先週に引き続き・・・


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

関連山行
    2016年12月17日  中山から鶏鳴山北尾根を登る

 先週の鶏鳴山周回の時に思い出した宿題の石尊山をさっそく片づけに出かけた。二週続けて同じ所に車を置いて出発というのも自分としては珍しいことだが、序盤の林道アプローチ以外は全く違うルートを歩く事になる。

 林道志路手線から鶏鳴山815mPへ向かうルートは栃百本でも紹介されているが、815mPまで登ってしまうと今日のルートにはちょっともったいない。ということで林道の終点付近から境界尾根の540mPを目指すべく計画した。

 林道終点で何か大型の動物が動く音が聞こえたと思ったら、カモシカがこちらを興味深げに覗いていた。咄嗟にカメラを向けたが固定焦点レンズ(Panaの20mmF1.7)だったためにごくごく小さくしか写らなかった。トリミングした写真が下右だが不鮮明。今日だけはパンケーキズームを装着していなかったのが悔やまれる。

今日も中井林道に踏み入る 途中で志路手線へ分岐 カモシカ

 540mPへ突き上げるルートは取り付きが難しく、文字通り取り付く島も無し。仕方がないので少し手前に戻り渡渉して伐採地に取り付いた。本来のルートである右手を窺うが、樹林に邪魔されて正確なところは不明。このまま高度を上げたほうが賢明そうである。

伐採地を登っていく 一気に高度も息も上がる とりあえず頂部を目指そう

 斜度はあるが足場は比較的良いし、程よい間隔で切り株もあるので快調に高度を稼いでいく。振り返ると先週登った鶏鳴山が大きく見えていて励みになる。途中で下から上がってきた作業道と二回交錯するが、なおも尾根形にこだわり樹林帯に入るとようやく斜度も緩む。

振り返ると鶏鳴山に励まされて 真ん中の一番下から登ってきた ようやく樹林帯へ

 地味尾根をコツコツと進みひときわ明るい高み、おそらくあそこが境界尾根だろう。

 625.2m三角点へは一旦西へ進むが、日の差し込む境界尾根が心地よい。

あそこまで登れば境界尾根だろう 明るい境界尾根を伝い 625.2m三角点 点名、唐沢入
  日差し降り注ぐ三角点 栃木の山紀行さん

 さて、境界尾根を石尊山へと縦走しよう。先ほど伐採地から上がってきた地点のすぐ先でさっそく別な尾根に引き込まれそうになる。油断大敵だな。

木漏れ日暖かい尾根を行く こんな所もご愛敬 こちらも栃木の山紀行さん
左奥が625.2mP ぐるっと歩いてきた 地味尾根だが良い感じだね 日差し暖かな場所も良い

 石尊山の直下の急登に差し掛かると上部は岩が露出している。山名の由来は然るべしといったところか。

羽賀場山のゴツゴツが見える 石尊山の直下 やはり岩が多い
     

 静かな山頂で一息入れたら先を急ごう。穏やかな南東の尾根に心惹かれる所だが、今日は東尾根を下るのだ。とは言っても出だしは斜度がきつくて降りることはできない。いったん北東に振って急降下、途中から南に進路を変える。今日一番の難しいルート取りだった。

  御本尊は不在 方角を決めて急降下
明るい落ち葉から暗い樹林へ再び 降りてきた箇所を振り返る 本体が崩壊した石祠

 この後も気を抜くことが出来ないルートファインディングの連続。南に明るく開けたピークで一休み。眼前の381.7m三角点を超えて自転車デポ地へという予定だ。

 そういえば・・・とポケットを探るが・・・やっちまったな。自転車のカギを車に置いてきてしまった( ;∀;)

急降下もなおルートを探す 散発的にリボンが出るが意図不明 電波塔のある381.7m三角点

 自転車のデポ地から駐車地までは約7Kmある。今日はさほど疲労も無いし、まぁ歩けない距離ではないが、なんとなくモチベーションダウンだ。381.7m三角点はまた次の機会に譲るとして、今日は車道歩きを短くすべしと予定ルートを変更して北寄りの尾根を下って行った。

今日も鞍掛尾根、シゲト山が見える やれやれ道路が見えた あの奥より出てきた

 自転車の所まで行ってしまうと車道歩きが格段に遠くなるが、ショートカットみたいに北側に向かう道だから幾らか気持ちも楽。

 ゆっくり道路を歩くといろいろと見えて面白いが、農家の庭先でこっくりこっくりと前脚を立てたままで船を漕いで居眠りをしていたわんこ。何度か顔が地面に付きそうになるのを面白がってカメラを向けたら起きちゃった。

さてさて延々と歩きましょう 標識って近くで見るとデカイ 昼寝中のわんこを起こしてしまった

 長畑の交差点を左へ折れてもまだまだ遠い遠い。いよいよ突き当りが駐車地という手前、鄙びたお堂で一休み。今日はなかなか予定通りにいかない一日であったが、まぁこんな日もあるさ。

鄙びたお堂があった 中井薬師堂という名らしい 集落を見守っているようだ

概略コースタイム

駐車地発(08:24)-志路手林道分岐(08:33)-林道終点(08:53)-伐採地取り付き(08:57)-625m三角点(09:42)-
513mP(10:08)-石尊山(11:02)-昼食ピーク(11:36)-昼食休憩-行動再開(12:07)-石祠(12:21)-
車道接合(13:04)-長畑交差点(13:51)-駐車地着(14:23)

カシミール3Dデータ

沿面距離:14Km
累積標高差:(±)984m
所要時間:5時間59分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値

カテゴリー: 鹿沼・粟野の山 パーマリンク

先週に引き続き・・・ への10件のフィードバック

  1. 野球親爺 のコメント:

    この辺りにもカモシカはいるのですね。二股山で見かけたことはありますけど。
    自転車のカギの置き忘れは痛かったですね。
    私もいろいろ忘れることが多いので、チャリデポをするようになったら気をつけます。
    私の場合は歩きの途中で物をなくす(落とす)ことが多々ありました。
    デジカメ、ラジオ、タオル、サングラス、手袋等々、不法投棄になっちゃいますね。

    • まっちゃん のコメント:

      二股山ではやはり自分も出会いました。
      あの時は若い小ぶりな個体でしたが、自分が突然現れたのに驚いて目の前を
      ダッシュで駆け抜けていきました。
      今回は距離があったので、仁王立ちのような感じでこちらを窺っていました。

      以前、どこかの藪山で藪通過にてこずって気が付いたらザックのサイドポケット
      に入れておいたペットボトルをケースごと失ってこれは痛かったです。
      それ以来、ペットボトルケースとザックはミニカラビナで必ず連結するようにしています。
      しかし、デジカメ無くすと痛いですね。

  2. リンゴ のコメント:

    私が山でカモシカと遭遇したのはこれまで2度ほど。
    最初は高原山のスッカン沢入り口付近。
    慌てて撮影しようとしたのでブレブレ(^^;)
    2度目は奥鬼怒でした。その時は落ち着いてバッチリ(^_^)v
    冬場の地味尾根歩きも、見通しが利いて良いですね。

    • まっちゃん のコメント:

      自分は比較的動物との遭遇が多いほうなのですが、
      なかなか写真を撮らせては貰えないようです。
      熊は未だ遭遇したことがありませんが、今回も大音量熊鈴を2個下げて歩いていたので
      先方から避けてくれたのかもしれませんね。

  3. ケン坊 のコメント:

    おはようございます。
    まっちゃんらしい山域(里山バージョン)を歩かれていますね
    ケン坊には誰かがチラチラとでも見えれば...ですが
    とても単独で歩こうとは思えない(思わない)です>笑<
    自転車の鍵...車に置き忘れと知った時の気持ちって
    どんなだったでしょうか? 自分に置き換えたらと思うと
    とても他人事とは思えません  7㌔の山中歩きが続く?

    • まっちゃん のコメント:

      そろそろ雪のある所も歩きたいのですが、
      よほどコンディションが良くないとこれから2月中旬までは行っても
      吹雪の中とかの可能性があるので慎重です。
      それまではこんな里山遊びが続くと思います。

      鍵忘れた!って発覚した時。
      車道歩きだから2時間かからないからいいや。って一瞬思いましたが、
      流石にショートカット下山に変更しちゃいました。
      もうちょっと早い時間に出発していたら、頑張って当初予定で歩き通して、
      7キロをトボトボと戻ったかも。

  4. 亀三郎 のコメント:

    なんだかなあ じわりじわりと 栃木の山 全山制覇に向けて
    ひたひたと 歩かれてるような気がして来ました。
    でも
    目標として意識しなくても
    まっちゃんならば
    自然に達成しちゃうような そんな気がして来ましたよ!!

    わたしは
    山は無理なので
    栃木のゴルフ場 全140コース
    完全制覇を 人生の目標にしますね!!
    って
    はんぶん じょうだん です、、、、はい (^_^;)

    • まっちゃん のコメント:

      え!
      栃木ってゴルフ場140もあるんですか。
      山から見ると確かに多いなぁとは感じていましたが。

      自分、ゴルフは出来ませんが、いつも亀三郎さんのお昼ごはんが美味しそうで、
      毎回記事を楽しみにしていますよ。

      コン様のおかげん如何ですか。
      お陰様で家内はだいぶ復調してきました。
      あとは年末に自分がうつって発病しない事を祈るのみです(~_~;)

  5. chikoやん のコメント:

    山の中でカモシカを見つけると、なんか、、、幸せ~な気分になっちゃいますね。
    カモシカの顔って、なんか、おじいさんをイメージさせるのは、なぜでしょう。(^^;
    地形をじっくり見極めて、自分で歩くルート取りができる山歩き。
    やっぱりかっこいいな~。

    • まっちゃん のコメント:

      カモシカは顔の周りの白い毛がアクセントになっていて、
      なんとなく優しい感じがしますね。
      ネットで調べると、性格は個体差が強いそうで、人を見ても全然逃げないタイプ、
      遠くから人を察知して逃げ去ってしまうタイプもいるそうです。
      初めから警戒心全開(それが普通)の動物達のなかでは異色の存在かもしれませんね。
      異色といえば、社山に居るハイカーの弁当泥棒の鹿。あれは人間が悪い。
      可愛いから食べ物あげちゃ駄目なのに。
      自分も社山で遭った鹿は「なんか頂戴」モード全開でしばらく自分の周りをうろうろしてました。

      山の雪が落ち着いて少し締まってくるまでの期間、
      しばらくはこういった里山遊びが続きそうです。
      あ、でもたまにはchikoやんみたいにスカッとする絶景の山歩きもしたいなぁと思う今日この頃。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA