再び群馬へ初日は山城に登る


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 群馬遠征第三弾である。
 ここのところ、何度も行ってるので一応おさらいをしておこう。

 本来は一週間から10日くらいをかけて車中泊で敢行する筈だった群馬の旅。残念ながら静岡で愛車後部大破で修理ドッグ入りとなり、車中泊の道は当面閉ざされた。
(これを書いている12日現在、やっと車が修理から帰ってきた。だが、しばらく天気が悪そうなのが残念)。

 そういう事情で、安宿繋ぎで天気予報を睨みながら刻んでいく作戦に変更。何もせず座して待ち、時間を浪費するという考えは無かったのだ。

 第一弾:4月19日と20日の一泊二日 榛名山、二ツ岳、相馬山
 第二弾:4月26日~28日の二泊三日 浅間隠山、小浅間山、水沢山
 そして今回の第三弾へと続く。

 正直、まだ思っていた所に全て行けてないのと、初夏の雪が無くなった山はまた別の予定があるので今後も暫くは群馬通いは続くだろう。だが、アプローチの宇都宮からの下道は流石に何度も走っているので飽きてきたのは正直なところだ。

 さて、今回は4/26に昼食を食べた「道の駅霊山たけやま」が登山口となる嵩山へ登る。
 嵩山は山城跡であり、かつ信仰色の深い霊山でもある。山内全体が霊場の様相を呈しており、つぶさに見て回ると案外時間がかかりそうな感じがするが、今回は初日の散策程度にと考えているので標準コースをさらっと廻った感じになった。また別な機会があったらじっくりと歩いて見たい山だ。

 なお、岩場が多いという事前情報だったので、一眼レフは撮影ポイント以外はザックにしまって歩いたが、途中の記録も欲しいのでPENのEPL-6併用で撮影した。横長の画像がそうだが、相変わらず画質というか色調がすぐれずがっかりだ。天気が悪く光が乏しいというのも一因なのだが・・・。同じレンズでもOMDシリーズの実写サンプルを見ていると、解像度も色調も結構良いのにPENのEPL-6だとなんでこんなに駄目なんだろう。

 やはり重くてデカくてもD5600のほうが画質は格段に良いのだが、マイクロフォーサーズマウントのレンズが4本あるだけに、安いOMDシリーズの中古ボディでもないかなぁと思案中。


一番から始まる各々の箇所は、何らかの石像などがある礼拝ポイントのようだ

 登り出しの登山道はよく整備されており、小さな子供を連れた家族も多い。歩き終えて思ったのは大天狗の岩場が慣れない人だと少しリスキーかなと感じた程度で、むしろ小学校高学年以上の子供なら大天狗も含めて喜んで歩き回れるようなほどほどの岩場含みの山だと思う。


道の駅から表登山道を登る 時計回りの周回だ

 SCW予報では午後2時頃から雨雲がかかる筈なので手早く歩く感じで先を急ぐが、いつ雨粒が落ちてきてもおかしくないような重い雲が空を支配する小天狗へ到達。


東の端、小天狗へ着いた 空模様はよろしくない


雲に頭が隠れた白嶺は恐らく草津白根方面であろう


向こうのピークは中天狗 三角点のある大天狗は更にその先だ


小天狗から足もとの里を見下ろす 結構高度感あり


小天狗直下の不動岩 後で調べたらあそこへ行くルートがあった

 小天狗の少し手前にベンチのある広場があり、子連れの家族が弁当を広げていた。少し時期が過ぎて勢いが衰えた傍らのヤマツツジの群落だが、子供達の楽しそうな声とこだますように、あたりを明るく染めていた。


実(御)城の平 本丸跡だという 無常の平とも読むらしい・・・なるほど


大天狗への鎖場が開始 登り始める頃にわかに空が明るくなってきた 日頃の行いはさほど良い訳ではないのだが・・・


上から下を撮っているがなんとも説明力の無い撮り方(汗)


そして最も高い場所の大天狗 なんとも天下取ったような気持に


烏帽子岩と五郎岩が見えている やはり行けるらしいが今回は割愛


相変らずどこがどこやら判らないが気持ちの良い銀嶺

 鎖場を慎重に降りて経塚まで戻ってきた。木陰の広場である経塚にもベンチや東屋があり、そこで食事をしている人達がいた。無理して大天狗を目指さなくても楽しめる山なのだ。

 下山は東廻りで道の駅へと降りていく。途中大岸壁があり、その直下に道があるが現在は崩落の危険性があるので通行禁止になっている。と思いきや先行の単独氏はそちらへと入っていく。だが、あそこに行くには最低限ヘルメット位着けていかないとヤバそう。というよりも万が一崩落があったらまず助からないだろうに。命知らずの人もいたものだ。


大岩壁に置かれた仏像

 嵩山を後にして、午後の観光へと進む。
 一か所目は岩櫃山だ。なんだ、結局山じゃないかということになるが、こちらは登山じゃ無くて岩櫃城本丸跡の散策だ。勿論山の方も気にはなるのだが、今回は山頂に至る途中までの歩きとなる。

 岩櫃山は南側から見るといかにも山賊でも住んでいそうな峻険な雰囲気に満ちており、紅葉の時期は美しい外観を眺めるだけでも楽しめる山だ。当然そんな山は是非歩いてみたいと思うのだが、今回はそのさわりだけということにした。


岩櫃山へやってきた 登山はやめて本丸跡だけ見物


なかなか良い感じの道標

 汗を拭って登山着から着替えたばかりなのに、いくばくかの登りで再び汗が滲んできた。だが本丸を吹き抜ける風は冷たく心地よい。


山城らしく随所に構築物がはりめぐされている


こうやって攻めてくる敵を監視していたのかな


先ほど歩いたあちらも名城の嵩山城 松明や狼煙で通信出来そうな距離だ


駐車場まで戻り傍らにある岩櫃神社まで寄り道をした ツツジは植えられたものだがなんとも良い風景


訪れる人も少ないであろうひっそりとしたお堂


東から見る岩櫃山は案外おっとりしているが、所々岩角が牙を剥いている様子が解る

 今回は前橋のビジネスホテルに連泊する。
 日曜チェックインで二泊すると一泊3,300円とリーズナブル。前々回の高崎のホテルのようなエアコンもテレビ無いというのとは違いフルスペック(一般的なという意味)かつ前橋の中心部に位置していながら駐車場も無料というのが有難い。
 車中泊とかこういった旅ではコンビニやスーパーで食料を買ってくるケースが殆どだが、今回は付近にファミレスなどがあり食事が手軽に出来るのが嬉しいところ。

 さて、前橋に向かう前にもう一ヶ所。日本名水百選の箱島湧水である。
 とりたててての名所という訳でも無いが、ネットで調べていたらたまたま見つけて経路的にも無駄無しなので寄ってみたのだ。
 かつてはロックフィルダムの発電所であった箇所(現在は歴史的遺構として存在)のその奥、厳かな箇所に滔々と湧きだす水源があった。

 東京ナンバーの人が20リットルのポリタンをいくつも車に積み込んでいた。”お水取り”な方々には定評があるようだが、自分は控えめに山に持っていく水ボトルに約600mlだけいただく。どこか途中でコーヒーでも飲む時にと持ち歩いていたが、結局宇都宮へのお土産となった。


箱島湧水へ寄ってみた


湧水地から流れ出す小滝が涼しげだ


山用のボトルに汲んで土産とした

概略コースタイム

道の駅駐車場発(11:13)-展望台(11:31)-小天狗(11:45)-中天狗(11:58)-小袖の渡し(12:03)-
実城の平(12:07)-経塚(12:10)-大天狗(12:18)-経塚(12:31)-大岸壁(12:40)-道の駅駐車場着(12:40)

カシミール3Dデータ

沿面距離:2.9Km
所要時間:1時間27分

カテゴリー: 群馬県の山 パーマリンク

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