-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースはすべて登山道ではありません。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
高平山から日光駅に下ってきた時に北側に見た804m三角点峰。扇状に拡がる意外にも堂々とした山容に心動かされたものだ。いつか歩こうと思っていたが、やや小ぶりな周回なので一日かけるのは勿体ない。
13日は東京方面へ出かけていて帰宅したのが午前さまギリギリであった。流石に早朝出発する元気は無い。こんな日の為にとっておいたプランをネタ帳から引っ張り出し、遅い出発で懸案の周回ルートを歩いてきた。
車を日光運動公園の駐車場に止め、西へと車道歩き。804m三角点から形よく延びる尾根の末端から登りたかったところだが、周囲は民家が多く容易には近づけない。尾根の西側に周りこみ、ストリートビューでここぞと目論んでいたポイントへ向かう。
現地に着いてみると沢の左岸を行きたいところだが、少し手前にあるペンション側から取り付く様子が丸見えである。こんな時代だから誤解されて騒ぎになるのも嫌なので、少し奥まった右岸より渡渉して取り付いた。
水は浅いが石の上に薄く氷が張っており滑りやすい。かように小さな流れなのになかなか緊張するが、今回も最後は靴の防水性を信じて軽くザブリと渡った。
少し奥まった所から山中に取り付いてしまえばもうこちらのもの。幸いにして足元は柔らかすぎず固すぎずのベストコンディションだ。急な直登だが、手入れの行き届いている林内を快調に高度を上げることができた。
尾根に辿り着くとそこには灯門を従えた立派な石祠があった。そして石祠の向かう南側にはよく踏まれた感じの道形が続いていた。地元の人が通う遥拝道なのかもしれない。
日があまり差し込まない尾根道も、徐々に高度を上げる頃になると体も温まってくる。それまで穏やかだった落葉のトレイルが岩交じりになり幾分表情を変える。ふと気づくと冬毛の鹿が二頭、足早に視界から去っていく。
それもつかの間。再び穏やかな尾根道がのんびりと高度を稼ぐ。鬱蒼とした植林地の中に呑み込まれるのは確かにあまり気持ちの良いものではないが、植生界をわかつこんな所の歩きも案外心地よいものだ。
やがて804m三角点へ到達。麓の地名そのままの点名『所野』である。周囲を探したが山名板の類は一切無かった。県内の三角点では珍しいほうだが、その筋の方々にもあまり人気が無いのだろうか。地味尾根地味ピーク好き。自らも地味な中年である自分にとっては静かで良い三角点であると思ったのだが。
ちょっとした日溜りを探して昼飯とする。今日は少し風があるようだが、樹に覆われているから受ける影響も少ない。かといって特別に快適ってわけでもないけれど、まぁ良い事も悪い事も少しづつ。まさに地味尾根だね。
でも、時々強く差し込む日差しに喜んでいたら、あらあら、コンパス確認しないであらぬ方向に降りてしまい予期せぬ登り返しに一汗しぼられちゃった。
男体山や女峰山など、日光のスター達もちらちらと樹間から見え隠れするが、同じチラリズムなら鳴虫山だって負けちゃいない。
一ヶ所だけ突端から岩で切れ落ちている雰囲気の所があった。「巻きかな?」と除きこむと、岩の下にはまた落ち葉のトレイルが続く。明るい日差しがあるので急斜面も心穏やかである。
高度を下げていくと地形図では判別出来ない難しい地形になってくる。三角点からのスタートは凡ミスであったが、その後のルートは何か所か難しいところもあった。
やがて下に道路が見えたので、最後は直滑降で着地し、今日の里山歩きは終了である。
概略コースタイム
駐車場発(10:26)-取り付き地点(10:57)-立派な石祠(11:08)-大岩(11:26)-804m三角点(11:48)-昼食休憩-
行動再開(12:24)-667mP(13:07)-車道に接合(13:46)-駐車場着(14:02)
カシミール3Dデータ
沿面距離:7.4Km
累積標高差:(±)496m
所要時間:3時間36分
※累積標高差は、『国土地理院基盤地図情報数値標高モデル10mメッシュデータ』よりカシミール3Dにて算出した値
日光方面に行く際の通り道ですが、こんな山があるなんて気づきませんでした。
さすがに目の付け所が違いますね。
葉っぱのいたずら・・・まっちゃんのセンスを感じます。
西から外山、小倉山、そしてこの804m三角点。
見た目的には一番堂々としているのがこのピークなので、
以前から気にはなっていました。
これと言って見るべきものも無いルートですが、
葉っぱは唯一見つけた面白オブジェでした。
整備された登山道歩き専門の私は、なんか、純粋に
へぇ、草木がもしゃもしゃ生えたところも歩いていいんだ。。。なんて
思ってしまいました。(^^;
そんなわけで、視界にその山があっても「登ってみよう」って発想はないわけで(^^;
静かに山の景色とか自然の営みとかを楽しむスタイルのまっちゃんだからこその
コースですね~。
普通の人が歩かないようなところにも、ちゃんと山の神様が祀ってあって
その場所を大事にしてるんだ。と思うと、なんか、嬉しいですね~。
この位の標高の里山だと一般登山道では無くても山仕事の
の人の歩いた気配は濃いので丁度良い塩梅の山遊びになります。
色んな所を歩いて色んな石祠を沢山見てきましたが、
思うのはやはり山は神様の居る所。
地元の人は我が家の方角に向けて石祠を建て、
家内安全と子孫の繁栄を願っていたのだという事が深く伝わってきます。
こんにちは
同じ里山歩きとは言いながらもケン坊の歩く里山とはレベルが
違うなぁと思いました
一瞬だけ、ここならケン坊にも歩けるかなと持っちゃいましたが
進むにつれて”やっぱりダメだな”と...
まっちゃんが判断に苦慮することもあるなんて山は、見た目は
歩けそうな感じでも安易に入っては行けないですね>笑<
今の時期、葉が落ち陽射しがあって明るく気持ちよく歩けそう
レベルとかは人それぞれの考え方ですから、
要は里山を如何に楽しめるかということだと思います。
枯れ枝のこの季節はそれを払いながら進むも、
春の芽吹きと同時に緑のトンネルになっているのだろうなぁ
と思いを馳せながら歩くのもまた楽しいものです。
あまり時間の取れない時に地図を見ながら歩くのに良さそうなルートですね。
間違えやすそうな所も沢山ありそうです。
最近底をついたストックに入れさせていただきます。
超亀レスになってしまって申し訳ありませんでした。
実は月曜から風邪を引いてしまってどうもおかしいと検査してもらったら、
インフルエンザでした。
予期せぬ長期休暇なれど、B型の症状の節々の痛みに苦しみ、
ようやく今日パソコンの電源を入れることができました。
>間違えやすそうな所も沢山ありそうです。
野球親爺さんなら難なくクリア出来ると思いますが、自分にとっては
久々に骨のあるルートでした。