-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-
雲雀鳥屋の過去の記事
2007年12月15日 雲雀鳥屋探索
関連山行
2025年01月05日 多気山で初詣
2024年05月09日 雨上がりの多気山散策
2021年02月07日 多気山昼食 黒川白鳥
2016年01月01日 新年明けましておめでとうございます
2012年12月02日 家内と歩く栃木百名山
2008年07月12日 地蔵岳と多気山 意外な組み合わせ?
2007年01月28日 今週もまた登りました。
最近は毎週木曜日が山に行く日になっている。他の日は別な事(仕事じゃないよ)で結構忙しい。会社を辞めて毎日暇でしょうがないというのは、自分の場合あまり当てはまらないようだ。
さて、今週も最強最長寒波襲来で雪のある所に行くのはロートルハイカーにはキツイ。そんな修行のような所にいっても楽しくないじゃん。という事で近間の里山散策と決め込んだ。
一ケ所目は宇都宮市新里町にある岩本観音。遠目にも目立つ大谷石の削り取られた壁が垂直にポコリと飛び出している。三角点を持つ単独峰なのだ。標高211mなので”峰”と呼ぶにはいささかいかめしいが、現在は廃寺となっている普門山蓮華寺境内となる山である。頂陵部には摩崖仏がある。
まずは岩本観音へ 山頂には三等三角点、点名「新里」がある
遠めに見ると平地にポツンと大谷石摩崖壁の小高い山
頭上の岩あたりに三角点がある筈なのだが、周囲に登れそうなルートは見いだせない
山頂へ竹の階段が続いているが進入禁止 流石にこれは遠慮せざるをえないだろう
三角点が踏めなかったのは残念であったが、30分くらいで一周することが出来るので宇都宮近郊にお住いの方なら一見の価値はあるだろう。岩屋の格子越しに見えた摩崖仏は、観光地の神仏とは違った厳かな気分にさせられるものがあった。
そして二か所目は雲雀鳥屋。こちらは17年前に一度登っている。前回の雨乞山同様、想い出の山だ。
多気山の七曲り登山道の途中にある林道に駐車し、北へと車道を進む。多気山霊園の手前にまで伸びている尾根末端が今日の取り付きとなる。ここにはベンチが設置されていて、夏などは提灯が賑やかに飾られている。地元の人のお茶飲み場なのだろうか。以前から興味があったのだ。現在は比較的地味な装いだが、それでも周囲の風景とは明らかに一線を画している。地形図を眺め、ここから雲雀鳥屋に登れると踏んだのは奇しくもこの場所への興味と一致したのが面白い。
雲雀鳥屋、見えているのはおそらく手前の280m級ピークで山頂はその奥に隠れているはず
なにやら賑やかで前から気になっていた場所
以前はベンチの周りがもっと派手にデコられていたが今は地味だ
しかも今日のターゲットである雲雀鳥屋を指している これは登山道があるのか?
幅の広い道形を進むと左手に折れて南の方に向かっていく。地形図に描かれている実線道なのだろう。このまま行けば車道へ接するようだ。道標が差し示す先は、雲雀鳥屋南側の登山道(こちらもバリエーションルート)の入口のようだ。
今回は北西に向かう尾根を登りたかったので、直ちに尾根芯に復帰する。右手に霊園敷地が拡がった。ほどなく山林へと入り込み、僅かながら笹薮を漕ぐことになるも長くは続かなかった。緩急ある尾根は比較的穏やかで静か。なかなか上質の里山歩きである。
期待もむなしく、道形に従うと車道のほうに引っ張られそうだったので尾根を追えば少々うるさいエリアに
穏やかで良いね この先のピークを越えると南から来る一般的なルート(踏み跡)と合流する
南から来る踏み跡程度の一般ルートと合わせると、後は山頂まで迷いようのない道形が続く。山頂手前の古い作業道を見送り高みを目指す。周囲の雰囲気も17年前と一緒だ。長らく林業の手が入っていないことがうかがえる。もっとも、残っているのは殆どが自然林なので、かなり昔から姿を変えていないというのが本当のところだろう。
そして山頂 17年前との違いはこの山名版が一枚増えたこと、踏み跡が見違えるほど濃くなったこと
一旦山頂を踏んだあとは北東の平坦地を偵察したが、末端まで行っても眺望は得られなかった。山頂まで戻り、今度は北西の肩まで進んだ。17年前はここで食事休憩をして西側の森林公園側に下っていった。
当時の周辺一帯は踏跡も薄く、よほどの物好きしか歩いていなかったのだろう。しかし、現在は西へのルートも道形鮮やか。それなりに往来があるように感じられた。
一旦山頂へ戻ってから日溜りの北西ピークへ 17年前はここで食事をした
下山ルートは踏み跡も濃くあっという間に終了
だが途中で自分ルートにこだわったら外れでプチ藪漕ぎ
やっぱり「みんなの足跡」って堅いネ😅
雲雀鳥屋から一旦下山し、車道のはす向かいから多気山に登り返す。こちらは正規登山道となるが、北側のこの道は今まで歩いたことが無かった。
序盤の階段から始まり、徐々に登山道らしい道になっていく。南からの登山道である七曲り登山道や、多気山神社からの道に比べると静かで手が入りすぎていないところが良い。多気山を歩くなら一度はお勧めしたいルートだ。
加波山から筑波山、宇都宮市街の展望台 御殿平はいつ来ても気持ちが良い
最後の下山は七曲り登山道ではなく、2008年7月に歩いた南側のルートを下る。登山SNSでもルートとして掲載されていない、いわゆる裏ルートながら立派な道形が続き、麓には愛宕神社がある。
山頂直下にある石祠と愛宕神社を結ぶ参道として、地元の人たちの整備がなされているのであろうか。最後の舗装林道に出る手前、現役稼働の箱罠を見る。改めて里山を歩いていることを実感した山行であった。
その先は、立派な道が続く 2008年7月に一度歩いている(YAMAPのみんなの足跡にはあり、ヤマレコには無い)
細いワイヤーを引っかけると檻の外に配された太いワイヤーが扉を落とす仕掛け
コースタイム等データ詳細
YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37660553
山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7770466.html
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR