三峰山

-『GeoGraphica』+『カシミール３Ｄ』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

　三峰山は「大展望台 三峰茶屋」に車を置いて登れば標高差150ｍ、往復１時間もかからない山である。最後の美味しいところだけ歩くという意味ではこれもありかもしれないが、和田峠から旧中山道を経由して和田山を超えて行くルートも途中の変化を楽しめるようなのでそちらを歩く事にした。

ビーナスラインの和田峠にある旧スキー場の駐車場先から中山道へ

中央分水嶺トレイル　憧れる響きだ　何回かに分ければ歩けそうだ

　旧中山道区間は和田峠スキー場の脇を進む。今は廃業したスキー場だが、ゲレンデ脇をこれだけしっかりとした”道”があるのだからかつては資材運搬車両などの往来もあったに違いない。また遠い昔は文字通り街道として行き交う人々の姿も多かったのだろう。だが現在は登山者の一部が往来するのみとなっている、

旧中山道は至って穏やか

峠に着いた

御嶽山の遥拝所がある　電線が邪魔だな

石仏様に見送られて登山道へ

序盤も穏やか

この青空がずっと続くと良いのだが

丈の低い笹の斜面は気持ち良い

　和田山北峰を過ぎるとビーナスラインと付かず離れずで、すぐ脇に道があり、快走路を駆け抜けるバイクの姿を間近に見ることが出来る。自分は自慢できるほどウデがある訳ではないが、上から俯瞰してコーナリングを見ていると上手い人下手な人さまざまでなかなか面白い。

お、三峰山が見えてきた　まだ遠いな

流石にこの上には積めないね

気持ちの良い笹道は続く

大分近くなってきたがまだまだ

　三峰茶屋駐車場から登ってくる道と合わせ、最後の突起を登り切ればそこが山頂だ。なるほど、三峰茶屋ルートは最短で至極楽ちんだな。山歩きが苦手な人なら手軽に山頂の眺望を楽しめる。お勧めルートであることは間違いない。

最後の一登り

山頂からは360度眺望　左奥は美ヶ原　右は茶臼山のようだ

三角点で無線を楽しむ人

真正面の車山もいつかはと思っているがなかなか足が向かない

諏訪湖遠景

こちらは登山ルートではないが、思わず歩きたくなるたおやかさ

人が写るとスケール感がよく伝わる

帰りはこの稜線を下って行く

どこまでも続く心地よい笹道

和田山北峰が近づく

古峠へ降りる直前　南に見えるのは和田山の南峰

　和田山北峰は登山道の脇にあるピークで注意していないと素通りしてしまうかもしれない。また南峰は顕著な山姿ではあるが眺望はまったくない地味な山頂だ。だがYAMAPの記録を拝見すると皆さん南峰も必ず登っているようで自分もそれに倣った。
　南峰からの降下はスキー場跡側を歩けば違った眺望が得られたかもしれない。またそのまま北東に降りれば駐車場ドンピシャだ。ゲレンデ跡は恐らく問題ないし駐車場周辺の藪は距離が短いので強行突破も出来ただろう。そのまま往路を降りてしまったのはいささか手堅過ぎたのが残念であった。

南峰は山名板のみ

眺望は無し

　車でカップ飯を食べたあと、下界に降りて諏訪湖の湖畔に降り立った。今回の旅で諏訪湖を山の上から眺めることはあったが湖畔までやってくるのは初めて。山の上は20度もないような心地よい涼しさであったが、湖畔は既に28度の暑さだ。まだ湿度が無いのがせめてもの救い。遠くに頭を覗かせている茶色の笹原を見ていると、ワープしてあそこまで戻ってしまいたいと思ってしまうのであった。

せっかくだから諏訪湖へ　でも暑い

あの高みは涼しかったんだがなぁ

　昨日と同じ温泉で汗を流し、休憩所でGoogleMapを眺めていると諏訪湖の展望台と言われている立石公園を見つけた。上諏訪市街の裏山のような高台にあるこの公園からは諏訪湖の全景を見渡すことが出来る。既に日が西に傾いていて逆光だが、湖面の輝きはかえって美しく、また吹く風も徐々に冷たくなってくる。心地よい夕方の光景であった。

立石公園からの諏訪湖

鈍色に輝く湖面が美しい

概略コースタイム

カシミール３Ｄデータ