-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
関連山行
2016年12月24日 先週に引き続き・・・
2010年12月12日 風雨雷山~笹目倉~鶏鳴山
2008年02月16日 残雪の笹目倉山
猛烈な寒波が日本列島を襲う。県央はさほどの降雪もなかったが、山沿いはかなり降ったようだ。雪遊びのフィールドも遂に時期到来か。
予報を見るとかなり微妙な所だが、八方ヶ原の快晴は如何に?
風はどうだ。天気図を見ると強い筈。でも、GPV予測で見るとそんなに吹かないかもしれない。
寝起きの布団の中で悶々とする。たっぷり積もったフィールド歩きも良いが、雪遊びはもう少し降雪が落ち着いてからにしようと自己解決。ホントはもう時間が遅くて近間だね、というのが正直なところ。初志貫徹で昨晩計画の山へと出発だ。
計画済みの駐車地に車を置いて十分ほどで取り付き地へ。最近はグーグルのストリートビューのお陰で偵察に出かけなくても駐車地から取り付き地までおおよその検討がついてしまうので便利になったものだ。
林内に入ると動物よけのネットが張られていて容易に進入できない。ネット沿いに少し先へ進み、一ヶ所切れた所から入るも倒木の嵐+藪+急斜面でいささか難渋。
どうにか取り付きをクリアして尾根に乗った。遠くで気配を察知して吠えている犬もこれで少しは落ち着くだろう。ザックに熊鈴二個を下げて水を一口。さぁ里山縦走のスタート。
お馴染みの地味尾根も、薄っすらと雪が積もると案外風情がある。いきなりの急登に喘ぎながらもすぐに355.8m三角点へ。何もないのでここは長居は無用。というか、まだ行程は序盤も序盤。先を急ごう。
その先にあった一対の石祠の側面を見ると『安政』の文字が刻まれている。人々は当時すでに林業でこの山内を往来していたのだろうか。
やがて東の眺望が開け、次に南の集落が望める伐採地を通過する。先ほど取り付き地へ向かう時に下からも見えていた。集落の家の一戸一戸がおもちゃの家のように並び洗濯物を干す様子なども丸見えだ。ということは、下からこちらもお見通しなんじゃなかろうかと思い起こして足早に先を急ぐ。
次の365mPで今度は灯籠付きの石祠。この一帯は地元の人の信仰の山である。
下りが多少おぼつかいのでお守り代わりに持ってきた4本爪の軽アイゼンを装着した。積雪も数センチあるかどうかで気にするほどではないが、時に自然のままの痩せ尾根などもあるので安全に越したことはない。
通行不能な岩で尾根を塞がれた。雪がついたあの上を行くのはためらわれる。否、雪が無くても遠慮したいところだが、周囲を見回すと獣道か山仕事の人の踏み跡か、下巻くルートあり。
昨年12月に石尊山へ向かった時に通過した625m三角点が今日のルートの第一目標点であるが、どうしてなかなか。近づくに従い野生的になっていく尾根筋、雪で足元が悪いのもあるが急登に息があがってなかなか近づかない。
三角点直下では忽然と石積みが現れた。大きな社かなにかの跡なのだろうか。地図を見るとほぼ南に位置する大原集落に神社マークがあるが関連性はありや無しや。
三角点直下も容赦なく急登。ようやく息を切らせて這い上がった。
12月の石尊山行では北側から登ったので、これで南北から625m三角点を登ったことになる。興味の無い人にはまったく無縁の話だが、妙に充実感を感じてしまうものだ。
ここからは笹目倉まで境界尾根の旅となる。一旦急降下してしまうのが勿体ない540mPを通過して815mPを目指す登り返しの急登に再び喘ぐ。
境界尾根が90度方向替えをして南西を向く地点で、本日唯一の導標を見る。笹目倉への尾根は大変分かりやすく、序盤は下り一辺倒で快適に飛ばせる、山頂までの標高差200mは結構キツイ。朝の元気なうちならまだしも、既にここまでで随分体力を使ってしまったようだ。
マジで写真など撮ってる余裕も無し。加えて時間が押してきたので久しぶりに躍起になって登る。コースに危険は無いが、容赦の無い急登に負けて牛歩の如し。それでも少しづつ上を目指せばほら、山頂のピカピカ社殿が見えてきた。
でもこれが遠いんだな。見えているのになかなか近づかない。
ただでさえ鬱蒼とした山頂、あいにく雪雲がかかってきて時折小雪がちらつく。登っていた時は丁度よかったが、食事が終わってしまうと一気に体が冷えてきた。今日はのんびりコーヒータイムどころではない。寒くてしょうがないので早々に店じまいだ。
下山は正規登山道を数分降りてすぐさま境界尾根を追跡する落下傘急降下だ。雪は少ないが軽アイゼンが効いていて良い感じ。
境界尾根が北よりに進路を振ると、間もなく伐採地で眺望が開ける。今しがた歩いてきた尾根筋がよく見渡せるではないか。向こう側からは枝に邪魔されてよく見えなかったが、こちら側からは丸見えだ。
(拡大画像は横1600ピクセルなので、ディスプレイによっては切れてしまうので左右スクロールされたし)
僅かなアップダウンの快適尾根を進み、476mPからは境界線を離れ駐車地に向けて降下開始となる。途中に落ち葉が不自然に堆積しているところがあった。写真ではうまく伝わらないが、鹿のような動物が一夜暖を取る為に寝そべっていたのではないだろうか。
道路が下のほうに見えてきた。熊鈴をザックにしまい今日の里山歩きもおしまい。薄っすらと雪が積もることにより拡がる新鮮な風景、そして落ち葉の上のキュッツキュッツと締まった靴の感触も楽しい一日であった。歩くの大変だったけど(笑)
概略コースタイム
駐車地発(08:12)-取り付き地点(08:22)-355.7m三角点(08:50)-365mP(09:27)-大岩(10:07)-
625.2m三角点(10:41)-鶏鳴山815mp直下(12:04)-643mP(12:28)-笹目倉山(12:59)-昼食休憩-
行動再開(13:20)-伐採地(13:47)-476mP(14:32)-車道接合(15:04)-駐車地着(15:22)
カシミール3Dデータ
沿面距離:11.6Km
累積標高差:(+)1,257m (-)1,259m
所要時間:7時間10分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値
今回歩かれた笹目倉山からの下りのルートは未踏です。ストックに入れました。
駐車地もまた微妙な所ですね。これも参考にさせていただきます。
少しでも雪がついていると登った尾根は少し怖い所もあったように思いますが、さりげなく歩かれているのは流石です。綺麗な周回をされていて、まっちゃんさんの本領発揮ですね。
本文中にも書きましたが、駐車地を探してストリートビューで周囲をぐるぐる徘徊していたら、
偶然見つけました。
正直このへんは停められそうな場所が少なくてこれが一番のネックでした。
登りの尾根は大岩から625m三角点へ詰める区間が結構細尾根だったりで、
雪があったこともあり気を使いましたが、一番消耗したのは体力でした(;’∀’)
綺麗な周回と、野球親爺さんにお褒めいただくと正直嬉しいです。
里山の冬景色 いいですね~~~
雪の集落を切り取った一枚
亀三郎的には 一番好きです!!
あのあたり
暮らすのは あれですが、、、
一泊くらいなら 民泊してみたい、、、なんて。笑
庭に積もった雪景色を さかなに
いのしし鍋で 地酒を冷やで グビリ、、、、
寝床は
せんべい布団に
昔ながらの お湯を入れての 湯たんぽで・・・
あ~~~
日本の原風景! なんちゃって、、、
しかし
笹目倉山
冬じゃなくても 寒い??ルートなのに・・・
この周辺を選ぶなんて
県内でも まっちゃん他、、、、あと一人か二人しか
いないのでは、、、って そっちの方に頭がいってしまったです (^_^;)(^_^;)
>地酒を冷やで グビリ、、、
おぉぉ!良いですね。
出来れば囲炉裏を囲んでなんてのが最高。
いのしし鍋は野菜当番でお肉は亀三郎さんにお任せするとして。
仰る通り、笹目倉山って年中涼しげ?な感じですよね(笑)
確かに浅雪をついて登る人は皆無。
当然自分が歩いたルートは更にが付くほどのバリエーションルートですから。
でもこういう所に慣れてくると病みつきっていうんですか、なかなかやめられないです。
こんばんは
同じ里山と言ってもケン坊の里山歩きとは雲泥の差
里山と言えども雪山と化した山はみんな同じ?
週末の雪予報を見ただけで、今週末の山歩きは
気持ちの上でキャンセルしてます>笑<
運よく、県南方面で雪が降らなかった山があれば
行けるかな~ って感じです
雪景色には憧れても現実には雪に馴染めない
ケン坊は寂しくレポの写真を見るだけですね~
雪山といっても今回は軽く雪が被った程度なので、
無雪の山歩きとほとんど同じでした。
いつも書いていて、しつこくて申し訳ありませんが、
良く晴れた気温の高い風の無い日ならば、八方ヶ原は入門でお勧めです。
スノーシューを履いて雪原を歩いていると雪の中での行動の仕方が徐々に解ってきて、
その次は少し斜度があるところをツボ足やアイゼンで歩くとか、
だんだん楽しくなってきます。
魔女さんとご一緒に是非如何ですか。
見渡す限りの雪原を自分の脚だけで移動するのって、気が付くと超快感です。
もぐり栃木県民の私は、まず「笹目倉山」ってどこよ。から始まりました。(^^;
聞いたことはあるんだけど、まずどこ? って。(^^;;
小来川付近の田園風景と山深い感じは何とも素敵な雰囲気だなぁ。と思います。
そこを歩く自分の姿がイマイチイメージできないので、立ち入ったことのない山たちなんですが。
降雪後の里山の景色って、ホントにいいですね。
寒いんだけど、なんか、ほっこりする暖かさすら感じます。
ストリートビューはホントに便利ですよね。
あれで遊び始めると、ついつい夜更かししちゃいます。(^^;(^^;(^^;
鹿沼から前日光へかけての山域は基本的に植林地なので、
何処を歩いてもあまり変わり映えのしない風景となります。
『地味尾根』とよく書きますが、そんな地味尾根歩きは派手さが無い
下町歩きのような安心感。そしてハットする伐採地の開けた眺望など。
有名なお店で値段の高いメニューより、汚い安食堂でとびきり美味しい食事に
巡り合えたようなそんな気持ちになります。
もっとも、有名で高いお店にも是非行きたいのですが、先立つものも諸般の
事情も許さず(笑)
そのうち一度くらいはそういった所にも行ってみたいものですが、
まずはリタイアしないと無理かなぁ。
最近のストリートビューはくまなく写っていて、なんと我が家など家内が玄関前に
写ってたりします。もちろん顔はぼかし入ってますが。
人が生活する圏内のカバー率高いので、自分のように民家の裏手から・・・
なんて時は大変重宝します。
4本爪の軽アイゼン、私も欲しいと思っているんですよ。
ちょっとした雪道なんかの時に持っていると便利だろうな。と思う事がよくあります。
それと木道用の滑り止め。
それにしてもまた雪ですね~。
もう少し落ち着かないと八方ヶ原へも行けません。
4本爪の軽アイゼンは今回思わぬ力を発揮しました。
雪でなくても柔らかめの急斜面なんかにはもってこいかもしれませんね。
これからは常時携帯しようかなと思ってます。
積雪量が増えるのも良いですが、やはり吹雪の中を歩くより快晴の下
爽快に歩きたいものですね。
もうちょっとの辛抱かもしれません。