東北の旅2023 七日目 姫神山


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 昨日の泊地も初めに予定していた所が騒音が激しいので近隣の比較的静かそうな箇所へ変更した。「道の駅 石神の丘」は美術館併設のお洒落な道の駅である。国道4号沿いということもあり往来する車の音が気がかりだったが思いのほか交通量は少なく、夜間の大型アイドリング音もさほど気にはならなかった。トイレからの距離が離れ過ぎないように若干大型スペースから離れたのは事実だが及第点であろう。

 これまで泊地としての道の駅を選択する場合にネットの評判口コミを参考にしていたが、構内図まで紹介しているところは少ない。自分の場合はトイレと駐車可能な場所の位置関係、そしてそこが大型の駐車位置からどれくらい離れているかが最重要項目となる。続いて駐車場所の傾斜の有無だ。前後なら多少はOKだが左右はNGである。
 そこでGoogleMapでレイヤに航空写真を選択して拡大していくと御覧のとおり施設の位置関係が明確になる。トイレと大型問題はこれで解決。あとは現地入りして傾斜をチェックしたら営業終了時間頃にめぼしい場所に停めればヨシといったあんばいだ。

 今日の登山は姫神山である。当初の予定通りに計画が進まなかった時のストックとして予定していた。また、今年の6月に早池峰山を計画したが天候の為キャンセルしたその時にもサブ予定で計画していた山である。小ぶりながら端正な見た目と展望の山として知られており盛岡市民に愛される山だ。

 登山口の一本杉キャンプ場には先行者の車が一台。そのあと若者が二台に分かれてやってきた。土曜日だからそれなりに人が居るのではと思っていたが案外入山者が少ないのであろうか。お笑い番組のエフェクトのように規則的に大きな笑い声をあげる若者グループに先だって出発する。天気は今日もすっきりしないが雨はかろうじて無さそうなのが救いだ。


一本杉キャンプ場が登山口


4ルートの正式登山道が設定されている


情報量の多い登山口 先行者は一名(組)の筈


序盤は立派な階段


合目標柱が続く


こちらは八合目

 合目標柱は八合目から先は途絶えるが、総じて穏やかな登山道で登りやすい。昨晩幾らか雨が降っていたので念の為にスパッツを履いてきたがその必要も無かったようだ。終盤斜度があがり登山道らしくなってくると後続の若者グループの笑い声も絶え絶えとなり寡黙に登る様子が目に浮かぶ。


山頂直下の岩場を上から見る

 山頂直下は直進すればよい所を右に巻いてしまい、巨岩エリアを超える事になってしまった。少し濡れている平らな巨岩で角度があるので不用意に足をかけると滑る可能性がある。滑落とはならないが岩と岩の隙間に落ちれば若干なりとも怪我をするかもしれないので注意が必要だ。山頂に着いてから気づいたのだが、巻き始めた個所に直進する道があった筈でそれを進めば岩に絡まず登る事が出来たようだ。後続の若者グループも「嘘ぉこれ合ってんの?」と言いながら岩を登ってきた。


そして岩の連なる山頂へ




岩手山よ今日もご尊顔はお隠れに


盛岡の市街地の向こうは紫波三山

 紫波三山については思い入れがある。東根山、南昌山、箱ヶ森からなる低山の連なり。現役の時に出張で会社の事業所がある最寄駅の矢幅駅のホームから、送迎の車窓から四季折々の紫波三山を眺める度にいつか自由の身になったらこの山を歩いて見たいと常々思っていた。
 そんな紫波三山だが、今回は予定に組み込まず別な機会でじっくりとこのエリアだけを歩く時にとってある。紫波三山を眺めているだけで楽しい気持ちに満たされていく。


風車の向こうは昨日車で登った天峰山


改めて山頂岩から岩手山


地元メーカーのパンを頬張る

 空模様は悪くもなく良くもなく。待っていて好転するわけでもなさそうなのできりあげて下山を開始した。高度をを下げて行くと日差しが幾らか強くなるが上層の雲は相変わらずのようだ。コワ坂コースは名前に違い穏やかなルートである。適度に光が入る自然林歩きが心地よい。


コワ坂コースは名前と違って穏やかな道






目玉オヤジin姫神山


下山したらなんと・・・バスまで停まっているではないか 後から続々押し寄せた模様

 昨日は昼食で失敗したが今日はうまく穴場スポットにありつくことが出来た。お目当ては盛岡のソウルフードであるじゃじゃ麺だ。
 じゃじゃ麺の説明は詳しいサイトに譲るが、盛岡に出張するたびに食べているのでこれを口にせずに去る気がしないのだ。幾つかの店で食べてきたが今回は昭和レトロ漂う「盛岡食堂」さんでいただくことにした。


昭和レトロな盛岡食堂さんで昼食

 見た目は冷やし中華っぽいが実は暖かい水切り麺だ。肉みそを具材のきゅうり、ネギ、紅生姜と麺に絡めながら食べ進む。右側の卵スープはチータンタンと呼ばれているが実はこの中にも肉みそが入っていて混ぜると味わい深いスープになる。

 自分が今まで食べたじゃじゃや麺は麺を食べ終わった後、追い肉みそをしてそこに卓上の卵を差し出して店の人に「チータンタンお願いします」と頼むと食べた皿に卵スープを作って持ってきてくれるという流れだ。この店ではチータンタンは始めに注文を貰い提供時に一緒に出すというスタイルだ。勿論麺にチータンタンをかけて食べても良い。

 ちなみに似た名前でジャージャー麺(チャジャンミョン)というのがあるが、こちらは本来中国料理であり、お隣韓国では出前のジャンクフードとして広く親しまれている。実際に韓国に行った時に食べた事がある。お世辞にも美味しいものではなかったが確かにジャンク感に満ち満ちた食べ物であった。それを日本流にアレンジしたと思われるじゃじゃ麺はやはり日本食という感じがするのだ。


盛岡の郷土食じゃじゃ麺、チータンタン付き

概略コースタイム

駐車場発(07:31)-登山口(07:42)-一本杉(07:55)-五合目(08:09)-姫神山(09:14)-
コワ坂登山口(10:32)-駐車場着(10:58)

カシミール3Dデータ

沿面距離:5.9Km
所要時間:3時間27分

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
・AF-P DX NIKKOR 10-20mm 1:4.5-5.6G VR + FTZⅡ
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 車中泊の旅, 岩手県の山 パーマリンク

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