田水張る里の景色

 田植えを間近にして、滔々と水が張られた田と故郷の山々を撮ってみたいと以前から思っていた。

 以前より、ここならば・・・と思っていた所を何か所か廻ってきた。


羽黒山 南西から


さざ波があって羽黒山は写らない だが、これはこれで美しい


羽黒山 北東から


高原山 南東から 雲のほうが主役かな




日光連山 東から





 帰りに蕎麦でもと思いGoogleMapを見ていたら、隠れ家的な蕎麦屋を発見。宇都宮市下小池町にある「石臼・手打蕎麦 しのい」さんで、もり蕎麦をいただく。

 細めの麺は程よい香り。そして、その香りを邪魔しない控えめのツユとの相性も抜群だ。どちらかと言うと力強い感じの蕎麦が好きな自分だが、この店の蕎麦は繊細ながら筋が通った味で素晴らしい。小さなお店だが、器や店内の雰囲気も良く、蕎麦好きな方に是非訪問をお勧めする。


「石臼・手打蕎麦 しのい」さんで、もり蕎麦大盛

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・AF-P DX NIKKOR 10-20mm 1:4.5-5.6G VR + FTZⅡ
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 昼飯, 日記 | コメントする

八重桜のもとで

 4/22に二回目の大腸ポリープ切除術を受ける。サイズが大き目なので大事をとり一泊入院ということになった。入院は30年くらい前に二回ほど経験しているが、今回は内容的に楽勝モードでおっとり刀。まぁ入院は入院である。

 エレベーターを降りた病棟階は、いつもの外来階、検査階とは明らかに雰囲気が違う。ブラウンで統一された廊下を通り、大部屋のベッドに案内されるとそこも色彩が統一されたお洒落な空間だ。昭和世代の自分の病院のイメージは白いベッドに白い壁と決まっているから意外だ。


こちらで一晩お世話になる

 大腸内視鏡を入れる為には腸の洗浄が必須だ。日帰りの場合は自宅で、入院の場合は病院でやるだけで、作業自体は一緒。ひたすら下剤(2L)を飲む合間にお茶(1L)を飲む。下剤の味はポカリスェットを超不味くしたような感じ。また、日頃からあまり水分を摂らない自分は、これだけのボリュームの水分を摂るのがかなりの苦行なのだ。

 飲み始めて一時間くらい経つとトイレに駆け込む間隔が短くなり、徐々に洗浄されていくという流れだ。詳しく書くのが憚れるのでこの程度に留めておくが、要は排出されたものが「きれい」にならなければならない。

 自宅で実施する時は自分的には充分及第点レベルに達していると思っているのだが、流石に看護師さんにチェックを受けるとなると到達レベルが高く、何度も駄目出しをされた。下剤終了後もお茶を飲み続け、結局トータルで4.5Lを飲んだあたりでようやく合格を頂く。いやはや、本番前にして既に疲労困憊。

 外来や日帰り検査の患者が終わった後の時間帯に自分の番が回ってきた。既に夕方の5時近く。肝心の切除は無事終わりようやくベッドに横たわるも、その晩は食事抜きの点滴オンリーだ。もっとも、水腹で食欲なんてどこかにすっ飛んで行ってしまったような感じだった。

 翌朝、36時間ぶりとなる朝食はコラーゲンスープなるものを丼ぶり一杯。医者の最終チェックを受けてめでたく退院となった。当日の食事は病院から提供されたおかゆセットを昼と夜に食し、翌日24日から通常の食事に戻してようやく人心地がついた思いである。


やることは日帰りと一緒だけどね😅 飲みながらプリントに進捗を記入していく

 大腸内で出血の可能性があるので、術後一週間は飲酒や汗をかくような運動、腹部に力がかかるような動作は禁忌となる。日常の動作は問題無いとのことなので散歩は良かろう。3/29の時も散歩で桜を見に行ったが、今日は天気も良いので仕事が早く終わった家内と共に日光だいやがわ公園へ繰り出す。

 初夏というよりも既に夏を思わせる気温と空の雲。公園内には八重桜が今を盛りと咲き誇り、三々五々に散策する人達を楽しませていた。改めて、元気でいられることの有難さをかみしめることが出来た一日であった。


日光だいやがわ公園の北側より堂々の女峰山




南側エリアは八重桜が盛り








ヤマツツジとミツバツツジも






菜の花、後ピンで


菜の花、前ピンで


枝垂れの八重桜も儚げで美しい


夏を思わせる青空と雲

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 日記 | 2件のコメント

女抱山のツツジ

 男抱山のツツジが綺麗に咲いているという情報を得た。
 花は適期を逃すと残念な事が多いので、さっそく歩いてきた。

 男抱山は既に三年ぶりだが、一歩登山道に踏み込むと変わらない懐かしい雰囲気。山頂までの僅かな急登をこなすと相変わらず素晴らしい眺望が拡がる。たった一時間で歩くことが出来るのに、やはり良い山だなと再認識した。

 ツツジのほうは男抱山と女抱山の山頂周辺にミツバツツジとヤマツツジが見られた。ミツバツツジは終盤に差し掛かっているが、ヤマツツジとほぼ同じタイミングで咲いているので二色揃った様子はなかなか綺麗だ。

 女抱山の山頂にあるヤマツツジはとりわけ素晴らしい。灯台下暗しとは言ったものだ。いままでこんなに綺麗にツツジが咲く山だとは思っていなかったので収穫であった。


三年ぶりの男抱山 この雰囲気久しぶりだなぁ


男抱富士は最近女抱山と呼ばれているそうな


絶妙な間隔だね


女抱山の山ツツジ、なかなか見ごたえがある






ツツジとシゲト山


真っ黒な蝶がいた


ミツバツツジは終盤

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 宇都宮の山 | コメントする

富士見の旅、終わる

 4/9に宇都宮を出発して山梨と静岡を巡る今回の山旅。思いのほか天候に恵まれ、降雨の日は無かった。春先の天候不安定な時期だ。一週間もあれば一日くらいは終日雨に降りこめられる日もあるものだが、悪くても曇天という好首尾であった。

 最後の朝、「道の駅 くるら戸田」は既に下り坂の天気に包まれていた。車の外に出るといつも黄金色に輝いていた西伊豆稜線は深く雲の中に沈んでいる。

 戸田峠から海岸沿いを走るのも良かっただろうが、一縷の望みを託して山側へ走る。だが、そこも既にガスに包まれる静寂の世界。県道を内浦湾に向けて北に下った。

 内浦湾沿いを走っていると、そのあたりからだけ富士山が姿を見せてくれた。連日富士山を楽しむ日々、地元の方には酔狂な話かもしれないが、やはり富士山から遠い場所に住む者としては憧れの山。不思議と登りたいという気持ちにはならないが、至近距離から見るのはとにかく好きな山なのだ。

 そして、西伊豆。いつ訪れても素晴らしい所だ。海沿いに張り付くような道を走り、海原が見え隠れする。まるで映画のワンシーンのような風景の展開は、ドライブしていて最高の気分にさせてくれる。とりわけ戸田周辺と南伊豆までの海岸沿いは見所も多く、既に虜になっていると言ってもよいだろう。

 いつまで今のような旅が出来るかは不明だが、再び輝く西伊豆を、そして富士山に逢いに行きたいと切に思うのであった。


西伊豆稜線は雲の中に深く沈む


内浦湾に差し掛かると富士山が姿を見せてくれた


沼津アルプスも別れを惜しむ

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅 | 2件のコメント

高通山と戸田散策


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨晩の泊地、「道の駅 花の三聖苑 伊豆松崎」は大変静かな道の駅であった。大型スペースが三台あるが、トイレ位置の関係で大型寄りの所に停めた。万が一トラックが入ってアイドリングしていたら、自分のほうが移動しようと思っていたのだがそれも杞憂に終わった。

 昨今どの道の駅でも一定の車中泊者を見る。しかし、朝起きてみればトラックはおろか、下の写真のように閑散としていた。すぐ脇を通る県道15号線も往来は少ない。西伊豆は松崎町のような南部になると、やはり大型トラックが往来するような産業が成立しないので交通量が少ないのかもしれない。ここから石廊崎付近まで西海岸を南下すると、もはや食事はおろか自販機さえも見かけない状況が続く。時折出くわす漁村にはかつて宿泊施設もあったようだが、今は寂しく看板が錆びているのみである。

 あちこちを車中泊で巡ってきたが、開発の恩恵に浴することの出来ない山村部の影の部分の存在を忘れてはいけないと思う。世界情勢もそうだ。資本主義の果実を受けとった者とそうでない者。自らが引き起こした結果ならある程度受け入れなければならいかもしれない。しかし、周りが変わっていく為に落ちて行くというのはある意味悲劇ではないか。それでも変わっていかなければならないのだけどね。

 すっかり脱線してしまったが、とにかく静かな夜を過ごすことが出来た事に感謝である。難を言えば駐車場からトイレまで結構遠く、頻尿の身には、夜の一時頃に寝ぼけまなこで片道50mあたりを歩くのは結構きつかった。熟睡とのトレードオフだと思えば充分ペイしたと思う。

 また、この道の駅の特色として、依田佐二平翁が自邸内に私財を投じて作った小学校の校舎跡などもあり、敷地の端のほうに控えめな和風建築があり、そちらが食事処と売店になっている。商業ベースオンリーでない所に好感が持てるが、好みの分かれるところだ。

 庭園には藤棚もあり、暑かった昨日は売店で買ったかき氷を食べながら夕涼みと洒落こんだ。また次の機会があれば是非訪れたいと思う道の駅だ。


「道の駅 花の三聖苑 伊豆松崎」は大変静か


名前の通り花で飾られている

 さて、今回の遠征山行も今日まで。そろそろ天気が下り坂予報なので、行動は今日でおしまいにして明日は一日かけて宇都宮に戻ることにした。

 登山最終日は松崎町にある高通山に登る。富士山はだいぶ遠くなってしまったが山頂から大海原を見たくて選んだ山だ。


車道からなかなか風情のある岩を見た GoogleMapで調べたら牛着岩(大牛)だという


雲見地区ふれあいパーク駐車場」が登山口 平日ということもあり自分の車だけ


登山口にストックや杖が置いてあった スキーのストックって懐かしい


痩せ(というほどでもないが)尾根はロープでしっかり整備済み これなら日参登山のお年寄りも安心だろう


階段は嫌いだが歩幅が絶妙で歩きやすい


ぱっと開けて山頂へ到着


南側眺望 真ん中にあるのは岩礁の宇留井島


北眺望地より 富士山は霞の中だ


奥のほうは堂ヶ島


このあと向かう烏帽子山 名前の通りピーキーだ


朝見た牛着岩(大牛)を俯瞰




海沿いの山の植生はやはり違った雰囲気あるね


作った人の想いが伝わるベンチ そっと腰掛けてみた


くるりんぱ


おそらく露岩を手彫りしたのではなかろうか

 この西伊豆の変哲のない山。あにはからんや、予想外に手が入っており安全にも配慮されている。自然の露岩を削ったステップが苔むしているところを見ると、かなり前から整備が行われ続けていることの証のように思えた。地元の方に愛される静かな山。こんな山はいつまでも今のままの姿で残り続けて欲しいものだ。

 下山を終えて雲見にある浅間神社へやってきた。高通山から見下ろした烏帽子岳に登るためだ。大したことはないだろうとタカをくくって着替えをしてしまったのがちょっと失敗か。


雲見浅間神社へやってきた これから本殿のある烏帽子山に登る


海抜約15mからスタートだから標高差150mか 着替えちゃったなぁ💦


まずは階段 行きましょう


一つ目 拝殿


自分で扉を開け、退出したら戸は閉める


拝殿脇は絶壁


上も😱

 着替えてしまったのでなるべく汗をかきたくない。そうだ!汗が出そうだったら一休みして涼めばいいじゃないか・・・なんて小学生の思考回路(小学生に失礼かな)で登るも、容赦なく階段攻撃は続く。ええぃ。下着だけでも着替えればいいだろう。開き直って登り続けた。


更に延々と階段 部活シゴキか?


ひょーーーーー


相思の根 二股ってやつですか🤐


お、頂上かな?


いやいや左手に更に登って・・・


ピークの見晴らし台から


奥、堂ヶ島


落ちたくないね







 本日の目玉は戸田の散策だ。形の良い御浜岬、そして戸田港の先に浮かぶ富士山も伊豆の旅では欠かせない景色だ。今まで御浜岬の先端まで行ったことがなかったから、今回は時間が充分にあるのでゆっくりと散歩することにした。
 まずは「沼津市戸田健康の森」に一登りして戸田港を眺める。ここは訪れる人も殆ど無いが、実は戸田で一番景色が良い場所だと自分は思っている。


戸田へやってきた 穴場の「沼津市戸田健康の森」から戸田港と富士山


桜バージョン


戸田港まで降りた


御浜岬を突端へと歩く


戸田灯台


諸口神社鳥居より戸田市街 奥は西伊豆稜線




透明度が極めて高い海水 キラキラと光り輝く




何があったのか 魚たちが一斉に飛び跳ねていた


戸田港を離れ高台に移動 「夕映えの丘」から見る御浜岬


諸口神社鳥居 先ほど、石のゴロゴロする海岸を歩いた


戸田灯台


出逢い岬より 空気が澄んだ秋は夕日に赤く照らされる富士山が大変美しい

 今晩はおとといに続けて「道の駅 くるら戸田」で車中泊する。富士見車中泊山行も無事終わりだが、まだまだ登りたい山、見たい風景は沢山ある。温泉につかり、あれやこれやと思いを寄せながら幸せな夜を迎えることが出来た。

概略コースタイム

駐車場発(07:13)-高通山(07:55)-北展望地(08:02)-高通山(08:15)-駐車場着(08:39)

カシミール3Dデータ

沿面距離:2.3Km
所要時間:1時間26分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅, 静岡県の山 | コメントする

金冠山と魂の山


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨晩は伊豆半島北西部の戸田港近くにある「道の駅 くるら戸田」を泊地とした。この道の駅は500円で入れる日帰り温泉が併設されており、車中泊者には人気がある。大型車も入ってこないのはポイントが高い。難を言えば最寄りのスーパーが土肥なので、片道20kmほど離れている点だろう。幸いにして4kmほど先の漁港のそばに7-11がある。そこで調達するか、保存食を持ち込む事になるのだ。昨晩はここに至る経路にあった修善寺のマックスバリュで調達した。

 さて、西伊豆の富士見登山、今日は三度目の金冠山、そして伊豆山稜線歩道の魂の山に登る。

 まずは道の駅から戸田峠まで車で駆け上がる。途中にある瞽女展望地から見る戸田漁港の形良い姿は来るたびに毎回外せない展望地だ。


戸田峠手前にある瞽女展望地




瞽女展望地からの戸田港 西伊豆に来たら必ず見たい景色の一つ


戸田峠駐車場から金冠山まではほんの少しで登ることが出来る


遊歩道を進む 鉄塔の少し先が山頂


山頂直下だけ僅かに登山道 馬酔木のトンネル


今年もやってきたよ


もう少し空気がクリアな時期に来たかった


内浦湾の向こうに沼津アルプス 奥は箱根の山


沼津市街地と沼津アルプス西端の香貫山




金冠山から北の稜線もいつか歩いてみたい

 

 戸田峠から快走の西伊豆スカイラインを南下する。長野のビーナスラインを彷彿させるこのこのワインディングロード。是非バイクで走ってみたいと思うのだが、宇都宮からでは一泊しないと無理だろうなぁ。

 さて、お次は魂の山だ。たましいの山ではなく”こんのやま”と読む。半ば名前に惹かれてチョイスした山だが、ネットの記事を見ると案外眺望が良さそうなのだ。気がかりは、気温が高そうな今日のコンディションで暑さに極めて弱い自分が遮るものの無い稜線歩きに耐えられるかどうかだ。


西伊豆スカイラインを移動 登山道と車道が付かず離れず


いつも見る角度より南寄りから見る戸田港 慣れ親しんだ視点を外すだけでもう一つの新鮮な風景が見えてくる


仁科峠が魂の山の登山口


車道の向こうからスタート


バイクでここを走るのも気持ちよさそうだな

 桜の種類は多い。花オンチの自分にとってはこれもまた勉強が必要なのだ。さくら図鑑というサイトを眺めるも、実際にフィールドの桜を判別するには遠い。現地で誰かに教わるのがきっと早道なのだろう。


マメザクラなのだろうか 小粒の桜が美しい










馬酔木は花と赤い新芽が共存するという事を初めて知った


陽ざしが強い しかし 汗を拭い去る冷たい風が吹けば足取りも軽やかになる


天城山(万三郎山)




馬酔木とマメザクラのコラボ


この山名も由来を知りたいね


富士山は恥ずかしそうにチラ見


こちらは昨日歩いた発端丈山→葛城山→城山


馬酔木のトンネルを戻る


果てしなく・・・ あの果てまで戻る💦


上昇気流を巧みに操る奴 きっと気持ちいいだろうな





 風早峠手前でグライダーを飛ばす人がいた。しばし話を伺った。谷沿いに登る上昇気流をうまく捉え滑空するのが醍醐味のようだ。”風を読む”ことを語る熱い口調。愉しむ人、ここにもあり。


風早峠手前の844mPでグライダーを飛ばす人にしばし話を伺う


滑空中






もうすぐ風早峠 だがゴールはまだまだ先




来し方振り返る 左の山を越えて右の魂の山に登った


ようやく仁科峠 背後のピーク(仁科峠展望台)までもうひと頑張りだ


ゴールの仁科峠展望台より 歩いた全ルートが見渡せる


伊豆山稜線歩道はまだまだ続く 続きはまたの機会に

 登山を終えた後は海岸沿いまで降りて海を間近に感じようではないか。県道を宇久須方面に降りて南下。浮島海岸へやってきた。四年前の秋にも訪れているが、前回パスした遊歩道を歩く。

 荒々しい岩礁の造形、澄んだエメラルドグリーンの海、光の織り成すファンタジー。あぁ、来て良かったなと思うひと時。


浮島海岸を散策することにした


海岸からスタート


ミニ千貫門だね


サップの人が洞門をくぐって進む


海の色がとても綺麗だ

























 浮島海岸を後にして、本日の泊地である「道の駅 花の三聖苑 伊豆松崎」へ向け南へと車を走らせた。

概略コースタイム

金冠山:
駐車場発(06:59)-金冠山(07:15)-駐車場着(07:31)

魂の山:
駐車場発(08:14)-風早峠(08:49)-魂の山(10:03)-風早峠(11:20)-仁科峠展望台(11:59)-駐車場着(12:09)

撮影使用機材

・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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伊豆三山


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨日の富士山はいささかご機嫌斜めであったが、夕刻三島にあるビジネスホテルに入ると窓外にオレンジ色に薄く染まった山頂が顔を覗かせていた。天気は快方に向かっているようだ。

 歩いて数分のスーパーに買い出し。戻ればまず風呂に入ってささやかなご馳走を並べた。プシュっと缶の蓋を開ける。あぁ、生き返るなぁ。夜は写真の整理やブログの下書き等々、いろいろやろうと思っていたが、アルコールも廻ってきてあえなく撃沈するのであった。

 さて、本日は通称「伊豆三山」と呼ばれている城山、葛城山、発端丈山のピストン縦走をする。城山は三年前の静岡の旅からの帰路で見た垂直な岸壁を露わにしたその姿が印象に残っており、この地を再訪する際は外せない山としてリストアップしていた。

 これを書いている今、改めて調べてみると、ピストンではなく発端丈山から北西に降り内浦三津に下山して、そこからバスと鉄道で戻ってこれる事を知った。事前のリサーチ不足に軽く後悔。ピストンで戻ったほうが時間的に早いかもしれないが、見知らぬ土地で公共交通を利用するのも楽しみの一つなのだ。

 駐車地は御覧の通りで五台も停めれば一杯となる。かつ、岩がゴロゴロしていて停めづらく、登山口脇から流れて来る沢水で濡れている。少し離れた所にも路駐出来る場所があるが、下山時に見たらびっしり埋め尽くされていた。登山よりも城山ゲレンデに取り付くロッククライマーが多いように見受けられた。

 昨日の山までは最高温度が10度程度だったので里山の冬支度で登っていたが、今日は低山故に薄着にチェンジする。5月並みの高温が予報されているだけに、携行する水もいつもの倍、ペットボトル二本に増量した。


駐車地は残りぎりぎり2台 土曜日なのでロッククライマーで盛況


脇の登山口から出発

 伊豆三山ルートは「城山ハイキングコース」として整備されている。中心にある葛城山はロープウェイがあり、観光客が気軽に上がってくることが出来る山だ。


右端の城山から葛城山、発端丈山へピストン


登山口付近で沢蟹のお出迎え 色が白いのでアルビノなのかな


ゴロゴロとした沢を登っていく 既に岩の風格充分


当然左を選択


クライマールートは・・・こんな所登れないよ💦


清涼なミツバツツジ一株


山頂から東側眺望よし 前方に伊豆主稜線が見える


そして、今日もドーンと富士山のお出まし 静岡側からだと宝永火口がアクセント


右上、深沢川が作り出す顕著な扇状地




周辺の桜は終盤


城山から葛城山へ向かう途中、大岩が集中する場所あり


一旦車道を跨いで登山道仕切り直し

 全般的に穏やかなトラバース道を進むが、背面登山口から取り付くと”超”が付くほどの急登が始まる。等高線の詰まり具合を見ればさもありなん。姥目樫の自然林が見られるということだが、そんな余裕は全く無かった。溺れる者は藁をもつかむではないが、掴まれるところは全て掴まってあっという間に標高差150m程度を登り上げた。


ここから葛城山に一気に登る ウバメガシなど見ている余裕なく必死に登る


登り切ったところの展望地で一休み


眼下は先ほど登った城山 修善寺方面へ狩野川が蛇行する伊豆の風景


あちらは明日歩く予定の西伊豆山稜

 一休みした展望地から緩やかに登るとすぐ山頂園地へ到達。ここから先はロープウェイでやってきた観光客用の散策エリアだ。普段着の人々が行きかうなか、異様に額から汗を流している自分がとても場違い。「何?あの人ガチで登山の格好してるよ。キモイし」っていう娘さんの声が聞こえちゃった。ごめんなさいね。でもおじさんはついさっきまで凄い所登って来たんで許してよと言い訳出来るものでもなし😅


1000%縁が無い場所だネ


でも、ここからの眺望は最高!


標柱は普通だが見たことのないゴージャスな三角点の説明


そう、ここはロープウェイで登る観光地だ


景色最高 でもお洒落過ぎて汗臭い自分は長居無用😲 次回は観光で来るのも良いね

 せっかくだから、水場(自販機)を求めて周囲を徘徊するも、お洒落なカフェで「なんとかチーノ」の類しか販売されていない。硬化二枚程度で得られるものは存在しないのだよ。やむなく退散して静かな登山道へ戻った。


春の息吹 やがて新緑で覆い尽くされるのだろう


手前は沼津アルプスの鷲頭山


日差したっぷりの植林帯歩きは軽快


折り返し地点である広い山頂の発端丈山へ到着


ちょっと霞んではっきり見えないが内浦湾と富士山


内浦湾アップ


こちらの桜は丁度ピークのようだ


向こう側は葛城山 時折「恋人の聖地」の鐘の音が聞こえてくる




淡い色が良いね 桜餅が食べたくなってしまったよ




さて、戻りましょう


城山からの下山途中 スパイダーマン発見


家に帰ったらおかぁさんに怒られるぞぉ 危ないことしちゃだめって💢🤣


一点集中💥で岩を支える棒


下山して公園へ寄り道 水場(自販機)あり


春爛漫だね




公園脇の狩野川から見る城山 低くてもピリリとした山


何故かハトが沢山居た よく見ると結構綺麗な色だな


何か見つけたかな?

概略コースタイム

駐車地発(07:04)-城山(08:03)-大岩密集地(08:29)-葛城山背面登山口(08:51)-葛城山展望台(09:19)-
葛城山(09:27)-登山道へ復帰(09:35)-発端丈山(10:48)-葛城山背面登山口(11:53)-駐車地着(12:53)

カシミール3Dデータ

沿面距離:11.3Km
所要時間:5時間49分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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タヌキと天子様


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨晩も「道の駅かつやま」を泊地としたので三連泊となった。近隣の河口湖町市街地まで行けばお店は沢山あり利便性良好。何よりも静かな夜が暮らせる特上Aランクの道の駅だ。賑やかな場所が好きな人にはちょっとお勧め出来ないが(笑)

 今日は富士山の西側に廻りこみ、山梨県を離れて静岡入りする。R139を南下すると本栖湖から堂々と南に延びる天守山地が目に飛び込んでくるようになる。中でもひときわ目を引くのがこの山域の盟主たる毛無山だ。

 毛無山を中心にして南北にすっきりと高度をを下げるさまは、あたかも山地全体が毛無山であるかのように錯覚させられる。ここをどうやって歩くかは次回のお楽しみとしてとっておく。

 今回はこの天守山地の南端に近い長者ヶ岳と天子ヶ岳を周回することにした。
 空模様は前二日と比べると明らかに優れないが、雨の予報は無い。いざ、長者の由来を探り天子に逢いに行こうではないか。


田貫湖の北東端から登山口へ入る


東海自然歩道だからよく整備されている


階段が延々💦と続く


富士山は下半分だけ 今日は駄目かな


田貫湖がチラ見 晴れてれば良い景色なんだろうけど

 時折、雲が切れて青い空が見え隠れ。期待に胸を弾ませるも、どうやら雲と太陽の駆け引きは雲の優勢勝ちのようだ。真西から見る富士山の姿が楽しみだった。次回この地を訪問する時に毛無山からリベンジしようと思う。


植林帯と自然林をわかつ尾根をコツコツ進む


山頂到着 長者の秘密や如何に 情報量多い山頂だ


富士山は👀 ずーーーーん😓


タヌキさんは至ってほがらか そうか商売繁盛か でもプータローには縁が無いなぁ😚


西に眺望あり




浮かび上がるようで、これはこれで綺麗だ






天子ヶ岳に向かう この区間はトレランの人と交差すること多数


木製の道標にこのフォント 自分好みだなぁ


親を思う山 詩的な山名


天子ヶ岳に近くなると岩交じりに 天子様に逢いに行くのは大変だ


山頂は眺望無し でも静かな場所 天子様はいずこに

 天子ヶ岳は三角点ピークではないので、地形図に描かれている1330mPが山頂とされ、そこに山名板もある。しかし、南に尾根を少し下った所に小広い箇所があり、そこにも山名板があった。標高差が30m程度あるのでちょっと紛らわしいが、広場の脇に石祠があったり、かつて何か構築物があったような雰囲気が残っている。もしかするとここを山頂としていた時期があったのかもしれない。

 また、ここの二つ目山頂から東に少し入ると富士山眺望地がある。そちらにも三つ目の山名板があった。こちらはちょっといただけない。
 観光地でビューポイントで集合写真を撮る時、フレームに入れる案内板に「登頂記念〇〇山頂」とかそういうのがある。本当の山頂はもっと上の方というパターン。こんな山の中だから配慮は無用だとは思うのだが(;’∀’)


少し下った所にあるもう一ヶ所の山名板


更にその脇にある三つ目の山名板 富士山展望地とあるのでそう書いたほうが良かったと思うのだが


バイケイソウが沢山芽を出していた これは毒があるという 天子は毒使い?😂


田貫湖が見えだす


ミツバツツジがぽつぽつ咲いていた


少し痛み始めだが色が綺麗


下山終盤は植林帯をダラダラとそして延々と この区間は結構長く感じた


ようやく登山道終了 林道へ接合する だがここから先が長かった

 林道から先が実は長く全体の半分近く、約6Km近くを延々と歩く。部分的に登りの区間もあり結構疲れた足に効いてくる。天子ヶ岳山頂から北東に降りる尾根にヤマレコ地図のトレースがあり、田貫湖までショートカット出来ることは知っていた。だが慣れない山域、やはりしっかり登山道を歩いたほうが無難と判断したのだが、如何せんこの車道歩きは堪えた。

 田貫湖に降りると沢山の釣り人が竿を垂れていた。日差しこそ無いが今を盛りの桜のもと、釣りも良いものだなと思うも、短気な自分は30分も経たずに終了しちゃうんじゃないかな🤣


田貫湖に降りてもまだ天気回復せず


鳥の名前は花以上に判らないけど 綺麗なくちばし、雰囲気あるんでパシャリ


桜の向こうには天子ヶ岳

 さて、今晩は三島に予約したリーズナブルなビジネスホテルに一泊する。ベッドがあって風呂に入れてコンセントがあればそれで充分。車中泊を続ける場合、ポータブル電源やモバイルバッテリー類の充電が必要になるタイミングがある。いくら元気に行動しているとはいえ、やはりちゃんとした寝床でしっかり休養することも必要だ。

 以前にも書いた事があるが、車中泊中は基本的にアルコールは飲まない。夜間、状況によっては車を移動せざるを得ないケースが発生するからだ。シュラフに潜り込んだ後、トラックの騒音がひどすぎたり、天候が悪化して危険を感じて移動した経験は実際に存在する。

 海抜数メートルの場所などは、大きな地震が発生すれば津波の可能性が考えられる。その場合は直ちに移動しなければならないだろう。歩いて避難なんて言われることがあるが、住宅が密集している地域や大都市はともかく、地方では避難する高台に辿り着くのに極めて時間がかかりそうな場所を沢山見てきた。迷わず車で高みを目指し、状況に応じて車を捨てる覚悟も必要だと思うのだ。

 食事もポイントで、調達後に泊地迄の移動時間が長い場合、気温が上がってくると痛みやすいものは選択出来ない。断熱バッグとスーパーで貰える氷の組み合わせで生寿司なども持ち込み可能だが、やはり長時間となると選ぶ品物も限られてくる。

 車中泊で自炊をする方は多い。だが自分はまず料理のスキルが無い事に加え、車内で調理をするスペースが無いのが致命的だ。また、調理の際に発生する生ゴミ処理も案外面倒だ。
 お湯を沸かすのはかろうじて可能なので味噌汁やスープ、コーヒー等には不自由しないが、主菜となればスーパー総菜の冷たいものになってしまうのが唯一の悩み。消費電力の少ない冷蔵庫と電子レンジがあれば食について飛躍的に改善すると常々思うのだ。

 主な泊地である道の駅で外食という手もある。しかし、ほとんどの道の駅の食事処は夕方4時には閉まってしまうのが残念な点である。離れた所に食べに行くというのもあるが、それも億劫となるとやはりスーパー飯やコンビニ飯とならざるを得ないのだ。

 車から降りて宿泊すれば食事もお酒も自由自在。精神的にも開放されてリフレッシュできる。一週間を超えるような時は必ず一泊は組み込むようにしている。

概略コースタイム

駐車場発(07:09)-登山口(07:15)-休暇村分岐(08:04)-ベンチ(08:40)-長者ヶ岳(09:08)-
天子ヶ岳(10:02)-二つ目の山頂(10:14)-林道接合(11:34)-車道接合(12:11)-駐車場着(13:17)

カシミール3Dデータ

沿面距離:13.7Km
所要時間:6時間8分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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精進湖から登る三方分山とパノラマ台


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 富士見の山旅、二日目は精進湖に面する三方分山と人気のパノラマ台(という名前の山)を登る。富士山眺望のみならパノラマ台一択なのだが、折角登るなら周回のほうが楽しいだろうと思い三方分山を回るルートとした。

 天気のほうは雨と風の心配はない。ただ、昨日に比べると若干空気中の水蒸気が濃いのでスッキリした眺望は期待出来ないかもしれないが、まずは歩きを楽しもう。


県営 精進湖他手合浜駐車場より出発


精進湖畔からも充分美しい富士山

 往来する旅人をあてにして商いをしていたのだろう。現在はほとんどが廃屋となっているが、瞼を閉じれば往年の賑わいが目に浮かぶようである。


静岡と山梨を結んだ旧中道往還を行く


舗装が終わり登山道となった


古道のままではないだろうが、どことなく趣がある


砂防堰堤を巻くように道がついている これを左に渡るといよいよ登山道


本格的な登山道になった


目指す三方分山


終始、登山道はよく踏まれ道型もしっかりしている


峠へ着いた 向こう側は山梨だが甲府盆地はまだまだ遠い


枝越しの富士山も立派


三方分山へ到着 山頂より伸びる三本の尾根が村界になっていたというのが山名の由来らしい


富士山側 枝がないから眺望が良い


眼下の精進湖と大室山を従える富士山 今日は少し霞が多い

 山頂より南西の尾根を下る。眺望の無い精進山を通過すると途中に展望スポットを示す小さな板があった。どれどれと覗いてみると・・・山頂よりスッキリした富士山眺望ではないか。精進湖の映り込みもこちらのほうが素晴らしい。


おや?控えめだが気の利く案内版だね


山頂よりここの方が素晴らしい景色だ


振り返ると三方分山


これから進む稜線 真ん中先端あたりがパノラマ台


駐車場が箱庭のようによく見えた


精進峠を過ぎると馬酔木を沢山見るようになる 他に目立つ花は無かった

 先ほどより右手に遠く南アルプスの姿が枝越しに見え隠れしている。スッキリと見ることが出来ないモヤモヤが続く。精進峠から登り返し、偉主山の手前で木が少ない場所があった。案内板は無かったが、登山道を外れて覗いてみるとこれが大当たり。昨日の釈迦ヶ岳からに比べればいま一つだが、それでもスッキリとした南アルプス眺望に留飲を下げることができた。


南アルプス展望台へ寄るとスッキリした眺望に疲れも飛ぶ


アップで


カッコいいね


なるほど、そう読むのか

 パノラマ台手前で休憩中の白人夫婦に逢った。挨拶が「コンニチハ」としっかり返ってきた。奥方は空身、ご主人が大きなザックを背負いながらお疲れの様子だ。「ワイフが登りたくてここまでキタヨ。でももう疲れたからここでオシマイにしたいヨ。」ってな感じ。

 パノラマ台は1328mPの山頂台地の南東外れにあった。既に休憩中の先客二組。名前の通りパノラマ眺望が拡がる。残念ながら南アルプス方面への眺望は無いが、開放感があって良い山頂だ。


ゴールのパノラマ台は広々とした山頂


富士山はちょっとご機嫌斜めになりつつある


でも、アップで一枚‼ 雲がアクセントだね


西湖とその奥は河口湖


青木ヶ原樹海 ここで迷うと確かにキツイかも

 眺望を楽しんだ後、下山にかかる。精進湖からダイレクトに上がってくるこちら側のルートが一般的のようで、行き交う登山者は圧倒的に多い。

 先ほどの白人夫婦が登ってきた。山頂はこちら、指でジェスチャーすれば奥様は笑顔で頷き、ズボンも脱いで短パン姿になっちゃったご主人はミラーのサングラスも外して臨戦態勢の模様。体がデカイから足も長くてピッチはあるが自重もあるからやはり疲れるんだろうね😁

 下山中にスライドしたもう一組は中国人家族だ。先頭の坊やに続き父親母親、続けてもう一人の小さな坊やはその後ろの爺ちゃんばぁちゃんに教わりながら、覚えたての言葉を披露中。自分にも同じ年頃の孫が三人いるから一緒に山を歩ける楽しさはよく解る。

 狭かったので道を譲った際、先頭の坊やに「こんにちは」と語りかけると、恥ずかし気に下を向いてコクっと頷くさまが可愛いらしい。母親は綺麗な発音でThankYou、爺ちゃんは谢谢(シェーシェー)。父親がザックで全員の荷物を背負い、残りは空身の普段着姿であった。

 富士山界隈は御多分に漏れず外人観光客で溢れかえっている。しかし、最短ルートでも山歩きは山歩き。きっと外人向けのガイドブックにも、本当の富士山の風景を歩いて見に行こう、なんて紹介されているのかもしれない。いずれにせよ、言葉が判らなかったり案内板が読めなくても登ってくるその熱意が日本人として嬉しいではないか。どうか、彼らが山頂に着くまで富士山の機嫌が良い事を切に願うのであった。


よく整備された登山道を下山


人気のバロメーター? 超デカイ道標の脇で下山終了


お互いに視線感じたヨ💦


桜はちょうど咲き始め あと数日で華やかになるだろう

概略コースタイム

駐車場発(07:15)-旧中道往還入口(07:25)-最後の堰堤(07:56)-阿難坂(08:28)-三方分山(09:12)-
精進山(09:28)-富士山展望地(09:46)-精進峠(09:59)-南アルプス眺望点(10:37)-偉主山(10:44)-
パノラマ台(11:07)-駐車地着(12:11)

カシミール3Dデータ

沿面距離:9.3Km
所要時間:4時間57分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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御坂山塊 釈迦ヶ岳と黒岳


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 今日は御坂山塊の釈迦ヶ岳黒岳(御坂黒岳)に登る。共に富士山がよく見える山として有名だ。山名に御坂と冠を付けるのは富士山南側の愛鷹山地にある同名の黒岳があるからだ。そちらの黒岳は三年前の同時期に登っている。雄大な富士山の姿に感動した記憶が未だ新しい。

 すずらん群生地駐車場から出発。すぐ先にある登山口から入山する。メジャーなルートなので登山道は極めてよ く整備されている。気温は少し低めだが、暑がりの自分にはまさに適温だ。


車道から登山口


超が付くほどよく踏まれた登山道 霜柱を踏みながら進む


ひと汗かいて峠へ 吹く風が冷たく心地よい

 高度を上げるに従い岩交じりとなるが、特に危険な個所は無し。順調に釈迦ヶ岳山頂へ到着した。山頂からの眺望は360度の贅沢な眺めだ。富士山はもと より南アルプスと八ヶ岳。そして澄んだ空気。胸のすくような眺望に大満足。


釈迦ヶ岳山頂は 好眺望




南アルプスの山並みが素晴らしい


左奥は中央アルプス そして八ヶ岳


御坂桃源郷方面


でっかい富士山はやはり文句なしで素晴らしい


南アルプスアップ


山の名前が判らないのが悲しい


八ヶ岳アップ


御坂桃源郷アップ 桃畑がピンク色に染まっている


釈迦ヶ岳だからお釈迦さま

 釈迦ヶ岳という山は全国にいくつもある。我が地元にある高原山の釈迦ヶ岳、昨秋登った鈴鹿セブンマウンテンの釈迦ヶ岳、そして今回の御坂山塊の釈迦ヶ 岳、 三つの釈迦ヶ岳を登った事になる。さらにこの山域の近くにも別な釈迦ヶ岳があるのだ。再訪の折は是非もう一つの釈迦ヶ岳も登ってみたいもの。


日の差し込む温かな尾根を下っていく


あちらがこれから向かう御坂黒岳


日向坂峠で車道をまたぐ

 日向坂峠から黒岳へは登り返し。こちらも道はよく歩かれていて問題個所はまったく無し。標高差300mをコツコツ登ればそこが黒岳山頂。眺望は無いがそこは織り込み済み。先にある展望地へ向かう。


黒岳山頂は眺望無し


少し先に進んだ展望地からは御覧の眺望 今日は天気最高だ


モノクロにしてみる


真ん中の緑地が昨晩の泊地、道の駅かつやま前の公園


展望地からも南アの一部が見える


昨秋歩いた足和田山


こちらも昨秋歩いた十二ヶ岳

 素晴らしい絶景に感極まった自分。展望地に先着していた方に思わず話しかけた。
 聞けば、やはり間近で見る富士山に魅せられ足繁く通っているという。地元ではなく埼玉からだというので往復の車の運転も大変なのだが、それでも嵌ってしまう富士山Love。大いに共感。後日、YAMAPで連絡をとることが出来た。また富士山を見る山でお会いしたいものだ。

 下山途中の新道峠には富士山眺望のFUJIYAMAツインテラスがある。直下まで専用バスでアクセス出来る観光スポットでt沢山の観光客で賑わう。まだシーズンが始まっていないので、今の時期ここを訪れることが出来るのは登山者の特権だ。


新道峠のツインテラス、ファーストテラスより


河口湖の東側が見える


こちらはセカンドテラス 若干画角が違う


観光客用の立派な道があり、こちらを降りる


途中の眺望も素晴らしい(たぶん赤石岳)


ここまで専用バスで上がってくることが出来るがまだシーズンオフ


昼間は毎時一本の構成




車道歩きの途中から釈迦ヶ岳


ここから再び登山道へ入る


すずらんのデザイン推しだ


当然今の時期は何も咲いていない😋

 今晩のも道の駅かつやまへ。連泊である。少し早い時間に車をとめて目の前の公園散策を楽しんだ。レンタサイクルでやってくる外国人、犬を散歩させる人々。咲きだした桜の花と河口湖をめいめいに楽しむ春爛漫の光景が拡がる。


今晩も道の駅かつやまで 時間が早いので散策


目の前の公園は広々としていて気持ち良い


咲き始めの桜


わんちゃん達ものびのびと走り回って楽しそう




夕方の光があたりを覆いだす


さぁ、車に戻って設営しよう

概略コースタイム

駐車場発(07:28)-府駒山(08:14)-釈迦ヶ岳(08:45)-府駒山(09:20)-日向坂峠(09:41)-
黒岳(10:43)-黒岳展望地(10:47)-破風山(11:41)-新道峠(12:03)-すずらん群生地(12:45)-
駐車場着(12:52)

カシミール3Dデータ

沿面距離:11.1Km
所要時間:5時間24分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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