彦谷湯殿山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

雪の山に行きたい。
だが、最強最長寒波が今週も山を冷え冷えと凍り付かせている。自分のように「無風快晴云云かんぬん」などと喧伝しているような輩にはとても近づけることが出来ない。山SNSでは、「ホワイトアウトと強風により撤退」などの記事を読むことが多い。申し訳ないが、そういう雪山に行けるストイックさと体力気力はとても無い。雪山も、そうでない山も晴天のもと、景色が良く見えて、寒くも暑くも無く(←ここ重要)、風もないのが一番楽しいと決まっているのだ。

さて、能書きはこの辺までとして、今回は県南、足利の山に登る。足利の山と言えば大小山と両崖山周辺が有名であり、周回ルートも沢山あって過去に自分も歩いている。2021年の大規模山火事が起きてからは有志の方々による整備も盛んで、県南ハイカーにはちょっとしたブームにもなっている

今回はそんな人気山域のなかで比較的地味な感じのする彦谷湯殿山に登ってきた。

宇都宮から足利までは下道で約二時間、距離にして60Km程度ある。自宅からちょっと古賀志山付近までといった感じで行けないので、成長著しいこのエリアに頻繁に通える県南の方々が羨ましい。もっとも、県南の方々からすれば那須や日光まで距離があるのでおあいこか😆

彦谷自治会館の駐車スペースに車を置かせていただきスタートする。敷地内にハイキングコースマップが掲示されているので、登山駐車場の意趣も含まれているところが嬉しい。

登山ルートはこの自治会館を起点とした周回ルートと、中央の林道を奥深くまで進み湯殿山に直接登るコースの二本がある。今日は半時計周りで東の尾根から登り西の尾根で降りてくることにした。


彦谷自治会館に停めさせていただく


ハイキングコースの掲示あり


しばらくは舗装道を歩き・・・


東登山口に到着


よく踏まれた穏やかな登山道を行く

登山道に入ると、よく踏まれた立派な道が続く。傾斜も少なく悪路も無いので歩きやすいことこの上もなし。自然な姿を残して無理なく楽しめるのは登山道として必要な要素であるが、このルートはそういった意味ではなかなか素晴らしい。


ほどなく天池山


由来の説明に思わず引き込まれる


いい感じに錆びて趣あり


鉄塔巡視路が現れ・・・


ルートの真上にある鉄塔に出る このあとも下りの西尾根で鉄塔が何か所かあった

351m三角点手前、標高差50mはしばらく岩稜が出てくる。特に危険な感じはないが、それまでの登山道の穏やかさから比べると変化があって楽しい。小学生などを連れてくると喜ばれるかもしれないだろう。


山頂手前になると岩稜が出てくるが、特に危険な箇所も無し


先ほどくぐってきた鉄塔


本日ルートで唯一の三角点 四等三角点、点名:湯殿山


石尊山から深高山への稜線


山頂へ到着 何か構築物があった跡



少し先の一番高い所に神社があった


鳥居もある立派な石祠


ベンチがあつらえていて休憩にヨシ


1分なら行ってみよう


突端の岩がありそこに立つと・・・


なるほど、景色は良い 奥は太田市あたりかな


遠く富士山が浮かぶ 風が強いので茶色く霞む市街地遠景

それにしても今日は風が強い。風が強い日は山に行かないようにしているが、予報では10m/s以内ではあったので気に留めていなかったのだ。東の稜線は比較的風が届きにくかったが、山頂から西側稜線に向かうと体感上はそれ以上どころか瞬間的には20m/sくらいもあっただろうか。時として耐風姿勢を余儀なくさせられる。気温も基本的に寒波到来なのでそれなりに低い。風とあいまってかなり堪えるのだ。フードを出して頭を覆ってもなお、耳が冷たくて痛い。

足利市の山林は火気の使用が条例で禁止されている。先の山火事を考えれば当然の措置であろう。従って今日はバーナーを持ってこなかった。行動食だけで下山するのは想定内であったが、テルモスでお湯を持ってきて暖かい飲み物の一杯でも飲めばもう少し心に余裕が出来ただろうと反省した。


見るからに暖かそうな尾根歩きだが、実際は風が強くて寒いし体がもっていかれそう💨😨


春はつつじが咲く山としても有名
この裏からバリエーションルートで石尊山まで行けるそうだが、採石場絡みで進入禁止になっている かつては登山道だったらしい

山頂稜線を西側に進むと槍見台というのがあり、槍ヶ岳や八ヶ岳を遠く望むことが出来るという。遥か手前にある赤城山は当然大きく見ることが出来るので、この寒波で白く冠雪した雄姿を見るのが今回の山行の楽しみであった。だが、赤城山は深く雪雲に覆われていて全く姿を現わすことはなかった。


槍ヶ岳が見えるという槍見台を通過


今日は西側が雪雲に覆われていて、楽しみにしていたお隣の赤城山も全く見えず🥹


南側眺望 八王子丘陵の北西端と桐生市街地


赤城山が微かに姿を見せたがここまで


下りの岩稜が始まる


下山も終盤、大規模ソーラー発電所の彼方にある赤城山はとうとう姿を現わさなかった😣


下り終えて車道に接合 慶路坂と名が付くこの場所には野仏が佇む


慶路坂から北の鉄塔に向かって寄り道


鉄塔を超え、ほどなく愛宕山


ブロック積のお堂あり


掲示した方には申し訳ないが「クマ^2」がとことなくユーモラス


右の岩峰が湯殿山、左端が槍見台かな


彦谷自治会館に戻ってきた

爆風ですっかり冷え切った体を温めるべく街道沿いのラーメンやへ飛び込む。宇都宮にもある変哲のないチェーン店だが、こんな時は暖かいものが食べられればなんでも美味しいものなのだ😋

帰路に黒川の白鳥飛来地に寄り道した。例年この時期には白鳥が集まっているのだ。数は少なかったが、今年もやってきている。遠くシベリアからこの場所を記憶してやってきたと思うと感動的ですらある。

ファインダーを覗いているさなか、別な方角から一斉に羽音が響き渡った。テイクオフではなく川面を小移動したに過ぎないが、白鳥が翼を広げたその姿はやはり優美でありかつ迫力がある。絶好のシャッターチャンスを逃してしまったがこればかりは仕方がない。川辺に三脚を立てている、いかついレンズのカメラマン達は、一日中白鳥のベストタイミングを狙っているのだろう。自分は白鳥に逢えただけで満足だ。


番外編:帰路途中、黒川の白鳥


抜けかけの羽根、取ってあげたいネ


カモのつがい?


飛んでいるところを見たかったけど、待っていても寒いので帰るよ

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37771742
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7789577.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

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岩本観音と再び想い出の雲雀鳥屋


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-

雲雀鳥屋の過去の記事
    2007年12月15日  雲雀鳥屋探索
関連山行
    2025年01月05日  多気山で初詣
    2024年05月09日  雨上がりの多気山散策
    2021年02月07日  多気山昼食 黒川白鳥
    2016年01月01日  新年明けましておめでとうございます
    2012年12月02日  家内と歩く栃木百名山
    2008年07月12日  地蔵岳と多気山 意外な組み合わせ?
    2007年01月28日  今週もまた登りました。

最近は毎週木曜日が山に行く日になっている。他の日は別な事(仕事じゃないよ)で結構忙しい。会社を辞めて毎日暇でしょうがないというのは、自分の場合あまり当てはまらないようだ。

さて、今週も最強最長寒波襲来で雪のある所に行くのはロートルハイカーにはキツイ。そんな修行のような所にいっても楽しくないじゃん。という事で近間の里山散策と決め込んだ。

一ケ所目は宇都宮市新里町にある岩本観音。遠目にも目立つ大谷石の削り取られた壁が垂直にポコリと飛び出している。三角点を持つ単独峰なのだ。標高211mなので”峰”と呼ぶにはいささかいかめしいが、現在は廃寺となっている普門山蓮華寺境内となる山である。頂陵部には摩崖仏がある。


まずは岩本観音へ 山頂には三等三角点、点名「新里」がある
遠めに見ると平地にポツンと大谷石摩崖壁の小高い山


頂稜の岩屋には摩崖仏があり、これを目当てにやってきた


鳥居をくぐった左手のお堂 何があるのかなと覗くと・・・


穏やかな表情の聖観音様が安置されていた


カエルが居並ぶ階段を登っていく



突き当りを左に折れてなおも登る


おぉ!お坊様たちが


岩屋は厳重に閉ざされているが・・・


中には摩崖仏(格子の間にレンズを入れて撮影)


頭上の岩あたりに三角点がある筈なのだが、周囲に登れそうなルートは見いだせない


たぶん手彫りであろうトンネルをくぐると・・・


お地蔵様と半跏思惟像 カエルも一匹混ざってる


山頂へ竹の階段が続いているが進入禁止 流石にこれは遠慮せざるをえないだろう


降りてきて全景

三角点が踏めなかったのは残念であったが、30分くらいで一周することが出来るので宇都宮近郊にお住いの方なら一見の価値はあるだろう。岩屋の格子越しに見えた摩崖仏は、観光地の神仏とは違った厳かな気分にさせられるものがあった。

そして二か所目は雲雀鳥屋。こちらは17年前に一度登っている。前回の雨乞山同様、想い出の山だ。

多気山の七曲り登山道の途中にある林道に駐車し、北へと車道を進む。多気山霊園の手前にまで伸びている尾根末端が今日の取り付きとなる。ここにはベンチが設置されていて、夏などは提灯が賑やかに飾られている。地元の人のお茶飲み場なのだろうか。以前から興味があったのだ。現在は比較的地味な装いだが、それでも周囲の風景とは明らかに一線を画している。地形図を眺め、ここから雲雀鳥屋に登れると踏んだのは奇しくもこの場所への興味と一致したのが面白い。


シーンチェンジ
多気山の林道に車を置いて車道を北に進む


雲雀鳥屋、見えているのはおそらく手前の280m級ピークで山頂はその奥に隠れているはず


今日はこの尾根で登る


なにやら賑やかで前から気になっていた場所
以前はベンチの周りがもっと派手にデコられていたが今は地味だ


でも、この脈絡のないレトロ看板が良き!


なんと!道標まであるではないか


しかも今日のターゲットである雲雀鳥屋を指している これは登山道があるのか?


ではスタート

幅の広い道形を進むと左手に折れて南の方に向かっていく。地形図に描かれている実線道なのだろう。このまま行けば車道へ接するようだ。道標が差し示す先は、雲雀鳥屋南側の登山道(こちらもバリエーションルート)の入口のようだ。

今回は北西に向かう尾根を登りたかったので、直ちに尾根芯に復帰する。右手に霊園敷地が拡がった。ほどなく山林へと入り込み、僅かながら笹薮を漕ぐことになるも長くは続かなかった。緩急ある尾根は比較的穏やかで静か。なかなか上質の里山歩きである。


期待もむなしく、道形に従うと車道のほうに引っ張られそうだったので尾根を追えば少々うるさいエリアに


それもつかの間、静かな稜線を登っていく


穏やかで良いね この先のピークを越えると南から来る一般的なルート(踏み跡)と合流する

南から来る踏み跡程度の一般ルートと合わせると、後は山頂まで迷いようのない道形が続く。山頂手前の古い作業道を見送り高みを目指す。周囲の雰囲気も17年前と一緒だ。長らく林業の手が入っていないことがうかがえる。もっとも、残っているのは殆どが自然林なので、かなり昔から姿を変えていないというのが本当のところだろう。


そして山頂 17年前との違いはこの山名版が一枚増えたこと、踏み跡が見違えるほど濃くなったこと

一旦山頂を踏んだあとは北東の平坦地を偵察したが、末端まで行っても眺望は得られなかった。山頂まで戻り、今度は北西の肩まで進んだ。17年前はここで食事休憩をして西側の森林公園側に下っていった。
当時の周辺一帯は踏跡も薄く、よほどの物好きしか歩いていなかったのだろう。しかし、現在は西へのルートも道形鮮やか。それなりに往来があるように感じられた。


北東の平坦地へ偵察の帰り、藪ツバキがひっそりと咲く


一旦山頂へ戻ってから日溜りの北西ピークへ 17年前はここで食事をした


枝越しに古賀志山


下山ルートは踏み跡も濃くあっという間に終了
だが途中で自分ルートにこだわったら外れでプチ藪漕ぎ
やっぱり「みんなの足跡」って堅いネ😅


車道に出る この階段を上った左上が先ほどの石祠

雲雀鳥屋から一旦下山し、車道のはす向かいから多気山に登り返す。こちらは正規登山道となるが、北側のこの道は今まで歩いたことが無かった。

序盤の階段から始まり、徐々に登山道らしい道になっていく。南からの登山道である七曲り登山道や、多気山神社からの道に比べると静かで手が入りすぎていないところが良い。多気山を歩くなら一度はお勧めしたいルートだ。


僅かに車道を歩いて多気山登山道へと入る


よく整備された登山道


気のせいか山頂前の灌木が刈られて景色が良くなったような


二股山


前日光の横根山から北方面は雪と強風エリアのようだ


加波山から筑波山、宇都宮市街の展望台 御殿平はいつ来ても気持ちが良い


東屋にて 本日のお品書き

最後の下山は七曲り登山道ではなく、2008年7月に歩いた南側のルートを下る。登山SNSでもルートとして掲載されていない、いわゆる裏ルートながら立派な道形が続き、麓には愛宕神社がある。
山頂直下にある石祠と愛宕神社を結ぶ参道として、地元の人たちの整備がなされているのであろうか。最後の舗装林道に出る手前、現役稼働の箱罠を見る。改めて里山を歩いていることを実感した山行であった。


登山道を外して山頂から南に降りるとすぐに石祠あり


その先は、立派な道が続く 2008年7月に一度歩いている(YAMAPのみんなの足跡にはあり、ヤマレコには無い)


愛宕神社へ寄り道するも、この先道は無く適当に進むと・・・


愛宕神社へ


ほどなく非舗装林道の「南多気線」へ 路側に現役の箱罠を見る


細いワイヤーを引っかけると檻の外に配された太いワイヤーが扉を落とす仕掛け


手前から


林道南多気線(奥のほう)から出てきて舗装の東多気線へと合流


駐車地へ帰着

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37660553
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7770466.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

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想い出の雨乞山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
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雨乞山の過去の記事
    2009年01月25日  薮をかき分け雨乞山

宇都宮市北西部。古賀志山や鞍掛山といった著名な山に隠れてひっそりと佇む山がある。

雨乞山。名前の由来は雨乞いか。真偽のほどは定かでないが、里山然としての姿に心和む。

そんな雨乞山だが、実は16年前に登った事があった。当時も今も登山道の無い藪山だ。昨今、古賀志山界隈はとみに整備されて往年の面影が失われつつある。しかし雨乞山は昔も今も変わらない静かさをもって迎えてくれた。


森林公園駐車場脇、北尾根コースからスタート


ひと登りで長倉山

森林公園駐車場から北尾根コースで長倉山に到達。ここから鞍掛山方面へと下降するのだが、登山道化しているルートを少し外して東の尾根に踏み入ってみる。すると、僅かに藪が認められたものの、進めばどんどんスッキリした尾根になった。歩いてみなければわからないものだ。


鞍掛山への下山ルートからすぐ東の尾根に入る(この写真じゃ何が何やらだね)


下手な登山道よりも立派な歩きやすい尾根



林道へ出た


しばしの車道歩きの後、ここを入ると奥の林道へとつながる
正面に見えるのが雨乞山


林道のゲートは昔と変わらない


なんと!くくり罠にタヌキがかかっていた 可哀そうだが仕方がない


前回は林道を奥のほうまで詰めたが、折角左手に尾根が見えているのでここから取り付く


尾根に登り上げると有刺鉄線は健在


小枝がうるさいが天国レベルで快適な藪尾根


左手枝越しに鞍掛山が見える


西峰(勝手に命名)にまず到着 ピンクテープは山仕事の人が付けたのだろう
途中も境界杭とそこがわかるように木に付けられていた


お次の雨乞山はそそり立つ感じの急登の先 里山あるあるだ


16年前には無かった山名板


かつて自分の登山バイブルだった「栃木の山紀行」さんの板


SHCカワスミさんの板は判読も難しいほど朽ちて地面に落ちていた
かけ直しておいたが風雪には抗えないだろう


古賀志山と鞍掛山が枝越しに見える


333mP、東峰(勝手に命名)に特徴的な岩がある


その先突端まで進むと・・・


先ほどとかわりばえしないが古賀志山方面


一旦激下りの後、左右に作業道の痕跡を見るがここは直進してプチ藪に入るも踏み跡はしっかりしている


上の台地が雨乞山城跡だ


木が無ければ東側の好眺望が得られるだろう


少し下がったところ、日溜りの場所で風を避けて昼食とした
のんびりとした時間が流れる愉しいひと時


下り始めると真正面に雲雀鳥屋とゴルフ場
この高度この角度で見られるのはここだけだろう


写真じゃ伝わらないがなかなかの急斜面
落ち葉でグリップ貧弱、チェーンスパイクを履いて正解だった


予定ルートをロストしてしまったが作業道に拾われて方角修正
民家の屋根が見えてきた


下山終了


先ほど食事した雨乞山城跡のピーク The里山だね☺️

鞍掛神社の鳥居を通過した時、偶然居合わせた地元の人に鳥居の謎について話を伺った。

鳥居は通常、参道の上に作られているのにここの鳥居は路側に残置された形になっている。
聞けば、本来は鳥居の下に道があったのだが、地域開発で馬車などを通すために現在の道に付け替えられ、鳥居だけが残ったということだ。今まで違和感のあったこの鳥居の秘密が明かされてスッキリした。


かつては鞍掛山へ向かう参道が鳥居の下に伸びていたそうな


写真はワープ 長倉山を登り返して下山は未踏の林道長倉支線へと進む


あっとういうまに林道へ接合


以前はここまで車やバイクでこれたが、不法投棄が多く今は封鎖されていて入れない

古賀志山の整備開発に対して何かを言うのは昨今憚れる雰囲気があるが、あまり需要が無いような箇所にまで道標を設けるのには疑問を感じる。

道標があればそこがパブリックな登山道と思ってしまうのは一般的な登山者の感覚である。当然通行する人も増えれば道もしっかりとしたものになっていく。林道内倉線と長倉山を接続するこのルートは正直不要だと思うのだ。それは北尾根があるからという明快な理由だ。せっかく古賀志山を守るべく整備をしているならば、北尾根に登山者を誘導するような方向性があっても良いのではないかと思った次第だ。


林道接合部 こんな所にまで道標があるんだね😓


林道入口はこのように厳重封鎖されている


流石は平日、車も少ない

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37547300
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7751444.html

撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max

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今年も羽黒山の蝋梅


神社下まで車で登ってお参り

 毎年、羽黒山の蝋梅が見頃になると家内と出かけている。

 今年も蝋梅の甘い香りを楽しみ、これもまた恒例になりつつある茶屋でのうどん。

 未だ寒い日々が続くが、蝋梅の黄色い花を見ると、春の訪れが近づいてきていることを感じる散策であった。


杉木立の階段を登り・・・


本殿へ


羽黒山といえば梵天



去年無かったような


山頂へ向かう


展望地まではたまに来ているが、山頂踏むのは久しぶりかな


展望地から定番の男体山ファミリー


女峰山はお隠れに 赤薙山は景色が良さそうだな


富士山がここまで奇麗に見えるのは冬場ならでは


さて、今年の蝋梅は如何に



青空と蝋梅


小春日和のもと、蝋梅を楽しむ人々





今年も羽黒山荘で食事



南側眺望を見ながら食事が出来る座敷


蝋梅のかぐわしさを楽しんだ後の柚子の香り 毎年いただくのは山菜うどん


家内はかき揚げうどんを頼んだ


帰路に寄り道して「宇都宮アルプスの森 京屋茶舗」さんへ



暖炉のある店内


アルコールランプの灯も暖かい


若い女性受けするお洒落な雰囲気 東京方面ナンバーの車も多い


味わい深いブレンドコーヒー、スコーンも美味しかった

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37468547
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7741672.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・AF-S DX NIKKOR 35mm 1:1.8 + FTZⅡ
・iPhone 13 Pro Max

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赤面山を越えて前岳まで


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赤面山の過去の記事
    2015年02月21日  無風快晴、山頂までノートレース 会心の赤面山

 昨年、マウントジーンズ那須スキー場の営業終了に伴いゴンドラも廃止された。

 スキー客のみならず、登山者にもゴンドラを開放していたので、少しでも楽をして冬の三本槍に登りたい自分としては痛い出来事だ。雪の”中の大倉尾根”を三本槍に向かうと、パノラマビューから壮大な那須のピーク群を眺めながら登る事が出来る素晴らしいルートだ。ゴンドラ無き今、多少苦労してでもということになると北温泉から、あるいはバリエーションルートで自力で登っていくしかないが、標高差1000m超えというのは雪山となると雪面コンディションによってはなかなか大変な行程となる。

 北温泉からのルートは一旦置いておき、好天気予報の当日、同じ那須でも少し楽が出来る近場の赤面山を目指した。

 赤面山は2000年に廃業した白河高原スキー場のゲレンデ跡を登山ルートの一部としており、雪山初心者や自分のように体力に劣る者にもくみしやすい山だ。夏場は遮るものが少ない為、日差しで消耗するのは間違いなく、暑さに弱い自分としては冬限定の山でもある。
 10年前にやはり積雪期に一度登っている。その時はまだ現役だったので休日登山であったが、早発ちしてゲレンデ一番乗りだった。前日までのトレースも失われている最高のコンディションのなか、山頂までトップをキープしてトレースを付け続けることが出来た気持ちの良い山行だった。

 さて、今日のコンディションは如何に。駐車地から山を眺めてアイゼンは不要と判断した。チェーンスパイクを履き、スノーシューは背負ってスタートする。ここ数日目立った降雪もなかったようでトレースはふんだんに残っていた。新しいトレースを付ける喜びはなかったが、その分雪は締まっていてとても歩きやすい。

 本日の先行者は二名。真新しい足跡を追っていくと踏み抜きも皆無で快適そのもの。ここまで楽だと、無雪の登山道で段差の足運びで疲労するよりも遥かに楽なのではと思ってしまうほどだ。


 最近登山をする時に何か一つ忘れ物をすることがある。流石に致命傷になるような登山靴などは無いが、汗を拭く手ぬぐいや食後の楽しみであるコーヒーのドリップパックなど。一番痛かったのは昼食用の水(飲料水はあった)を忘れ、カップラーメンとコーヒーがお預けになった事だった。行動食で回避したが、その時の山行は一部が欠けたようなほろ苦い思い出である。

 今回も一つ忘れ物をした。

 山行前の晩に荷物は玄関に揃え、登山靴などは車に積んでおく。カメラはザックの脇と決まっているのだが、今回に限って少し離れたところに置いていたのが仇になったようだ。高速に乗った頃、はたと気づいたがすでに時遅しである。そんなわけで今日の写真はスマホでの撮影となった。


白河高原スキー場跡地よりスタート 赤面山は右手奥で、山頂はここから見えない


ゲレンデ跡を緩やかに登っていく 青空がまぶしい


高度を上げると背面にひときわ高く白い安達太良山

 リフト二本分を登るとすでに標高を400mほど稼いでいる。終点で休憩をしていると、まだワイヤーにぶら下がっているシートが今にも動きそうな佇まいだ。四半世紀の時が停まっているようにも見えた。
 ここに登山口の道標があり、どこか華やいだ雰囲気が残っていたスキー場の痕跡に別れを告げていよいよ登山道へ入っていく。


既に400m以上登り、標高1500mに登山口の道標あり ここでスキー場から離れる


トレースは豊富で締まった雪が歩きやすい ツボ足でもOKレベルだ


美しい笹のシルエット


男前の朝日岳

 夏道を歩いたことが無かったので、前回は山頂を目指して直線ルートをとった。山頂付近はスノーシューでも踏み抜き多発で大変だったが、今回のトレースは夏道に忠実。山頂の北側に回り込むルートで楽に山頂に到達した。


そして山頂到着


今日はこの先まで歩く といっても眼前に大きくたちはだかるスダレ山までは無理


旭岳(赤崩山)と大白森山と鎌房山


肉眼ではよく見えたがスマホではこれが限界か


今日のゴールは前岳 標高差60mを降りて60m登り返して前岳まで どんな景色が見えるのだろう

 前岳に向けて降下する。岩が所々露出している斜面はやがて深雪になっていった。この先、無雪期なら三本槍に至る縦走路となるが、途中のスダレ山に至る夏道は急斜面のトラバース区間が滑落や雪崩の可能性もあり危険ゾーンとなる。積雪期は眼前のスダレ山への直登も考えられるが、楽に登れるとは思えない。そんな理由で今の時期こちらに来る登山者は少ないようでトレースもほぼ無い。だが、前岳までは穏やかな斜面が続き、安全登山を目指す高齢者としては丁度良いゴールであろう。
 赤面山と前岳はほぼ同じ標高、そして直線距離にして730mしか離れていない。見える景色がさほど違うこともあるまいとは思うが、百聞は一見に如かずである。


鞍部まで降りた 古いトレース痕を雪が覆っておりたまに踏み抜き チェーンスパイクを脱いでスノーシューに履き替える


いい塩梅に盛られているね☺️


スダレ山に登り詰めるお隣の中の大倉尾根 壮大な眺望に囲まれて一歩一歩進んでいく


場所によっては沈むがご覧の通り締まっている区間がほとんど 奇麗な雪面を刻んでいく


前岳へのビクトリーロードはうさぎトレースがお出迎え


前岳山頂から見るスダレ山はなかなか迫力あり


三本槍は左奥に隠れてしまっている 右に目をやるとポツンと須立山


そして甲子旭岳の山体と白さが異彩を放つ


磐梯山と猪苗代湖も肉眼でははっきり見えたのだが、うーーん、つくづくカメラを忘れたのが残念😣

 北側の空は快晴。気温が高いせいか、残念ながら空気の澄み具合が今一つ。肉眼では案外よく見えたがこうして撮れた写真は今一つだ。かたや、南からはガスが去来し、先ほどまで居た赤面山でさえも覆われては現れてとせわしない。


直線で730mしかないのに遠く感じる赤面山


コルから赤面山へ登り返す 山頂がガスに見え隠れ


岩にもエビの尻尾


カップラーメンの後、コーヒーを飲んでいたら濃いガスに包まれた


ガスはかかったり晴れたりで目まぐるし


山頂に別れを告げて下山


林を抜け


美しいシルエットを愉しみながら


徐々に下界が近づいてくる


相変わらず去来する雲もまた美しい色彩を見せてくれる


ヒップそりを持ってくればよかったなぁ🎿


熊棚マンション 間違えて他人(熊)の保管品を失敬したりしないのかなぁ🤣
・・・ と、思いきや、これはヤドリギであるというご指摘をいただきました。誤認情報、お詫びいたします。


廃屋レストハウスまでくれば下山もおしまい


スキー場の看板が寂しいね


日当たりの良い周辺の積雪状況はこんな感じ
先に進んで栃木県境付近の日陰はガッツリ圧雪だが、その先はよく除雪されていた

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37399711
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7727316.html

撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max

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赤薙山から八平ヶ原


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赤薙山の過去の記事
    2024年02月13日  リベンジ山行
    2024年02月08日  赤薙山 ちょっと残念
    2017年03月05日  残雪の霧降高原を行く
    2012年02月19日  赤薙山
    2010年08月29日  女峰山を目指して
    2009年05月09日  快晴の赤薙山と丸山
    2008年09月13日  久々の山行にグロッキー
関連山行
    2015年02月28日  丸山から八平ヶ原へ

 赤薙山。

 麓から見える男体山と女峰山からなる日光ファミリーの片隅に控えめに鎮座するその山は、中高年ハイカーにとって無理なく楽しめる山である。
 積雪期に女峰山まで歩くというのはロマンあるも、やはりリスキーな山行となってしまう。雪を愉しむ赤薙山ハイクが丁度良い案配なのだ。

 以前から赤薙山スノーハイクはたびたび行ってきたが、最近のデフォルトルートは霧降高原から赤薙山をピストンした後に焼石金剛から登山道を外す。ノートレースのバージンスノーを楽しんだ後は夏道に合流して丸山へ登頂。下山は冬場は通る者の少ない北側の八平ヶ原へ降下する。この山域はこれ以外のバリエーションは組みようがない為、自分の中では定型化しつつある。

 霧降高原にある天空回廊のコアともいえる1445段の階段は、本来ニッコウキスゲを鑑賞するための天空回廊へアクセスするためのものとして作られた。最近は階段の頂部から日の出の写真を撮影しSNSにアップするのが若者の間で流行っているらしく、早朝はこの地に似つかわしくない若者達で賑わっているのだ。

 若者たちに注目されるのは地元が活性化されて良いのだが、片やタバコやゴミのポイ捨てが増えているようで問題になっている。ただ、いくら階段があるとはいえそれなりの標高にあるため自然環境は厳しい。冬場は凍結した雪もあるためダイレクトに危険も伴う。そもそもやってくる車のタイヤがノーマルであったり、街中で履いている靴のまま、秋口の肌寒い時期なども肌を露出しているような格好でやって来るのだから、登山者目線では危なかっしくてしょうがない。決して年寄りの愚痴ではないと思うのだが。今回も階段を尻もちで滑り落ちてくる若者に出会った。場合によっては笑いごとで済まされない怪我に繋がらないかと見ていてハラハラさせられた。


レストハウス前から1445段の階段スタート


天気よいね!


以前はよくゲレンデを登ったけど最近は体力不足でパス
高齢者は隙あらば楽をするものなのだ😁


いつも撮るこの構図


思わず手を合わせる日本一の山 また春になったらデカいの見に行くよ

 階段を登り終えて少し先に進むと小丸山の山頂となる。足跡を見ると若者たちもここまでは来ている感じがするが、こことて立派な登山ルートだ。しかし、階段や道路などのインフラが整備されるとかくも自然が身近になり、半面予期せぬ自然破壊に繋がり得ることを示唆しているように思える。幸いにして小丸山にはまだその兆候は無いが、階段途中のポイ捨てに危機感を感じるのだ。
 幸いにして、1445段の階段を登るという行為は我々登山者であれば造作もないことだが、一般的な人たちならば足腰の丈夫な人や元気の良い若者に限られるというのが救いかもしれない。

 この先はようやく登山者の領域となる。雪面の状態は至って良好。直近の登山者トレースは新雪に覆われている。良い雰囲気の中、本日の一番トレースを刻んだ。


階段を登り切った小丸山にて第一部終了 ここからが登山となる


丸山 後で行くからね😊


夏道上に付いたトレースも新雪が覆う


北の方角は雪雲に覆われていて寒々しい


弓の手痩せ尾根が近づいてきた
こちらは日陰だが奥社跡と2209mPは神々しく日差しを受けていた

 焼石金剛近くまでくると気温も一段と下がりパウダースノーとまではいかないが、かなり上質だ。スノーシューに最適な10cm程度の沈み込み。たまに深く潜り込んで足を取られるのも楽しさのうちだ。これ以上の深さで登りだと一気に苦痛になるので自分が歩ける雪山のレンジは案外狭いのだろう。


もう完全にノートレース スノーシューが良い仕事をしてくれる


弓の手尾根 左に落ちると助からない 右は落ちても樹林で停まるからギリギリを行こう


こんな感じで歩いた(下山時に交差二名、帰りは踏み跡が大きくなっていて安心)


ラストパートの黒木の森は夏道を追わず稜線沿いを追うも結構な深雪
斜度もあるのでたまらずスノーシューのヒールリフターを出した


そして山頂到着!小丸山で広がっていた青空は、流れてきた雪雲で覆われつつある



男体山と黒岩方面もすっかり雪雲に覆われている


それでも、いつ見ても迫力あるよね


シーズン通して絶対立ち入れない領域


でも、あちらの尾根は途中までなら登ってみたいといつも思うのだ


山頂から西の肩まで進み奥社跡にご挨拶
いやいや積雪期はとうてい行ける気がしないね💦


視線を東に振ると・・・


山深き連なり 奥が県境あたりかな


樹林の向こうの高原山と下界、下山途中のこの構図もいつも撮ってしまう


いつものように焼石金剛から登山道を外れて丸山へ向かう
BCのシュプールも無いので本当のノートレースだ

 丸山へのストレートルートはいつも快適。時によってはバックカントリースキーヤーのシュプールが残っていることがあるが、今回は完全なノートレース。どこを歩いても自分の足跡だけが残る。適度に沈む柔らかな雪。スノーシューの醍醐味だ。赤薙山直下で交差した後続女性もこのルートで丸山を目指すと言っていたが、彼女もまた愉しんで降りていったに違いない。


雪質最高!


所々に小さな丸いものが写っているがこれは降っている雪


ここを左に折れて夏道に向けて降下する


こちらか見ると実に”丸”山


夏道の登りにひと汗かいて丸山へ到着! ベンチが乾いていたのでそこで食事休憩をした


これもいつも撮る構図💦 赤薙山と奥社跡と2209mP いつ見てもカッコイイなぁ


ゴジラの背中、古賀志山 右手に目を移せば鶏鳴山や奥に鹿沼の山が続く


左から塩谷の石尊山塊、真ん中は羽黒山
その右手に宇都宮アルプス(篠井富家連峰)が続く


さて、八平ヶ原の下降開始 夏道は危険なので尾根キープで行く


深雪に足を取られながらもあと半分くらいかな

 八平ヶ原への降下は尾根芯さえ外さなければ比較的安全だが、ここを使うハイカーが少ないのでとにかく雪は深く柔らかい。下山だから、滑らないようにセーブして時折木に掴まりながら行けばよい。だが、ここを登りに使うとすれば深雪に足を取られて数人でラッセルしなければ到底登れるものでは無いだろう。


いやはや、この区間はいつも大変だけど、今年も無事降りることが出来た


一旦外したスノーシューも最終盤でまた踏み抜くようになったので再装着


ゴール!歩いたピークが見えていて達成感あるね 今日も良き日であった

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37250411
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7703463.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

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今年の桝形山散策


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-

桝形山の過去の記事
    2024年02月17日  桝形山、雪少なし
    2021年01月13日  桝形山2021
    2017年01月28日  八方ヶ原散策
    2016年02月07日  桝形山周辺散策
    2013年02月17日  今年の桝形山
    2012年03月03日  再訪、雪の枡形山
    2011年05月04日  八方ヶ原のアカヤシオ
    2011年02月13日  リベンジ、桝形山
関連山行
    2011年01月30日  八方ヶ原雪原散策

 積雪期になると思い出す桝形山。今年は如何に。

 県道56号線が山間部にさしかかるあたりからの道路状況で、八方ヶ原の積雪のおおよそが推し量れる。しかし、車を進めてみても道路わきに僅かに残る雪を見るのみ。

 山の駅たかはらの駐車場から先、八方湖方面へ伸びる林道にさしかかるとようやく圧雪状態となった。しかし、雪道走破能力の極めて低い我がシャトルでもなんとか走行出来るようなコンディションで、結局昨年と同じ場所まで車を進めることが出来た。

 いざ、車から降りてみるとガリガリにクラスタした雪面。最後に降雪があってから気温上昇もしくは軽く降雨があったようだ。簡単に沈まないので歩きやすいのだが、スノーフィールドを歩く楽しさには少しほど遠い感触だ。

 今日は諦めてこのまま帰ってしまうかなと、ひと時迷う。だが何事も一期一会。雪が殆ど無かった去年に比べればまだまだましな感じもする。まぁとにかく歩いてみようか。もし興が乗らなければ早々に戻ればよいだろう。

 林道の上は真新しいタイヤ跡もありツボ足でもまったく問題なさそう。チェーンスパイクを履けば林道を外して山内に入ってもほとんど問題の無いレベルだが、あいにく今日はスノーシューしか持ってこなかった。背負うのも重いのでスタートから履いた。


去年と同じ所まで車で入って出発 真新しいタイヤ跡あるも雪道が非力な自分の車はこの先はよしておこう


天気晴朗!


展望台から牧場方面 雪が少ない😣去年よりはましかな


歩いているところを見てみたいね😀

 電波中継塔脇からいつも通りに林道から外れて山内へと入る。桝形山へのルートは概ね西側の桜沢に面した崖沿いを北に進めば良い。序盤はうるさいほど赤ペンキで丸印がかかれているが、ルート終盤になるとそれもまばらになる。無雪期の踏み跡は流石に雪が少ないとは言え覆い隠されているから、ある程度のルートファイディングは必要であろう。

 林内に入っても雪面の硬さは変わらず。ふかふかの場所も幾らかはあったが、未だスノーシューを楽しめるほどのものでは無かった。だが、いつも感じる桝形山の静寂感は健在。やはり何度来ても良い山だ。


車道を外れて崖沿いに進むと、いつもの日留賀岳絶景ポイント


去年比だがまぁまぁかな、でもちょっと雪少な目でクラストしてるので歩き心地も今一つ


目玉親爺にご挨拶!


いつも通り静かな桝形山の山頂



三角点が見えてるんだから雪が少ない証拠だよね


山頂から唯一の眺望は樹間の前黒山

 地味な山頂を踏んだ後はいつも通りの北方面と歩を進める。この先、山頂台地の北端から東側が一帯が自分が一番好きな場所だ。登山者の足跡はまず見られない。あるのは動物たちの足跡だけ。どこまでも続くかのように錯覚してしまう明るい疎林を歩むひと時はまさに夢心地と言ってよいだろう。


いつものように北へと進む


キラキラを撮るのは難しいな


静寂の森を進む


枝越しの日留賀岳、鹿又岳方面には雪雲が掛かりつつある


那須の茶臼岳は真っ白に冠雪


まずまずの雪遊びに心も弾む


樹の間をすり抜けながら・・・


一旦林道へ降りるとそこそこの雪量で良い感じだ

 しばし林道を進み、谷へ降りて向かい側へと取り付く。

 以前もほぼ同じルートを歩いたが、その時より少し降下開始地点が手前だった。雪付が少ない小尾根に難渋し、小回りの利かないスノーシューを外そうと思ったが、なんとか沢に着地出来た。


林道から離脱、沢へ降りて向かいの斜面に取り付く


1042mPへ向けた緩斜面の登りが心地よい


1042mPへ到着(左側の撤退アイコンは2017年に歩いた時に撤退した地点)


GPS上ではここが1042mP


人間のトレースか?でもこんなに一直線で歩くのも不自然だし、大きさから想像するに熊の足跡だと思うのだが??


眼前のピークを越えた先に八方湖がある


この辺は雪質が極めて良し


ランドマークの鳥居


北関東興発株式会社奉納とある 学校平周辺の開発を行った時のものだろうか


八方湖は凍結していて寒々しかった


牧場へ入った 少し雲が多くなってきたがあそこの木の下で昼飯にしよう

 雪が多い年は草も覆いつくされて白銀の世界が展開されている。天気の良い日、青空の元、目印のようなまばらの木の元で食べる昼食が八方ヶ原散策の醍醐味なのだ。だが、草がぼさぼさと見える今年はご愛敬だね。


雪量が多ければ一面の銀世界なのにちょっと残念! 黒雲が掛かってはまた去る


シート(何故かプーさん😆)を持ってきたが木の根元はほぼ雪が無い


塩那山塊、正面が黒滝山 右手の鴫内山方面は案外雪が多そうに見える


前黒山(見えているピークは山頂の東南東にある1700mPで実は山頂が見えていない)


奥に釈迦ヶ岳がひときわ高く頭を覗かせていた


さぁ、一旦沢に降りて向かい側に登るよ


スノーモービルの滑走痕が残っていたストーンサークル手前の平坦地は開放的で気持ち良い


車のもとへ到着!スタート時は期待していなかったが案外楽しめた一日だった

 スタート時は取りやめも考えた今年の桝形山と八方ヶ原散策。歩いてみればやはり良い雰囲気を楽しむことが出来た。今シーズン、もう少し良いコンディションの時にもう一度歩いてみたいとは思うのだが、雪が多い=車が心配、というジレンマに苛まれるのである。冬の間だけは車高が高い四輪駆動車が欲しいと切に思うのだが、主たる収入が年金頼りの身には遠いお話である。

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37094876
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7677659.html

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・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 塩谷の山 | 2件のコメント

多気山で初詣

 登り初め。というか、初詣のついでに、正月でなまった体を少し動かそうと思い、多気山を歩いてきた。

 本堂に登る石段ですでにゼイゼイしている家内に「山頂はすぐそこ」と言って山頂を目指す。
 とみに体力が落ちているようで、何度も立ち止まる。行く先々病気になって老々介護になると大変だから運動をして欲しいのだが・・・

 下山後は大谷街道沿いの漁美寿司さんでお寿司をいただく。

 気さくな感じの年配のご夫婦が営まれるお店。自分のような素人にも丁寧な仕事が解るような美味しいい寿司をいただくことが出来た。


真言宗のお寺なのだが神仏習合の赤い鳥居 いつもは閑散としているが、お正月の賑わい


山門をくぐり・・・


本堂には沢山の参拝者 線香の煙がもうもうとたなびく


お参りを済ませ裏手から山頂を目指す


いつもながら思う地味な山頂


一方、御殿平からは胸のすく眺望 中心が宇都宮市中心地


漁美寿司さんで昼食 多気山に登ってきたのに鞍掛山を頼んだ


100円(最近はもうちょっとするね)寿司ばかりの舌にちょっぴり年始の贅沢

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37041723
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7670714.html

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山ラー納め


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

城山の過去の記事
    2020年02月24日  これぞ里山
    2009年04月19日  今期薮の歩き納め、城山周回
    2007年02月11日  まだまだ続く里山巡り

 今年最後の山登りは今市にある城山に登った。

 直前二回の山行が藪山だっただけに、最後は穏やかに眺望を楽しみながら、美味しい(カップ)ラーメンとコーヒーでゆっくり過ごすのが目的。

 僅かな時間で登れる山だが眺望が良いのは織り込み済。冬型の気圧配置が一時的に崩れた為、男体山ファミリーや高原山にかかっていた雪雲も一休み。行くならばまさに今日!というタイミングであった。


上板橋集落センター駐車場 平日のこの山にして満車💦
丁度一台出ていった車と入れ替え 既に日光ファミリーが見える😃


登山開始


鉄塔巡視路をあっという間に登りきるとすでに高原山の好眺望


根が張り出すうねうねを登っていく


心温まる事業

 2020年に登った時も序盤の鉄塔周辺は伐採されていたが、今年は山頂北側の上部にかけて伐採されたようで、登り半ばですでに眺望が拡がる。「城山・ふるさとの森」事業で幼木が植えられていたが、それらが大きくなる頃には途中からの眺望は無くなる。今のうち限定だ。しかし、山頂からは依然として好眺望だから、この山はもっと人気が出ても良いと思うのだ。


お、鳥居!


お地蔵様にご挨拶


上部、伐採道が横切っている この伐採作業道を進んでも山頂に行けるようだが左の登山道へ進む


田植えの頃に登るときっと奇麗だろう

 駐車場にあれだけ車があったのに山頂には二名の方のみ。すぐお二人とも下山されて独り占めの贅沢な山頂を楽しませていただいた。


ほどなく山頂到着 本日のメインイベント セブンの回し者ではないが、いつもより奮発したラーメンをいただく


ラーメンが出来るまでの間、風景を楽しむ まずは西側の鶏鳴山


正面ドーンは男体山ファミリー


お隣右手は栗山の月山かな


そして高原山


アップで鶏鳴山 山頂付近の樹がスケスケになっている所が遠くから見た時の目印
右(北側)のバリルート急斜面に喘いだのが懐かしい


栃木の雄峰、男体山


大真名子と小真名子


威風堂々の女峰山 赤薙山もそろそろ登り頃かな 弓の手痩せ尾根の雪付きも良さそうな感じ


鶏頂山、西平岳、中岳、釈迦ヶ岳と順序よい 守子神社から釈迦ヶ岳への稜線が良く見渡せる


ちょっと遠めに茶臼岳、左奥の裏那須が神々しく冠雪


ラーメン出来たかな


お次はコーヒーでまったり


さて、下山しましょうかね


南へ稜線を辿る


集落と男体山ファミリー


落ち葉の道を下って


僅かな登り返し


畳石を通過し・・・


お次は天狗岩


薄暗い登山道に差し込む光が暖かい

 359m地点まで上がってきている伐採重機道と登山道の交差箇所でピンクテープを沢山見る。この先に進めば2009年に歩いたルートとなるが、今日はここまで。


ピンテの花咲く場所で右に折れると・・・


あとは伐採重機道を行けば楽々トラバース


山頂北側が伐採対象地


真上が山頂かな 豊かな森に戻るのは何十年後なのだろうか

 2024年の山歩きはこれにて終了。さてさて来年はどんな歩きが待っているのだろうか。何はともあれ元気で歩けることが一番。つつがなく暮らしたいものだ。

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/36753856
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篠井富屋連峰プラスツー


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

関連山行
    2024年03月02日  篠井本山北尾根
    2020年01月25日  腰ならし
    2018年12月24日  手近な山だけど結構濃かったヨ
    2010年12月19日  篠井富屋連峰縦走
    2007年11月23日  男山直登!篠井連山とおまけ付き
    2007年09月02日  良く歩かれた山の歩かれていない道
    2007年03月04日  篠井富屋連峰縦走

 篠井富屋連峰を納得のいくようにスッキリ歩きたい。登山道から少し離れた矢倉山と妙見山も含めて一度に。

 そんなことを随分と前から考えていた。こういったアイデアは他にも幾つかあってネタ帳に温存している。

 通常の登山道で無い場合は、事前の偵察調査やルート考察も必要だ。地形図を見ただけで、即出発出来るほど自分にはスキルが無い。従ってこの計画も途切れ途切れに思い出しては準備すること数年。もうそろそろ潮時だと思い実行に移したのだ。

 一般的な篠井富屋連峰縦走は、こどもの森公園側から榛名山・男山・本山・高館山・黒戸山・兜山・鬼山と巡り林道を下って田川沿いを戻る、あるいはその逆コースとなる。

 今回の自分の計画は、鬼山(国土地理院地形図では鬼山を兜山と誤記している)の南東にある雷電山、更に南端にある多藤神社から見たままの富屋連峰稜線を繋ぐ。また稜線から離れた矢倉山と妙見山も踏むというのである。なお、矢倉山は高館山からのピストンで六年前に訪れているが、その時に妙見山は調査不足で見送っていた。

 こどもの森駐車場に車を置き、一番近い「篠井学道バス停」に向かった。バス待つの乗客は自分一人。しかもザックを担いでいる。目の前を通り過ぎる通勤ドライバーの好奇の目が痛い。
 今は寒々しくモノトーンの田の向こうに見える日光連山の頂に徐々に赤みが差し込む頃、予定していたバスが到着した。船生からやって来るこのバス、乗車して見ると案外乗客数が多くて驚いた。途中のバス停でも乗降がそれなりにあり、地域交通としての使命を担っているのが見られた。

 「中徳次郎バス停」で降車して国道293号を東へと進む。交差点渋滞のドライバーからも好奇な目が注がれた。たまたま交差した自転車の中学生からは困った表情で挨拶をされた。さもありなん。平日のこんな時間にザックを背負ってこんな所を歩いている奴は今の時世、不審者と間違われても仕方がないかもしれない世知辛い世の中なのだ。


冒険の森Pへ車を置き徒歩8分、7:16のバス待ち 3分遅れ😊でやってきた


目覚めの日光連山


中徳次郎バス停よりR293沿いを歩く道すがら、左奥が兜山、右が鬼山(地理院地図が兜山と誤記)、その右が雷電山

 多藤神社では夏に上横倉の獅子舞が奉納されるということ。詳しくは宇都宮市の公式をご覧いただきたい。

 また多藤神社について詳しいサイトがあったのでそちらも案内しておく。
 このサイトの多藤神社の下に雷電神社の記述があるが、現在この石祠は参道の入口に移築されている。また文中に雷電山を兜山と誤記していることは付け加えておきたい。


本日の取り付き地は多藤神社だ 境内で獅子舞が奉納されるらしい


しずしずと階段を上がると静謐な社あり


左手奥を登っていく


社の裏手ピークに石祠あり


一旦下るが、直進するとペットショップの飼育場に接近(偵察済み)して犬に騒がれる恐れがあるので若干右に振って降りた

 多藤神社の裏山ピークから下り、一旦車道に接する。雷電神社の里宮が移築されており、ここをスタート地点としてもよかったが、”こだわり”で末端から歩かせていただいた次第だ。

 里宮から雷電山までは奇麗に参道として整備されており、地元の人の信仰の篤さが伝わってくる。一般的な登山道や鉄塔巡視路など比較にならないほど気持ちの良い道。これを登っていった先に岩が出てくると、やがて雷電山の山頂である。


尾根末端にある鳥居と石祠 GoogleMapに記載は無いが、これから登る雷電山の里宮であろう


驚くほど奇麗な道が伸びる 雷電山への参道として地元の人たちによって整備されているようだ


山頂手前で柱が折れた鳥居が放置されていた


山頂付近は岩が目立つようになる


SHCカワスミさんの板 かなり老朽化している

 道が良かったのは山頂まで。地形図にはこの先も北側に破線道が若干描かれているが、すでに藪が支配し始めていて道の痕跡も感じられなかった。


北に向かう破線道は今は形も無し まだまだこの辺りは藪もソフト

 鞍部まで降りて登り返しの頃になると本格的な藪となる。鬼山南東の比較的等高線が緩い所を選んだ筈だったが、意外に斜度がきつくて手こずるも、藪がまださほどではなかったのには助けられた。


鬼山へ向けて直登 藪も段々深くなるのでカメラはザックにしまった


ひと汗しぼられて鬼山(地理院地図の兜山)へ到着 相変わらず眺望は何も無し


家に帰ってから知ったのだが、最近は皆さん山頂の南西尾根を降りて林道に到達しているようだ
事前調べの無い自分は以前同様山頂から北西に直滑降 藪もこんな時はブレーキになって良い
暫くは登山道なのでここでカメラを取り出した


今日はPH(ピークハント)なので兜山にも寄る


山頂先の岩からは・・・


以前は半蔵山がよく見えたのだが樹が伸びて今はご覧の通り


登山道の途中、通過点の黒戸山 これで山頂なんて那須の白笹山みたいだね😁

 予定では高館山の頂上から南東へ下って林道に到達する。だが、周囲の状況を見るに、下降の想定ルートも激藪は必至。ならば山頂手前からトラバース気味に最短コースでショートカット出来ないものか。地図と現状を照らし合わせながら降下点を探った。


高館山の山頂から妙見山に向かう予定であったが、どこを通っても激藪必至なのでショートカット
ここで登山道離脱だ カメラは再びザックへ


はいはい、行きますよ 方角だけは外さないからね😆


廃作業道が向かう方向に一致すれば利用するが・・・


気が付くと進路ロスト こんな所で修正しなければならない


廃作業道を乗り換えながら進む


しばし藪の無い林道歩きで楽が出来た
左奥が妙見山方面で手薄な箇所あり もう少し先から直登する予定を変更してここから稜線に乗る


藪の薄さを期待するも、残念ながら途中はやはり激藪 山頂直下でピンテを見るが北の林道に向かっているようだ


ピンテに惑わされて一旦北西に降りてしまった 藪が深くリカバリに手こずりながら先ほどの林道にに無事復帰 途中から再び林道を離脱して北に向かうと忽然と石祠あり 今やお参りする人も居ないだろう


地形図には実線で書かれている林道も藪と倒木でもはや道とは言えない状況
それでも二本繋いで最後は矢倉山へ直登する 終盤は藪が消えたが傾斜がきつくてなかなか厳しい


そして六年ぶりの山頂


その時は、ここで風を避けて昼飯を食べた

 高館山へのルートは以前に比べて藪が濃くなっておりかなり手強かった。見通しが良くないので時折ロストしそうになり煩雑に地図を出して確認する。押し戻され、また引っ張られる藪漕ぎと急登がかなり効いてきて疲労感がつのってきた。早く山頂を踏んで楽になりたかったが今しばらくの辛抱だ。


高館山へのルートは以前に比べて藪が濃く手強い


やったー、着いたよ!ザックを放り投げてしばし休憩 パンを一つ齧ってビタミンゼリーで補給した
予定より体力消耗、時間も押してきているが次の急登が終わった飯盛山まで食事休憩を我慢しよう


矢倉山から登ってきた方面


登山道は何も考えないで足だけ出していれば良いので天国だ でもこのあと飯盛山の急登に搾り取られるのだが💦


先ほど登った矢倉山が見えた なかなか美しい形をしている 右側の鉄塔基部を通過してきた


やれやれ、結構ヤラレましたよ😓無事飯盛山到着 13時過ぎになってしまったけど先も見えたのでようやく昼飯休憩
時間が押しているので食事だけ、コーヒー無しで出発

 下山もまた厳しい飯盛山。転倒に注意しながら鞍部まで降りると、辺りは広域伐採で荒涼たる姿となっていてかつての面影は無くなっていた。道標が残っていたが、指し示す先は重機が作ったジグザグな道でかき消されている。

 眼前のピークに本山からくる登山道の末端があるのは間違いないのでそこを目指す。遮るものも無い裸地なので登るのに苦労しなかった。上に行くと千々に乱れた踏み跡も収束してやがて登山道へと繋がっていった。


飯盛山と本山の間の鞍部から上部一帯が伐採されていて道が無くなっていた


道標が一つ残っていたが道は無残にも消失
下山する場合は伐採地頂部からこの道標を目指して降りれば飯盛山への登山道に繋がる


振り返って飯盛山 まんまだね😆


上が丸見えなので適当に登っていく 下に見えているのは下篠井方面


本山手前の岩稜 終盤の足腰でこれを見ると流石に戦意喪失💦


そして本山 疲れて撮影意欲も無し もはや証拠写真でしかない🥹


次!男山 本山から鞍部へ、そして登り返しなんてあったのか😰 足が攣りかけたがストレッチでいなす


男山から見る女峰山は雪雲の中


榛名山への直前「いゃどうも!これで最後ですよね 登りは😭」


着きました ゼーハー😣


吊り橋方面へと下山 見晴らし台は老朽化で使用禁止になっていたがそんなに需要もなさそう


吊り橋までくれば下山もほぼおしまい 


冒険のわりには立派で頑丈な吊り橋 安心安全だね😁


順番が逆になってしまったネ 爺の今日の冒険は終わりです

 最後はこどもの森に響き渡る子供たちの声を聴きながらの下山であった。こんな寒い時期なのに郊外学習が実施されている様子。子供たちも引率の先生たちも大変だ。

 やれやれ、今日はたっぷりとしぼり取られた一日だった。楽勝と踏んでいた後半の登山道も思いのほか疲労で辛かったが、下山してしまえば、また次の山のことを考えてしまう好山病。藪は・・・流石に食傷気味かな😁ちょっとだけお休みして、次はどんな山に登ろう。

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/36658703
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7607533.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
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