-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
昨晩の泊地「道の駅 富士吉田」は同じ敷地内にモンベルショップや富士山アリーナ、至近に富士山レーダードーム公園もあり賑やかな所にある。またコンビニやスーパーにも近く車中泊者にとっては好適地だ。そして、国道413号から少し奥まっているので道路騒音から遠い。なによりも大型が入って来なかったのが良かった。スペック上は普通車218台、大型10台、障碍者優先6台とあるが大型のスペースが見当たらなかった。一般車と離れた場所にあるのかな。それならば理想的である。富士五湖周辺は道の駅密度が高く、競争が働くのかどこの道の駅もサービスに躍起なのかもしれない。
日没間近に到着するとトイレ近くのベストポジションは既にキャンピングカーが停まっていた。気を利かして一台分空けたが、夜トイレに起きた時には自分の両脇のみならず周囲はびっしりと隙間なく車中泊の車で埋め尽くされていた。ハイシーズンの土日は駅全体が満車なんて事になっているのではないかと想像される。
低気圧通過の予報通りに深夜から翌朝にかけて激しい雨と強風。こうなると辛いのが夜間のトイレだ。なるべく水分を控えて眠りについたがやはり夜半に我慢が出来なくなってきた。激しかった雨脚が弱まり息継ぎのように風が強くなり、ひと時雨が止む。
今しかチャンスはないとトイレに向かうと周囲の車中泊者も考えることは皆同じ。こんな夜中なのにどこから人が湧いてきたのだろうと思うのを禁じ得ず。トイレに向かう人々の列。しばらくしてまた雨脚が強くなってきた。次は携帯トイレの世話になるかな等と思案しているうちに眠りに落ちていった。
翌朝も予報通り強雨の朝を迎える。シェードやカーテン外し、食事や諸々の準備。車から降りなくても車内で一通りのルーティンはこなせるが、やはり降りて外からやったほうが楽な作業もある。まぁ雨の日は仕方ないさ。
午前中が荒天、午後から急速に天気回復という予報なのでまずは道の駅から富士吉田市内のマクドナルドへ。朝マックを頬張りながらマックWifiとタブレットPCで情報収集に時間を費やす。
追加の紅茶カップが空になった頃、既に雨が上がった空にどんどん青が拡がりつつある。マックを後にして明日の登山口偵察や他の道の駅偵察と食事まで終えて午後から軽く歩くことにした。
今日歩く足和田山は紅葉台からスタートすると3時間足らずのショートルート。正午に歩き始めても遅くとも3時迄には下山を終える事が出来る手軽な歩きだ。
実は駐車場がある紅陽台までの砂利林道が今日の核心部だった。車高の低いシャトルではいつ擦るかヒヤヒヤものだ。山歩きの何倍もの緊張感でハンドルを握る。『紅葉台展望レストハウス』がある駐車場に着いた時はまさにほっと一息だ。
今日は足慣らし 足和田山へは東海自然歩道を行く 何の心配も無い穏やかな道
何か所もある巻道 結局巻道だけでも山頂に行ける 復路は巻道で降りてきた
昨晩の強雨は山頂でも雪にならず 残念だが積雪は溶けてしまった
三湖台は往路に通過して写真も撮っているが、明らかに先ほどより日のあたり具合が良いのでもう一度立ち寄ることにした。やはり全然見え方が違う景色に満足満足。
また、先ほどから登山道に外人の数が多い事に気づく。在日の同郷人と一緒のグループや明らかにツアーっぽい感じで日本人ガイドに伴われた一行も居た。紅葉が珍しい国から来た人などは核心部である富士山の雄姿と登山道の紅葉を見るにつけ、ディープな日本の旅をしたという満足感を得ることが出来るのではなかろうか。河口湖周辺でレンタサイクルに乗っている外人は沢山見かけたが、こんな所を歩き、日本の一部でも理解して貰えれば大変嬉しいと思うのだ。
鬼ヶ岳(左)と金山(右) 金山の奥に隠れているのが明日登る十二ヶ岳
振り返るとドーンと富士山 すっかりガスは取れた 手前の木が邪魔だが流石秀麗
登山口まで戻りレストハウスの屋上に上がってみようとすると、お一人様300円也と大書してある。三湖台、足和田山(五湖台)とそれぞれからの景色を楽しんで来た。どうせ山歩きをしない人の為のアトラクション的な眺望だろうと思ってパスした。後でネットで知ったのだがこの展望台からしか見られないアングルがあるという事。少し残念なことをした。
『紅葉台展望レストハウス』の無料ゾーンからはこれが限界 くたびれ気味の紅葉
スーパーで食料を入手したあと、今日の泊地である『道の駅 かつやま』へ到着。まだ充分日も高いので目の前の小海公園から河口湖畔を散策をした。暮れ行く陽光が美しいショータイムを繰り広げる。道の駅で自分の隣に停めた軽ワゴンの車中泊外人カップルはすっかり日が暮れ落ちるまで湖畔に肩を並べていた。
概略コースタイム
駐車場発(12:06)-三湖台(12:23)-足和田山(13:22)-三湖台(14:22)-駐車場着(14:40)
カシミール3Dデータ
沿面距離:7Km
所要時間:2時間34分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR