-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
雨巻山の過去の記事
2007年12月24日 2007年、歩き納めの雨巻山
13日に大郷戸アルプスを歩いた際、隣の山塊である雨巻山がことのほか大きく立派に見えたのが印象的であった。よし、来週はあそこだなと直感。どうせなら少しひねりを入れて歩こうかと地図を見ながら思案した。
11年前にまだ山歩きを始めた頃に歩いたルートを懐かしんで前半を廻り、その時に終端であった御嶽山より更に北を目指して境界尾根を辿って県道へ着地。あとは途中デポのワインレッド号で帰りの車道歩きを省力化という段取りだ。
予定では遅くとも正午前には足尾山を通過と考えていたが、思ったより順調な歩きで未だ誰も居ない雨巻山の山頂を独り占め。今日も沢山のハイカーが此処を目指して登ってくることだろう。
11年前は御嶽山から少し戻った道で大川戸へと下ったが、今回は北側の鎖付き急斜面を初体験。
注意すればさほどではないが、結構な斜度と距離である。登ってくる人を数人待って自分も下降を開始する。
御嶽山まではよく整備された登山道だ。難所と言われる猪転げ坂でさえも、その由来を忘れてしまうほど程手厚く整備されているから、御嶽山の鎖場は結構パンチの効いた区間と言えよう。
鎖場を過ぎると再び穏やかな尾根歩きとなった。足尾山を通過してしばらくすると『タイタニック岩』という案内があり、巻道から真っすぐ進むと御覧の岩場頂部に達した。
写真に写っている岩の下は真っすぐ切れ落ちておりその先端に立てばまさにタイタニック号の舳先から海原を見渡すが如しかな。万が一落ちたら洒落にならないのでへっぴり腰で少しだけ下を眺めておしまい。近くまでおいでの方は一見の価値ありだ。
北尾根ルートも踏み跡濃く道型もしっかり。地蔵院経由で大川戸へ下山出来るようだ。だが、今日の核心部はここから。
地蔵院へ向かう道へ別れを告げ、境界尾根を追い続ける。
得てして境界尾根というものは歩きやすくなっている。というより境界の維持管理の為に仕事の人が歩く機会が多いので自然とそうなるものなのだ。ルートファインディングとしてはいささかつまらないかもしれないが、僅かな方角の狂いで見通しの効かない枝尾根に吸い込まれて地図とGPSと睨めっこしながら胃の痛い思いで歩くのに比べれば、たまにはこんなお気楽な歩きも良いなぁと思いつつ・・・二回ルート外したのは内緒。
予定よりも遥かに早いペースで来れた。まだ先だろうと思っていた345mPにて昼食タイムとした。
時間も丁度お昼だから雨巻山の山頂はさぞ沢山のハイカーで賑わっているだろうに、このピークのなんと静かな事か。
この山域は鹿はもちろん猪の気配も薄く、目を凝らすとたまに狸の溜め糞が転がっているくらいで、動物でさえも近くに居ないとなるといよいよ自分ひとりのピークのようである。
境界を追うルートも県道に落ちる頃になると不明となり藪が濃くなってきた。そのまま直進すると高い法面に直面してしまうことは解っていたので少し進路を西に振って下降する。
どんぴしゃりかなと思ったが、工事が進んでいるようで法面工事の延伸地点へ出てしまった。見るとヘリ伝いに降りられるのでここを下った。新道建設の為にその分斜面が後退したので地形図よりかなり手前でこのポイントへ到達してしまったようだ。
ヘリを伝って降りていく(本来ならばトラックのあたりが尾根末端だった筈)
後は延々と車道歩きを残すのみ・・・だが、
今回は久々のワインレッド号を朝のうちに仕込んでおいたのだ。
グーグルマップで見つけたこのデポ地。下山ポイントから2Km程あるが、事前に実地偵察を行っていれば他にも候補地があったなぁと反省。やはり事前計画は手抜きしないほうが良い。
残り4キロあまりの道のりだが、幾らか勾配があるから結構終盤のタスクとしてはキツイかな。
でも、今日歩いた稜線を見ながら漕ぐペダルはやはり気持ち良いね。
概略コースタイム
駐車場発(07:13)-三登谷山(08:02)-雨巻山(08:53)-展望台(08:57)-御嶽山(10:08)-足尾山(10:19)-
タイタニック岩(10:36)-登山道離脱(10:48)-345mP(11:52)-昼食休憩-行動再開(12:30)-275mP(13:11)-
県道へ接合(13:43)-自転車デポ地(14:17)-駐車場着(14:56)
カシミール3Dデータ
沿面距離:17.7Km(自転車区間含む)
所要時間:7時間43分
まっちゃんこんばんは。
私もセローを駆って雨巻山2017年の5月新緑の中を歩いてます。とても良く整備された山道でした。
猪ころげ坂の斜めに置いた丸太 (水の流れで山道が崩れるのを防ぐ) 山をよく知っている山人の知恵だなと
感心しながら歩いたのを思い出します。足尾山まで歩いて下山してきました。
冬枯れの木立の尾根筋は 所々視界が開いて ハッとしたり にんまりしたりで楽しいですよね。
落ち葉を踏む音も サクサクと。
まっちゃんのブログで また何処かの里山登りたくなりました。
今の季節は枯葉の日溜り歩きが最高ですね。
雨巻山は登山道がしっかりと整備かつ管理されているので素晴らしい里山だと思います。
>猪ころげ坂の斜めに置いた丸太 (水の流れで山道が崩れるのを防ぐ) 山をよく知っている山人の知恵
セローさんらしい着眼点です。
苦心して整備している方々なら当然の思いかもですね。
雨巻山の一般登山道は歩き尽くした感があるので、そこに一工夫加えた尾根歩きも楽しそうですね。
大郷戸アルプスから見えた栗生側の尾根も気になっています。
>大郷戸アルプスから見えた栗生側の尾根
やはり気になっていましたか。
自分も地図で仮想歩きをしちゃってますが、雨巻山は整備されている山なので
勝手に歩いちゃまずいのかなぁなんてちょっと思案中。
あ、でもそのうち行くかもしれません。