-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
涼しくなれば自分の山の季節。
そんな我が登山適期にとっくに突入しているというのに、なんやかやでなかなか山に出られずにいた。
ようやくチャンスが巡ってくるも、すっかりたるみ切った四股や腹回りにいささか臆し、近場のお手軽ルートを設定した。
計画当初では矢倉山の南東に位置する妙見山(330mP)も訪れ、鬼山(地理院は兜山と誤記)も踏んで篠井富屋連山コンプリートを考えたが、矢倉山と妙見山はそれぞれ高舘山からのピストンになる。コース終盤の足腰にちと厳しそうだと感じ、妙見山は計画から外した。(蓋を開けてみればやはり疲れが効いて最後の鬼山はパスという結果になった)
こどもの森公園駐車場に着くと先着車無し。今日はクリスマスイブだから中高年も孫たちのプレゼントで忙しく山どころではないのかな。人気の山なれどハイカーの姿はまったく無し。
駐車場から登っていくコースは三つあるが伐採作業中につき通行止めの案内があった。通過できるのはセンターハウス経由でキャンプ地脇を抜けて最上部から続く登山道のみである。
登山道に入ると段々に急登。榛名山の姿は篠井集落側から見ると実に形の良い円錐形を成している。まさにそのピラミッドのような斜面を登っているのだから、納得の急登だ。
ここまで誰にも会うことが無かったが、榛名山の山頂で地元の方だろうか。高齢の男性に会う。「今日は寒いね」と言い残し、熊鈴の微かな音色と共にあっというまに姿が見えなくなった。石祠に向かい丁寧に手を合わせていた後ろ姿が印象的であった。
まずは一区切りの本山へと立つ。相変らず眺望は素晴らしい。女峰山は雪雲に深く覆われている。今日は風が強いから景色も良いが、立ち止まるとみるみるうちに体が冷えてくる。
飯森山への登り返し地点にある鉄塔から見た景色。
なんの変哲も無い482mP。あぁ、何故かあそこを踏んでみたいという衝動に駆られるなぁ。
何度か息をつきながら飯盛山の急登を登りきる。
初めてここを登った時は息も絶え絶えだった思い出が懐かしい。
飯森山から下りに転じると、ようやく今日の目的地である矢倉山と高舘山から延びる稜線が見渡せるようになる。
見る限り変哲の無い尾根繋ぎという感じだが、現地は想像以上に複雑であることをこの後知ることになる。
飯森山の下りは相変わらず滑りやすい急斜面なのでロープが実に有難い。
約12年前、同行した息子が登山靴を履いていなかくてこの下りで難渋していた記憶が蘇った。
一旦舗装林道で繋ぎ、富屋連峰へと踏み込む。
以前から気になっている名前の青嵐峠。ググってみてもこれといった情報が見つからないが、峠の南北にある地形図に描かれた破線道は道型も微かに痕跡を残している。ここを辿ってみるのも面白いかもしれない。
山頂裏手に廻り、ここからが今日の核心部である。
地形図を見る限り、広尾根の方角さえ間違わなければ大丈夫だろうと思っていた。
薄藪に踏み込むと、まずは大岩のお出まし。
一つの岩が6~7mもあろうか、そんな岩が縦に数個連なっており、さながら絶壁の様相を呈している。脇から足を滑らせたら無事では済まされないだろう。西側から見る高舘山は穏やかな雰囲気があるが、実は裏手に地理院地図も把握していないこんな厳しい表情を持っていたとは、まったくもって予想外であった。
この岩の出現に心が慎重にならざるを得なかった。進む方角に岩は無さそうに見えるが、斜度が思ったよりキツかった為視界の効きやすい方角に少し振って下降を開始。だいぶ下げた所でルート復帰を試みるが今度は結構な深藪に手こずる。一帯は既に自然に還ろうとしている古い作業動が随所に交差しており、より複雑な地形となっている。実際問題、道が道として機能している間はよいが、そこが深く藪化すると斜面が寸断されるだけで歩きづらいことおびただしい。
緩急繰り返すルートも藪が途切れれば随分と気が楽になった。やがて鉄塔を通り過ぎると最後の登りにかかる。
いつもの昼食とコーヒーで鋭気を養い、そして来た道を戻る。往路は大きく外した想定ルートのキープは、藪に逆らいながら登ることを除けば比較的楽。なんでこんな事してるのかなという自問と隣り合わせにこの状況を楽しんでいる自分がいるのが面白いものだ。
脇に逃げるとまたルートを外すので懸命にセンターキープを心がける
無事高舘山へ復帰すれば後はしばらくのんびりと登山道を進むのみ。
ところがどうしたことか、黒戸山を通過するあたりで太ももに痛みが出始めた。やはり少し力み過ぎたようである。
しばしマッサージをして落ち着いてきたが、最後の鬼山も藪登りなのでここは安全の為にパスしよう。
兜山からの下りが本日二度目のハイライト。
山頂の北側はやはり大岩が点在しているが、高舘山程の厳しさは無い。
慎重に岩を避けながら下るとすぐに斜度が緩み小藪を進む。ほどなく藪が切れると集落の建物が見えるようになった。
あとは車道歩きを残すのみ。
概略コースタイム
駐車場発(07:47)-展望台(08:15)-榛名山(08:36)-男山(08:51)-本山(09:16)-飯森山(10:08)-
青嵐峠(10:29)-高舘山(10:56)-矢倉山(11:54)-昼食休憩-行動再開(12:30)-高舘山(13:13)-
黒戸山(13:45)-兜山(14:06)-車道に接合(14:39)-駐車場着(15:32)
カシミール3Dデータ
沿面距離:15.5Km
所要時間:7時間45分
久し振りの山復活、程よい疲れが残った事でしょう。
篠井富屋連峰は数年前に鬼山以外の7峰を踏破したことがありますが、矢倉山とか妙見山などのピークもあったんですね。
もし自分が再訪するなら取り敢えず鬼山を含めた8峰かな?
新相棒、これならゆったりと車中泊できそうですね。
私は軽にしたことを少し後悔しています。
以前Q造さんとご一緒して8峰歩いたのが懐かしいです。
今回は疲れちゃって鬼山はパスでした。
いつの日か妙見山も入れて10峰周回といきたいところですが、
妙見山だけが微妙に離れていて少し難しそうです。
新しい車はリアシート倒すとフルフラットで183cmのスペースができます。
あぐらをかいても天井にスペースが若干あるのでなんとか車中泊対応と思い
購入にいたりました。
本当は軽の箱バンがよかったのですが、4人乗りはダメということで家内の許可が
下りず。
普通車でも大き目のものは燃費やら購入代やらで自分で諦めて・・・
あと一年で順当にリタイア出来たら車中泊の旅を夢見てます。
とりあえず、前泊で会津駒と尾瀬かな・・・って思ってます。
いよいよまっちゃんさんの季節到来ですね。
篠井冨屋連峰は何回か歩いていますが、飯盛山の激下りが年々苦痛になってきてます。
高舘山と矢倉山、妙見山の間は藪が濃いものと認識しており、近寄らずにいました。
怖いもの見たさで後追いもいいかなと思っておりますが、岩があるのは個人的には厳しいです。
まっちゃんさんは次回は雪のある所ですね。
今回の藪は久々の自分にはちと骨が折れまいたが、
野球親爺さんなら難なくこなせますよ。
ただ、何処を歩いてもどのピークも眺望はまったくないので、
あまりお勧めできるルートでもありませんが、もし気が向きましたら・・・
という感じです。
高舘山裏の岩はたやすく迂回できますのでまったく問題は無いと思います。
年開けに雪のあるところ行きたいですね。
あまり厳しいところは無理なので、いつもの数か所しか頭に浮かびませんが、
思案中です。
篠井連山は栃木県民高齢者登山愛好家の好ルートですよね。私も二度ほど歩いています。
冬枯れの木々の隙間から眺める 日光連山の白く輝く山並みがいいですよね。
大晦日は例年里山を 愛犬ベキと歩いています。今年は方塞山と思っていましたが
横根山方面は積雪で車が登れないのではと… 只今思案中です。
今年はぢみさんと バイクも山もご一緒できませんでしたが 来年はどちらかでも
ご一緒出来たらなと思っています。良いお年をお迎えください。
冬の横根山は昨年から冬季道路閉鎖が行われるようになり、
古峰神社からも粕尾峠からも入れなくなります。
(昨シーズンは1月19日から閉鎖)
http://mattyan.rakusaba.jp/2018/02/12/syouunzan/
以前、積雪バッチリ足跡無しの象の鼻に味を占めてしまっているので、
今年も何とか積雪期に行きたいと思っているのですが、ルートを思案中です。
愛犬との山登りも良いですね。
来年は是非自分も混ぜていただいて二人と一匹でどこか歩きたいですね。
孫談義で盛り上がりましょう!(^^)!
それでは良いお年を!
あけましておめでとうございます。
奥様と車中泊も可能なフォルムですね。
帆夏ちゃんのG さんとコラボの時は、私も混ぜて下さいね。
何度か歩いてますが、兜山とは?? ルート探ってみたいです!
流石に家内と二人で・・・となると窮屈ですが、
無理すれば可能かも。
とりあえず山行の前泊で今年こそ会津駒と尾瀬デビューをと考えています。
コラボの際は鈍(弱)足の自分ですがよろしくお願いいたします。
兜山と鬼山の関係は・・・
実は地理院が間違えて標高が同じこの山の名前を取り違えて地図に記載してしまった珍しい例です。
地理院地図では、
http://maps.gsi.go.jp/#16/36.663729/139.848726/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1&d=v
が無名峰ですが、こちらが兜山。林道に登山口の道標があり、山頂まで僅かで到達出来ます。
何も無い静かな山頂ですが、今度歩かれた時は是非訪れてみてください。
林道を挟んで南側の、
http://maps.gsi.go.jp/#16/36.660734/139.850657/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
は兜山と記載されていますが、こちらは鬼山と呼ばれてます。