鶏足山から仏ノ山峠へ県境歩き


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

焼森山、鶏足山の過去の記事
    2018年01月03日  花香月山から鶏足山へ
    2007年11月18日  焼森山から鶏足山へ

 ネタ帳から引っ張り出した県境稜線踏破。
 花香月山から鶏足山は3年前に歩いているので、今回は鶏足山から南側、仏ノ山峠までを繋ぐ。
 周回の必然性から下小貫登山口からのアプローチとしたが、実は車を停める場所は計画段階で仏ノ山峠付近にあるストリートビューで確認した吹田パーキングを予定していた。
 そこから県道を約4キロ歩いて下小貫登山口にアクセスする筈であったが、吹田パーキングは『いい里さかがわ館』が開設されたのが原因かどうか解らないが閉鎖されていた。

 なお、今回は後半の藪尾根が予想されていたのでカメラは久々のミラーレス出動。
 一眼レフを使うようになって、比べる画質のあまりにもの差に改めて愕然とする。細かく設定すればもう少し彩度は上がるのかもしれないが、センサーサイズによる解像度の違いは歴然だ。やはりミラーレスとはいえマイクロフォーサーズではなくAPS-Cのカメラを選べば良かったのだが、流石にこれ以上投資するのも考えもの。もっとも、時代はセンサーサイズがフルサイズのミラーレスに移行している。タダでさえ高い本体+レンズでとんでも無い出費となる。とてもプータローの手には届かないのである。


下小貫登山口


いい里さかがわに駐車して周回するのも良いだろう


平日だからか 山頂付近はまさにこんな感じの年配の方々が多数登山を楽しんでいた


さて、出発


序盤はこんな感じ のんびりした登りがしばらく続く

 序盤ゆるゆる、徐々に勾配が上がるも決して厳しい登りでは無い。焼森山~鶏足山の稜線に達するとハイカーの数が増えてくる。我が地元古賀志山の毎日登山のような人が多そうな雰囲気。登山口の案内板に描かれていた老夫婦、あるいは同じような年代のハイカーを多数見かける。鶏足山の三角点で休憩していた人曰く、「昨日は富士山が見えたが今日は駄目」。毎日登山の人なのだろう。


突き上げると分岐地点へ

 まずは焼森山へ。
 分岐地点の道標に書かれた距離は少し大雑把だ。
 焼森山へは270m、鶏足山は三角点まで507m(カシミール3Dで計測)。


まず焼森山へ到着 鶏足山山頂まで1100m、こちらは正確


北側眺望


南側眺望 中小貫、上小貫集落 奥は奈良駄峠から高峯

 焼森山を後にして次は鶏足山。今日はメインでないのでサクサクと進む。
 三年前に歩いた県境尾根の先にある花香月山の電波塔が見える。


鶏足山から花香月山方面

 登路を一旦戻り、本日の核心部、南に延びる県境尾根へと足を踏み入れる。
 分岐点には、下小貫と焼森山の道標があるも県境尾根への案内は無い。しかし踏み跡も濃く充分登山道たり得る様子に若干拍子抜け。


県境尾根は道型も鮮やか

 途中で一組の夫婦とスライド。マイナールートではないようだ。
 そのことは、幾つかの道標が途中で提示されることにより知る。
 あまりにも立派な道型に引きずり込まれて至った「珪石山経由P」の道標を見る。
 GPSを見ると、おーーっと、県境尾根外れてるじゃん。道があるから歩くじゃ駄目なんだよね。やはり(笑)


ここで間違えに気づく

 お次は「栃超(とちごえ)へ下山」。県境尾根だから、”栃木を超えたという由来”の栃超集落へということなのかな?いろんなルートが地元愛好家によって作られているようだ。


あちこちにルートが存在するので気が抜けない


幾らか藪っぽくなってきたが、一部笹が刈払いされており地元愛好家の苦労がしのばれる


274m四等三角点 点名:我々箱 山名板の類は無し


切通の急斜面を避けて一旦車道に接合 稜線繋ぎの取り付きを物色する


東に少し振る 少々藪がうるさいが登りやすそうな箇所から尾根復帰を目指す

 尾根に復帰すると依然道型は認められるものの、一挙に踏み跡も薄くなり、時折現れる藪も時に薄く時に濃くと典型的な里山稜線の雰囲気となる。
 進むにつれ東側の採石場から聞こえてくる機械類の音が大きくなってきた。
 時間も昼になったので323mPで昼食とした。日差しが遮られる稜線の中で日溜りが嬉しいピークであった。

 昼食後再始動。珪石山へ向かうミスが今日の一回目、だが昼食後の再スタート一発目で方向を誤る。リカバリ後100m程進んだところでまたミス。ルートファインディングな山歩きの時は危なそうなポイントは事前にチェックしているのだが、今回は顕著な稜線ということで少し舐めてかかったかもしれない。まぁ、採石場方面は降り始めればすぐ気が付くし、西に引っ張られても県道1号に拾われるだけなのだが。


採石場との境に張られたロープ


292.5m四等三角点 点名:入馬坂 ルート上に無く、しばらく探し回った

 筆界という見慣れない標柱を見る。
 Wikiで調べると『不動産登記の手続きにより決定された一筆の土地の範囲を示す界のことであり、「公法上の境界」ともいわれる。』というが、いわゆる境界との違いが判らずWikiの説明を読んでもちんぷんかんぷん(;^ω^)


筆界という珍しい標柱あり


ようやく仏ノ山峠へ到達 法面を避ける為にここより大きく右手にトラバース気味に降りていく


ここへ着地


県境直進はこの法面の真上なので降下は不可だ


反対側の稜線を辿り、仏頂山と高峯を経て雨巻山へ向かう県境が宿題となった 雨巻山の北は県道1号まで済んでいる


当初予定していた駐車地 吹田パーキングは閉鎖されていた

 午後から雲が多くなり天気予報通りに風も強くなってきたが、なんとか無事に尾根を通貫することが出来た。しかし、残り4キロ近い車道歩きが実は今日一番の危険帯であった。
 白線だけの区切られていない歩道しかない個所では、車が通り過ぎるたびに道路脇のブッシュで待機しないと危ない。右側を歩いていると、向かってくる車はセンターラインを跨いで回避してくれるが、対向車があるときは自分が早めに退避しないと迷惑をかけてしまうことになるのだ。

 歩き残しの仏ノ山峠の南側をやる時はその辺も考慮するべきだが、地形図に描かれている小貫と深沢を結ぶ林道が使えるかどうか春になったらオフロードバイクで偵察しようと思っている。

概略コースタイム

駐車地発(09:03)-焼森山(09:50)-鶏足山展望地(10:19)-弛み峠(10:36)-県境尾根入口(10:42)-
珪石山への分岐地点(11:09)-県境尾根復帰(11:13)-274m三角点(11:23)-車道接合(11:28)-
県境尾根復帰(11:39)-323mP(12:13)-昼食休憩-行動再開(12:42)-採石場立入禁止ロープ箇所(13:07)-
292.5m三角点(13:36)-栃木県道1号に着地(13:59)-駐車地着(15:01)

カシミール3Dデータ

沿面距離:14.5Km
所要時間:5時間58分

カテゴリー: 県東の山 パーマリンク

鶏足山から仏ノ山峠へ県境歩き への2件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    自分も一眼レフは散歩用、登山はミラーレスの心算でしたが、どうしても画質の差が目立つので、登山でも一眼レフメインになってしまいました。
    今更、高スペックのミラーレスやコンデジに買い替えるわけにもいかないので時々は使うようにしてますが・・・
    バッテリーの劣化も進み、使用頻度が低くなってしまいました。

    • まっちゃん のコメント:

      機械の進歩は早くて、
      ミラーレスを買った時はコンデジと比べてその性能に満足出来たのですが、
      一眼に慣れてしまうと・・・
      ということで次から次へと青天井になりかねないですよね。
      “宝くじでも当たったら”軽量高性能なフルサイズミラーレスを買いたいなぁ。

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