
-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
富士見山行の三座目。
愛鷹山は、三年前に黒岳・越前岳・呼子岳を登りました。
愛鷹山は栃木で例えると、高原山や那須岳同様、複数の山の総称を指します。
新幹線や東名高速で富士山の南側を通過する時、手前側に立ちふさがるような山塊、それが愛鷹山です。
ところが、「愛鷹山」という名前のピークもあるので紛らわしいですが、今回はその愛鷹山を目指します。
泊地の箱根ビジターセンターに別れを告げ、箱根峠から国道1号を南下。
眼下に三島から沼津の街並みが広がります。
低い標高ながらもアップダウンの続く沼津アルプスが見えてきました。
やはり三年前の秋にここを縦走しましたが、海岸沿いの稜線歩きという楽しさを知った山でもありました。
さて、今日も駐車場からしばしの林道歩きが始まります。
50分歩いてようやく登山口へ。下山時はこの林道を使わず尾根通しのルートになります。
可能な限り周回にこだわる自分としては、違った風景が見られる林道歩きもさほど苦になりません。
登り始めると木陰道はひんやりと気持ちよく、たまに通過する日差しの道はじりじりと暑く、それはそれでメリハリがあって楽しいもの。
初めの目標地点、一服峠はルート上の最高標高地点で、そこから愛鷹山まで高度を下げる感じ(途中アップダウンはありますが)となります。
途中からミツバツツジがどんどん奇麗になり、そして珍しいアシタカツツジも。
このルートも期せずしてツツジが楽しませてくれます。
涼やかな風が吹き抜ける一服峠からは、位牌岳や以前登った越前岳などが良く見えました。
このあとは快適な稜線歩きとなります。
稜線上は、とにかくミツバツツジが凄くて足が先に進みません。
やがて相模湾を見渡せる場所に。
富士山もそうですが、やはり山から海を見ると一気にテンションアップする自分😆
良い景色。大満足です。
そして、ようやく愛鷹山の山頂へ到着。
朝から天気は良かったので期待していましたが、富士山が奇麗に見えるかどうかは時の運。
でも、待っていてくれましたよ🗻✨
独り占めの山頂でゆっくりとご飯食べながら堪能させてもらいました。
そういえば、今日は朝から誰にも会っていないあなぁ。人気の山なんだけどねぇ。
下山を始めるとようやく休憩中の登山者に遭遇。
「5時間ぶりに人に会いました」と思わず声を掛けちゃいました。
その後更に一名交差しただけなので、昨日の金時山に比べれば随分静かな山だなと感じました。
下山ルートはすぐに針葉樹林帯になってしまい、往路のメリハリのある登山道、ツツジ飾る稜線と比べるとかなり地味です。
このルートのピストンだけだと、愛鷹山登山の魅力の半分も無いんじゃないかなというくらいの印象を受けました。
登山日程は三日間でしたが、五泊六日の車中泊遠征。
今晩は沼津市街地まで降りて、もう一晩の車中泊です。
明日の予報は既に期待できませんが、宇都宮に戻る前にもう一ケ所だけ寄り道をしようと思います。

二日間お世話になった箱根ビジターセンターの静かな朝 ここも車中泊の穴場

移動途中で今日の富士山確保 見えた時に撮っておくのがセオリー
もっと手前で芦ノ湖雲海と富士山絶景があったが車が停められなかったのが残念

こちらは昨日歩いた箱根外輪稜線の丸岳 養生シートを被った電波塔だから解りやすい

箱根峠より南下を始めると沼津市街地の向こうに居並ぶ沼津アルプス
あそこを通しで歩いたのが懐かしい その奥は海を隔てて西伊豆だ

登山口の水神社駐車場 先行者の車一台
帰りはいなくなっていた代わりに三台新たに止まっていた

こちらが登山口というか、登山口に至る林道

位牌岳方面は通れないようだが今日は別なルートで登るので問題なし

ひたすら砂利林道を進むが雰囲気は良い

柱状節理かな?かつて火山の影響を受けた証なのだろうか

超のっぽのマムシグサがニョキ 1m以上はあったよ😱

どんどん行きます

広場があって何か見えてきたが・・・

位牌岳のつるべ落としの滝ルート登山口
通行禁止なのだからここにも表示すべきとは思うが?
しかし、位牌とかつるべ落としとか名前が凄いね

さらに林道を進み、ようやく登山口へ

反対側は下山時に通るルートなのでここを起点とした周回になる

まずは一服峠へ 先程の階段を登り登山道へ

今日は気温が高くて汗ばむくらいだが、木陰は涼しくて動きやすい

新緑が優しく陽を遮る登山道

開けた場所を通過 日差しが暑いぞ!

何故かこの辺だけ赤土が露出している 不思議なエリアだ

新緑と青空 今回遠征で最高の天気だね

暑くなってきても、また木陰になって一息つけるのがこのルートのありがたさだ

萌える新緑

段々とミツバツツジが目立ち始める

良き!

ん?色合いの違うツツジが・・・

ミツバツツジともヤマツツジとも違う?希少種のアシタカツツジのようだ

葉は五枚なのでミツバツツジでないのは確か

少し露出オーバーで撮影したが綺麗な梅色 背後はミツバツツジ

サルの腰掛三連荘
超巨大でボスザルクラスの巨躯でもOKそうだが形が座りにくそうだな🤣

進むほどに鮮やかなミツバツツジが次から次へと登場 なかなか先に進めない😝

本日ルートの最高標高地点の一服峠に到着
道標は半分欠けちゃってるけど、遠目に見ると逆に味が出ているように感じる

向かい側のひときわ大きな山は三年前に登った越前岳
左下に尖がっているのが呼子岳でそこから右側に続くギザギザは鋸岳で当時通行禁止だった

こちらは位牌岳 今回はパスしたが次回は必ず!

どこまでも続くミツバツツジロード


もー、勘弁して 先に進めないよ😓



袴腰岳は眺望も無い通過ピーク
50m先に展望地があるというので行ってみたが、木が伸びてしまって眺望は無かった

先に進むと駿河湾の眺望が開けた 正面右寄りの突き出した箇所は美保の松原
あそこでも車で一晩過ごしたのが懐かしい

こういうツツジ見るとまた足が停まっちゃうよね

馬場平は文字通り、広場で雰囲気が良い
この手前でルートを少し外してしまいログ汚しをしてしまった😟

今日のルートでこの表面が滑らかな木をあちこちで見かけたが何の木?
(知っている方教えてください)

馬酔木も延々と登山道脇にあったので開花すると馬酔木ロードになるだろう

場所によってはこんな感じで群生

正面が目指す愛鷹山だな 右手に見えるのは西伊豆海岸だろう

最後は一旦コルまで下り、標高差90mの登り返し💦

急登で滑りやすいからお助けロープはありがたい💦

そしてようやく山頂 富士山よバッチリじゃないか、ありがとう

静岡側からしか見えない宝永火口もくっきり

少しアングルを変えて

ツツジも入れて

一等三角点の大きな標柱とザックも入れて

画面右側の平坦地が馬場平 降りてきたルートが見える

箱根方面とムラサキヤシオ さぁ下山だ

下山のルートは一転して涸れ沢や針葉樹帯になる 往路のような華やかさは皆無だ

時折ルート不明になるがピンテを忠実に追っていく

鷹が旧字なのだろうか でも、良い雰囲気

正面左の伐採地は朝登った尾根だ

周回起点からは往路の林道を使わず尾根通しを行く
この石祠から地形図通りの急降下開始😱

ロープに大いに助けられる
木の階段が延々と続くから、水神社からの登山道はこちらが公式なのかもしれない

降り切ったところ 案内はこれだけなので登りの場合は見落としがち

神社を見るのもよいだろうが、無信教の自分はあまり興味なし
ということで本日の登山終了