群馬遠征 赤城山 晴れ時々曇り


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 行こう行こうと思っていてなかなか足が向かなかった赤城山。どうせ行くなら積雪期と考えていたが、先週、息子の結婚式に向かう北関東道の車窓から見えた赤城山に触発された。

 下道では流石に辛い。というか日帰りは流石にキツイ。で、伊勢崎ICまで高速をおごり、合計二時間ちょいのドライブは自分的に少々堪えたがまぁ何とか赤城山エリアも射程距離にようやく入ったかなというところ。

 早く行かないと駐車場が一杯になるという山レコ情報にビビりつつ、かといってあまり早く出発するとご飯食べる前に下山になってしまう。悩ましいところである。
 目論見の赤城神社Pに着くと辛うじてラスト一台のスペースにありついた。登山者ではなく、実は湖上釣りの人が大量に訪れているのだ。
 支度をして歩き始めると上のほうににもガラガラの駐車場があるではないか。どうやらこちらが登山者が停める場所のようで、のっけからビギナーミス。まぁ学習しました。

 で、立派な登山口より登山開始。今日の装備は12本爪アイゼンと、なんと先日アマゾンで1,600円くらいで入手したチェーンスパイクだ。皆さんアイゼンの方が多いので自分もまずアイゼンでスタート。日があまり差し込まないので雪が締まっていてアイゼンが良く効く。


ここより登山開始

 夏道を知らないからノートレースだと苦戦するだろうが、流石に入山者が多いのでトレースはバッチリ過ぎるほどバッチリ。
 序盤は傾斜も緩いので文字通りというかアイゼンの歯がサクサクと心地よい。


トレースバッチリ過ぎ

 大沼が見渡せるようになるころ、少し岩が露出している箇所も出てきたのでチェーンスパイクを試してみることにした。
 結論から言えば今日の雪質とこの良く踏まれたルートならチェーンスパイクで全然OKだ。アイスバーンが出るとキツイかもしれないが、そもそも自分レベルの歩きではアイゼンを履いていてもアイスバーンは厳しいかもしれない。


長七郎山と地蔵岳も雪があるうちに歩きたい

 大沼全景を眺めて休憩をしていたら仕事用の携帯に着信アリ。なんだ無粋だなぁと返信するとおやまぁ深刻なトラブル発生の連絡。いやこれは痛い。とりあえず部下へ連絡して会社へ急行させた。
 あれやこれやと逡巡して歩を進めるのはなかなか厳しい。黒檜山の山頂に着いても感動は無く、会社周りに連絡の電話を数本入れて対応。部下からはトラブル収束見込み無しの連絡。
 うーん、とりあえず緊急対応指示は済ませたので後は週明けに業者交えての対応と、火曜日の社内の混乱が頭痛いなぁなんて考えてると山の楽しみ半減どころかモチベーション大幅ダウンだ。


東の曇り空 この時心の中は土砂降りの雨

 まぁ、それでも折角赤城山デビューしたのだからちょっとは楽しんでいかないとね。心模様とは正反対にぶっちぎりの眺望の良さが目に沁みる。


山の名前が判らないけど絶景だね


アップ

 横で山座同定しているご夫婦に教えて貰った日光の山々。栃木県の東側から見るお馴染みの山姿とだいぶ違うので新鮮だ。特に皇海山があんな形なんて、スカイベリーじゃないよぉ。地図で確認すると、なるほど東西に長い山だったのね。見た通りで納得。栃木側からは真横から見るので三角錐になっているのだ。
 男体山も北からの稜線が見えているのでなだらかに見えるのは自明の理。とにかく新鮮な風景である。


お馴染みの栃木の山も方角違うと全然雰囲気が異なる

 風を避けて東側の斜面で昼食。時間が気になるが、何故か今日に限って上手に出来たコーヒーの美味しいさが恨めしい。あーぁ、トラブルなければもっと楽しめたのになぁ。

 さて、明日に向けて(大袈裟)出発しましょ。


気持ちの良い雪の稜線を進む


左奥、駒ケ岳かな?


1m位の積雪

 黒檜山からしばらく圏外だった携帯に電波が届いたようなので、今一度会社へ連絡を取ると、なんと事態は収束したとの事。嗚呼良かった。これで心置きなく山が楽しめるというもの。
 今日は天気も曇ったり晴れたりだったが、自分の心も晴れのち曇りそして土砂降り、最後に晴れ。目まぐるしい一日であった。


黒檜山を振り返る


駒ケ岳までもう少し


晴れたり曇ったり やはり青空は良いね


雪庇が出てくる


霞む栃木県境の山並み

 黒檜山の絶景スポットも登山者は多かったが、駒ヶ岳もまた沢山の人が休憩中。人気の周回コース故であろう。


駒ケ岳通過


大沼全景 鈴ヶ岳がこんもりと良い感じ


動物!根性あるなぁ というか命知らず

 駒ケ岳からの下山もチェーンスパイクで快調この上も無し。途中金属の階段があったりしてアイゼンの人は結構苦労していたが、そんな箇所も岩交じりの所もスイスイ。是非那須の茶臼岳で試してみたいものだ。あ、でもアイゼンはいざという時の為に持って行ったほうが良さそうだけど。


大沼は釣りで大賑わい

 最後は釣り人で賑わう大沼を見ながら駐車場へゴール。


初めての赤城山、さようなら

 今日は天気も心もめまぐるしい一日だったけれど、まずは赤城山を楽しむことが出来て良かった。高速だけで一時間というのは自分的に結構長距離に感じた。だが、見える眺望の新鮮さや周囲に林立するピークや荒山高原も是非是非訪れたいという思いを新たにした。

概略コースタイム

駐車場発(09:11)-登山口(09:27)-黒檜山(11:05)-絶景スポット(11:15)-昼食ポイント(11:19)-昼食休憩-
行動再開(11:52)-駒ケ岳(12:53)-車道へ(13:40)-駐車場着(14:01)

カシミール3Dデータ

沿面距離:6.3Km
累積標高差:(±)649m
所要時間:4時間50分(途中、会社に電話している時間多々。かなりスローペースとなってしまった)
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

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群馬遠征 赤城山 晴れ時々曇り への8件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    初の赤城山遠征、お疲れさまでした。
    最初の白い峰々は谷川連峰ですね。神々しいばかりの美しさです。
    それにしても下界の喧騒を忘れての休日登山だというのに会社から仕事の連絡とは興覚めですね(;^ω^)
    まあ、業務の立場上仕方がない面もあるのでしょうが・・・。
    私も過去に仕事のトラブルで折角の休日に会社に出向いたことがあります。
    山じゃなかったのが幸いでしたが・・・(笑)
    あっ、山歩きの時も1度電話があったかな?その時はその場で済みましたけど。
    チェーンアイゼン、自分も買おうかな?

    • まっちゃん のコメント:

      あの白い峰々は谷川連峰だったのですね。
      夏の谷川岳も是非訪れたいものですが、更に遠~い。

      会社のトラブルは復旧してラッキーでした。
      少なくとも駒ケ岳以降は充分楽しめましたので。ありがたかったです。

      チェーンスパイクは一つ持っておいても損無しですよ。
      ゴムが劣化すればおしまいですが、そこは消耗品と割り切れる値段です。

  2. ケン坊 のコメント:

    おはようございます
    お楽しみ先での無粋な連絡...便利になり過ぎた(携帯電話の出現)
    世の中が悪い? 
    家に居る時ならば、ある程度諦めもつくが、出先、ましてや山じゃね~~~
    ところでやはりまっちゃんには人知れずコースや雪山がお似合いかな?
    このコースは紅葉時期に歩きましたが、写真見ると全く別の山のようですが
    また、見る角度が違うと山の名前も同定できないケン坊...難しいです

    • まっちゃん のコメント:

      山の中で連絡受けても下山にはそれなりに時間もかかるし、
      心が凹むだけ。と言ってもサラリーマンの悲しい定めですねぇ。

      黒檜山ビューポイントからの日光の山並みはまったくもって新鮮の一言でした。

  3. chikoやん のコメント:

    赤城山からも大展望でしたね~。
    10日のお天気だったら、まっちゃんの心が土砂降りでなかったら、きっと
    燧ケ岳や真っ白な会津駒ケ岳・至仏山もビューポイントから見えていたことでしょう♪
    私も、谷川岳の山頂過ぎて「ノゾキ」のポイント付近で、会社からの電話で
    「そんなこと言われたってぇ・・・」と、現実に引き戻されたことがありました。(^^;
    皇海山。そっか、宇都宮方面からでは、三角錐に見えるんですよね。
    私的には、のっぺり、ド~ンとした姿が皇海山のイメージだったので、逆に
    新幹線の窓から見えた三角錐のお山って、どこなんだろう。。って、家に帰ってから
    真剣に地図を見ちゃったことがありましたよー。
    さ、赤城山をクリアしちゃったら、次は、谷川? それとも浅間??
    きっと、2回目赤城は、うんと近く感じますよ~♪

    • まっちゃん のコメント:

      ホント、ビューポイントからは勿体ない事をしてしまいました。
      山座同定でお世話になった方も「こんなに見えるの珍しい」とか。
      リベンジ心が沸々と。
      あ、その前に鈴ヶ岳、長七郎山地蔵岳、
      そして荒山と鍋割山をコンプリートしなくちゃっと、
      俄然火が付いちゃいました(笑)
      そして、黒檜山北方の小黒檜山にも興味深々。

  4. 野球親爺 のコメント:

    赤城山はお初でしたか。
    積雪期は私も行ったことはありませんが、雪道走行がストレスなので行きたいのはやまやまですが・・・。

    山で仕事の電話を受けるとモチベーションがぐっと下がりますよね。
    いっそ圏外であってくれればと思うことが良くあります。
    それにしても無事解決して良かったですね。

    • まっちゃん のコメント:

      今回、赤城山デビューを果たしました。
      一番の悩みが登山口までの車移動の距離でしたが、なんとかこの程度ならという自信が
      付きました(正直やっぱり遠いですが)

      どこまでも圏外の山のほうが安心なのですが、
      万が一遭難しちゃった場合は絶望的ですね(笑)

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