-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
関連山行
2020年08月19日 北八ヶ岳方面 三日目 美ヶ原
さて、長野遠征の登山初日は長野と群馬県境にある四阿山(2354m)を菅平牧場から登り根子岳周回とする予定であったが、昨日の悪天候からの回復が遅くなりそうで午前中は不適と判断し取りやめにした。この後の天気予報もどうにも微妙なので大物はまたの機会に見送ることにしよう。
次案として準備していたのが美ヶ原の南に位置する茶臼山である。どうしても美ヶ原のメジャー感に埋もれてしまって地味なイメージが先行するが、実際に歩いた人のレポを見るとなかなか良い感じのところであるらしい。通常は西側にある三城牧場から登り始めて標高差500m程登り美ヶ原から百曲がりで下山する周回ルートが一般的のようだ。今回自分は美ヶ原からのピストンとし、地図上の標高差は100mにも満たないまさに天空散歩となった。天気は晴朗風弱し。振り返ってみると今回の長野遠征で最高のコンディションであった。
トラックのアイドリング音が子守唄にならず、睡眠不足の重い頭で道の駅美ヶ原高原美術館へと車を進める。標高を上げるたびに下がっていく車の温度計が一桁を差したと思いきや駐車場に着く頃には氷点下へ。道理で樹々が霧氷に覆われているわけだ。空は無常にも濃いガスで覆われてまったく眺望は効かない。予報では9時頃から晴れ間がでそうなので様子見をすることにした。
寒いのでお湯を沸かしてコーヒーを飲むとあとはただひたすら空を眺めて祈るばかり。とうとうシュラフを拡げて中に入るとポカポカして寝不足からウトウトしてしまう。いかんいかん、気が付いたらお昼頃じゃ洒落にならんぞ。
保険で目覚ましをかけてシュラフから窓の外を眺めながらぼーっとしていると、たまに青空が見えては消えやがて青空の時間が長くなってきた。そろそろ支度でもと思いトイレから出てきたらおやまぁ、すっかり晴れ上がっていたよ。僅か数分なのに。
塩くれ場を過ぎたあたりで地形図に描かれている登山道を探したが入り口が見つからない。少し先に鉄条網が開かれた箇所があって四輪車の轍がくっきりと延びていた。方角的には間違いない。基本的に牧草地であることに変わりないが何よりも進入禁止の掲示がまったく見当たらないので深く考えずに入ってしまった。よくよく考えればこんなメジャーな場所なので道標を見てから判断すれば良かったというのが反省。
※牧場関係者の方々には申し訳ありませんでしたが、進入禁止の掲示は必要かと思います。
お、蓼科山にかかっていたガスが抜けたな 昨晩は雪が降ったようだ
右端の浅間山から西に延びる山塊 明日はあそこの西端方面を歩く予定
食事の後は道の駅からでも充分過ぎる眺望を楽しんだ。あとは日帰り温泉で汗を流すべく東御(とうみ)市へ向けて車で山下り。長野は山岳県で標高差1000m程度はざらで、登りはエンジンに負担をかけて下りは延々とブレーキに負担をかけ続けるハードな道路が多い。
今晩の泊地である「道の駅 みまき」に併設されている温泉に入ってそのまま夜も過ごす予定でいたが、いざ訪れてみるとトイレ近くは数少ない大型スペースの僅か三台が隣接している。アイドリング子守唄はこりごりでもう後悔はしたくない。あっさりともう一ヶ所考えた場所へ変更することにした。温泉は近くにある「立科温泉 権現の湯」にしたが、これが当たり。内湯、露天風呂から牛伏山から見た浅間山山塊が標高を下げて同じアングルで見渡せて500円とリーズナブル。
休憩ロビーからも同じ風景を楽しむことが出来て冷たい飲み物でしばしクールダウン。想像もしなかったところでこういう”あたり”が出るのがいきあたりばったりの旅の楽しさでもあるのだ。
東御市内のスーパーで食料を調達して北部山岳地の湯ノ丸高原へと車を走らせる。駐車予定地の標高は1700mあるから今晩の防寒に思いを巡らせながら山道を駆けあがっていく。
概略コースタイム
道の駅駐車場発(09:08)-牛伏山(09:27)-牧場内へ(10:04)-登山道へ復帰(10:14)-
茶臼山(10:41)-牛伏山(12:26)-道の駅駐車場着(12:51)
カシミール3Dデータ
沿面距離:10.3Km
所要時間:3時間43分
撮影使用機材
・NIKON D5600
・AF-S DX NIKKOR 18-140mm 1:3.5-5.6G ED VR
・iPhone 13 Pro Max
最初は美ヶ原でしたか。
茶臼山は八ヶ岳が近かった印象があります。南アルプスも見えていたような記憶が。
2年ほど前に三城牧場方面から登って、美ヶ原の数あるピークを回りました。紅葉の時で人が多かったですが、今の時期は空いていたようで快適な歩きができたのではないでしょうか。
塩くれ場から南下すると途端に人が居なくなり独り占め感がありましたが、やはり人気エリア故に行き交うハイカーは後を絶たずでした。
美ヶ原を南から眺めることが出来、そして八ヶ岳をはじめとする高峰も見ることが出来てなかなか良い山だと思いました。
南アルプスは方角的にはあのあたりかな程度しかわかりませんでしたが、とにかくこの山域はぐるり日本の屋根が見渡せるところが凄いなと思いました。
南アルプスではなくて中央アルプスの間違いでした。すみませんでした。
南アルプスも充分見える範囲だとは思うのですが、悲しいかな自分には山座同定が難しです。
山の名前が判るアプリをスマホに入れたのは良いのですが、はっきりわかっている山をまず基準でセットしなきゃならないので本末転倒になっています(笑)