JR一駅区間の里山散策


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-※中山は一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。

 雪のある山に今季もう一ヶ所歩きたいと思っているが、栃木県内だと自分の体力装備経験で登れる箇所は絞られてくる。県を跨げばまだまだ登れそうな所はありそうだが、移動に時間が掛かるのでいま一つ乗り気になれないし、車中泊をするのにはまだ寒すぎる。

 いつものネタ帳をめくっていて太平山縦走というのが目にとまった。ルートとしては目新しいものでは無いが、備考に薗部町の錦着山スタートとある。車は「永野川緑地公園 河川敷グラウンド」へ停めて下山地点に折り畳み自転車をデポしてという内容だ。

 課題は錦着山からしばらく市街地を通り、ゴルフ場の南側エリアを無事通過出来るかどうかだ。地形図を見る限り難しくなさそうだが、私有地境界などでスムースに進める保証が無い。車道を行けば簡単だがそれでは芸が無い。

 錦着山からの縦走は偵察後にまた後日ということにして、日和見案のJR一駅区間乗車で戻る周回とした。スタートは岩船駅から岩船山に登り馬不入山、晃石山、太平山を踏み大中寺へ降りる。仕上げは中山を越えてJR大平下駅へというルートとなった。


 岩船駅のそばにある高勝寺の参拝者専用駐車場へ停める。砂利敷きではあるが白線が引かれた駐車場はありがたい。参拝は一瞬でそのあと登山の時間が長いのは気が引けるところではあるが、上のほうにも駐車場が幾つかあるからこちらは”登って”寺を目指す人の為と理解させていただいた。


岩船駅至近にある高勝寺駐車場に停めさせていただく


駐車場脇から北に進む 背後に迫る岩船山


参道よりいざ


序盤は階段登りで始まる

 階段を登っていくと背後に踏切の警報機音、JR線の通り過ぎる音。いろいろな生活音が耳に入ってくる里山は深山と違った趣でまた楽しいものだ。以前何処かの里山で選挙カーから流れる声を聴きながら登ったことがある。候補者の演説をとっぷりと聞かせて貰ったが、残念ながら自分にその候補への選挙権は無い(笑)

 前日までの予報ではさほど風は強くなかったが、実際歩き始めるとたまに強い風が吹きつける。気温が低く遠望も利くから富士山やスカイツリーなどもくっきりと見ることが出来た。


振り返ると富士山が大きく見えた 手前は三毳山


スカイツリーもはっきりと見える 県南ならではだ


高勝寺 三重塔 立派なものだ


寺内の石像には服が着せてある 何か訳があるのだろう


孫太郎(本殿)


三角点手前には沢山の卒塔婆が置かれている


笹をかき分けて奥に進むと崖の上に三角点


山門をくぐり高勝寺を後にする


ゴツイ岩 流石にあそこを登る者はいないだろう


馬不入山へ向かう道すがらより岩船山(iPhoneで撮影)


ようやく馬不入山への登山道へ入る


一汗かいて馬不入山 自分的には丁度良い温度で快調


気の早いツツジ


時折冷たい風が吹く 青一色でない空も素敵だ


宇都宮近郊からは見えない赤城山 雪は結構ありそう


関東ふれあいの道 登山道はきっちり整備されている


そして晃石山 一等三角点の標石が大きく立派




こちらは袈裟丸山塊かな?


県南から見る日光ファミリー


先ほど歩いてきた岩船山


浅間山は頂上がお隠れ

 日差しがあると暖かいが、時折北西方面から黒くて低い雲がやってくると風も強くなり一気に体感温度が下がる。昔、子供に読んで聞かせた「北風と太陽」という童話がふと頭に浮かんだ。いじわるな北風と明るい太陽の凌ぎ合いが今日の空にも繰り広げられているのだ。
 目の前のいまわしい黒雲はなかなか去ってくれないが、待っていればやがて太陽の照らす番もやってくる。絵本を読み聞かせた子供達も、今はその子供達にまた童話を読み聞かせている。大きな時も流れいく。


大平町の田園地帯 方形が見事に並ぶ


平野部の彼方に筑波山


この先は景色が望めそうもないのでここで昼食 今日はローソン飯だ 写ってないけどドリップのモカ付き


富士浅間神社 ここは相変わらず地味だな


裏手の高みに山頂


最近あちこちで見るミニ地蔵 愛嬌あるね


大平山神社まで降りてきた


謙信平より大中寺へ向けて下る途中から見える中山 今日はラストであそこを歩く




大中寺


左右に張り出した屋根に重厚さを感じる


さほど古くはなさそうだが端正な山門は雰囲気が良い


大中寺参道を南下 目指す中山 見えているのは164mP


関東ふれあいの道から分かれここで右手へ入る


直ぐに鳥居


落ち葉の滑りやすい急斜面をロープ頼りに登った先は配水池だ ここは右に巻く


巻けばすぐ雷電神社 更に右の尾根を追っていく


林に出た


勝手に山名が付いていない所が良い


164mPを過ぎると時折藪が出るが、軽くかき分ける程度


中山へ到達


藪は薄くなり濃くなりで続く


126mP地点から南は藪が濃いので南東に下る


もう少しだな


鉄塔下の伐採された所を下っていく


ここに着地して関東ふれあいの道に合流


大平下駅より 先ほどの鉄塔方面

 中山はプチルーファンだったが、景色が良い訳でもないのであまり登る価値は無い。駅まで道路歩きをしたくなかったから登ったに過ぎない。でも、今日のルートを締めるには程よいオプションであったのは間違いなかったろう。

 さてさて、最後はJR両毛線の一駅乗車だ。ホームで待てど暮らせど予定時刻になっても列車がやってこない。14:07が小山方面、14:18が佐野方面なのだが、14:18にようやく小山方面がやってきた。大平下駅は無人駅なので問い合わせることも出来ない。ホームに一人残った若者に尋ねると「遅れているんでしょう」とのこと。10分遅れで待望の佐野方面がやってきた。そういえば朝地震があったからその影響なのかな。朝晩は本数もある程度あるが、日中は一時間に一本なのだ。ちなみに岩船駅まで歩いていくと約50分と出たので最悪は・・・といささか焦った本日の核心部であった。


約10分遅れで電車到着 ちょっとドキドキしたよ

概略コースタイム

駐車場発(07:30)-岩船山(08:04)-馬不入山登山道入口(08:33)-馬不入山(09:27)-桜峠(09:58)-
晃石山(10:37)-昼食休憩地点(11:01)-行動再開(11:34)-大平山(12:02)-大平山神社(12:17)-
謙信平(12:22)-大中寺(12:41)-雷電神社鳥居(12:59)-164mP(13:11)-143mP(13:24)-
126mP(13:33)-関東ふれあいの道へ接合(13:46)-大平下駅着(13:53)

カシミール3Dデータ

沿面距離:13.3Km
所要時間:6時間23分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 県南・両毛の山 パーマリンク

JR一駅区間の里山散策 への2件のフィードバック

  1. 野球親爺 のコメント:

    縦走お疲れ様でした。中山まで歩かれたのですね。
    かつて歩いた時は南東側は藪が煩かったように記憶していたのですが、自分の撮った写真を見たらそれほどでもなかったようです。丁度反対から歩きました。
    山頂の写真には山部さんの板が写ってました。

    列車がなかなか来ないと焦ってしまいますよね。私はあまりバスや電車を利用することはありませんが、都合がつけば最初に交通機関を利用するようにしてます。

    • まっちゃん のコメント:

      中山はなかなかな地味さでしたが、地図を見た時ここは超えないといかんなぁと思いました😏

      バスの場合は一番初めに使ったほいが良いかもですね。
      下山したら終バスが行った後なんかだと目が当てられないです😫

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