東北の旅2023 最終日 9日間を振り返って

 最終車中泊地は「道の駅 みなみかた(もっこりの里)」であった。高速を使って頑張って宇都宮に帰ってこれない距離ではなかったが、帰りは一切高速を使わないで戻るのが今回の旅の目的でもあったからだ。

 道の駅の営業終了時間に車内設営を始めると、昨晩の道の駅で隣に停めた同じキャンピングカーがやってきた。車中泊を重ねて行くとよくある事だ。自分は明日で旅が終わるが、このキャンピングカーはこのあとどこを巡るのだろうかと感傷的になる。

 10月9日はスポーツの日。だが夜半のうちから車体を冷たい雨が打ち付けている。今日は宇都宮に戻るだけだから先を急ぐことは何もない。珍しく7時頃迄朝寝を決めてゆっくりと動き始めた。

 この9日間の旅を改めて振り返るとやはりちょっと詰め込み過ぎだったかなと思った。東北は物理的に広いのだ。一気に下北半島まで走って南下してくるという考えは良かったのだが、毎日移動する距離が長く結構カツカツの時間配分になってしまった。ギリギリのスケジュールで名所を廻り切る観光バスの進行を思わせるような感じになってしまった感が否めない。

 今回は長距離初体験ということで学習になったが、今後遠隔地の場合は一つの県あるいはエリアを一週間から10日間くらいの予定で組もうかと思っている。当然天候により登山が出来ない時も発生する。その場合はあくまで停滞と考え、客観的に危険がなければ登山予定を割愛するのはやめる。また停滞日の過ごし方ももうちょっと工夫が必要だろう。

 ちなみに今回の旅では予備計画も含めて11座、実行計画7座、実績山行5座となった。岩木山と秋田駒ケ岳は惜しい取りこぼしだ。また、月山と蔵王もルート上にありながら実行には至れなかった。だがよくよく考えると体力もそうは限りがあるものではない。今回も間に2日間の停滞があって姫神山を登る時には100%近い恢復をしていたのは重要なポイントだと思う。そんなことも反省点として盛り込んで次回の旅を計画しようと思い至るのである。

 自分の場合、車中泊に適した季節は4月~5月、10月~11月の4ケ月に限られる。その限られた時間でこれから体力が残っている期間を勘案して47都道府県を納得するかたちで巡りたいものだが、果たしてそれがなる日がやってくるのかはまったくもって不明。せめて目標としては持ち続けたいものだ。

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