-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
群馬遠征第三弾、最終日は赤城山。
赤城山は黒檜山と荒山・鍋割山は既に登っているが、大沼を囲む長七郎山、地蔵岳、鈴ヶ岳が済んでいない。
外輪山一筆書きと称して黒檜山から鈴ヶ岳までぐるりと周回する例もみられるが、流石に我が脚力ではちょっと無理がある。
最終日は宇都宮に戻る事も考えると半日レベルの行動に絞る必要があり、鈴ヶ岳と地蔵岳の振り子ピストンならばと考えていた。だが、前回遠征同様天気がいま一つすぐれないということもあり、地蔵岳は長七郎山と併せて次回以降への宿題とした。
そろそろツツジが咲きそろっているであろう、荒山高原入り口の姫百合駐車場には沢山の車が停まっていた。そんな旬なポイントをスルーして、なおも上に向かう車はぐっと少なくなる。新坂平駐車場に着くと先着二台のみ。外気温6度で日差しも無く、どちらかと言えば荒涼といった言葉が似合う中出発の準備をする。
昨日の子持山では暑さに消耗するくらいだったのに、今日は車から降りてまずフリースを一枚着込んだ。既に標高が1400mを超えているのでなおさらだ。周囲の状況を見てもとても春が訪れていると感じるには程遠い。
駐車場から道路をまたぎ、明瞭な登山道へと進む。取り付き序盤にストレートに一登りすると稜線へと出る。あとはこの稜線を辿り、中間点の鍬柄山乗り越すイメージで鈴ヶ岳へと向かう。
コース標高差は大したことはないのだが、流石に二日間の連登が効いているのか、脚はいつものように出るものの、なんとなく力が充分で無いような気もする。
そして何より辛く感じるのが登り返しが大変ということ。駐車場の標高が1430m、鍬柄山が1560m、鈴ヶ岳直前のコルが1420m、そして鈴ヶ岳が1564m。
要は、1420mくらいの所から1560mくらいの所までの140mの登り下りを往復で6回歩くとというのが精神的にキツク感じるのだ。単純計算で累積標高差(+)420m、(-)420mなので大したことは無い筈なのだが、ピストンルートだとヤラレ感が強いのは面白いものである。
すっかりお馴染みの武尊山が今日も見える 遠くは案外陽が射している模様
鍬柄山からの下りが恨めしい。向かう先はほぼ同じ標高なんだから夢の懸け橋じゃないけど吊り橋欲しいぞ
>鈴ヶ岳さん
と、文句を言っても始まらないのでコツコツ降りるべし。
コルで水を飲み一息。ここより登山道は表情一変。穏やかな道が大きな岩交じりのルートとなる。どこを歩いても問題は無いが、雪のある時期にアイゼンで歩いた傷跡が岩に付いているのでそれを辿っていけば概ね間違いは無い。
しばし休憩の後、来た道を戻る。今日はここまで3人の登山者と会ったがいずれも反対方向で登っていくのは自分一人。結局登山口まで登ってくる人は居なかった。
下山中にシャクナゲの群落に気が付いた。登りの時は余程下しか見ていなかったのだろう。思いがけない出会いに感動だ。実は自分は山の中で見る花の中ではシャクナゲが一番のお気に入りなのだ。
鈴ヶ岳激下りはまだ続くのだが、またあそこ(鍬柄山)へ登り返すのが気分的に辛い
無事下山終了。いつもなら人が居ないタイミング(というか登山口で人に会う確率はかなり低い)を図って登山着から普段着に着替えをしてしまうのだが、なんと駐車場脇のベンチで女子会のお食事会が催されているではないか。
いくらリアドアの影に隠れて手早く・・・といってもパンツ一丁上半身裸じゃ事案発生になってしまう。汗をかいたまますぐ車に乗るのは嫌なので、まだ済ませていない昼飯を食べて時を進めることにした。駐車場でお湯を沸かしてカップラーメンを食べるのもどことなく間抜けな感じだが、まぁ車中泊の延長と考えれば良かろう。
食後、すっかり体も冷えてきたので近くのトイレまで車で移動して無事トイレで着替え完了。さぁ、後は宇都宮に向けて走るのみ・・・と思いきや、通りかかった鳥居峠に赤いものが見えた。
今回駒ケ岳から鳥居峠に延びる稜線を見て思ったのだが、黒檜山周回の延長で鳥居峠へ下山。或いはそこから長七郎山、地蔵岳と周回。いわゆる外輪一周マイナス鈴ヶ岳なら自分でもなんとかなりそうかなと。いずれにせよこれからの季節はもう暑くなってしまうので無理だから、また来年のこのシーズンにでも、出来れば鳥居峠でアカヤシオに再会といった感じで歩ければなぁと思っている。
概略コースタイム
新坂平駐車場発(09:23)-姥子峠(09:43)-鍬柄山(10:11)-鈴ヶ岳(10:57)-鍬柄山(11:48)-
姥子峠(12:15)-新坂平駐車場着(12:28)
カシミール3Dデータ
沿面距離:5.7Km
所要時間:3時間5分
栃百同様に群馬百名山をやっている方も結構いる様ですね。
群馬県は日本百名山に名を連ねる山も多いし、まずは好みの山から踏破して行くのも楽しいでしょうね。
山中で出会うシャクナゲは自分も好きです。
群馬の山はやはり荒々しい雰囲気があって栃木県民には新鮮な感じがします。
群馬百名山とまではいかなくても、今後も機会があるごとに歩きたいなと思っていますが、
まずはメジャーな谷川岳デビュー(もちロープウェイ利用で)が今年の目標です。