-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
金原山の過去の記事
2012年12月16日 三床山から金原山へ縦走
関連山行
2014年01月19日 三床山~金原山縦走路を閑馬集落へ周回
2008年12月23日 素晴らしき里山 三床山
関東南部はすっかり桜も開花しているが、この週末、栃木県には未だ桜前線は到達していない。
昨晩の春雷の影響も気になるところだが、今回は花音痴の自分にしては珍しくアグレッシブな山行だ。
『もしかしたら咲いてるかも』のノリで三床山から金原山へ。復路は4年前にも歩いた尾根で戻る周回とした。
まだ八時前だというのに鹿島神社駐車場には数台の車があった。皆既に出発しているようだが・・・
自分も支度をしていると隣の車の女性に尋ねられた。
「実は登山靴を忘れてきてしまって、運動靴でも大丈夫でしょうか。雪が降ったみたいですし」
昨晩の降雹が溶けずに残っていたので心配だったのだろう。
「これはすぐ溶けちゃいますよ。まぁ大丈夫だとは思いますが、山だから何が起こるかわかりませんよ」
ちょっと大袈裟に伝えておいた。
見る限りお一人歩きのようなので、それくらいは自分で判断して欲しいと思ったのでちょっと冷たい対応。
そのあと彼女は車の中でスマホをいじり始めた。情報収集でもしているのだろう。
朝からあてにならない親爺に遭っちゃったなんて思ってるのかな。悪気は無かったのでごめんなさい。
尾根コースの道標に導かれ林道を進む。やがて作業道然となりなおも進む。
途中にもう一度道標があったが尾根コースが示されていない。不思議に思い、割れて落ちている板を拾うと出尾根コースとあった。
板を付けると向かう先は作業道の奥側。地図を見ると谷を挟んだ右手の尾根に取り付き三床山の東尾根を詰める感じなのだろうか。そして道標の脇には斜面を直登するはっきりとした道型もあった。こちらは沢の左手にあるピークから山頂の南へアプローチするルートのように見える。こういう里山は勝手にルートが作られている可能性も否定出来ない。ここは素直に道標に従うべしと先に進む。どうやらここが間違えであったようだ。
※後で調べると立派な道型が出尾根コースで一般的にはこちらが正解。自分が歩いたほうが境界尾根コースと呼ばれているようだ。ただ、残念な事に境界尾根コースは一般的では無いと感じたので、道標を整備されている方には明確に案内できるようにして欲しいと思った。引き合いに出して申し訳ないが、先ほどの女性のような方が迷って進んでいくと事故につながる可能性も否定できない。この山の親しみ易さゆえに起こりえることだと思う。
やがて広場へ出る。鹿島神社創建跡の地なる石碑があった。平らな所だから社を建てたとしてもおかしくない。
今は雑草が生い茂るさまは寂莫感あり。そして行く手には小高い尾根が取り付けと言わんばかりに横たわっていた。
おかしいな、道標は何処かな?と探し、奥に進むが片鱗も無し。
構わず直登して尾根に辿り着けば古く割れた道標が朽ちて三床山を指し示していた。
しばらく続く広尾根には道型を見ることも出来たが、斜面がきつくなるともはや踏み跡も完全に消失。忘れた頃にまた道型が現れては消え。要するに廃道なのだ。今日は三床山の山頂までは楽な登山道歩きで体力セーブの予定であったが、想定外のバリエーションルートとなった。本来はジグザグに道が付けられている筈なのだがそれを探すことは叶わず、ひたすら直登。朝の一発目からなかなか体力を消耗する。
大汗をかきながらもなんとか山頂へ。
誰も居ない山頂に、なんと一株のアカヤシオが花を咲かせていた。おぉ!やはり咲いていたんだね。まだまだこれからといった感じだけど、読みが当たってそれだけで嬉しくなってしまった。
さてさてゆっくりはしていられない。先を急ごう。
金原山ルートに入ってもペースを落とさず先へ先へ。だが、このコースは終始展望が良いので気持ち的に楽である。
そして、その5年前の金原山の時は天ヶ岳先にある伐採地頂部あたりでかなり疲れて大休止(食事)をした。今日は金原山から再び戻り、林山南西尾根歩きが待っている。当時に比べればだいぶ脚力が付いて余力を感じるがまだまだ残す距離とアップダウンを考えると油断出来ない。
林山手前で金原山方面から来た数人のグループと交差。短く会話を交わしたが、金原山ピストンで帰りは外側の尾根で戻ると言ったら、神社の所に降りるのかと言った先頭の男性は詳しそうだった。
気分的には林山から先が長く感じ、朝から殆ど休憩なしでここまで来たので流石にきつくなってきた。手前のピークがことごとく偽ピークに感じ、ようやく金原山へたどり着く。
眺望は相変わらず良くない。北東の集落が見えるが、いくらか出てきた冷たい風を背にして昼飯とした。
今日は登山靴を忘れた女性とのやりとりで始まった一日であったが、何を隠そう実は自分も忘れ物があったのだ。
前日にスーパーで買ったカップラーメン。いつもは途中のコンビニで買うんだけど、安かったからなんていつもと違う事をするとこうなっちゃうんだね。食料はいつも過剰に持ち歩いているので実害は無かったが、山頂のお楽しみがちょっぴり減。
さぁ午後のルート。まずは林山までのアップダウンだ。食後の弛緩した体にちと厳しい。
左奥が唐沢山(554.9m) このあたりの尾根筋もネタ帳入りだな
林山から周回尾根へと踏み出す 道型は無くなり踏み跡もぐっと薄くなる
真新しい間伐地を通過していると石積みケルンがあった。林業に従事している方のお慰みか、たまに通過するバリルート好きのハイカーのいたずらか。自分も参加して一番上に一つ乗せた。
ルートが南から西へ変わる地点で一旦南の景色が開ける。もう残りは僅か。道を行くバイクのエンジン音、採石場の重機の音やトラックの音もすぐそこに聞こえる。
しばし、程良い藪との戯れを楽しむと、あとは疎林を急降下。
尾根末端がストンと落ちる前に植林地へ逃げ込むと、レッドワイン号の待つ羽黒神社。予想通り長丁場だったけどなかなか充実した金原山であった。そして今年初めてのアカヤシオに出会えたのも大きな収穫であった。
概略コースタイム
駐車地発(07:43)-出尾根分岐(07:55)-鹿島神社創建の地(08:05)-三床山(08:34)-金原山分岐(08:49)-
つつじ山(09:20)-天ケ岳(09:56)-林山(10:42)-金原山(11:22)-昼食休憩-行動再開(11:46)-
林山(12:30)-389mP(12:45)-318mP(13:10)-石積みケルン(13:27)-315mP(13:47)-羽黒神社(14:27)-
自転車-駐車地着(14:59)
カシミール3Dデータ
沿面距離:12.3Km
所要時間:6時間44分
※自転車区間含まず
三床山でのアカヤシオ開花情報は私も得ていたので週末山歩きの候補でしたが、昨年歩いたばかりなので別のところにしました。
それにしてもそのお姉さん登山靴を忘れるなんて・・・って、実は今日、自分もやっちゃいました(^^;)
スニーカーで古賀志山。なんとアカヤシオが咲いていました。
今年はどこも早そうですよ。
金原山、いつかは・・・。
正直、まだ咲き始めといった感じでしたが、
なかなかタイミングの合わない自分にとっては嬉しい出来事でした。
古賀志山も花が満載だったようですね。
宇都宮市民としては灯台下暗しだったようですね。
アカヤシオがもう咲いているんですね。
雪とアカヤシオの取り合わせはあまりないでしょうかね。
県北の山はまだだと思いますが、偶々今日街中で民家の庭に満開のアカヤシオを見ました。
今年は花粉症がちょっと辛いので、もう少し経ってからなどと思っていますが、そんなことを考えているとアカヤシオを見逃してしまいそうです。リンゴさんのおっしゃるように今年は何事も早そうです。
せめてミツモチ辺りのアカヤシオだけは見たいと思いますが。
宇都宮の桜もおとといからあっという間に咲き進んでしまいました。
タイミングに弱い自分にとっては例年以上に厳しい春。
でも咲き始めとはいえアカヤシオを見ることが出来て良かったです。
ホントはミツモチ山の大群落を見たいところですが、これもまた難しそう。
花粉症は自分も毎年この時期多少なりとも発症するようになりました。
「花粉症じゃない」「花粉症じゃない」と心の中で念じていると不思議と
軽く済んでいるいうな気もしますがいつまでもつやら(;´∀`)
おはようございます
もう三床山からアカヤシオの便りが届いちゃうんですね 今年は過去データが通じない?
ケン坊も一度は三床山から金原山コースを歩きたいと思ってますが、
思った以上に距離があるんですね~ このコースのアカヤシオが見たかったんですが
これは(魔女と一緒じゃ)無理ですね 単独じゃ許可が出ないし困ったもんじゃ>笑<
今年の春はホント駆け足ですね。
標高の高い所もこのペースだとなかなか厳しいなぁと戦々恐々です。
どなたかのレポを見て、さて自分も・・・と腰を上げても乗り遅れの可能性大(*´Д`)
車二台体制で金原山山頂北側にある林道にもう一台をデポすれば楽なんですが、
途中のアップダウンも結構あるのでピストンで帰ってくるのは結構キツイです。
でも今は桜山から周回で戻ってくる登山道もあります。時間も距離もそんなにかからない
と思いますので計画されたら如何でしょうか。