-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
5月最後の遠征は東北である。当初の予定では、岩手県境あたりから蔵王あたりまでの宮城県を範囲として5~6座予定していたが、4月からの諸般の事情により超縮小案として福島の山に登ることにした。
車中泊山行の場合、疲労を鑑み原則的に初日と最終日に登山をすることは無く、移動としてのみ日程を割り当てている。可能ならば軽く観光といった程度だ。
宇都宮から会津まで高速を使えばあっという間だが、そこはプータローの旅。この程度の距離なら下道しか選択肢はない。だが、のんびりゆくのもまた愉しいものだ。今回は距離も短かったので、ちょっとした散歩位は取り入れてもよいだろうと里山を歩くことにした。
盆地だから会津は暑い。車の温度計を見ると29度もあるではないか。でも、湿度が低いので日陰に入れば涼しいのは救われる。標高差200mに満たない歩きだからカメラだけの空身だ。念の為に紙パックのジュースを一本持った。
「山高きが故に貴からず」という諺がある。比喩として使われるが、山にストレートに当てはめても良い場合があるとすれば、この小田山もまたそれに当てはまるような気がした。
山頂から開ける眺望は会津若松市街地、遠く飯豊山が憧れのように聳え、郷土の山である磐梯山が見守ってくれている。人々の営みを見守る名家老の墓。そんな地元の人が愛してやまない里山もまた、貴い山なのだと感じた。
新緑が心地よい里山 ひんやりとした空気が漂って想像以上に快適
特にクマよけとか書いてなかったが、とりあえずガンガンと鳴らしてみる
ここが最高標高地で折り返し地点 青木山や奴田山へはここから先に登る
飯豊山アップ 会津の人は磐梯山を心に、飯豊山を瞼に焼き付けているのだろうか
会津若松が見下ろせる高台に会津藩名家老、田中玄宰の墓
会津若松市南部に丘のように横たわる向羽黒山と羽黒山(手前右側)
直線にして約1.4km 鶴ヶ城が見えた 戊辰戦争の時は小田山から砲撃したという
今晩の車中泊地 道の駅裏磐梯より 桧原湖の向こうに西大顚と西吾妻山
概略コースタイム
駐車場発(13:33)-熊よけ一斗缶(13:50)-最高標高地点(13:56)-小田山(14:12)-
田中玄宰の墓(14:24)-子供の森駐車場着(14:49)
カシミール3Dデータ
沿面距離:3Km
所要時間:1時間16分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR