-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
桝形山の過去の記事
2016年02月07日 桝形山周辺散策
2013年02月17日 今年の桝形山
2012年03月03日 再訪、雪の枡形山
2011年05月04日 八方ヶ原のアカヤシオ
2011年02月13日 リベンジ、桝形山
関連山行
2011年01月30日 八方ヶ原雪原散策
冬になると思い浮かぶのが桝形山である。厳しい山ではないが、訪れる人も少ないブナの自然林が拡がる静寂の山。動物達の足跡だけの雪原に自らのトレースを刻む喜び。詳細な軌跡を掲載していながら矛盾しているが、いつまでもこのエリアが人知れず密かに毎年冬を迎えることを望みたい。
さて、寒波も一息ついた頃、この冬の一発目はどこにしよう。すでに三か所心に決めていたが、まずは雪の感触を確かめたいところ。・・・ということで通い慣れた穏やかな八方ヶ原を目指すことにした。
宇都宮から高原山を眺めていると、日々その白さを増しているように感じる。高原山の北面にある八方ヶ原はそれなりに雪量もあろうかと思っていたが、山の駅たかはらまでの車道はほぼ無雪でいささか拍子抜けしてしまった。
山の中が心配だったが、歩き始めるとまずまずの積雪量に一安心だ。電波塔のあたりからスノーモービルのトレースに別れを告げ、山林に入るとようやくスノーハイクの雰囲気となる。
ほどなく目についたのが元祖目玉親爺。ちょっと皺くちゃで小さいけど、上のほうにある立派な目玉親爺の先祖かな?今まで気が付かなかったけど注意して歩いていると発見があって面白いものだ。
数日前くらいのトレースが見え隠れ。時にはわざとトレースを外して迂回してみたり、何度も歩いているので見える景色もお馴染みだ。初めて歩いた時のドキドキした気持ちが今は懐かしいが、フィールドは今回も静かで穏やかに自分を迎え入れてくれているようである。
本家目玉親爺に挨拶を済ませると、ほどなく桝形山の山頂へ到着した。今日は風がさほど強くないが、それでも桜沢を挟んだ西側に前黒山がごうごうと音を立てて屹立している。あぁ、桝形山へ来たのだなと感じるひと時である。
山頂で一息入れて北へ向かって出発。基本的には去年と同じルートだ。ここまでは時折トレースもあったが、ここから先は冬場でも訪れる人はまずいないだろうエリア。
雪質がぐっと上がり、降りたてのパウダーとまではいかないがかなりの上質。この雪が踏みたくて来たのだから大満足だ。
昨年同様北東端まで行って南へルート変更する。去年はGPSを見ながら神経質に歩いたが、今年は情景が頭に入っていたのでコンパスを見ただけで気ままに歩くとやがて林道に拾われた。
去年はこのまま林道を伝い八方湖まで歩いたのだが、今年はちょっとひねって寄り道しようじゃないか。
山中に突っ込むポイントが少しずれていて、一本ルートを外したようだ。一旦撤退し、気を取り直してコース修正。上に行けば先ほどまで煩かった杉林も綺麗な混合林に代わってきた。そして、なだらかな斜面に軽快に足を踏み込みトレースを刻んでいく。
何もない1042mPから南に進路変更して下る。眼前の高みまで、見渡す限り動物でさえ足跡をつけていない所。標高差数十メートルの登りがひたすら楽しい。
この高地に登りつくと赤いペンキが木に並んでいた。八方湖から上がってくるルートになっているのだろうか。夏場ならこんな所に入ってくるのは山仕事の人くらいだが、おそらく積雪期を意識したこのマーキングは何なのだろう。山の家たかはらから桝形山へ向けても同様の赤ペンキが見られた。スノーシューコースとして開拓されつつあるのであろうか。秘密基地を見つけられてしまった子供のように、ちょっと残念な気持ちとなった。
赤ペンキに引っ張られ少しルートを外してしまったが、八方湖方面に向けて下降した。光量が少ない森から飛び出した者にはきらめくまばゆい雪原歩きが爽快だ。
この時期しか見られない、白く覆われた八方湖と定番の前黒山を見ながら牧場へと足を進める。景色の良い小高い所でザックを降ろした。
何も遮るものがないだけに少しの風も冷たく感じるものだが、何故かこの時だけピタッと風が止んでくれた。おかしいな。日頃の行いはそんなに良い訳でもないのにね。
お湯を沸かしてぼうっと眺めていると、一つ谷を挟んだ向かいの雪面を歩く二人の小さな人影、見上げると抜けるような青空に短く途切れ途切れの飛行機雲。
人知れず冬を耐え、春を迎えようとしている桝形山の森で雪と戯れ、そして開放的な牧場の広さに心洗われる。体が動く限り毎年訪れたい八方ヶ原である。
雪道を期待していたのはあっさり裏切られたが、八方ヶ原を後にして県民の森方面へ車を走らせると早速圧雪となった。パジェロミニのスタッドレスタイヤと四駆シフトに思う存分冬を実感させることが出来たのも本日の収穫。
帰りに寄った尚仁沢ハートランドより、至近の釈迦が岳の積雪を窺う。さぁ今年はどのタイミングで登ろうか。
概略コースタイム
駐車場発(07:22)-電波塔より山内へ(07:56)-目玉親爺(08:45)-桝形山(08:52)-北東端(09:32)-
林道接合(09:43)-林道離脱(10:19)-撤退(10:29)-ルートへ復帰(10:32)-1042mP(10:52)-
林道接合(11:23)-八方湖(11:29)-昼食ポイント(11:33)-昼食休憩-行動再開(12:31)-
牧柵外へ(12:46)-駐車場着(13:12)
カシミール3Dデータ
沿面距離:9.5Km
累積標高差:(±)401
所要時間:5時間50分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値
週末は八方ヶ原でしたか。私も奥日光と八方ヶ原が候補でしたが、結局赤城の方に行く事になったのです。
この時期だと大間々方面とかスッカン沢は賑わっているのでしょうけど、桝形山や牧場エリアは静かな山旅が楽しめそうですね。
シーズン中に1度くらいは行かなければ!
今年こそはスッカン沢を・・・と思っているのですが、
先週末から気温が高くなったりでなかなか安定しないですね。
他の方の記事待ちしてたりすると適期が過ぎちゃう可能背もあるしで、
これまた難しいです。
今回はスノーモービルも数台程度、スキーの人は皆無、ハイカーが数人といった感じで
比較的静かな牧場内でした。
桝形山エリアは・・・貸し切り状態でした。
空からの光 と 雪の輝きで 世界が明るい!
青空背景の白い木の写真なんて 素敵ですよねぇ~~~
プリントして
どこか家の中に展示してもいいのでは?
そんな気がしました。
それにしても
こうゆう世界の中 歩き お昼も食べて 最高の一日!!
あ
これだけの輝きだと
やはりサングラスは必需品でしょうか??
前回、眼鏡を作った時に度つきサングラスを買ったのですが、
ちょっととんがったフレーム故に家内や娘からは、
「変!」と酷評されてます。
自分で鏡みても確かに変。作った時はそんなに感じなかったのになぁ。
まぁ、どうせ誰に会うわけでもないしいいさ。てな感じです。
変!といえば、服のコーディネート(単に着合わせのレベル)も
どこかちぐはぐでいつも家を出る前に、「この服変じゃない?」って聞いて
から出かけてます(笑)
こんばんは。
ここのエリアの写真をみると牧場の解放感とかきになると思ってはいるのですが、まだ行ったことはありません。
スッカン沢行きのとき、駐車場に車を止めると車庫が高い4駆の車がそろら方面から帰ってくるのをみます。重そうなチェーンもつけてだったり・・・こんど行ってみようかな!
スッカン沢や大間々方面に比べるとマイナールートの極みですが、
それだけに自分の大好物エリアです。
牧場内歩きは広く気持ち良いですが、場内の作業道を外して
自由闊達に歩こうとすると、あちこち谷超えしなきゃならないので
案外体力消耗します。
とくちゃんにはちょっと物足りないかもしれませんが、機会があったら
一度くらいはお勧めですよ。
おはようございます
雪山を歩くブロガーさんのレポをアチコチで見ますが
一味違ったまっちゃんの八方ヶ原雪上ハイクは
毎回楽しませてもらってます
ケン坊から見たら「冒険」としか思えない雪上ハイク
”楽しむ”という感覚が未だに想像できないんです
いや「想像」はできるんですが手の届かない世界としか
思えないんです 多分、人間の器が小さいんですね
誰もが初めの一歩は未知の世界。
でも一歩踏み出すといろんな発見が拡がって・・・
でも、山の楽しみは十人十色。それで良いと思います。
かくいう自分も、雪の積もった天上稜線ハイクに憧れてます(*^。^*)
何とも素敵な雰囲気ですよねぇ。
ヨーロッパの高原を歩いているようです。
(行ったことないけど(^^;)
一度は行ってみたいなぁ。と思うけど、何となく遠く感じてしまうのは
まっちゃんが、赤城は遠い! って感じるのと同じ感覚かもしれないですね~。
いやぁ、今シーズン、おそらくまっちゃんと同じシリーズのスノーシューを買っちゃったんですよ。
ほぼ平坦な庵滝では、その使い勝手の良さを感じることができず・・・
どこぞかで、ばふばふしたいなぁ。と思っているところです。(^^)
ライトニングアッセント入手されたんですね。
縦横のグリップ性能が良いので、急斜面の雪面で是非
試していただきたいです。
自分も初めて履いた年は目からウロコ的に感動しました。
もっとも、最近体力の衰えを感じだしているので、「急斜面」を楽しく登れるか
苦行になるかちょっと自信なくなってきました(笑)
ま、景色良ければ百人力ということで・・・
静謐な静謐な青と白の世界 独り占め きれいでしょうね。
サクサクと進むスノーシューの音のみ。
いいな~。
八方ヶ原は派手さは無いですが、静かで良いフィールドです。
危険な所も無いので技術の無い自分でも楽しく遊べますので、
これから先体が衰えていっても毎年一回は訪れたい場所だと思っています。
話は変わりますが、今年の冬はバイクのバッテリーを外して室内保管に
してしまいました。
例年、車庫の中に充電器を持ち込んで3台順繰りに充電していたのですが、
乗る時間もそうそう無いし、寒さに勝てないしで敗北?しました。
冬の山はしばらく楽しめますが、暖かくなったらまたバイクを始動するのが楽しみです。
空の青さが映えますね。
里山歩きから抜け出して、雪のある所に行きたい気持ちはあるのですが、このところの寒さと雪道の運転のストレスを考えると、3月になりそうです。
2月にはたっぷりと山の方には雪を降らしていただいて、夏道でなく自在に歩ける残雪の釈迦ヶ岳になってくれるように期待します。
釈迦ヶ岳は相当悩んでいます。
目標は首まで雪に浸かったお釈迦様を拝ませて頂くことですから、
それなりの雪量が欲しいところ。
思うに、山頂直下で中岳への道に突き上げる箇所が雪のコンディション
如何でちょっと危なさそうかななんて思ってます。
あまりに雪が深いと前山の少し先で撤退なんて記録もあったりしますが、
遠くから眺めていると今年はそこまで降ってはいないような気もします。
いずれにせよ行ってみないとわからないところではありますね。