栗谷沢ダムから半蔵山 鞍掛山不発


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

半蔵山の過去の記事
    2010年01月23日  半蔵山北側を歩く
    2009年03月08日  半蔵山から池ノ鳥屋
関連山行
    2015年11月28日  想い出の鞍掛山から信仰の山羽黒山へ

 昨晩の南岸低気圧通過で山間部もかなり積雪があった模様。懸案の「あの山」は遠めにもはっきりと頂いた雪の多さが確認出来る。今日の「あの山」の予報は晴天で微風という絶好のコンディションだ。だがしかし、新雪に足を取られ山頂へ到達する自信が無い。もっとヤバイのは駐車地までたどり着けるかどうかだ。もう少し落ち着いてから登ろうと思う。

 毎週木曜日はスポーツクラブが休み(単なる会員)なので何か用事を片付ける日なのだが、今週は予定が無い。さて何処へと、またネタ帳をめくる。鞍掛山の北東エリアが済んでいなかったから、かたずけてしまおう。

 予定では栗谷沢ダムから南西に進み鞍掛山の南東から緩めの尾根を拾って登る。山頂を踏んだあと大岩から北東の等高線が緩い場所を探りながら旧県道22号線鞍掛峠へ抜ける。あとは旧栗谷無線中継所経由で半蔵山へというルートだ。鞍掛山以北は南の登山道方面から登った2015年と同じルートとなる。
 ところが、実際に間近に見ると鞍掛山北面の急斜面は予想以上の着雪あり。今日はチェーンスパイクでさえ持ってこなかった。加えて目論見の尾根に乗るまでが激藪でモチベーション低下。朝のうち天気がスッキリしなかったのでスロースタートだったこともあり、今回は鞍掛山はパスとした。

 おっと、今日はカメラを忘れてしまった。途中で気が付いたが戻るのも面倒なのでスマホ撮りだな。チェーンスパイクも持って来れば良かった。家から登山口まで15分位だと気も緩み、ついつい忘れ物をするものだ。ホントは歳のせいなんだろうけどね(笑)

 栗谷沢ダムの釣り人駐車場に車を停め、道路を渡った箇所から入山。目の前の尾根に乗るのが想定ルートだがちょっと小藪がうるさそう。伐採作業道が奥に延びているのでしばしこれを追う。


取り付き予定は右のピークだが少し作業道を追ってみる


目論見の稜線を上に見ながら南進する


ここで一旦左のピークへ取り付く


僅かの距離だが、幼木を傷つけないように注意して登る


振り返ると栗谷沢ダム湖


ピークを越えるとよく手入れされている植林尾根へと出た


ここを降りる予定だったが…ちょっとパスだなこりゃ

 予定ルートの激藪を目の当たりにして戦意喪失。旧県道脇に今は車で入れない林道があるのでそちらから取り付いたほうがよかろう。今日は時間も遅いので次回の宿題としてとっておくことにした。


あの綺麗な樹林尾根を登る予定だった 次回の宿題となった

 旧県道の峠にある道祖神脇の石の階段が以前から気になっていた。せっかくなのでちょっと登ってみる。シャーベット状の雪が滑る滑る。今日はとても上まで登る事は出来そうもないがきっちり市境沿いに道型を認めた。そのまま南進すれば鞍掛山北面の急斜面にぶち当たるが、きっと巧みに廻りこんでいるに違いない。次回、登りか下りのどちらかで使いたいと思う。


道祖神のある峠 左手の階段を登ると・・・


旧無線中継所に通じる舗装路の手前で沢へと入る


昨晩のものであろうか浅い雪 シャーベット状で滑りやすい


階段の先は…


旧栗谷無線中継所 今は全て撤去されていて何も無い


シゲト山(別名、鞍掛槍) ここから見ると超尖がってるな


旧無線中継所裏から右の尾根に入る


SHCカワスミさんの板が年季入っていて良い感じ


裏手からは高原山 最近あちこちで見かけるチビ地蔵あり


雪が増えたように見えるが新雪の今日は登らなくて正解だったろう

 日陰が多いルートなので雪は浅くともいつまでも続く。トレースは今の所多数の動物のみ。静かな里山逍遥。アップダウンに額から汗が滲むも贅沢な時間を過ごす楽しさ。


池の鳥屋の大岩


池の鳥屋より少し降りた箇所の石祠

 スタートが遅かったのでまだ行程を残すも昼飯休憩とした。雪の無い日溜りでのランチタイム。入山者も居ないから尾根の真ん中を占有出来る食事は快適だ。


更に少し降りて昼飯休憩

 このルートを初めて歩いたのは15年前だが、当時に比べれば歩く人が格段に増えて道型もはっきりしている。途中にある493mPにも土平山という板がかかっていた。どなたかが名づけをされたのだろうか。そういえば通過してきた池の鳥屋にあったSHCカワスミさんの山名板は見当たらなかった。
 土平山から先は真新しい靴跡が出現した。足跡の向きを見ると男抱山方面から半蔵山へ登り、羽黒山から南参道を下ったように見える。


493mP土平山 以前は山名無かったんだけどねぇ

 このルートは全く眺望が無かった記憶があるが、今日歩いて見ると栗谷420mPもそうだが半蔵山手前の展望岩も素晴らしい眺望。昨今は男抱山から半蔵山ピストンが一般的だが、この展望岩まで足を延ばすのを是非お勧めしたいところだ。


半蔵山手前の展望岩より

 ようやく半蔵山へ到着。以前あった栃木の山紀行さんの山名板は失われ、かわりに綺麗な板がかかっている。こんな地味山にしてはいささか立派過ぎるのではと思うが、かつては男抱山からのルートなど周知されていなかった事を考えると訪れる人の多さに隔世の感がある。


そして地味な半蔵山も今は立派な山名板があった


羽黒山まで戻ってきた


巨大石祠を後にして南へ参道を下山

 石祠から南に延びる尾根は羽黒山への参道と考えて良いだろう。道標も無いが道型はしっかりしているので歩きやすい。だが、今日は浅雪故の泥濘だ。出だしの急斜面で、おっと、靴が滑ってスライディング。ザックとズボンに泥が付いてしまった。終盤の車道歩きで恥ずかしいなぁ。


ようやく雪が消えて歩きやすくなってきた


往年の石切り場脇にある石祠群

 男體山供養塔の東側の谷に垂直に切り立つ石切場跡がある。周囲の樹が伸びてきて目視で辛うじて、念の為写真も撮ったが明瞭に写らなかった。2015年11月に撮った写真でははっきり確認出来ていた。あと10年もすれば樹木に覆われてその存在を伺い知る事も出来なくなるのかもしれない。


すぐ下に男體山供(養) 最後の一文字が読めない


下山終了


右の林道から県道へ出た


歩いてきた稜線

概略コースタイム

駐車場発(10:23)-鞍掛峠車道接合(11:00)-車道より離脱(11:12)-旧栗谷無線中継所(11:22)-
栗谷420mP(11:35)-池の鳥屋(12:12)-昼食休憩地点(12:25)-昼食休憩-行動再開(12:57)-
土平山(13:17)-羽黒山(13:22)-半蔵山展望岩(13:36)-半蔵山(13:40)-羽黒山(14:00)-
男體山供養塔(14:23)-庚申塚(14:34)-県道22号線へ接合(14:39)-駐車場着(15:00)

カシミール3Dデータ

沿面距離:8.7Km
所要時間:4時間37分

撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 宇都宮の山 パーマリンク

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