-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
昨日の富士山はいささかご機嫌斜めであったが、夕刻三島にあるビジネスホテルに入ると窓外にオレンジ色に薄く染まった山頂が顔を覗かせていた。天気は快方に向かっているようだ。
歩いて数分のスーパーに買い出し。戻ればまず風呂に入ってささやかなご馳走を並べた。プシュっと缶の蓋を開ける。あぁ、生き返るなぁ。夜は写真の整理やブログの下書き等々、いろいろやろうと思っていたが、アルコールも廻ってきてあえなく撃沈するのであった。
さて、本日は通称「伊豆三山」と呼ばれている城山、葛城山、発端丈山のピストン縦走をする。城山は三年前の静岡の旅からの帰路で見た垂直な岸壁を露わにしたその姿が印象に残っており、この地を再訪する際は外せない山としてリストアップしていた。
これを書いている今、改めて調べてみると、ピストンではなく発端丈山から北西に降り内浦三津に下山して、そこからバスと鉄道で戻ってこれる事を知った。事前のリサーチ不足に軽く後悔。ピストンで戻ったほうが時間的に早いかもしれないが、見知らぬ土地で公共交通を利用するのも楽しみの一つなのだ。
駐車地は御覧の通りで五台も停めれば一杯となる。かつ、岩がゴロゴロしていて停めづらく、登山口脇から流れて来る沢水で濡れている。少し離れた所にも路駐出来る場所があるが、下山時に見たらびっしり埋め尽くされていた。登山よりも城山ゲレンデに取り付くロッククライマーが多いように見受けられた。
昨日の山までは最高温度が10度程度だったので里山の冬支度で登っていたが、今日は低山故に薄着にチェンジする。5月並みの高温が予報されているだけに、携行する水もいつもの倍、ペットボトル二本に増量した。
駐車地は残りぎりぎり2台 土曜日なのでロッククライマーで盛況
伊豆三山ルートは「城山ハイキングコース」として整備されている。中心にある葛城山はロープウェイがあり、観光客が気軽に上がってくることが出来る山だ。
そして、今日もドーンと富士山のお出まし 静岡側からだと宝永火口がアクセント
全般的に穏やかなトラバース道を進むが、背面登山口から取り付くと”超”が付くほどの急登が始まる。等高線の詰まり具合を見ればさもありなん。姥目樫の自然林が見られるということだが、そんな余裕は全く無かった。溺れる者は藁をもつかむではないが、掴まれるところは全て掴まってあっという間に標高差150m程度を登り上げた。
ここから葛城山に一気に登る ウバメガシなど見ている余裕なく必死に登る
眼下は先ほど登った城山 修善寺方面へ狩野川が蛇行する伊豆の風景
一休みした展望地から緩やかに登るとすぐ山頂園地へ到達。ここから先はロープウェイでやってきた観光客用の散策エリアだ。普段着の人々が行きかうなか、異様に額から汗を流している自分がとても場違い。「何?あの人ガチで登山の格好してるよ。キモイし」っていう娘さんの声が聞こえちゃった。ごめんなさいね。でもおじさんはついさっきまで凄い所登って来たんで許してよと言い訳出来るものでもなし😅
景色最高 でもお洒落過ぎて汗臭い自分は長居無用😲 次回は観光で来るのも良いね
せっかくだから、水場(自販機)を求めて周囲を徘徊するも、お洒落なカフェで「なんとかチーノ」の類しか販売されていない。硬化二枚程度で得られるものは存在しないのだよ。やむなく退散して静かな登山道へ戻った。
家に帰ったらおかぁさんに怒られるぞぉ 危ないことしちゃだめって💢🤣
概略コースタイム
駐車地発(07:04)-城山(08:03)-大岩密集地(08:29)-葛城山背面登山口(08:51)-葛城山展望台(09:19)-
葛城山(09:27)-登山道へ復帰(09:35)-発端丈山(10:48)-葛城山背面登山口(11:53)-駐車地着(12:53)
カシミール3Dデータ
沿面距離:11.3Km
所要時間:5時間49分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR