宝篋山


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 最近人気の宝篋山。気温が高くなると自分には厳しい山なので今のうちにと歩いてきた。

 コースは小田休憩所から常願寺コースの反時計回り。
 あっけなく山頂に着いてしまって、これでは帰宅後のビールの味がいまいちかなと思い、山口コース(1)で周回し、山口コース(2)を登り返して小田城コースで下山した。
 全山、公園のようによく整備されており、山頂は明るく筑波山や霞ケ浦の眺めが秀逸。急な箇所や歩きにくいところが殆ど無く、歩きが苦手な方や小さな子供連れの山行にはぴったりの山であると思った。

 小田休憩所駐車場に到着したのが既に9時近くなっていたので駐車スペースにありつけるかどうか心配であったが、まだ2割程度はスペースあり。まずは一安心で支度にかかる。
 駐車場から正面に目的の山頂が見えるのが解りやすくてよい。穏やかな外観なのでどこからでも好きなように登れそうに見えるが今日はそういった山行ではなく、つくば市のHPからプリントした「宝篋山トレッキングマップ」片手の歩きとなる。このマップ、登山道の曲がり具合に一部略描が見られるが、途中に設置された番号付きの道標と照らし合わせて歩けば完璧。全5コース全てを心配なく歩ける配慮がされているところは人気の秘訣であろう。栃木ではここまで整備された山にお目にかかったことは無い。


小田休憩所Pからスタート 山頂が見える

 常願寺コースを選択しスタートすると、序盤は長閑な畔道を行く。春浅く、いまだ不器用なウグイスの鳴き声を聞きながらのんびりと歩いていけばやがて登山道へと変わっていく。


道標は痒い所に手が届くようによく整備されている

 気が付くと沢沿いの暗いルートとなるが、今日は若干気温が低いので日差しが恋しい。
 先行していた高校生か大学生か、男子グループが元気に写真を撮りながら登っている。この位の年齢の若者が山を歩いている姿も久しぶりに見た気がするが、あらためてこの山の人気が窺い知れる。


沢沿いの常願寺コースを登る

 沢を離れると電車道のような直登が始まる。かたわらの木に長長坂とあるが、なるほど言い得て妙かな(^.^)
 高度を上げるに従い陽ざしが明るくなり後方の市街地が見えるようになってきた。


この坂を登れば尖浅間山頂へ

 長長坂を登り切った先が尖浅間の広い山頂である。



バウムクーヘンのような岩これは珍しい


公園の散歩道のよう

 緩やかな、そして広い登山道を登り詰め小田城コースと合わせる。山頂直下の立派なトイレを見て電波中継所の脇を登ればそこが山頂であった。


立派な山頂へ到着


宝篋印塔と電波塔

 筑波山の展望台というのに偽りは無し。生憎の春霞みで遠望は効かなかったので富士山はおろか西側は筑波山以外の眺望が無かったのが残念だが、木造のチェアーとテーブルが沢山あってお一人様用もあるのが嬉しいところ。
 周りは山頂鍋パーティーっぽいグループもあったりでかなり騒がしいがたまにはこういった雰囲気もよいかもね。
 自分はいつもと変わり映えのしないメニューだが、食後のコーヒータイムはリクライニング気味の背もたれ、真正面に筑波山っていうのもなかなか乙な体験であった。


筑波山を望むチェアでお昼ご飯


いつものパターンです


霞んでいて見えないが本来赤城山とか見えるのかもしれない


まさに筑波山の展望台だ


東眺望 霞ケ浦が見えるのは栃木県民にとって新鮮

 さて、のんびり食事もしたし下山はどうしよう。思いのほか時間が早いのでちょっと回り道をして大回りしてみようかと地図を眺め、山口コース(1)と山口コース(2)をつなぎ小田城コースで下山することにした。
 事前に地形図を眺めていたわけでないので、どのくらい標高差を下るのかわからないまま歩いて行くと案外下げるので内心ちょっと焦ったが、やがて山口コース(2)との分岐を見て一安心。帰宅して地図で確認すると標高差で山頂から300m下って200m登り返して小田城コースへ復帰したということになった。


山口コース(1)下り途中の水場 この標高で心配だったが一口だけ味見

 小田城コースに入るとグループの方と鉢合わせになる。自分は大峰ルートへ、グループは七曲りへと分かれる。
 大峰平展望台はかつては景色が良かったのだろうが現在では背丈が伸びた樹に邪魔されて見るべき眺望は無し。急いで先に進み七曲りからのルートに合流すると丁度先ほどのグループと鉢合わせ寸前。慌てて先を急ぐ。行き場の無い登山道で単独者がグループの前後になると何かと気疲れするものだから、脱兎の如く先を急いだ。


牛久大仏


舟ガ城跡展望所 今は眼下も住宅地


実はここは崖の上


地図の崖地記号はホント

 見所の多かった小田城コースも大師堂のお地蔵様達がずらりと並んでお見送り。山頂の人の多さと喧騒にはいささか辟易したが、こんな日当たりの良い歩きもたまには良いものだなぁと思った一日であった。


大師堂のお地蔵様達がさようなら

概略コースタイム

駐車場発(08:56)-展望岩(09:24)-尖浅間(10:04)-宝篋山(10:35)-昼食休憩-行動再開(11:18)-
山口コース(1)(2)分岐(11:57)-小田城コースと合流(12:35)-大峰平展望所(12:47)-富岡山(13:16)-
舟ガ城跡展望所(13:24)-要害展望所(13:30)-駐車場着(13:43)

カシミール3Dデータ

沿面距離:11.4Km
所要時間:4時間47分

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宝篋山 への6件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    宝篋山はどのコースも短いので山頂や展望台でのんびり過ごす目的のハイカーが多い様です。
    それにしても一気に山口コース(1,2)も歩いてしまうなんて流石です。
    最初は常願寺~極楽寺、2度目が極楽寺~小田城でしたので、3度目で漸く山口コースを歩く予定です。

    • まっちゃん のコメント:

      コース整備の充実度ではかなりレベル高いですね。
      駐車場の整備も含めてつくば市やるなぁと思いました。
      もう少しすると常願寺コースの上のほうで桜が見られそうです。
      自分は次回は自転車出動で新寺コースと極楽寺コースを歩いて見たいです。
      ルート図見てると一筆書きみたいで楽しいですね。

  2. 亀三郎 のコメント:

    懐かしの宝篋山!
    私とコン様が行ったときは 山頂についてしばらくして小雨が、、、
    あいにくの天気だった記憶があります 笑
    でも
    ほんと 筑波山の展望台って そのとおりですね!
    双耳峰の筑波が 青空に 存在感満点ですよね~~~
    地味な
    富岡山の山頂も懐かしいです~~~笑

    うちからも
    比較的近いので
    ドライバーの飛距離アップのために
    トレーニングで
    登ろうかな、、、、

    もちろん
    通常コースを1回だけですけど、、、ドテッ

    • まっちゃん のコメント:

      筑波山ってそんなに標高ないのに凄く存在感ありますよね。
      周囲の標高が低いので余計感じるのかもしれませんが、
      やはりあの立派な双耳は遠くから見ても近くで見ても印象的。
      写真にあったバウムクーヘンのような岩もそうですが、
      宝篋山にあった岩にはすべてキラキラした雲母のようなものが含まれていて、
      筑波山ファミリーだなぁと思いました。

      ゴルフスコアアップの為に・・・
      是非是非、亀三郎さんの山行記録お待ちしております。
      これからの季節、山も光り輝いていきますよ。

  3. ケン坊 のコメント:

    おはようございます
    今更と思われるようなタイミングでのコメント...ゴメン!
    さすがにまっちゃんですね
    ケン坊は最初が極楽寺~小田城、2度目が山口(1)(2)で
    2回行っても常願寺コースが残ってます
    次回(花の時期か紅葉時期)はその常願寺コースを制覇?

    • まっちゃん のコメント:

      常願寺コースは沢沿いのルートなので、暖かくなった春が良いと思います。
      トレッキングマップを見ると上のほうに山桜の森があるそうな。
      この山はルートが一杯あって楽しめますね。

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