なのでそれなりに低い。風とあいまってかなり堪えるのだ。フードを出して頭を覆ってもなお、耳が冷たくて痛い。

足利市の山林は火気の使用が条例で禁止されている。先の山火事を考えれば当然の措置であろう。従って今日はバーナーを持ってこなかった。行動食だけで下山するのは想定内であったが、テルモスでお湯を持ってきて暖かい飲み物の一杯でも飲めばもう少し心に余裕が出来ただろうと反省した。


見るからに暖かそうな尾根歩きだが、実際は風が強くて寒いし体がもっていかれそう💨😨


春はつつじが咲く山としても有名
この裏からバリエーションルートで石尊山まで行けるそうだが、採石場絡みで進入禁止になっている かつては登山道だったらしい

山頂稜線を西側に進むと槍見台というのがあり、槍ヶ岳や八ヶ岳を遠く望むことが出来るという。遥か手前にある赤城山は当然大きく見ることが出来るので、この寒波で白く冠雪した雄姿を見るのが今回の山行の楽しみであった。だが、赤城山は深く雪雲に覆われていて全く姿を現わすことはなかった。


槍ヶ岳が見えるという槍見台を通過


今日は西側が雪雲に覆われていて、楽しみにしていたお隣の赤城山も全く見えず🥹


南側眺望 八王子丘陵の北西端と桐生市街地


赤城山が微かに姿を見せたがここまで


下りの岩稜が始まる


下山も終盤、大規模ソーラー発電所の彼方にある赤城山はとうとう姿を現わさなかった😣


下り終えて車道に接合 慶路坂と名が付くこの場所には野仏が佇む


慶路坂から北の鉄塔に向かって寄り道


鉄塔を超え、ほどなく愛宕山


ブロック積のお堂あり


掲示した方には申し訳ないが「クマ^2」がとことなくユーモラス


右の岩峰が湯殿山、左端が槍見台かな


彦谷自治会館に戻ってきた

爆風ですっかり冷え切った体を温めるべく街道沿いのラーメンやへ飛び込む。宇都宮にもある変哲のないチェーン店だが、こんな時は暖かいものが食べられればなんでも美味しいものなのだ😋

帰路に黒川の白鳥飛来地に寄り道した。例年この時期には白鳥が集まっているのだ。数は少なかったが、今年もやってきている。遠くシベリアからこの場所を記憶してやってきたと思うと感動的ですらある。

ファインダーを覗いているさなか、別な方角から一斉に羽音が響き渡った。テイクオフではなく川面を小移動したに過ぎないが、白鳥が翼を広げたその姿はやはり優美でありかつ迫力がある。絶好のシャッターチャンスを逃してしまったがこればかりは仕方がない。川辺に三脚を立てている、いかついレンズのカメラマン達は、一日中白鳥のベストタイミングを狙っているのだろう。自分は白鳥に逢えただけで満足だ。


番外編:帰路途中、黒川の白鳥


抜けかけの羽根、取ってあげたいネ


カモのつがい?


飛んでいるところを見たかったけど、待っていても寒いので帰るよ

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37771742
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7789577.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

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岩本観音と再び想い出の雲雀鳥屋


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-

雲雀鳥屋の過去の記事
    2007年12月15日  雲雀鳥屋探索
関連山行
    2025年01月05日  多気山で初詣
    2024年05月09日  雨上がりの多気山散策
    2021年02月07日  多気山昼食 黒川白鳥
    2016年01月01日  新年明けましておめでとうございます
    2012年12月02日  家内と歩く栃木百名山
    2008年07月12日  地蔵岳と多気山 意外な組み合わせ?
    2007年01月28日  今週もまた登りました。

最近は毎週木曜日が山に行く日になっている。他の日は別な事(仕事じゃないよ)で結構忙しい。会社を辞めて毎日暇でしょうがないというのは、自分の場合あまり当てはまらないようだ。

さて、今週も最強最長寒波襲来で雪のある所に行くのはロートルハイカーにはキツイ。そんな修行のような所にいっても楽しくないじゃん。という事で近間の里山散策と決め込んだ。

一ケ所目は宇都宮市新里町にある岩本観音。遠目にも目立つ大谷石の削り取られた壁が垂直にポコリと飛び出している。三角点を持つ単独峰なのだ。標高211mなので”峰”と呼ぶにはいささかいかめしいが、現在は廃寺となっている普門山蓮華寺境内となる山である。頂陵部には摩崖仏がある。


まずは岩本観音へ 山頂には三等三角点、点名「新里」がある
遠めに見ると平地にポツンと大谷石摩崖壁の小高い山


頂稜の岩屋には摩崖仏があり、これを目当てにやってきた


鳥居をくぐった左手のお堂 何があるのかなと覗くと・・・


穏やかな表情の聖観音様が安置されていた


カエルが居並ぶ階段を登っていく



突き当りを左に折れてなおも登る


おぉ!お坊様たちが


岩屋は厳重に閉ざされているが・・・


中には摩崖仏(格子の間にレンズを入れて撮影)


頭上の岩あたりに三角点がある筈なのだが、周囲に登れそうなルートは見いだせない


たぶん手彫りであろうトンネルをくぐると・・・


お地蔵様と半跏思惟像 カエルも一匹混ざってる


山頂へ竹の階段が続いているが進入禁止 流石にこれは遠慮せざるをえないだろう


降りてきて全景

三角点が踏めなかったのは残念であったが、30分くらいで一周することが出来るので宇都宮近郊にお住いの方なら一見の価値はあるだろう。岩屋の格子越しに見えた摩崖仏は、観光地の神仏とは違った厳かな気分にさせられるものがあった。

そして二か所目は雲雀鳥屋。こちらは17年前に一度登っている。前回の雨乞山同様、想い出の山だ。

多気山の七曲り登山道の途中にある林道に駐車し、北へと車道を進む。多気山霊園の手前にまで伸びている尾根末端が今日の取り付きとなる。ここにはベンチが設置されていて、夏などは提灯が賑やかに飾られている。地元の人のお茶飲み場なのだろうか。以前から興味があったのだ。現在は比較的地味な装いだが、それでも周囲の風景とは明らかに一線を画している。地形図を眺め、ここから雲雀鳥屋に登れると踏んだのは奇しくもこの場所への興味と一致したのが面白い。


シーンチェンジ
多気山の林道に車を置いて車道を北に進む


雲雀鳥屋、見えているのはおそらく手前の280m級ピークで山頂はその奥に隠れているはず


今日はこの尾根で登る


なにやら賑やかで前から気になっていた場所
以前はベンチの周りがもっと派手にデコられていたが今は地味だ


でも、この脈絡のないレトロ看板が良き!


なんと!道標まであるではないか


しかも今日のターゲットである雲雀鳥屋を指している これは登山道があるのか?


ではスタート

幅の広い道形を進むと左手に折れて南の方に向かっていく。地形図に描かれている実線道なのだろう。このまま行けば車道へ接するようだ。道標が差し示す先は、雲雀鳥屋南側の登山道(こちらもバリエーションルート)の入口のようだ。

今回は北西に向かう尾根を登りたかったので、直ちに尾根芯に復帰する。右手に霊園敷地が拡がった。ほどなく山林へと入り込み、僅かながら笹薮を漕ぐことになるも長くは続かなかった。緩急ある尾根は比較的穏やかで静か。なかなか上質の里山歩きである。


期待もむなしく、道形に従うと車道のほうに引っ張られそうだったので尾根を追えば少々うるさいエリアに


それもつかの間、静かな稜線を登っていく


穏やかで良いね この先のピークを越えると南から来る一般的なルート(踏み跡)と合流する

南から来る踏み跡程度の一般ルートと合わせると、後は山頂まで迷いようのない道形が続く。山頂手前の古い作業道を見送り高みを目指す。周囲の雰囲気も17年前と一緒だ。長らく林業の手が入っていないことがうかがえる。もっとも、残っているのは殆どが自然林なので、かなり昔から姿を変えていないというのが本当のところだろう。


そして山頂 17年前との違いはこの山名版が一枚増えたこと、踏み跡が見違えるほど濃くなったこと

一旦山頂を踏んだあとは北東の平坦地を偵察したが、末端まで行っても眺望は得られなかった。山頂まで戻り、今度は北西の肩まで進んだ。17年前はここで食事休憩をして西側の森林公園側に下っていった。
当時の周辺一帯は踏跡も薄く、よほどの物好きしか歩いていなかったのだろう。しかし、現在は西へのルートも道形鮮やか。それなりに往来があるように感じられた。


北東の平坦地へ偵察の帰り、藪ツバキがひっそりと咲く


一旦山頂へ戻ってから日溜りの北西ピークへ 17年前はここで食事をした


枝越しに古賀志山


下山ルートは踏み跡も濃くあっという間に終了
だが途中で自分ルートにこだわったら外れでプチ藪漕ぎ
やっぱり「みんなの足跡」って堅いネ😅


車道に出る この階段を上った左上が先ほどの石祠

雲雀鳥屋から一旦下山し、車道のはす向かいから多気山に登り返す。こちらは正規登山道となるが、北側のこの道は今まで歩いたことが無かった。

序盤の階段から始まり、徐々に登山道らしい道になっていく。南からの登山道である七曲り登山道や、多気山神社からの道に比べると静かで手が入りすぎていないところが良い。多気山を歩くなら一度はお勧めしたいルートだ。


僅かに車道を歩いて多気山登山道へと入る


よく整備された登山道


気のせいか山頂前の灌木が刈られて景色が良くなったような


二股山


前日光の横根山から北方面は雪と強風エリアのようだ


加波山から筑波山、宇都宮市街の展望台 御殿平はいつ来ても気持ちが良い


東屋にて 本日のお品書き

最後の下山は七曲り登山道ではなく、2008年7月に歩いた南側のルートを下る。登山SNSでもルートとして掲載されていない、いわゆる裏ルートながら立派な道形が続き、麓には愛宕神社がある。
山頂直下にある石祠と愛宕神社を結ぶ参道として、地元の人たちの整備がなされているのであろうか。最後の舗装林道に出る手前、現役稼働の箱罠を見る。改めて里山を歩いていることを実感した山行であった。


登山道を外して山頂から南に降りるとすぐに石祠あり


その先は、立派な道が続く 2008年7月に一度歩いている(YAMAPのみんなの足跡にはあり、ヤマレコには無い)


愛宕神社へ寄り道するも、この先道は無く適当に進むと・・・


愛宕神社へ


ほどなく非舗装林道の「南多気線」へ 路側に現役の箱罠を見る


細いワイヤーを引っかけると檻の外に配された太いワイヤーが扉を落とす仕掛け


手前から


林道南多気線(奥のほう)から出てきて舗装の東多気線へと合流


駐車地へ帰着

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37660553
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7770466.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

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想い出の雨乞山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
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雨乞山の過去の記事
    2009年01月25日  薮をかき分け雨乞山

宇都宮市北西部。古賀志山や鞍掛山といった著名な山に隠れてひっそりと佇む山がある。

雨乞山。名前の由来は雨乞いか。真偽のほどは定かでないが、里山然としての姿に心和む。

そんな雨乞山だが、実は16年前に登った事があった。当時も今も登山道の無い藪山だ。昨今、古賀志山界隈はとみに整備されて往年の面影が失われつつある。しかし雨乞山は昔も今も変わらない静かさをもって迎えてくれた。


森林公園駐車場脇、北尾根コースからスタート


ひと登りで長倉山

森林公園駐車場から北尾根コースで長倉山に到達。ここから鞍掛山方面へと下降するのだが、登山道化しているルートを少し外して東の尾根に踏み入ってみる。すると、僅かに藪が認められたものの、進めばどんどんスッキリした尾根になった。歩いてみなければわからないものだ。


鞍掛山への下山ルートからすぐ東の尾根に入る(この写真じゃ何が何やらだね)


下手な登山道よりも立派な歩きやすい尾根



林道へ出た


しばしの車道歩きの後、ここを入ると奥の林道へとつながる
正面に見えるのが雨乞山


林道のゲートは昔と変わらない


なんと!くくり罠にタヌキがかかっていた 可哀そうだが仕方がない


前回は林道を奥のほうまで詰めたが、折角左手に尾根が見えているのでここから取り付く


尾根に登り上げると有刺鉄線は健在


小枝がうるさいが天国レベルで快適な藪尾根


左手枝越しに鞍掛山が見える


西峰(勝手に命名)にまず到着 ピンクテープは山仕事の人が付けたのだろう
途中も境界杭とそこがわかるように木に付けられていた


お次の雨乞山はそそり立つ感じの急登の先 里山あるあるだ


16年前には無かった山名板


かつて自分の登山バイブルだった「栃木の山紀行」さんの板


SHCカワスミさんの板は判読も難しいほど朽ちて地面に落ちていた
かけ直しておいたが風雪には抗えないだろう


古賀志山と鞍掛山が枝越しに見える


333mP、東峰(勝手に命名)に特徴的な岩がある


その先突端まで進むと・・・


先ほどとかわりばえしないが古賀志山方面


一旦激下りの後、左右に作業道の痕跡を見るがここは直進してプチ藪に入るも踏み跡はしっかりしている


上の台地が雨乞山城跡だ


木が無ければ東側の好眺望が得られるだろう


少し下がったところ、日溜りの場所で風を避けて昼食とした
のんびりとした時間が流れる愉しいひと時


下り始めると真正面に雲雀鳥屋とゴルフ場
この高度この角度で見られるのはここだけだろう


写真じゃ伝わらないがなかなかの急斜面
落ち葉でグリップ貧弱、チェーンスパイクを履いて正解だった


予定ルートをロストしてしまったが作業道に拾われて方角修正
民家の屋根が見えてきた


下山終了


先ほど食事した雨乞山城跡のピーク The里山だね☺️

鞍掛神社の鳥居を通過した時、偶然居合わせた地元の人に鳥居の謎について話を伺った。

鳥居は通常、参道の上に作られているのにここの鳥居は路側に残置された形になっている。
聞けば、本来は鳥居の下に道があったのだが、地域開発で馬車などを通すために現在の道に付け替えられ、鳥居だけが残ったということだ。今まで違和感のあったこの鳥居の秘密が明かされてスッキリした。


かつては鞍掛山へ向かう参道が鳥居の下に伸びていたそうな


写真はワープ 長倉山を登り返して下山は未踏の林道長倉支線へと進む


あっとういうまに林道へ接合


以前はここまで車やバイクでこれたが、不法投棄が多く今は封鎖されていて入れない

古賀志山の整備開発に対して何かを言うのは昨今憚れる雰囲気があるが、あまり需要が無いような箇所にまで道標を設けるのには疑問を感じる。

道標があればそこがパブリックな登山道と思ってしまうのは一般的な登山者の感覚である。当然通行する人も増えれば道もしっかりとしたものになっていく。林道内倉線と長倉山を接続するこのルートは正直不要だと思うのだ。それは北尾根があるからという明快な理由だ。せっかく古賀志山を守るべく整備をしているならば、北尾根に登山者を誘導するような方向性があっても良いのではないかと思った次第だ。


林道接合部 こんな所にまで道標があるんだね😓


林道入口はこのように厳重封鎖されている


流石は平日、車も少ない

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37547300
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7751444.html

撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max

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今年も羽黒山の蝋梅


神社下まで車で登ってお参り

 毎年、羽黒山の蝋梅が見頃になると家内と出かけている。

 今年も蝋梅の甘い香りを楽しみ、これもまた恒例になりつつある茶屋でのうどん。

 未だ寒い日々が続くが、蝋梅の黄色い花を見ると、春の訪れが近づいてきていることを感じる散策であった。


杉木立の階段を登り・・・


本殿へ


羽黒山といえば梵天



去年無かったような


山頂へ向かう


展望地まではたまに来ているが、山頂踏むのは久しぶりかな


展望地から定番の男体山ファミリー


女峰山はお隠れに 赤薙山は景色が良さそうだな


富士山がここまで奇麗に見えるのは冬場ならでは


さて、今年の蝋梅は如何に



青空と蝋梅


小春日和のもと、蝋梅を楽しむ人々





今年も羽黒山荘で食事



南側眺望を見ながら食事が出来る座敷


蝋梅のかぐわしさを楽しんだ後の柚子の香り 毎年いただくのは山菜うどん


家内はかき揚げうどんを頼んだ


帰路に寄り道して「宇都宮アルプスの森 京屋茶舗」さんへ



暖炉のある店内


アルコールランプの灯も暖かい


若い女性受けするお洒落な雰囲気 東京方面ナンバーの車も多い


味わい深いブレンドコーヒー、スコーンも美味しかった

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37468547
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7741672.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・AF-S DX NIKKOR 35mm 1:1.8 + FTZⅡ
・iPhone 13 Pro Max

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