-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
また、雪の無いシーズンの牧場内は、防疫の為関係者以外の立ち入りが禁じられています。
桝形山の過去の記事
2011年01月30日 八方ヶ原雪原散策 八方ヶ原デビュー{桝形山へ届かず}
2011年02月13日 リベンジ、桝形山
2011年05月04日 八方ヶ原のアカヤシオ
2012年03月03日 再訪、雪の桝形山
2013年02月17日 今年の桝形山
今シーズンはなかなかタイミングが会わずスノーフィールドを歩くことが出来なかったが、ようやく好機到来。
朝のうちは幾らか風が強かったものの、早い時間に出発したのでスノーモービルや他者のトレースも皆無だ。やはり歩くならこうじゃなくちゃね。
雪の桝形山も色んなルートで歩いてきたが、今日の核心は山頂から北側沿いに大回りのルートである。首尾はというと、山頂までノートレースで到達することが出来て、更にその先は訪れる人も無いであろう静寂のエリアを心ゆくまで愉しむ事が出来た。
帰路はおとなしく林道を使ってと考えていたが、やはり牧柵から広大な風景を見てしまうと足を踏み出さずに居られなかった。此処を歩けるのは冬期限定だからね。
日の出前の早い時間に自宅を出発。程なく、肝心のスノーシューを積み忘れた事に気がついた。幸いにして往復20分程度のロスタイムで済んだが、今日一日うっかりミスの無いように気をつけなければ・・・昨晩のうちに玄関まで出しておいたのだが、車に積まなかったのが敗因だ。やはり準備は漏れ無く周到にすべきと改めて反省した。
この時期県道56号線を八方ヶ原に向けて進むと、道が蛇行して高度を上げる頃から道路の積雪が見られるようになるものだ。先般、平野でも少し積雪があったので期待はしていたが今年は道路に全く雪が見られず拍子抜けする。
県民の森分岐を過ぎた頃から少しずつ積雪量が増えてくるが、それにしてもまだまだ少ない。ちなみに、帰路は殆ど雪も溶けてしまっていたので、朝通過した時の雪は前の晩に降ったものだけなのかもしれない。高原山の今年は暖冬と言わざるを得ないだろう。
それでも山の駅たかはらあたりまで来ると幾らかスノーフィールドっぽくなってきて一安心だ。ちょっと風が強く、ブリザードのように積もった雪片が吹き付けるのが冷たいのを我慢すれば天気は良好である。準備中の人の狙いはスッカン沢か大間々方面のようだ。スノーモービルをピックアップトラックに積んだ車はまだ現れていないし、そして桝形山を目指す物好きの足跡も見られない。よしよし。ここまでは順調である。
序盤の林道歩き。前日までにスノーモービルで荒らされた感があまりないので気持ちよい。途中で鹿のグループが目の前を横切って行った。4~5頭も通過しただろうか、カメラを出そうともたもたしていたら出遅れ感のある一頭があとから続く。もう皆行ってしまったかと思っていると、オオトリでもう一頭。タイミング外しちゃったけど、ええぃ行っちゃえ~てな感じで走り去って行った。
電波中継塔の手前から桜沢寄りの山中に入ると、雪に覆われつつある古いトレースが幾らか残るのみである。今回はなるべく桜沢ギリギリのヘリを歩いて行くのがテーマと心に決めてきたが、丹念に沢沿いを拾い歩いていくと今までに見られなかった眺望などもあって新鮮である。
目玉親父に挨拶をし(大きさの目安でグローブを乗せてみた)、いつもは行かない巨ブナのピークに寄り道して今年も雪に埋もれた桝形山ピークへ到達。風は幾らか収まってきたが、相変わらず樹間から覗く前黒山が威圧感のある勇姿を見せてくれている。これに強風が加わると更に凶暴感が増すのだが、今日は幾らか穏やかである。
(正確には前黒山の南東にある1700m級双耳峰ピークが見えている。枡形山や学校平などの東側からは前黒山三角点は見えない。これは昨年前黒山に登った時に目の前にある1700m級双耳峰の存在の大きさで確信した)
山頂で一息いれて、さてここからが今日の核心部である。東に伸びる山スキーの古いトレースがあったがこれは山頂近くまで伸びている林道を使った人のものであろう。自分は山頂より真っ直ぐに北上、そして東へと台地を時計回りに周回していく。
雪質は総じて固め。物足りなさはあるが歩くのには楽で良い。北東に切れ落ち始める尾根の末端付近から、恐らく千本松方面であろう景色が見えた。
地形図に表現されない起伏を下り、そして雪にまみれながら登り、方向替えをしてなおも東を目指す。途中より徐々に雪質が良くなり、場所にとってはスノーシューでも脛くらいまで沈むようになってきた。全体が緩斜面だから雪遊びとしては程よいスパイス。出す足が楽しい。
予定では林道にぶつかる東の端まで緩斜面を降り切る予定であったが、途中で黒木の森が見えてきたのでUターンすることにした。戻る途中、葉がすっかり落ちた明るい林の雰囲気が殊の外素晴らしかったので、思わずでザックを降ろして昼食休憩を取ることにした。
風はすっかり止んで降り注ぐ日差しが心地よい静かな世界。どこかの谷あいで縄張りを主張する鹿の鋭い鳴声を聞きながら飲むコーヒーは格別の味わいである。熊の住処で名高い桝形山の外れをのんびり歩けるのはこの時期ならではの贅沢であろう。
方角を決めて進み、やがて林道へ接合した。真新しいスノーシューの足跡が二人分、林道伝いで桝形山から降りてきている。恐らく自分の後に山頂を踏んだ人が東へ向けて下山してきた帰りだろう。スノーモービルの古い痕跡も沢山あって一気に興ざめしてしまったが、まぁそうそう贅沢も言ってられない。途中でもう一度山に入ってノートレースの所を歩いて戻ろうかとも思ったが結構時間も押してきているので今日の所はおとなしく帰ろう。
せっかく来たのだから八方湖はどうなっているのだろう、そして牧場は・・・
結局いろいろ道草をしてしまったが、雪の桝形山と八方ヶ原はやはり素晴らしいエリアだ。大間々方面とはまた違った魅力があるから、これからも毎年一度は足を運ぼうと思っている。
帰りは県民の森へ向かう道を通過する。こちらは通行量も少なくなかなか好コンディションだ。今年はスタッドレスタイヤを履いていても街中ではお印程度の雪しか積もらなかったのでたまにはこういう所を走らせないとタイヤが泣くというもの。だが、県民の森管理事務所付近から南は道路の積雪も見られなかった。やはり今年は暖冬小雪のようである。
概略コースタイム
駐車地発(07:42)-林道より離脱(08:21)-目玉親父(09:09)-巨ブナのピーク(09:20)-桝形山(09:28)-
北東端(10:08)-東端よりUターン(10:40)-昼食休憩地点(10:49)-行動再開(11:40)-林道接合(11:55)-
八方湖(12:44)-ダケカンバのピーク(12:58)-駐車地着(13:47)
こんにちは
雪山の写真 素晴らしいですね
アップで切り取った積雪の山々、、、
そして まっちゃんが歩かれた(これから歩く?)
踏み跡もない 雪原
これも 雪の質感が出てて、、、
自分もそこに立ってるような? そんな気分になりました。
だけど、、、
雪のある所には 行かない(行けない)わたし
ほんねは 早く 雪のシーズン、、、終わらないかなぁ、、、です 爆笑
亀三郎さんに写真を褒められちゃうと照れちゃいますよ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的で、最近の山歩きはとみに時間がかかるようになりました( ´∀`)
それにしても、雪原の写真は難しい~
ホワイトバランスが微妙で、いろいろ変えて撮影してみましたが、液晶で見た結果と家に帰ってパソコンで見た感じとが結構違う。
結局、よほど違和感が無い限りオートで撮影してフォトショップエレメンツで修正したほうがお手軽&綺麗というのが今回の学習の自分の結果でした。
このへんもRAWで撮ってパソコンで現像すれば思いのままなんでしょうけど、もうちょっと研究の余地アリと、全ての写真をRAWで撮るのも容量的にちょっと厳しいかもですね。
八方ヶ原の牧場や八方湖を周回するスノーシューなら危険も無いし凄くお勧めですよ。
山の駅たかはら主催のスノーシューイベント(今年はもう終了してしまったようです)や、
戦場ヶ原のスノーシューハイキングイベントなんかだと安心して参加出来ると思います。
パフパフの雪を踏みしめて歩きまわる快感は山登りやスキーとはまた違った醍醐味だと思います。
でも、なんだかんだしているうちに春がまたやって来て・・・
今年こそは自分も花撮り山行してみたいなぁと思ってます。
日曜日はギリギリまで迷って結局大沼園地でした。
八方ヶ原に行っていればバッタリだったかも知れませんね。
もっとも自分は大間々方面に向かっていたかも?ですが・・・。
それにしても桝形山、相変わらず静かそうで良い雰囲気。今冬の終盤にでも行ってみようかな?
そうそう、先々週のスッカン沢の時にお話した昔熊撃ちをやっていたという男性曰く。
桝形山には熊の棲み処はないんだそうです。餌となる木が多いので食事にやってくるとか。熊棚が多いのはそんな理由だとか。
で、その人・・・咆哮霹靂の滝から桝形山へ登ることもあるんだそうですよ。スゲエ!
なるほど。確かに桝形山周辺だと割りと平坦地なので、熊の身になるとすると住処にするにはちょっとリスキーかもしれませんね。
でも、実りが豊かなブナの森を生活の拠点としているのですね。
やはりそう思うと桝形山には愛着を感じます。
(真冬以外は流石に入山する度胸はありませんが)
>咆哮霹靂の滝から桝形山へ
それは凄いですね。
地図を見てもあの等高線の詰まり具合。
そして実際上から見下ろすと凄い急斜面ですもの。
その、元猟師さんは実は前世が熊だったのかもしれません。
おはようございます
何度見ても、ケン坊には雪山は憧れではあるけど
現実的には無理だなと思います…
何しろ駐車場まで行くまでが難儀です>苦<
現地まで行っちゃえば、後は”何とかなる”かもですが?
まぁ余生は、雪の無い里山中心にリピーターですね
まっちゃんやリンゴさんのレポで満足することにしますね
これから、過去レポを読みま~~~す>笑<
今年は道路の雪も少な目なので、スタッドレスを履いていれば八方ヶ原に上がるのも楽勝かもです。
奥日光なんかは如何でしょうか?
日光駅まで車で行ってそこからバスというのもアリかな。
戦場ヶ原周回のような平地歩きでもスノーシューだと新しい世界がひらけて感動する事が出来ると思います。
是非一度体験して欲しいなぁと思います。
ようやく まっちゃんのスノーシーズン、スタートですね♪
記事を拝見するたびに、県内に、こんな楽しそうなスノーフィールドがあるんだから
ちゃんと活用しなきゃダメぢゃん。。。って思うんですが・・・(^O^;
入ることを許された人だけが歩くことのできる、静かな森歩き。
伸びる影も美しいですね~。
そして、牧場!!
実は、私、まだ行ったこと、ないんです~。(笑)
桝形山周辺は緩斜面になっているのでスノーシューには最適です。
方向音痴の人にはちょっと勧められませんが、コンパスが使えて地図が読めるなら絶対お勧め。
藪に煩わせられる事なしに静かな山を味わう事が出来ます。
そして、
積雪の牧場は穴場ですね。
管理された地形なので危険は少ないし見晴らしは良いし。
話の種に是非一度お越しください。
あ、でもchikoやんさんはもっと凄い所をたくさん歩いているから、ちょっと物足りないかな。
桝形山は熊に怯えながら林道を歩いて山頂に至った思い出があります。
今の時期ですと好き勝手に歩けるようですね。
来年あたりには是非歩いてみたいと思います。
実は11日はまっちゃんさんに刺激されて、雪山歩き?をしてきました。
スノーシューはお尻の筋肉が痛くなりますね。トレーニング不足です。
野球親爺さんも11日は雪山でしたか。
どちらを歩かれたのか、ブログを楽しみにしています。
確かにスノーシューはいつもと違う筋肉を使いますよね。
引き上げる力なのかな。
自分は散歩用のスノーシューから、軽い登山用に変えた時にそれを凄く感じて随分楽になりました。
それでも長時間歩くとやはり腰と大腿骨の付け根あたりに違和感を感じます。
おおっ!前日、大入道周回してました(笑)
枡形山も、行ってみたいと思っているのですが、まだ行けてません。荒れた時に行くのがいいかな、なんて考えています。
昨年に続いて今年も大入道周回されましたか。
今年は雪が少なかったですか?
自分もいつかはと思っているのですが、小間々直前の桜沢超えが雪が深そうで大変じゃなかろうかと思って未だ腰があがりません。
桝形山は特に景色も期待出来ませんが、静かな森歩きになります。