ついでの蔵王はガスガスだった


-『ヤマレコ』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 山形県と宮城県の境にある蔵王もいつか歩いてみたい山だったが、今回は月山からの帰路でオマケ的な計画にへそを曲げたお天気様。予報ではもう少し良さそうだったが、歩きだしてみると御釜さえ望めない底なしのガス地獄であった。予定していた刈田岳と地蔵岳はパス。

 東北の山は安達太良山も磐梯山も一回目はガスで何も見えなかった思い出がある。刈田リフト駐車場からリフトを使うか、あるいは有料の蔵王ハイラインで刈田岳の直下まで行けば馬の背稜線は目の前だ。馬の背稜線は起伏があまりないので気楽な散策ルートとなるだろう。また機会を改めて再訪することにした。

 宇都宮への復路は下道をやめて高速で戻る。10月に入って二週間で約1,000km走った事になるが、我ながらよく走るものだ。だがしかし、今月はまだこれだけでは終わらない。

 さてさて、次なるプチ遠征はいずこに。計画はすでに立ててある。あとは天気次第だ。


濃いガスに覆われた駐車場から出発 トイレは噴火時に耐えられるように設計されているそうだ


リフト脇の登山道を登る


 


フト終点脇から平坦な尾根、馬の背へ


一応、熊野岳Get!


熊野神社のでかいやしろがガスに覆われて厳かに


地蔵岳や刈田岳はあきらめて帰りましょ

概略コースタイム

刈田リフト駐車場発(05:42)-リフト山頂駅(06:11)-熊野岳(06:53)-避難小屋(07:08)-
刈田リフト駐車場着(07:57)

カシミール3Dデータ

沿面距離:5.8Km
所要時間:2時間15分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

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寸劇の晴天、月山


-『ヤマレコ』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 2024秋の車中泊遠征第二弾!
 と言いたいところだが、どうにも天気が長続きしない。当面、先日の金峰山同様コマ切れのスケージュールを組むのが順当なのかもしれない。

 さて、今回は山形県の月山に登ることにした。
 月山は初登だが、思い入れのある山だ。

 まだ会社勤めだったころ、山形にある事業所によく出張に行く機会があった。地元の社員さんとの会話の中で登山絡みになると必ず出てくるのは月山の話だ。
 夏スキーで有名なのは一般的だが、宗教登山や大衆登山のしるべとしての月山はやはり山形県民としてはひとかたならぬものがあるようで、いつも熱く語られていた。そんな事が頭に焼き付いていたので、”いつかは月山”という気持ちが深く心に刻まれていたのだ。

10月9日(水)

前回の金峰山、大弛峠に懲りず、今回もまた下道9時間を要して月山の姥沢駐車場にやってきた。宇都宮を午前8時半頃に出発し、11時半頃に会津若松。食事休憩。雨雲が厚い空模様だが、最上川にさしかかる15時過ぎには西側の空が明るくなってきた。遠く見る月山方面はまだまだ雲の中である。

 16時半頃に姥沢駐車場着。気温11度で涼しいを通り越して寒い。車は10台以上残っていたが、続々と下山してきた登山者を乗せて一台、また一台と姿を消す。残った車は車中泊組のようだ。

 残照に照らされる月山頂部方面の紅葉が光り輝いていて美しかった。明日は期待できるなと胸を弾ませたが、夜になってよくよく天気予報を精査するもそんな筈はない。まぁすべては明日の朝頼みである。


夕方、駐車場から山頂方面の素晴らしい眺め


アップで 明日へ期待が膨らむ


“トイレの近い中高年”にとっては文字通りベストな駐車位置


なかなかわかりやすい案内板

10月10日(木)

 夜明け頃に続々と登山者の車がやってくて目が覚めるのはどこも一緒。風が若干強めなのでリフトが止まるとその分を歩かなければならない。行動時間が違ってくるからギリギリの判断リミットは何時か?と自問自答しながらシュラフで過ごす。風も幾らか弱くなってきたのでリフトは大丈夫だろう。駄目なら若干下山時刻が遅くなるが下から登ればいいやという事にした。

 周囲が充分明るくなると歩き組は続々と出発していく。空模様は姥ヶ岳方面が比較的クリアに見えるも他はガスの中である。7時半にリフト駅に架電確認。本日運転するとのこと。8時始発のリフトに向けて時間調節するも流石に持て余し気味。歩きならもっと早く出発できたのにと気を揉む。もっとも早く出発したからといって解決しそうな空模様には思えなかった。


明けて翌朝 天気は今一つふるわないがまずはリフトで出発

 始発リフトに並んだのは10人程度であった。休日なら長蛇の列となるのだろうが、平日でこの天気だ。今日は登山者は少ないのかなと思いきや、ゆっくり組が少しづるではあるが間断なく訪れているようで、それは山の中で出会う登山者の多さで解った。


リフト山頂駅より登山道 空が乳白色🥲


草紅葉もいまひとつ映えない


山名板が落ちてしまっていてもの悲しい

 姥ヶ岳を通過するとしばらく稜線歩きになるが、北側の1688mPとの間のコル辺りが地形のせいかやけに風が強かった。体感で20m/Sくらいだろうか。耐風姿勢を余儀なくさせられたが、基本的に草紅葉の中の木道歩きなので行動を継続。これが痩せた稜線なら撤退を考えてもよいような状況だった。


それでもやはり草紅葉は美しいものだ



光が欲しい!青空が欲しい!


1688mPから下り次のピークに向かうと急にガスが切れて山が姿を現わした


ガスで何も見えなかっただけになんとも迫力のある山体ではないか


素晴らしい紅葉に間に合ったようだ




本日のベスト青空 ほんの一瞬の出来事であった



再びガスに覆われ始める


それでも踏ん張る青空 健闘もむなしくこのあとガスに敗れる

 山頂付近に近づくと月山神社の寺域となり宗教色が色濃くなる。そこを巻くようにして進んだ先が三角点のある山頂である。眺望は360度ガスに囲われていて何も見えない。予想していたことだが、ピークハントのみになってしまったのは正直残念であった。


山頂付はとりわけ濃いガスに覆われていた 一応証拠写真🤣


ガスが流れていても至近では鮮やかな色彩



下山途中で再び一瞬青空が照らす



肉眼では見えたが遠くに日本海





黄葉は1500mから1400mあたりが綺麗


 下山はリフトを使わずに降りていく。殆どの登山者はリフト往復利用のようでこちらのルートはめっきり登山者の姿が減ってきた。黄葉で美しいこの標高域を見逃すのは勿体ないじゃないかな。



 終始ガスですっきりしない天気であったが、紅葉(黄葉)を見ることも叶ったので良い山行であったと思う。だが、改めて月山の素晴らしさを知ってしまった今、是非来年にでも周囲の山も含めて再訪したいと思いを新たにしたのである。

概略コースタイム

リフト山上駅(08:19)-姥ヶ岳(08:47)-牛首(09:34)-月山(10:36)-牛首(11:40)-姥沢駐車場着(13:09)

カシミール3Dデータ

沿面距離:8.7Km
所要時間:4時間50分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

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大弛峠から金峰山と北奥千丈岳


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 9月下旬から暑さもようやく収まり、待望の車中泊遠征の季節がやってきた。

 夏の間からプランを何通りか組んでいて、あとはどう実行するかだが、肝心の天気がすぐれない。二週間予報を眺めても晴れマークは皆無。延々、曇りと雨が敷き詰められている。
 雨に降りこまれた時の車中泊は厳しい。キャンピングカーやハイエースならばそれなりに暮らす事も可能だが、 ほぼライトバンを乗用車にした程度の我が車だ。夜以外は車外での生活が基本になるのだ。

 退職以前に思い描いていた自分の車中泊のイメージは、登山中心より観光から一歩踏み込んだような見聞を愉しむ旅であった。でも、最近はすっかり登山がメインになってしまい、 合間に”旅要素”を盛り込むようになってきた。まぁ、体力の続くうちはこんな山旅もよかろう。体力が及ばなければ山を軽くすればよいし、 当初思い描いていた旅に還るのも良いだろうと思うのだ。

 もう一つ思い違いしていたことがる。

 47都道府県をすべて自分の車で車中泊で巡るという野望。

 今までの車中泊経験に照らし合わせると、これはかなり困難である事に改めて気づいた。
 キャンピングカーなどを入手するなどのハード面の充実を図れば可能性も出てくるが、糸の切れた凧のように自宅を長期間離れて行動するのは諸般の事情からしてなかなか難しい。 車中泊ですれ違った人から「もう一か月も車でさまよってます」なんていう話を聞くとやはり人生の価値観や置かれている境遇がどこか違うのだなと思うのだ。

 さて、今秋一発目の車中泊遠征だ。
 結果的には遠征とはならず、二泊三日で登山一日。要は行くのに一日、登山一日、帰りに一日と移動コスパの著しく悪い遠征となった。

10月1日(火)

 登山口である大弛峠への道は栃木から大変遠い。下道で8時間あまりかかった。北側の川上村からの道もあるが、非舗装の悪路で 推奨されないらしい。一方、南側の塩山からの林道は舗装はされているものの、すれ違い困難な箇所が延々と続く山岳林道を最寄りの集落から一時間ほど走ることになる。 加えて、大弛峠を起点とした金峰山 は人気が高く、駐車場は平日でもすぐに満車になるらしい。休日は可能なところに路駐となるが、それも狭小な道幅故に限られている。登山を断念するケースもあるとか。

 今回は平日のしかも夕方入りだから止められない心配はないが、いざ現地入りしてみるとすでに車中泊モードの車が数台。全般的に傾斜が強い駐車場なので、 本来は車中泊向きではない。良い場所はすでに陣取られていた。かろうじて許容範囲の箇所に止めるも、今度は携帯の電波が入らない。
 ギリギリ、トイレの前は電波が来ているのだが、そこは左右傾斜が強くてとても寝られるような場所でないのが残念。ネット漬けの生活をしていると不便だが、 こればかりは致し方無し。持ってきた本が進んだのはいうまでもない。

 宇都宮からの長距離ドライブの疲れを癒すには十分な気温の低さと静けさ。夜半に車が入ってくる音に目が覚めて トイレに行くと、あらかた白線がある駐車スペースは埋まりつつあった。


今晩の食料調達のベルク 武甲山は秩父の街のシンボル


雁坂トンネルを通過した先にある道の駅みとみ 雁坂峠、破風山への登山基地でもある いつかここに泊る日もあるだろう


長い長い林道を走り抜けやってきた今日の泊地 大弛峠 既に標高2,365m 涼しさは約束されている


残っている車は自分も含め車中泊組 このあと続々と増えて翌朝6時頃に満車


夕暮れと共にガスが忍び寄ってくる



明日の予報は快晴 期待に胸ふくらむ

10月2日(水)

 台風17号が通過した影響は昨日まで少しあったようだが、今日は予報も天気図も絶好の登山日和。タイミングを粘った甲斐があるというものだ。明け方、 顔が冷たくてシュラフに頭から潜り込んだ。起きて温度計を見ると最低気温が9度くらいまで下がっていた。

 日の出時刻を過ぎると周囲の人達も続々と行動を始めた様子。自分も車内で着替えを済ませてシェードを外し、快晴の空が照らすまばゆい光を入れる。 お湯を沸かして摂る朝食ももどかしく、登山靴を履いた。


爽やかな朝がやってきた まずは金峰山目指して出発! 道は終始歩きやすい


高度を上げると一部立ち枯れ区間 明るく日が差し込み足取りも軽くなる

 金峰山への登山道は序盤こそ若干の急登気味だが、とにかく歩きやすい道で危険個所や泥濘もない。最近歩いた登山道の中では最上級の歩きやすさでないだろうか。 休日に沢山の登山者が訪れるのもうなずける。まだ経験の浅い人や子供連れでも安心して勧められるルートだ。このあと絶景が出てくるが、ルートの難易度と得られる眺望の 良さというコスパを考えるとかなりのものだろう。


 


八ヶ岳同様、こちらもコケがたくさん 柄にもなく撮ってみたが今一つ愛が感じられないかな😅


朝日岳手前の好眺望地より


 


朝日岳から一旦下るところで金峰山と五丈岩が姿を現す


対峙感が良い!


鉄山は訪れる人も少ないようで道は少し荒れ気味 帰りは巻いた


味のある山名板 ”くろがね”と読むそうだ

 樹林帯歩きも、しっとりした感じで良い雰囲気だが、森林限界を超えた賽河原で状況は一変する。眺望が一気に拡がり八ヶ岳やアルプスが連なる。 眼下にはところどころに花崗岩が露出した異形の山塊、とりわけ瑞牆山の姿に視線が奪われる。ここから山頂までは気持ちの良い稜線歩きとなる。


賽河原で空が広がった


八ヶ岳


右手前がかの有名な瑞牆山なのか?


アップ 凄い迫力!


金峰山まではあと少し

 山頂直下は大きな岩が重なりあって道を失った。というよりも前の人の後を追っていっただけなのだが、慣れない人は唯一注意が必要な箇所化もしれない。 無理やり岩を伝っていけばなんとかなりそうだったが、一旦少し戻ってルートに復帰。狭い山頂の向こうには、五丈岩の神秘的な姿。そして遥か先に富士山が浮かぶ姿もなかなか素晴らしい。 絶景だ。


山頂は岩ゴロ上にあって休憩には適さない


少し下った先にある五丈岩が威容を放つ


岩が富士山に正対するという神秘的な姿


ルートがあって登ることができるらしいが、登攀に心得のある人以外は「命あっての物種」 眺めるだけなら安心安全😆


山頂南端からの富士山は秀逸


手前が鉄山、左上に朝日岳、右奥が国師ケ岳方面


復路、北側眺望


賽河原で動画撮影中の登山者


一帯に露出する花崗岩が独特の風景を醸し出している


秋の訪れを一枚!


大弛峠まで戻ってきた 反対方向へ第二ラウンド すぐ上の大弛小屋のソフトクリームが気になる

 金峰山までの登山道が思いのほか快適だったので、反対側の国師ヶ岳は油断していたが、こちらは階段地獄が延々と続いた。 山頂部への標高差は250m程度。一気に登り詰めるルートなのでむしろこちらのほうが登山としては普通なのだが、やはり階段は精神的に堪えるものだ💦


ジャーーン!立派な階段がこのあと延々と続く😱


階段ゾーンが終わって北奥千丈岳のたおやかな山頂が姿を現わす


通過点の前国師岳


そして国師ケ岳 遠景はガスでふるわず


そして最後のピーク 北奥千丈岳

 先着一組の静かな山頂。南側眺望はガスに覆われ富士山の姿はもうない。しかし、金峰山へ向けて歩いた稜線が見渡せる。遠目にも屹立する五丈岩の姿。 ここを歩いてきたのだという満足感に浸りながら、軽い食事をとって下山の途についた。


相対する金峰山と五丈岩 大した距離ではないのだがずいぶん遠くに感じる


遠くから見ても五丈岩は神々しく感じる


景色も堪能した 名残惜しいが下山にかかろう


下りの階段は膝にくるので慎重に


登りはパスした「夢の庭園」ルートで下る 開放感があり眼下に大弛峠の車が見えた 左奥が朝日岳だろう


13時の時点、出る入るでまだ満車

 これから頑張って自宅に帰ることも可能だろう。高速を使えば5時間くらいで済むかもしれないが、基本的に疲れた体での運転はあまり好きではない。 明日仕事の現役世代には申し訳ないがもう一泊する。塩山郊外で食料調達をして二時間ほど走った彩甲斐街道 出会いの丘 を今日の泊地とした。
 山峡に挟まれ標高が1000mを超えていること、国道から少し奥まった箇所にあること。トイレは24時間利用できるが、自販機も無いような駐車場なので利用者が少なく静かさが期待出来る。 車中泊者が情報を寄せるサイトでも好評な場所だ。適度に賑わいがある道の駅が好みな方には向かないが、自分には三ツ星ならぬ極上の駐車地であった。


大弛峠より二時間ほど走ったところ、今日はここを泊地とした


静かな駐車場に、ゆっくりと夕暮れが近づきつつある


今日は本当に良い天気だった

10月3日(木)

 好天は昨日まで。明けて翌朝、昨日と同じ起床時間にしては車外が暗い。外に出てみると朝焼けが東の空を照らしていた。曇に覆われていたせいか、 一晩中気温は20度程度で変化は無かった。湿度が高くて今一つ快適と言い切れる夜ではなかったが、静かさはピカ一。 山中から聞こえてくる動物の鳴き声に癒される一晩を過ごすことができた。こういう上質の車中泊を経験すると、街中にある道の駅でトラックのアイドリング騒音や 隣に止まった車の人の傍若無人ぶりなどに悩まされて過ごす夜は出来るだけ避けたいと深く思うのだ。

 長い長い山あいの道、通称「彩甲斐街道」。文字通り彩の国と甲斐の国を結ぶこの道。一時間以上も走ってようやく人里に差し掛かれば、登校する小学生の列、信号待ちのハンドルを握る通勤者、 いつもの朝が流れている。登山一日だけのプチ遠征であったが、自由の身で旅が出来るのはつくづく幸せなことだと思う瞬間だ。渋滞などもなく、正午前には無事自宅に帰着した。


明けて翌朝 奇麗な朝焼け、今日から天気は下り坂


国道から奥まったこの駐車場で静かな一夜を過ごすことが出来た さぁ、宇都宮へ戻ろう

概略コースタイム

駐車場発(06:16)-朝日岳(07:27)-鉄山(08:01)-賽河原(08:21)-金峰山(08:37)-
五丈岩(08:43)-賽河原(09:16)-朝日岳(10:11)-大弛峠(11:08)-国師ヶ岳(11:58)-
北奥千丈岳(12:16)-駐車場着(13:03)

カシミール3Dデータ

沿面距離:11.7Km
所要時間:6時間47分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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霧雨けぶる馬蹄形


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

古賀志山馬蹄形の過去の記事
    2024年02月01日  赤岩山と古賀志山西尾根と狸
    2020年04月03日  古賀志山馬蹄形縦走時計回り
    2013年03月09日  古賀志山馬蹄形縦走

 ひと月以上のブランクで10月遠征を迎える予定だ。

 流石に山が歩けるか心配なので、プチトレーニングで近場の古賀志山へ。
 山に入る時は神経質なまでに天気予報が気になる。だが、今日の予報は曇りマークで塗りつぶされている。いつもならこんな日は絶対に登らない筈だが、 気温が低いからトレーニングと割り切って歩く事にした。

 歩き出し、快調に足が進む。昨日の雨にしっとり濡れた道。まといつく湿気が幾らかうっとおしいが、やはり涼しいのが一番。 稜線に登れば涼やかな風が吹き抜けて爽快な気分になった。

 濡れる岩、木の根も滑る滑る。赤岩山稜線は厳しい岩稜が続く。いつもは楽しい岩場も今日は巻けるところはすべて巻いて安全進行に徹する。

 取り付き付近で降りてきた犬連れの人と交差した後は静かな山歩き。稜線のアスレチックゾーンを慎重に通過し、御嶽山は混雑しているかなと思いきや、 時間が早いせいか、こんな天気のせいか、先客が去った山頂は独り占め。御嶽山で一人なのはいつぶりだろうか。

 流石に古賀志山の山頂は沢山のハイカーで賑わうも、富士見峠を過ぎれば斑根石山(559mP)へ向かうハイカーもまばらとなる。歩き慣れた鞍掛尾根に入ればまた静かな山歩きへと戻った

 自分の古賀志山はほとんど真冬から早春まで。葉が鬱蒼と茂るこの時期に見る登山道の様子は、どことなく目新しく感じる。馬蹄形ルートに入るとますます静寂。 そして久々にルートミス😅これもまた愉し。

 鳥屋山直前の岩を巻く急登にはいささか足も重くなったが、やはり山を歩くのは楽しいもの。さて、10月の首尾や如何に。 当面、天気予報の傘マークが気になってしょうがない今日この頃である。


この時期の取り付き区間は結構な藪


北ノ峰に向けて急登 ふと振り返ると風が涼しい


冬場は相応に眺望あるもこの時期は生い茂る葉に覆われている


ガスに覆われるの雰囲気あるものだ


東の果ては天気が良いのかな


 


御嶽山にて


見えているのは宇都宮市内なのにガスに覆われると深山の趣


こんな日だから雰囲気あるなぁ


かつて何も無かった馬蹄形入口 道標なんて…隔世の感あり


腰掛岩までくれば後は降りるだけ


スズメバチにご注意!

概略コースタイム

駐車地発(07:04)-北ノ峯(07:40)-赤岩山(08:06)-中岩(08:34)-御嶽山(08:59)-
古賀志山(09:17)-富士見峠(09:26)-斑根石山(09:51)-540mP(10:20)-馬蹄形入口(10:36)-
鳥屋山(11:34)-腰掛岩(11:41)-駐車地着(12:05)

カシミール3Dデータ

沿面距離:10.1Km
所要時間:5時間1分

撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max

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避暑山行 最終日は横岳へ


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨日は南八ヶ岳林道を通り登山口までやってきたが、実はここに来るのが結構難しく、ナビで目的地を指定しても違う道を案内されて最後は徒歩を強いられてしまう。

 この事については事前に情報を得ていたので、ナビで確実に案内して貰える八ヶ岳大自然郷碑をまず目指す。そこから先は分岐も無く、幾つかの案内情報に従って進めば特に迷う事もなかった。

 八ヶ岳大自然郷碑の手前でフラットダートとなり、約2Km先で手動開閉ゲート、さらに6km進んだ先が横岳の「杣添尾根登山口南八ヶ岳林道駐車場」だ。東側にある「横岳登山者駐車場」のほうが車でのアクセスは楽らしいし、ナビで一発案内される。だが別荘地のはずれにあるらしく、住民が路駐などに神経質になっているという情報もある。気兼ねなく車中泊をするために選択しなかった。

 標高は1900m近くもあるので気温は極めて低く、陽が落ちると寒くさえある。道の駅での車中泊は周囲の喧騒やトラックのアイドリング音に悩まされるが、この山奥の登山口駐車場だ。聞こえてくるのは沢音だけ。見渡すと自分の他にもう一台。夜半に一台加わって三台の静かな夜が過ぎて行く。今晩も熟睡確定である。

 翌朝、目覚めて車外に出ると車が一台増えていた。他の車にも人の影は無い。皆さんとうに出発されたようだ。今日の予定は余裕をもって組んでいるので慌てることはないが、それでもはやる気持ちを抑えながら準備に取り掛かった。

 今回のルートは杣添尾根をピストンして横岳のみを目標とする。距離的時間的に八ヶ岳の盟主である赤岳や硫黄岳まで足を延ばすことも可能だが、特に赤岳に至る稜線は危険度も高いらしい。体力気力に余裕がない状態で通過すべきでないと判断し、今回は遠慮することにした。八ヶ岳はルートも多彩であり、次の機会で体力が充分の初日に赤岳を持ってくれば登れない山でもないだろう。


駐車地脇より右奥の登山道へ進む


山頂まで標高差1000mを切るルート 日陰の樹林尾根を登るのでバテの心配も無さそうだ


この橋を渡った後は一本調子の尾根となる


苔蒸すせせらぎが美しい


ひたすらこんな感じの登り 途中緩急はあるが急がずコツコツと詰めていく 時折抜ける風が心地よい


2600m近くで森林限界を迎えると強烈な日差しがお出迎え あっという間に体力が奪われていく


2600m見晴台 正面の三叉峰、右奥が横岳(奥の院)






存在感が際立つ赤岳 「頂上山荘」ってマジでてっぺんにあるんだね


右上、三叉峰


無名峰(2826m)と右側が横岳(2830m)


何処に足を置いても挟まる難路 日差しで背中が焼ける思いなのに追い打ちをかけるような仕打ちだよ😫


三叉峰まであと少し(に見えるが)、とにかく暑くて一挙にペースダウンしてなかなか届かない😓


幾度も立ち止まった末、ようやく三叉峰に立つ うーーむ絶景哉


裏手のピークに登る 赤岳と阿弥陀岳の存在感は半端ない


山名が判らないが南アルプスの名峰も素晴らしい


延々と登ってきた杣添尾根


手前が無名峰(2826m)、奥が横岳(2830m)


山頂は岩峰になっている


短いが梯子が一本あった


そして山頂

  稜線にあがるとヘルメットを被る人が増えてくる。特に危険個所は無かったが、赤岳へ向かう場合は着用が好ましいということのようだ。以前、雲竜渓谷に行った時に買ったヘルメットがあったのでザックの奥に忍ばせるも着用には至らなかった。


改めて赤岳方面






北側の硫黄岳、二日前に歩いた天狗岳はこちらから見えない


無名峰まで戻って再び周囲を撮影、三叉峰から順番にカメラを右に振る












無名峰から降りる途中にて




三叉峰下にて


正面真ん中の白いところが2600mの展望台
あそこまで降りれば日陰に入ることが出来るので一気に降りていきたい


途中で部活登山のような高校生と大量に交差、三叉峰を目指し続々と登って行く


木陰の登山道に入れば一安心、渋い道標に時代を感じる


下りも長かったがようやく沢まで戻って来た 冷たい沢水で顔を洗って生き返った


下山終了!車が増えていた


林道途中の様子 道幅が広いから良いけど激しいね 車のリアウィンドウの砂埃が凄い


ゲート通過、このあと舗装になるまでまだ2kmのダートが続く

 本来は清里周辺でもう一泊してから下道で宇都宮まで戻る予定であった。しかし予定の場所に行ってみるも標高1500m程度ではとても暑くて車中泊どころではなさそうだ。やせ我慢しても楽しくない。時間もまだ早いしたまには高速を使うのも良いだろう。

 佐久穂まで北上すると無料の中部横断道へ入る。やがて上信越道へ接続し、北関東道、東北道と乗り継ぎ休憩を一時間くらい挟んでも5時間で帰宅。でやはり早いものだ。


 かくして夏の耐暑遠征は終わった。想像以上に首尾良しとも思うし、やはりこの程度という感もぬぐえない。何せ昨今の酷暑が相手だから、暑さに極めて弱い自分としては上出来と評価すべきなのかもしれない。

 それにしても八ヶ岳の素晴らしさに改めて魅了されたわけだが、まだまだアルプスなどの一流どころが沢山未踏だ。もちろん自分のポテンシャルでは不可能な山も多い。乗り物を多用して金にものを言わせて登るルートもあるが、それでもやはり行って見たいと思えるようになったのはここ数年の心境の変化である。人間一寸先は闇。悔いのないように生きていきたいものである。

概略コースタイム

駐車地発(05:35)-見晴台(08:02)-三叉峰(08:53)-無名峰(09:11)-横岳(09:17)-
三叉峰(09:56)-見晴台(10:28)-駐車地着(12:27)

カシミール3Dデータ

沿面距離:8.1Km
所要時間:6時間52分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

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避暑山行 中休みの高原散策


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

美ヶ原の過去の記事
    2023年05月23日  天空散歩
    2020年08月19日  北八ヶ岳方面 三日目 美ヶ原

 天狗岳下山後は予定時間も押していたので下界で食料調達後、夕日が傾くビーナスラインをひた走った。考えようによってはこんな時間帯にビーナスラインを走れるなんてある意味贅沢な行為だ。

 車中泊者で人気が高い「道の駅美ヶ原高原」は平日なのに既に沢山のキャンピングカーやハイエースの類で埋め尽くされていた。道の駅が営業終了している時間だから周囲を歩き回る人は今晩車の中で過ごす人ばかり。老若男女を問わずとはまさにこの状況で、いつも自分が選択する泊地とは一線を画したカジュアルな雰囲気さえもある。

 それだけに車中泊者に対して厳しい目を向けられているのは確かだ。道の駅側やそこを利用する一般のお客さんの迷惑にならないよう節度を持った姿勢で利用させていただくという顕著な姿勢は、全ての車中泊者が肝に銘じなければならないことだ。

 中には常識はずれな行動で迷惑をかける輩もいる。そういう一部の人の心無い行為で自由なる車中泊が駆逐されるのはあまりにも忍び難いものがあると思うのだ。

 営業時間外のみの利用、決められた駐車枠外に物を出さない、車外をみだりに出歩かない、音は出さない、ゴミは持ち帰る。こんな基本的な事が守れない者は道の駅の車中泊はお断りだ。

 さてさて、今日は休養の中日。目論見は日の出時刻に道の駅の裏山にある牛臥山へ立ち、アルプスのモルゲンロート鑑賞の筈だったが・・・

 アラームの設定を間違えて寝坊。慌てて出発して辛うじて朝日の残る高原散策を満喫。下界へ降りて茅野市営温泉で汗を流し、標高1900mにある明日の登山口へ向け、深山ダート林道を移動と案外盛沢山な一日となった。


道の駅から15分で牛臥山の山頂へ モルゲンロート狙いだったが寝坊してしまった😥


木曽御嶽山がオレンジに染まる


穂高から槍 あのあたりは自分の脚力では一生無理なんだろうなぁ


良いね!


更に北側 もうどこがどこやら・・・


延々と続く高峰


雲海が美しい


インスタ映え写真を求める若者が随所に


つくづく寝坊が残念😭


雲海に浮かぶ島の如し


牧場に朝が訪れる


朝日を受け、ポニーもおはよう


今日もいつもの一日が始まったね


松本市街地もガスから目覚める


王ヶ頭を踏んで、更に西端の王ヶ鼻を目指す


雲に浮かぶ南アルプス


手前側武石峰の彼方は北アルプス北端だろう 武石峰も次回この地を訪れた際は踏みたい一座


王ヶ鼻より松本市街地と穂高




復路はアルプス展望コースへ


ひときわ目立つ蓼科山と八ヶ岳 正面のツノのような所が天狗岳っぽい
山本小屋のバスが丁度戻っていくところ


佳き眺め






やぁ、調子どう?


ぼちぼちでんな




夢のような避暑地から酷暑の下界へ降りて茅野市営温泉へ
市民は格安料金 平日昼間から市外者の訪問は珍しいようだ


エアコン無し 扇風機は数台あってご自由に利用可 暑くて地元の人も素通りの休憩室
窓から抜ける風は案外爽やか、扇風機を手繰り寄せて30分ほど昼寝をする


昨日の天狗岳が思いのほかハードで筋肉痛💥
立ち寄った地元系ドラッグストアで明日に備えるべく湿布を探すとバラ売りしていた


スイカも絶賛販売中 ドラッグストアでスイカ見たのは初めてかも


今晩の泊地へ向けて移動中 南側から編笠山と権現岳
 登山予定をしていたがルート内容が厳しそうなので断念🤔涼しくなってからトライしたい


東へ廻りこみ赤岳方面


今晩の涼しい泊地、明日の登山口へ向けダートの南八ヶ岳林道を延々と8Km走る 低床シャトルは20km/hで亀走行

概略コースタイム

道の駅美ヶ原発(05:02)-牛伏山(05:18)-王ヶ頭(06:20)-王ヶ鼻(06:40)-
アルプス展望コース入口(06:59)-塩くれ場(07:58)-道の駅美ヶ原着(08:45)

カシミール3Dデータ

沿面距離:12Km
所要時間:3時間43分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

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避暑山行 でもやっぱり暑かったのは自分だけ?


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 連日40度にも届こうとする暑い夏。温暖化が進み、このまま高温の夏が定着、更なる高温化もあるのか?
 いずれにせよ暑いのが大の苦手な自分にとっては由々しきことである。

 登山SNSを見ると、皆さん暑い中でも低山高山を問わずに果敢に山歩きをされているようだ。
 そんな記録発信に触発され、自分も一念発起。

 目標地は八ヶ岳。
 というよりも、この時期車中泊する為には概ね標高が2000mを超えないと無理なのだ。
 泊地を考えると自ずと登る山も限られてくる。

 一泊目は麦草峠公共駐車場へやってきた。
 以前、北八ヶ岳に登った後に使ったことがあるが、休前日だったので満車近くであった。今回は平日なので車中泊は自分ともう一台だけであった。目の前の国道も往来するのは登山者の車くらいなので静かなものだ。

 夕方から雨が断続的に降り出したのもあるが、気温は15度まで下がり涼しいを通り越して寒い位だ。早々に設営を終えて車内に引きこもって快適な夜を過ごすことが出来た。

 明けて翌朝。午前中曇りだった予報を裏切る青空の元、車から数歩😊の登山口からいざ出発だ。

 今日登るのは天狗岳だ。八ヶ岳は国道299号を挟んで北側の北八ヶ岳と南八ヶ岳に分かれるが、天狗岳は南八ヶ岳の北部に位置する標高2646mの山である。標高なりの低い気温で自分にも登りやすいと踏んでの計画だ。


車を停めた脇からラクラク入山


朝の柔らかい光の中、麦草ヒュッテ脇の遊歩道を進む


麦草ヒュッテの裏手は国道を挟んで茶臼山、北八ヶ岳は縞枯山から南が未踏なのであちらも歩いてみたい


苔と岩、これぞ八ヶ岳な道を一旦登り詰めるとそこが丸山 山名板は無いが立派な道標の根元に控えめに・・・


行けども行けども苔と岩の殿堂 この岩が歩きづらくて地味に体力を奪っていく


ようやく眺望が開けた中山展望台 東西の天狗岳が見渡せるがまだ遠い


中山も眺望が無い静かな山頂


「見晴らし台」より ガスがかかってきた😥


流石は八ヶ岳 道標はどこも「超」が付くほど立派


岩のアスレチックゾーンを超えて行く ガスが・・・ 幾らか薄くなってきたかな


ホント、これ疲れます 岩の間に泥の水溜まりトラップ付き 足の置き場選択で消耗する


左手岩峰の先が東天狗岳、右のピークは西天狗岳


おぉ!ガスが抜けて来た ここで運を使い尽くさなければ良いが🙄


東天狗岳到着 彼方へ北八ヶ岳


南側、根石岳から天狗岳に向かう稜線を歩く登山者


一旦下って登り返した西天狗岳 地形図では三角点のあるこちらを天狗岳としている


根石岳小屋にヘリが物資搬入中 背後は特徴的な山容の硫黄岳が堂々と横たわる


硫黄岳の向こうに八ヶ岳主峰の赤岳と阿弥陀岳が並ぶ


西天狗岳から東天狗岳


アップで 山頂の登山者が米粒のように見える


茅野市方面 雲が多いので遠くの山は望めないのが残念!


西天狗岳からの北八ヶ岳


下り途中で八ヶ岳主峰再び


東天狗岳から根石岳までは一投足に見えるも暑くてバテそうなのでやめておきましょう


迫力あるのでついつい撮ってしまう


東天狗岳への登り返し 空と雲、夏の山だね


下山にかかる


垂直な崖地を持つ稲子岳 登山道の無い山 存在感がある


花はいろいろ咲いていた(と思うが)自分好みのやつを一枚


往路はガスガスだった「見晴らし台」から天狗岳へお別れ


下山路最後の山頂は変わった名前のニュウ、岩の重なるピークだった


三角点から眼下の白駒池と北八ヶ岳 雲が多くなってきたな


ニュウの頂部は岩が飛び出している 乳首のようなので乳なのかな


下山路も容赦の無い岩と泥に攻め抜かれていささか疲労困憊
ようやく白駒池のほとりまで降りてきた 木道歩きが楽ちんだ


いろいろ写り込んでうるさい構図だが白駒池 疲れてしまってちゃんと撮る気力が・・・


ソフトクリームに心揺れるも大幅に予定が押してしまったので先を急ごう


有料の白駒池駐車場から観光客が入るので道は超整備されている 極楽だぁ


沢山の人で賑わう白駒の池入口 ここから無料の麦草峠公共駐車場まで30分😆

 標準コースタイムより2時間近くオーバーしてしまったが、ルート全般の苔岩ゾーンや、昨晩の雨を溜めた泥道に翻弄された感もある今日の登山。稜線に出れば八ヶ岳南部を望む絶景に息を飲むも、やはり夏の強い日差しに照り付けられると足取りが重くなるもの。水の飲み方や休憩タイミングを工夫したつもりでも、自分の暑熱対応への道はエベレストより高しである。

概略コースタイム

麦草峠公共駐車場発(05:56)-丸山(07:02)-高見石小屋(07:17)-中山展望台(08:26)-
中山(08:35)-見晴らし台(08:56)-中山峠(09:01)-東天狗岳(10:10)-西天狗岳(10:35)-
西天狗(11:05)-中山峠(12:00)-ニュウ分岐(12:23)-ニュウ(13:16)-白駒荘(14:38)-
白駒池入口(14:50)-麦草峠公共駐車場着(15:18)

カシミール3Dデータ

沿面距離:15.3Km
所要時間:9時間22分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅, 長野県の山 | 2件のコメント

梅雨、あける


-『轍 Wadachi』にて作成-

 梅雨が明けたが暑くて外遊びをする気力がいまいち。
 ここのところ、スポーツクラブのクーラーの効いた室内で汗を流し、さっと風呂に入って帰宅する毎日だ。だがしかし・・・
 山SNSを見るに皆さん梅雨の間も巧みに好天を手繰り寄せ、暑さものともせずに行動を続けているではないか。

 せめてフィールドの空気を吸うべしと思い立ち、オフロードバイクを引っ張り出して塩谷方面の林道などを徘徊してきた。


東古屋湖西端より大滝へ向けて林道へ踏み込む
豊月平放牧場へ抜ける予定だが・・・

 林道入り口で通行止めの案内はあったが、仮設ゲートなら行けるだろうと思いきや、大滝の手前で屈強ゲートに阻まれる。見ると永続的閉鎖の雰囲気だ。以前は何度もバイクや軽四駆で走ったものだがそれも叶わなくなったと思うと少し残念。


屈強なゲートでここまで しかも監視カメラ(右上の木)付き


東古谷湖へ引き返す林道途中は崩落個所もあるので油断出来ない

 東荒川ダム方面へ北進し、途中にある路傍三角点「四等三角点:鳥羽新田」を探すが見当たらず。
 耕作放棄された畑地の中に不自然なポールがあったのでてっきりそこかと思ったが、あまりにも酷い藪地。そしてですぐ脇に民家もあったので確認はしなかった。

 帰宅後に基準点成果等閲覧サービスで遠景写真を調べたところ、道路の反対側だった。うーーん気づかなかったなぁ。というか下調べしろよ>自分

 気を取り直してもう一ヶ所の路傍三角点探し。「四等三角点:豆柿」はすぐに見つかった。


田んぼ脇にひっそりと鎮座


四等三角点:豆柿

 お次のポイント、箒根神社はGoogleMapで検索すると沢山出て来る。高原山神社から分祀されたという説もあるが、とにかくその数は半端ではない


お次は箒根神社 1615年-24年創建と伝わる 杉の巨木が周囲を護る


清められた階段を登る


狛犬は嘉永七年(1854年)


月山神社も祀られていた


喜佐美地蔵尊(詳細情報不明)綺麗に草刈りされていて信仰の篤さを感じる

 地蔵尊より北へ進むと急に道が細くなり草に覆われる難路となった。途中にあった手動ゲートを開閉し先へと進む。勾配のあるダートを行くと、苔で覆われた舗装路が急に出現。車両通行が絶えて久しい雰囲気だ。以前このタイプの林道で不用意にフロントブレーキを強めに掛けたら見事に転倒したことがあり、ガソリンタンクがへこんだトラウマがある。慎重に通過するも、少しラフにアクセル操作するとリヤもツルツル滑るのでヒヤヒヤだ。

 別の林道へ出会う箇所で二荒山神社の鳥居を見る。左手に進めば弓張へ続く道が地理院地図に書かれているが、そちらはまた日を改めて走ろう。


二荒山神社分祠


木製の階段を登り・・・


ひっそりと鎮座する

 塩田ダムに向けて南下する途中にある風穴湧水はその名前から想像するに、窟屋からコンコンと水が湧き出ているのかと思いきや、案外地味な湧き水でちょっとがっかり。


風穴湧水付近


あちこちに山ユリが咲いていた
このあと、宇都宮に向けて暑熱地獄 夏場は山間部オンリーで走りたいがそうもいかない😭

撮影使用機材

・iPhone 13 Pro Max

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白根隠山 敗退


-『スーパー地形図』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

白根山の過去の記事
    2011年10月09日  金精峠から白根山周回
関連山行
    2018年06月03日  再訪!白根隠山
    2016年05月29日  いやはや、実に遠かった錫ヶ岳


 まだまだ今年の梅雨はやってこない。だが暑い。
 暑熱順応の苦手な自分だが、2000mを超えた山域ならさぞ涼しかろう。ということで梅雨入り前の最後の山として白根山に登ることにした。

 本当は白錫尾根の途中にある白根隠山がゴールであった。だが、白根山を登りそして下ると思いのほかの疲れた。無理すれば白根隠山まで歩く事は可能だったが、復路の金精山からの激しい下りに備えて充分に体力を残したかった。白錫尾根を目前にしてスルーするのも残念だったため、すぐ先にある地震観測所跡地でゴールとした。

 白錫尾根を遥か錫ヶ岳まで歩く事はもうこの歳ではないだろうと思うが、次なる機会には白根隠山あるいはその先の白桧山あたりまでは再訪し、静かなる尾根を感じたいと思うのだ。


金精峠駐車場 朝五時半でほぼ満車 白線あり残り三台にありつく
準備をしているうちに満車


まずはあそこ(金精山)の尖がりを越えていきましょう


以前、恐る恐る通過していた崩落個所は橋がかけられていた これなら安心安全??


「うん またくるよ必ず」 コメントに思わずほっこり??


男体山ファミリーは眠りから覚めつつある


ふぅ~ まずは一息入れましょ


くねくね 道路はドライブ快走路


金精山を一旦下り、国境平から登りへ転じる
 写真を撮っていたら、後続の方を立ち止まらせてしまったので先行していただく


我が後続は登山道を行くシカ一頭 どちらまで行かれるんですか?


ようやく稜線に出た 吹き抜ける風が爽やかだ


男体山ファミリー勢ぞろい おはよう


やはり白根山ってカッコいいいね


嬉しい咲き残りのミネザクラ


ここまで行き交う登山者は僅かだったが、
弥陀ヶ池まで降りて来ると菅沼からの登山者が一気に増える
さぁ白根山へのラストスパート


急登でみるみる高度が上がる 正面の燧ケ岳が形の良い姿 
手前の四郎岳と燕巣山 ダブルヘッダで登った時はあの登り返しがきつかった💦


山頂まであと少しだが、振り返ってシャッターを切って一休み 遠く武尊山


到着! 狭い山頂は長居出来ない


沢山の登山者が憩う


遥かなる錫ヶ岳 かつて、気合だけで歩いた山 もう今の体力では無理かも


エメラルドブルーの五色沼が輝く バスクリン・・・ではない😅


山頂に別れを告げ避難小屋へ向けて下山


今日はあちら(白根隠山)が本命なのだが・・・


・・・結局気力切れ😅
時間と体力はまだ残ってはいたが、金精山の峻険な下山リスクを考えてここまで
観測所跡地は以前残っていた建物が綺麗に撤去されていた


白錫尾根をちょっぴり歩けただけだが満足しよう
次回は錫ヶ岳とはいわず、白桧岳あたりまで歩きたいところ


白根隠山からだと遮るもののない白根山ドーンだけど今日はこれがベスト
でも見られて良かった


前白根山まで、そして五色山、金精山にも登り返さないといけないので体力温存


本日のゴール、地震観測所跡でゆっくり昼食 この景色、なかなか良き哉


登り返して前白根山 左奥に白根隠山


アップで 正面真ん中あたりが避難小屋への降下地点で白錫尾根入口 
こうして見るとデカイ白根山を乗り越して再び外輪山に登り返しているのだから疲れるよね😓


正面真ん中の平坦地が観測所跡地 先ほどあそこで昼飯を食べた


白根隠山アップ ラスト、たった50mの標高差なのだが今日はパス 無理は禁物


男体山ファミリーもスッキリ 否、お母さんだけ機嫌悪そう 何があった💥




遠いぞ!五色山


本来はあそこ(湯元)から登るのが由緒正しいのだが 今回は楽をさせて貰った


定番の白根山と五色沼構図


金精山の登り返し、そして厳しい下りも終わり無事金精峠へ 
金精神社の日陰に腰掛けしばし休憩 朝とはうって変わって青空が美しい


さようなら、トンガリ金精山

概略コースタイム

金精平駐車場発(05:32)-金精峠(06:02)-金精山(06:41)-国境平(07:04)-五色山(07:34)-
弥陀ヶ池(08:19)-白根山(09:25)-避難小屋(10:20)-白錫尾根入口(10:39)-観測小屋跡地(10:49)-
昼食休憩-行動再開(11:01)-前白根山(11:24)-五色山(11:59)-国境平(12:23)-
金精山(12:45)-金精峠(13:21)-金精平駐車場着(13:49)

カシミール3Dデータ

沿面距離:13Km
所要時間:8時間17分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

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散策ついでに佐貫観音

 今年は梅雨の入りが異常に遅い。そして既に真夏のような天気で夏が苦手な自分にとっては辛い日々が早くも訪れた感がある。救いはまだ湿気がそれほど高くないので風に吹かれれば涼しいということかな。

 5月になってバイクのバッテリーを二台更新したっきりで走っていなかったうちの一台。スクーターに乗って散歩に出かけてきた。


稲が青々と育つ風景っていいね


今日はスクーター(125cc)で出動


あちこちぐるぐる走り回った末、佐貫観音の先にある鬼怒川に面したベンチで昼ごはんを食べることにした。


川の流れる音が心地よい


このバイク買って13年経つが、袋かけフックを初めて使ったよ😁


近くのFMで買ったひやしたぬきうどんをいただく


正面に高へら山のぽっちりした山容、左に目を移せば半蔵山


夜とかライトで照らしたら怖そう😱


さて、ついでだからあの後ろに行ってみますか


明瞭な踏み跡を追うも・・・


途中から不明となり適当に登る


唯一の眺望 樹の間から鬼怒川が見えた


SHCカワスミさんの山名板が半分に割れていた。
以前来た時は割れる前だったが、ブログ記事にしなかったので日時不詳で写真が見つからず。


この岩を登ればトップだが、スニーカーの中で足が泳いでいるのでグリップが期待出来ない。無理はすまい。
40年前、20代の頃はまだ山登りをしなかったが、何かのきっかけで一度この上の岩に立ったことがあった。
怖いもの知らずとはこのことだ。


山頂から東へ穏やかな道が続く。こちらが参道だろう。


下っていくと琴平神社。ここから鬼怒川や日光方面が一望できる。












かつてはここの先に橋が架かっていた。古い面影をこうして残すのって良いと思う。


遠く雷鳴が聞こえてきた。観音岩にご挨拶して帰りましょう。


日光街道を走ってもつまらないので林道牛沢天王寺線へ。半蔵山直下を経て新里へと抜ける林道だ。


半蔵山登山口。山頂まで10分だが、今日はやめておこう。

撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max

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