-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースは全て一般登山道ではありません。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
雪のある山にも登りたいのだが、どうも北日本の荒天の影響が栃木の雪山にも及んでいるようで、この週末は近づけない。
土曜日は仕事だったので日曜はゆっくりしようと思っていたが、午後からネタ帳で長年塩漬けになっていた鹿沼の千渡山を歩いてきた。
千渡山はその名のピークがあるわけでなく、鹿沼市千渡地区にある小高い丘陵帯のことである。市街地にある独立山域なので周囲の道路を走っていると必ず目に入ってくるフォルムを眺めながら、いつかは歩こうと思っていた。
難しいのは駐車地である。どこから取り付いてどこへ降りるか。民家に周囲を覆われているので隙が無い。最近はストリートビューのお陰で偵察をするのもめっきり減ってきたが、昨年の春にオフロードバイクで周囲を走り廻ってようやく駐車地と取り付き、そして着地点を見つけることが出来たのだ。歩く時間や距離は知れているので半日コースとしてネタ帳にとっておいたのだ。
停めるならズバリココでしょう!的な千渡二荒山神社境内へ車を置かせていただく。境内に車で不敬な・・・となるが、端のほうはタイヤ痕があったので許していただけるだろう。
偵察の時もそうだったが、しっかりと手入れされた綺麗な神社なれど人の姿はまったく見られない。だが、地元の人達に手厚く護られている雰囲気は良く伝わってくる。
社殿に簡単にお参りを済ませ、脇の田んぼを進む。突き当りから穏やかに尾根が伸びていくのが見える。理想的な良い取り付きだ。
登り始めるとすぐに灌木の藪が出てくるが痛い枝じゃないので気も楽。右に左と歩きやすい場所を探しながらゆるゆると登って行く。
一旦平坦な場所まで下げて奥の尾根に取り付き直す筈が、一歩手前の尾根を登ってしまった、
そのまま登っていっても予定ルートに収束するのは解っていたが、こんなミニコースなのに間違えるのも癪だ。コンパスを合わせて谷へ一旦降りるとそこは何やら軽く湿地帯。倒木が山のようにあって、いかにも猪などが好みそうな場所だ。向かいの尾根は見上げるように急だが登れない斜度ではない。倒木の海を泳ぐようにして尾根末端までアプローチするなら眼前の急斜面を登ったほうが遥かに安全であろう。
取り付けば思ったほど斜面はきつく無く、適度に柔らかな斜面とあいまり靴がよくグリップしてくれる。最後のほうはちょっと息継ぎしながら尾根へ。
尾根が方向を変えるピーク手前(丁度鹿沼東高校の真東あたり)から樹間に日光の山並みがチラっと見えた。今日のルートは正直眺望ゼロだと思っていたので少し嬉しい。
ルートが東に向かうと思いがけなく、古賀志山方面が見えた。今日一日の眺望はこの二か所のみであった。
やがて263.4m三角点、点名『千渡』へ到着。周囲を探したが山名板は見つからず。栃木の山では定番の諸氏の板も見られないのはちょっと意外だが、里山のあるべき姿なのだろうと思う。
三角点から東の尾根を下っていくと途中に真新しい立派な三基の石祠があった。愛宕神社というらしいが、北東に下っていく明瞭な道型の参道が伸びている。地図を見ると栃窪に神社マークがあるが、もしかするとそこの奥社なのかもししれない。日を改めて検証したいところだ。
予定では東の尾根を末端の213mPまで往復する積りだったが、雰囲気的に変化はあまり期待出来なかったので愛宕神社で一息入れて予定通りのルートへ。263.4m三角点から延びる下山の尾根を見つけるのに多少てこづったが、ルートに乗ってしまえばあとはゆるゆるとした歩きが続く。
門灯と本体が離れた古い石祠を見た頃、下のほうから声が聞こえてきた。はじめ風に乗って聞こえた声は猫の鳴き声のようだったが、やがて姿が見えると五歳ぐらいの坊やのカン高い声と高校性位のお姉ちゃん二人。
どうやら下に林道が付いているらしく、散歩がてら登ってきたようだ。二言三言会話をしてその場を離れたが、やがて彼女達は再び元気におしゃべりをしながら降りていったようだ。
自分を見る目つきが如何にも訝し気だったので、家に帰って勢い通報でもされたらたまらんなぁなどと思いながら先を急ぐ。まぁ実際こんな所を歩いて写真を撮ってるなんてのは客観的にみてかなり変わり者であるのは間違いないが(笑)
ルートもほぼお終いの頃にある185.9m三角点。ここも山名板は無い静かなピークである。今日はこんな小さな山なのに三等三角点を二つ踏むことが出来たから収穫アリと言ってよいだろう。
周回もあっという間に終わりだ。来る時にお茶のペットボトルを買ったセブンイレブンが眼下に見える。真っすぐそちらへ降りれば地形図上綺麗な下山であるが、途中に採掘場があるので流石にここは入るべきでない。おとなしく東の林を下ると本日の山行終了。あとは車までのんびりと車道歩きである。
無事二荒山神社まで戻ってきたが、地形図を見ていて気になった北のほうにある池を見たくなった。帰りには解ったのだが脇にある道型を進めば良かったのに、神社の裏手を大回りの道草。着いてみると薄く表面に氷が張った池は寒々としているが、人知れず水を湛えるその様は凛としていた。
駐車地発(12:25)-263.4m三角点(13:28)-愛宕神社(13:36)-古い石祠(14:03)-道祖神(14:14)-
鉄塔(14:43)-185.9m三角点(14:53)-車道へ(15:07)-駐車地(15:44)-沼地(15:53)-駐車地着(15:56)
カシミール3Dデータ
沿面距離:8.9Km
累積標高差:(±)321m
所要時間:3時間31分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値
いつも見慣れている地元の里山です。
このような低い山に分け入ってしまうと 本当に迷ってしまうのです。
まっちゃんはよく迷わないな と感心しきり。
いよいよこの時期の仕事が 暇になってきて休みが多いので
確定申告書作成提出を完了させたら のんびりと愛犬連れて
里山歩きでも楽しんで来ようとおもってます。
確かにあちこち踏み跡なんかが多くて、ついつい意図しない所に連れていかれそうですが、
何処に行っても住宅地というところが安心のポイントかもです(笑)
愛犬連れて里山なんて最高ですね。
自分も退職したら犬を飼いたいのですが、毎日散歩する自信ないなぁ。
おはようございます
おぉ いつも何となく車窓から見ていた里山ですが千渡山という
名前が付いていたとは全く知りませんでした>苦<
里山だからと言って全てが整備されている訳ではないんですよね
まっちゃんの詳しいレポに何だか行けそうって思っちゃいました>笑<
千渡山と呼ぶのはきっと地元の人達だけなのかもしれませんが、
あの遠くから見てのぺっとした台地状の場所に名前があると思うとなんだか嬉しいです。
今回のルート。千渡二荒山神社からはちょっと難しいかもしれませんが、
愛宕神社参道から263.4m三角点までのピストンなら楽に登れると思います。
もっとも愛宕神社の参道登山口が判らないのでなんとも言えませんが、
地元の人ならきっと知っているのでしょうね。
千渡山は初めて聞いた山名なので地図で確認しました。
近くを通っている筈なのに意外と気づかないものです。
新旧の石祠や金精様が祀って有ったりと、地元の方々に親しまれてきた里山らしい里山の様ですね。
今週末も雪山はどうかな?かと言って、悲しいかな、里山歩きのネタ帳が空っぽです(^^ゞ
何も無いだろうと思って歩いたら色んな物がありました。
やはり生活に根付いた里山ですね。
自分も今週末は白い山をと考えているのですが、
どうにも荒れ気味な予報。
悩ましいところです。
幸いにして里山歩きのネタ帳はしばらく在庫潤沢です。
あ、でもやはりパフパフモフモフしたいなぁ。
葉っぱのいたずらって、よく気がつきますねえ。
やはり余裕のある歩きがしたいものです。
千渡山は私は東側から登りました。
西側からのほうが趣きがあるように感じます。
最近の気分は里山よりは白い山、今夜も雪降ってますよ、県北は。平地でも。
葉っぱのいたずらは、
たまたま立ち止まった時に目に入ったレベルの発見です。
もっとよく見ればいろいろなものがあるのかもしれませんが、
結構ぼっとして歩いてますので、これから春先、花などは
あまり気づかずに素通りです( ;∀;)
白い山、自分も今週末はと思っているのですが、
土曜は天気が良くても標高高い所は風が強そう。
日曜日は風が収まるも時間と共に天気が悪くなりそう。
なんだかんだと考えこんじゃうと結局どこも行けずという
自分の悪い所です。
寝る前にもうちょっと悩みます。