桝形山2021


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

桝形山の過去の記事
    2017年01月28日  八方ヶ原散策
    2016年02月07日  桝形山周辺散策
    2013年02月17日  今年の桝形山
    2012年03月03日  再訪、雪の枡形山
    2011年05月04日  八方ヶ原のアカヤシオ
    2011年02月13日  リベンジ、桝形山

 今シーズンはまだスノーフィールドに立っていない。
 自分の力量と装備では大した所に行ける訳でもないのだが、それでもやはりこの時期は雪の中を歩いてみたいもの。

 手始めに桝形山へのご挨拶と八方ヶ原徘徊をすることにした。
 桝形山へは過去に6回訪れておりそのうちの5回がスノーシーズンである。
 無雪期は熊の棲みかと言われており、滅多に入山者の居ないそんなエリアに足を踏み込むのが憚れるのだ。
 無雪期の一回はアカヤシオを見にリンゴさん達と歩いた時だけだ。自分にとっての桝形山は積雪期に訪れる山なのである。

 前日に県北は大雪が降ったようで、一番心配だったのが道路事情であった。スタッドレスタイヤ装着とはいえSHUTLEの冬道走行性能は悲しいほどの貧弱さ。もっとも一般的な2WD車並みなのだが、前車のパジェロミニの性能を基準として考えているが故という側面もある。パジェロミニの利点は悪路や狭い所どこでもOK。今となっては手放したのが残念だが、かといって二台維持できる程の財力も無し・・・である。

 早朝より少し時間を遅らせたほうが路面状況が良いだろうと考え、8時半にのんびりと自宅を出発。県道56号を北西に走り左に道が折れ曲がっていくと徐々に標高を上げていく。山に雪が多い時はこのあたりからの圧雪やがっつりアイスバーンが始まる。今回は路面状況は至って穏やか。所々圧雪も見られたが想像していたほどの厳しさは無い。山もこれじゃ駄目かな。山の駅たかはらの駐車場に着いてみると駐車場の路面が殆ど露出している有様。

 気を取り直して八方ヶ原方面へと歩き出す。大型の四駆車の真新しいタイヤ痕が続いているが、スノーモービルで走り廻った跡がないのが幸い。積雪量は予想通り極めて少ないが路面が完全に雪に覆われているのがお慰みだ。


牧場へ向かうウサギの足跡


展望台から雲に浮かぶ県東の山と加波山から筑波山

 展望台まではスノーシューとストックを抱え歩いてツボ足だったが、流石に持ち歩いていても疲れるだけ。ようやくスノーシューを付け、林道を外して山中へと踏み込むとそこそこの雪がある。サクサクとスノーシューが雪を踏む一年ぶりの感覚。楽しいスノーハイキングの始まりだ。


桝形山へのルートは程よく積雪


ミニ目玉親爺にまずは挨拶


唯一北側の眺望(いつもこのカット撮ってる>自分)


真新しい鹿の足跡


静かな森を行く


そして本家目玉親爺よこんにちは


新しい山名板の付いた山頂へ到着


木に邪魔された前黒山はいつも通り(これもいつも撮ってるなぁ)

 と、ここまではいつものルート。帰りはいつも違うルートを歩くことにしているが、今回は真東に進み林道に拾われた後、すぐ沢に下降して1042mPに登り返すというルートを考えていた。2017年もほぼ同じルートであったが、その時よりも早めに沢を跨ぐつもりでいた。だが、出発時間が遅く食事時間も近づいているので1042mPパスすることにした。次回のお楽しみだ。

 桝形山までは動物達の足跡が賑やかだが、既に降雪で消えかかっているヒトの古い足跡も極まれに見られる。山頂近くになりそれも絶えている様子を見るに、途中で引き返したのかもしれない。このエリアを歩く醍醐味は誰も踏み入れていない静けさが極まった雰囲気を楽しむことにあり、こんな状況はうってつけである。

 山頂の東側エリアは平坦地が続く。周囲から丸見えなので動物達も本能的に避けるようでこの辺りは本当に何一つ足跡が無い静寂の雪原だ。以前からここの状況は知っていたので桝形山といえば帰りは必ずこのエリアを歩くようにしている。


今日は山頂から真東へ進んでみる


やがて林道へ出た スノーモービルが上がってきた様子は無し それにしても雪が少ない


八方湖の北辺りで平原へ出る ヒトが入った様子は無し ここを直進 快感だなぁ


八方湖へ到着 見事に結氷している模様


チャレンジャー(足跡からしてヒト)が湖面を探索 命知らずだなぁ! ドボンといかなくて良かったネ


こちらは何か小動物 体重が軽いからOKか?


牧場へ入る あそこの木の下で食事にしよう


牧場の雪はやや粒度粗目

 陽当たりの良い牧場内は更に雪が少なく、所々草が頭を覗かしている。大きな木の根元は雪が完全に無くなっているのでそこに腰を降ろして昼食にしようとするが、どこもかしこも鹿の糞だらけだ。ようやく見つけた糞が少ない場所にシートを引いて腰を降ろすと、向こうの斜面に二頭の鹿が駆け抜ける様子が見えた。彼らも冬場は食料確保が大変なのだろう。


今日の相棒


塩那の山並は結構積雪ありそう


さぁ、動物達の足跡に負けないように出発しよう


どんどん登っていくぞ



名残惜し、我が足跡

概略コースタイム

駐車場発(10:30)-ミニ目玉親爺(10:52)-目玉親爺(11:27)-桝形山(11:42)-林道に接合(12:10)-
八方湖(12:56)-昼食地点(13:09)-昼食休憩(00:00)-行動再会(13:54)-駐車場着(14:43)

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桝形山2021 への2件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    昨年末の最初の寒波の時はそれなりに積雪がありましたが、それ以降の寒波では思ったほど積もらなかった様です。
    それでも殆どトレースの無い静寂に包まれた森の中や草原をスノーシューで闊歩するのは爽快だった事でしょう。
    2度目の緊急事態宣言が発令されてしまいましたが、これまで通りコロナ感染防止対策を徹底して、唯一の趣味である山歩きだけは楽しみたいと思ってます。
    明日は休暇を取ったので奥日光のスノーフィールドで遊んできます。

    • まっちゃん のコメント:

      過去の記録を追っていくと年々雪が少なくなってきているような気がしますが、単にタイミングだけなのかな。
      まぁこればかりは自然現象なのでどうしようもありませんね。

      今年は奥日光はどうなんでしょう。記事のほうを楽しみにしています。

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