三重の旅 宇都宮へ

 渥美半島には道の駅が三つある。最南端の「道の駅 伊良湖クリスタルポルト」はフェリー乗り場が道の駅になっている。伊良湖岬の至近にあるので立ち寄ってみたが、駐車箇所からトイレまでかなり遠くてとても夜中に歩く自信が無い。それに海風が強くて車体が揺れるほどだ。

 もう一ヶ所は「道の駅 あかばねロコステーション」。漁港のへりにあるこの道の駅はお洒落な雰囲気で良さそうだなと思うも、やはりトイレが超遠いのが残念。

 三か所目の「道の駅 田原めっくんはうす」は伊良湖岬へ向かう途中で偵察しているが、賑やかな場所で若干の騒々しさが予想出来たので選外と考えていた。だが消去法で選択肢はここしかない。
 ラッキーな事にトイレ至近で目立たない場所に停めることが出来たが、構内にあるとんかつ屋が8時迄営業していたり、夜中にパトカーがサイレンを鳴らして何度か通り過ぎたりと予想通りの夜であった。

 大型車スペースとはかなり離れていて安心していたが、12時頃にやってきた車がずっとアイドリングで止まっている。トイレに起きた際に見ると、広い駐車場で他に停める場所もあるのになんと自分の車の隣に停まった軽自動車がそいつだ。オートエアコン車でないからコンプレッサーのオンオフ音がないだけ静かだが、ちょっと残念であった。見ると、体は運転席、足を助手席のダッシュボードに上げて寝ている。よくこんな姿勢で寝られるものだ。

 いつもより遅い時間に動き出す。今日はひたすら宇都宮に向けて高速を走り抜けるのみ。豊川インターまでの道中、豊橋市内で路面電車を見た。宇都宮のLRTもよいがあのレトロな車体に揺られるのも楽しそうだ。豊橋近辺も新幹線なら通過するだけの地域。山登りをしなくてもいろいろと見所がありそうな気がする。

 高速に乗ってしまえば後は淡々と走るだけ。独り者の食事は席の確保を考えると早い時間が無難だが、丁度足柄SAがその時間となった。車から降りると見事な富士山の姿が目に飛び込んで来た。11月上旬の富士見登山では雪を無くした富士山を眺めたがやはり雪があるほうが美しい。


足柄SAで昼食休憩


箱根方面もまだまだ行きたい場所、登りたい山がある


旅のしめくくりの富士山

 午後三時。長い長い旅から自宅に戻る。走行距離は2,170Km。車中泊期間は9日間だが前半の家内との日程も含めると12日間となった。

 以前は、こんな長距離を走り長らく自宅を離れる事が出来るのか自信が無かったが、10月上旬の青森東北を経験して長距離もなんとかなるという自信がついてきた。ただ、それもこの程度が限界で、幾ら高速乗りっぱなしでも恐らく一日の限界は大阪あたりだろう。大阪をゲートウェイと考え、起点とした中国四国の周遊が出来たらよいなと今は考えている。

 もっとも、その前に三重再訪の夢も残っているし、紀伊半島南部も見所歩きどころが多いし既に計画を始めている他のエリアもある。悩ましきプータロー生活だが、体力財力に不安の翳りが忍び込む前に頑張ろうと思っているのだ。

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR

カテゴリー: 車中泊の旅 パーマリンク

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