タヌキと天子様


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨晩も「道の駅かつやま」を泊地としたので三連泊となった。近隣の河口湖町市街地まで行けばお店は沢山あり利便性良好。何よりも静かな夜が暮らせる特上Aランクの道の駅だ。賑やかな場所が好きな人にはちょっとお勧め出来ないが(笑)

 今日は富士山の西側に廻りこみ、山梨県を離れて静岡入りする。R139を南下すると本栖湖から堂々と南に延びる天守山地が目に飛び込んでくるようになる。中でもひときわ目を引くのがこの山域の盟主たる毛無山だ。

 毛無山を中心にして南北にすっきりと高度をを下げるさまは、あたかも山地全体が毛無山であるかのように錯覚させられる。ここをどうやって歩くかは次回のお楽しみとしてとっておく。

 今回はこの天守山地の南端に近い長者ヶ岳と天子ヶ岳を周回することにした。
 空模様は前二日と比べると明らかに優れないが、雨の予報は無い。いざ、長者の由来を探り天子に逢いに行こうではないか。


田貫湖の北東端から登山口へ入る


東海自然歩道だからよく整備されている


階段が延々💦と続く


富士山は下半分だけ 今日は駄目かな


田貫湖がチラ見 晴れてれば良い景色なんだろうけど

 時折、雲が切れて青い空が見え隠れ。期待に胸を弾ませるも、どうやら雲と太陽の駆け引きは雲の優勢勝ちのようだ。真西から見る富士山の姿が楽しみだった。次回この地を訪問する時に毛無山からリベンジしようと思う。


植林帯と自然林をわかつ尾根をコツコツ進む


山頂到着 長者の秘密や如何に 情報量多い山頂だ


富士山は👀 ずーーーーん😓


タヌキさんは至ってほがらか そうか商売繁盛か でもプータローには縁が無いなぁ😚


西に眺望あり




浮かび上がるようで、これはこれで綺麗だ






天子ヶ岳に向かう この区間はトレランの人と交差すること多数


木製の道標にこのフォント 自分好みだなぁ


親を思う山 詩的な山名


天子ヶ岳に近くなると岩交じりに 天子様に逢いに行くのは大変だ


山頂は眺望無し でも静かな場所 天子様はいずこに

 天子ヶ岳は三角点ピークではないので、地形図に描かれている1330mPが山頂とされ、そこに山名板もある。しかし、南に尾根を少し下った所に小広い箇所があり、そこにも山名板があった。標高差が30m程度あるのでちょっと紛らわしいが、広場の脇に石祠があったり、かつて何か構築物があったような雰囲気が残っている。もしかするとここを山頂としていた時期があったのかもしれない。

 また、ここの二つ目山頂から東に少し入ると富士山眺望地がある。そちらにも三つ目の山名板があった。こちらはちょっといただけない。
 観光地でビューポイントで集合写真を撮る時、フレームに入れる案内板に「登頂記念〇〇山頂」とかそういうのがある。本当の山頂はもっと上の方というパターン。こんな山の中だから配慮は無用だとは思うのだが(;’∀’)


少し下った所にあるもう一ヶ所の山名板


更にその脇にある三つ目の山名板 富士山展望地とあるのでそう書いたほうが良かったと思うのだが


バイケイソウが沢山芽を出していた これは毒があるという 天子は毒使い?😂


田貫湖が見えだす


ミツバツツジがぽつぽつ咲いていた


少し痛み始めだが色が綺麗


下山終盤は植林帯をダラダラとそして延々と この区間は結構長く感じた


ようやく登山道終了 林道へ接合する だがここから先が長かった

 林道から先が実は長く全体の半分近く、約6Km近くを延々と歩く。部分的に登りの区間もあり結構疲れた足に効いてくる。天子ヶ岳山頂から北東に降りる尾根にヤマレコ地図のトレースがあり、田貫湖までショートカット出来ることは知っていた。だが慣れない山域、やはりしっかり登山道を歩いたほうが無難と判断したのだが、如何せんこの車道歩きは堪えた。

 田貫湖に降りると沢山の釣り人が竿を垂れていた。日差しこそ無いが今を盛りの桜のもと、釣りも良いものだなと思うも、短気な自分は30分も経たずに終了しちゃうんじゃないかな🤣


田貫湖に降りてもまだ天気回復せず


鳥の名前は花以上に判らないけど 綺麗なくちばし、雰囲気あるんでパシャリ


桜の向こうには天子ヶ岳

 さて、今晩は三島に予約したリーズナブルなビジネスホテルに一泊する。ベッドがあって風呂に入れてコンセントがあればそれで充分。車中泊を続ける場合、ポータブル電源やモバイルバッテリー類の充電が必要になるタイミングがある。いくら元気に行動しているとはいえ、やはりちゃんとした寝床でしっかり休養することも必要だ。

 以前にも書いた事があるが、車中泊中は基本的にアルコールは飲まない。夜間、状況によっては車を移動せざるを得ないケースが発生するからだ。シュラフに潜り込んだ後、トラックの騒音がひどすぎたり、天候が悪化して危険を感じて移動した経験は実際に存在する。

 海抜数メートルの場所などは、大きな地震が発生すれば津波の可能性が考えられる。その場合は直ちに移動しなければならないだろう。歩いて避難なんて言われることがあるが、住宅が密集している地域や大都市はともかく、地方では避難する高台に辿り着くのに極めて時間がかかりそうな場所を沢山見てきた。迷わず車で高みを目指し、状況に応じて車を捨てる覚悟も必要だと思うのだ。

 食事もポイントで、調達後に泊地迄の移動時間が長い場合、気温が上がってくると痛みやすいものは選択出来ない。断熱バッグとスーパーで貰える氷の組み合わせで生寿司なども持ち込み可能だが、やはり長時間となると選ぶ品物も限られてくる。

 車中泊で自炊をする方は多い。だが自分はまず料理のスキルが無い事に加え、車内で調理をするスペースが無いのが致命的だ。また、調理の際に発生する生ゴミ処理も案外面倒だ。
 お湯を沸かすのはかろうじて可能なので味噌汁やスープ、コーヒー等には不自由しないが、主菜となればスーパー総菜の冷たいものになってしまうのが唯一の悩み。消費電力の少ない冷蔵庫と電子レンジがあれば食について飛躍的に改善すると常々思うのだ。

 主な泊地である道の駅で外食という手もある。しかし、ほとんどの道の駅の食事処は夕方4時には閉まってしまうのが残念な点である。離れた所に食べに行くというのもあるが、それも億劫となるとやはりスーパー飯やコンビニ飯とならざるを得ないのだ。

 車から降りて宿泊すれば食事もお酒も自由自在。精神的にも開放されてリフレッシュできる。一週間を超えるような時は必ず一泊は組み込むようにしている。

概略コースタイム

駐車場発(07:09)-登山口(07:15)-休暇村分岐(08:04)-ベンチ(08:40)-長者ヶ岳(09:08)-
天子ヶ岳(10:02)-二つ目の山頂(10:14)-林道接合(11:34)-車道接合(12:11)-駐車場着(13:17)

カシミール3Dデータ

沿面距離:13.7Km
所要時間:6時間8分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅, 静岡県の山 パーマリンク

タヌキと天子様 への2件のフィードバック

  1. 野球親爺 のコメント:

    この日は富士山は残念だったようですね。ただ、南アルプスですか、いい見え方をしていましたね。
    連日の車中泊は色々と大変でしょう。リフレッシュの意味もかねてのホテル泊、理由が良く分かりました。飲酒できるのもいいのかな?

    • まっちゃん のコメント:

      さすがに連日晴れとは行きませんでした。
      でも、高いところだけ抜けている南アルプスはカッコ良かったです。

      ホテル宿泊は予約の関係でスケジュール変更が出来ないのが痛い部分です。
      一週間前ぐらいの天気予報がそのまま推移すれば良いのですが、直前のキャンセルはキャンセル料が悩みです。

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