三か月ぶりの地味山行

 暑い日々が続く。
 そして、相次ぐ台風の襲来でなかなか落ち着かない夏。

 五月に羽黒尾根を敗退してから、それまでくすぶっていた腰痛が座骨神経痛という形で居座ることになった。
 念のために病院でMRIを撮って貰ったが、軽くヘルニアですが特に支障無しという判断に一旦は安心した。
 座骨神経痛用のストレッチを試みてみると、気のせいかもしれないが幾らか足先の痺れが和らぐような気もする。

 腰痛の一番の原因は長時間のデスクワークであることは火を見るより明らかなのだが、仕事の性格上避けては通れない。とりあえず、パソコンにタイマーをセットして一時間に5分は椅子から立ち上がり歩き回ったりストレッチをするようにした。
 一番体が楽なのは連休で会社に行かない日と、根を詰めてキーボードを叩かない日であることは自明の理。あと数ケ月でこんな不健康な日々から脱却できる予定・・・なのだが。

 話を戻して、今年は車中泊を駆使して会津駒とか尾瀬とか、車の移動を考えるととても日帰りが不可能な場所の山登りをしてみたいと思っていた。
 蓋を開けてみるとすっかり運動不足でたるみ切った腹だけが健在という情けなさ。あー、こんなに暑くちゃ家から一歩も出られないよぉ。クーラーの効いた部屋で孫の子守のほうがいいやぁという体たらく。

 足と腰の状態を確認すべく、一念発起。涼しければなお結構の奥日光へ向かった。
 目ざすは奇しくも八年前の同月同日(図らずも偶然)に訪れた温泉ヶ岳と根名草山である。
 八年前の記事を見るとすこぶる天気が良かったようだが、今回は朝のうちこそ日照があったが、中盤以降はガスが濃かった。日差しと暑さに苦しまされることはなかったが、ルートがルートなだけに地味な山行になった感は否めない。

 体力温存の為に無駄なものは一切持たず、食事も行動食だけ。カメラはミラーレスのみ。他は我慢できるけどやはりデジ一を知ってしまうとどうにも残念な画質だ。OLYMPUS PEN EPL-6はかつての宮崎 葵のCMの雰囲気からして、女子カメラっぽい露出をするようで、風景を撮ると結構な確率で白飛びしがちだ。花とか顔を撮るならそれも良いのだが、風景に黒の締まりが欲しい場合、若干露出アンダーで撮ると幾らか良くなるのが判った。細部の描写がいい加減なのはやはりセンサーサイズ故なのだろう。今いちピリッとしない画像は持ち主の体調に相応しいかもしれない。

 体調といえば・・・
 危惧していた腰も痛まず、足の痺れも忘れて一日楽しく歩く事が出来たのが何よりである。
 自然の中で行動するのが何よりもの薬になったのかなと考えているが、やはり”お年頃”故に神よりの警告と受け止めて、また少しづつ歩きを頑張っていこうじゃないかと思うに至ったのである。


久しぶりの急登に一気に息上がる


ノンストップで金精峠へ


笹の尾根道を辿るルート


菅沼が地図通りに形よく見えた


こちら側は刈込湖と切込湖 あそこもまだ歩いてないなぁ


温泉ヶ岳 東側のトラバース 奥深い雰囲気が良いね


念仏平避難小屋を過ぎるとガスの支配下になる


八年前よりも眺望無し


温泉ヶ岳を北側から ポッコリ姿は愛敬あるが北面は急なガレ場あり


15分の寄り道 始めの急登が終盤の足に堪える


やはりこちらもガスガスだ


下山すると晴れるの法則 今日の青空一番(*´з”)概略コースタイム

駐車地発(07:17)-金精峠(07:46)-温泉ヶ岳分岐(08:48)-念仏平避難小屋(09:37)-根名草山(10:29)-小休止-
行動再開(10:47)-念仏平避難小屋(11:29)-温泉ヶ岳分岐(12:24)-温泉ヶ岳(12:35)-小休止-
行動再開(12:52)-金精峠(13:33)-駐車地着(14:12)

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三か月ぶりの地味山行 への4件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    温泉ヶ岳~根名草山は静かで奥深い雰囲気がありますね。
    同じ金精峠からでも日光白根方面でなく、こちらを選択する辺りがまっちゃんらしいです。
    で、私も55歳を過ぎた辺りから老化現象と思われる身体の不調があちこちに出ています。
    坐骨神経痛もその一つ。昨年の秋に病院でレントゲンを撮って貰ったら狭窄症と診断されました。
    1ヶ月間痛み止めを飲んでいるうちに痺れは取れたのですが、またいつ発症するか分かりません。
    腹筋を鍛えると症状が改善されるとのアドバイスも頂きましたが・・・?
    まあ、今は好きなことをやって諸症状を忘れ事にしています(^^;)

    • まっちゃん のコメント:

      白根山方面は直射日光にさらされる灼熱の歩きが想像されたので、
      即断で無理!って思いました。

      腰は皆さんやられてるのですね。
      自分の坐骨神経痛は左足先の痺れだけが今も残ってますが、今回の歩きで問題に
      ならないことを実感しました。
      スッキリ痺れも取れりゃ最高なんですが、まずは山に行ければOKです。

      55歳というのは節目なんでしょうかね。
      自分もその頃から慢性の耳鳴りと頭痛、前立腺肥大症から始まって、
      昨年夏に潰瘍性大腸炎、そして今年春に坐骨神経痛と、
      大きな病気では無いですが、今後何が出てくるやらと戦々恐々です。
      前立腺肥大症と潰瘍性大腸炎は薬も一生ものなのがちょっと鬱。
      まぁ命に直接関わらないだけよしとしています。

      こんな状況なので、
      金は無くとも残りの健康寿命を悔いなく生きたいと思い、
      60歳の誕生日を心待ちにしている日々です。

  2. 野球親爺 のコメント:

    お会いした時以来のお歩きでしたか?お疲れ様でした。
    根名草山は10年以上前に行ったきりなので、そろそろ再訪しようかと思っていたところでした。
    タイムリーな情報をありがとうございます。

    坐骨神経痛や腰痛は長く付き合っていくようになるのではないかと思いますが、
    やはり腹筋を鍛えるとか太らないようにするとかといったことしかないかもしれませんね。
    私も最近腹回りが大きくなってきたので、ちょっとした歩きでも腰痛が出てしまいます。
    地道に腹筋をしている今日この頃です。

    • まっちゃん のコメント:

      このルートは日光澤温泉まで通して歩きたいとかねがね
      思っているのですが、問題は車をどうするかですね。
      夫婦渕温泉側はバスがあるものの、
      金精峠は湯元からタクシーで幾らくらいかかるのかなぁ。
      秋になったら日光澤温泉に予約入れて実現したいところです。

      腰痛については仰る通り。
      正しい姿勢と腹筋及び腰回りの筋肉鍛錬が一番の薬と判っているのですが、
      ついつい自堕落な日々に。
      せめて簡単なストレッチだけでもと細々と続けています。

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