木曽散策

 今日の天気予報は流石に山歩きには向いていないようで、手持ちの計画は何処を歩いても楽しくなさそうだ。こういった時は観光に限るのだが、観光のほうはまったく準備してないので行き当たりばったりとなる。

 ネタが少ないので、自分的には高評価の「道の駅 小坂田公園」について若干の説明をしておこう。


道の駅にある自然博物館 こちらのほうが初めからあったようだ


真ん中の国道20号を挟み公園全体が道の駅となっている


トイレ右側がベストポジション 大型と離れている


一段高い展望駐車場 ガラガラ


展望駐車場から東エリア


西エリアへは国道20号をくぐる道路がある


木曽駒ケ岳(たぶん)

 上の写真7枚をご覧いただけると大体の雰囲気を掴めると思うが、もともとは小坂田公園の中に自然博物館や小規模な道の駅が存在していたようだ。だが現在再整備を行っており、販売と食事の為の建物の完成待ちとなっている。
 国道東エリアは綺麗に整備されているが西エリアは公園の駐車場といった趣になり、一応トイレもあるにはあるが古い公園のトイレで東の最新式トイレに比べると雲泥の差がある。西エリアは大型スペースが無いので若干の傾斜は気になるが何処に停めても静かさ確約なのでトイレに目をつぶればアリかもしれない。

 また、駐車スペースがやらたに多いのはサッカースタジアムが併設されている為だろう。しかし試合の無い時はかなりオーバースペックだ。一番広い展望駐車場は閑古鳥が鳴いている。

 トイレ棟の右側に自分の考えるベストポジション(三枚目写真の赤で囲った場所)がある。大型スペースからかなり離れている、トイレ棟があるお陰で国道20号の騒音が遮られるというのが大きな利点。快眠を約束出来るのだ。お陰でここ二日間の寝不足をすっかり解消すべく朝まで気づかずに(なんとトイレで目覚める事も無し)爆睡することが出来た。
 販売棟(建設中)に近いのは大型スペースだが、トイレには販売棟側からも入れる構造になっているのもよく考えられた設計だ。車中泊者の利便を図ったとは考えられないが、結果的にとても素晴らしいレイアウトになっている。気温が低い時期ならば諏訪湖周辺での自分の定宿になるのは間違いない。

 さて、いつまでも道の駅評をしていてもしょうがないので観光へとでかけよう。特にあても無いがGoogleMapを見ながら国道19号を南下して木曽路へ、そして伊那谷へ移ったあと北上して諏訪湖へというコースで走る事にした。一つ目の訪問地は奈良井宿跡である。
 実はこの奈良井宿も周囲に駐車場が散財していてそれらが全て道の駅として機能しているようで、JR奈良井駅の近くにある駐車場はこれまた車中泊に最適な条件を備えていた。木曽駒ケ岳や経ヶ岳登山のベース基地としては最有力だ。


奈良井宿へやってきた


特にあてもなく散策


八幡宮


農夫がテーマの味のある絵が奉納されている


こちらは二百地蔵


奈良井宿を散歩 平日の朝なので観光客はまだ少ない


水桶が至る所にあって涼し気だ


高札場跡


べからず集が書いてある


橋は何本か見たがこちらは観光用の大橋 道の駅としての構築物だ


流れる川は奈良井川 長閑な風景

 木曽といえば木曽義仲、木曽義仲といえば巴御前となるが、奈良井宿からしばし南下をすると義仲ゆかりの地にさしかかる。ここにある巴淵に寄り道をした。説明書きが二枚あったが、二枚目のほうが伝説としては艶っぽくて秀逸と感じた。

 巴淵を暫く眺めていたが、明確な巴形の渦はとうとう現れる事は無かった。否、心眼が曇っていて見えなかっただけなのか。他に観光客も居ない淵の上を列車が通り過ぎてしまえば再び静かな川音に包まれていた。


巴御前伝説の巴淵


先ほどの説明と微妙にニュアンスが違うがこちらのほうが良い


巴淵のある木曽川の上を跨ぐのは中央本線


丁度列車が通過していった


うーーん。渦が巴形に見えないでもないが

 巴淵から僅かの距離にある義仲館は最近リニューアルされたばかりで真新しい。正面には義仲と巴御前の彫像が出迎えてくれる。入館したが、平日は訪れる人影も無く本日の初訪問者のようだ。


最近リニューアルされたという木曽義仲館へ


よく参られた、とでも言いたそうな雰囲気

 館内には義仲と巴御前に関する展示がされているが特に目を引いたのが巴御前の肖像画コーナーで、三人の作者による作品があった。また、ペンタブで入館者が自由に肖像画を書くコーナーもあり、作品としてディスプレィに表示されていたのも面白かった。

※館内撮影可ということで絵も掲載させていただく


巴御前と愛馬「春風」 安定の日本画筆致


こちらは個性的な巴御前 右は義仲とのツーショットなのだろうか

 義仲館を後にして更に南下、奇景地である「寝覚めの床」を見る前に腹ごしらえだ。長野と言えば蕎麦と五平餅、野沢菜の漬物がすぐに浮かぶ。五平餅と蕎麦のセットを頼んだ。

 五平餅は安定の美味しさ、漬物が箸休めでこれまた美味い。だが長野県民には大変申し訳ない。これまで食べてきた長野の蕎麦に関してはいずれも平均点以上であるのは間違いないが、やはり栃木の美味しい蕎麦屋に比べるとどうしてもいま一つに感じてしまうのだ。好みの問題とかもあるのかもしれない。長野だから・・・という無意識のハードル上げがあるのかもしれない。そんな訳であくまで個人的感想の域を出ないが長野でとびきり美味しい蕎麦に出会った事がないというのが正直な感想である。


長野と言えば蕎麦と五平餅 漬物も美味だった


寝覚めの床にはこのお寺から入る


寺の境内から中央本線脇の道を下っていく


花崗岩が浸食されて出来た奇景 中央に浦島堂


スケール確認の為人を入れてみた


河川敷には石を使ったオブジェのある公園併設


臨川禅寺の境内にて

 川の中央にある浦島堂はこの地を気に入った浦島太郎が釣り竿を垂れたといわれている。岩の間を縫って進めばお堂に行けるようだが、スニーカー履きでは足を挫いても元も子も無い。遠くから眺めるのみにとどめた。

 寝覚めの床からは来た道を戻り、国道361号へ入り伊那谷へ向かう。伊那谷でどこを見ると問われても調査不足の為に特に観光案も無し。途中「道の駅 大芝公園」へ立ち寄り併設の温泉にでも入ろうと思ったがいささか疲れもあり早々に切り上げるべく諏訪湖に向けて北上した。

 諏訪湖畔にはあまた温泉があるが「高浜健康温泉センター ゆたん歩゜」という温泉を選択した。下諏訪町の保養施設という側面もあり400円(地元老人は200円)という価格ながら内湯、露天、休憩室、無料マッサージ機まであり、車中泊者にとっては超が付くほどありがたい温泉だ。

 泉質については特にどうこう言うものでもないが、一応成分調査結果が掲示されているので”温泉”なのは間違いない。下諏訪には200円から300円程度の公衆浴場が多数存在しているが、一様に湯温が高くて自分は好みでない。ここは42度程度で丁度適温。また公衆浴場は一般的にシャンプー石鹸持参(買う事も出来る)だが、ここは備え付けなのも嬉しい。今回の旅では携帯用のシャンプー石鹸を忘れていた。一つだけ難を言えば風呂上りの飲みもの自販機の選択肢が瓶に入った牛乳シリーズ(牛乳、コーヒー牛乳、いちご牛乳)しかなかったことだ。でも、選択はやっぱりコーヒー牛乳だよね。グイっと飲み干し休憩室の畳の上でしばし昼寝を貪るのであった。後は食料調達をして道の駅小板田公園に帰るのみだ。

撮影使用機材
・NIKON D5600
・AF-S DX NIKKOR 18-140mm 1:3.5-5.6G ED VR
・iPhone 13 Pro Max

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木曽散策 への2件のフィードバック

  1. 野球親爺 のコメント:

    まっちゃんさん こんばんは。
    この日は木曽の観光でしたか。
    木曽と言えばやはり五平餅ですよね。そして寝覚ノ床も外せません。
    連れ合いの実家が伊那谷のほうにありまして、30年以上前に何回か木曽路は車で通りました。以前は塩尻経由でしか木曽へは行けなかったのですが、権兵衛峠のトンネルが開通してからはあっという間に木曽路に到達できてしまいます。便利になったもんです。

    お風呂上りにはコーヒー牛乳でよろしいのではないでしょうか。

    • mattyan のコメント:

      今回の長野行きは事前から天気予報がクルクルと変化していて予定を組むのが難しかったです。
      始めは東北方面で早池峰山と姫神山、盛岡の南にある南昌山という低山を考えていました。
      南昌山は麓の街にある事業所に現役の時に何度も出張した所で、四季折々の山の姿を見ながらいつかは歩いてみたいと思っていた思い入れのある山でした。
      しかし、東北方面はこの時期どの天気予報も芳しくないので諦めました。
      早池峰山は南から登る最短コースへの林道開通が5/20ということで、6月になると花が咲き誇って沢山の登山者が訪れ、登山道渋滞まで起こるそうです。
      自分的には林道開通から花が咲くまでの間がチャンスだと思っていたのでまた来年計画しようと思ってます。

      五平餅は食感が良いですね。甘いタレで口の中が一杯になったところで漬物を一口。これがたまりませんでした。

      権兵衛峠は分水嶺の峠でも屈指の標高だと聞きました。
      確かにあそこに道が無ければ諏訪まで廻らないといけないので建設の意義は絶大でしたね。

      瓶のコーヒー牛乳は久しぶりに飲みましたが、あの厚手の瓶口が懐かしかったです。
      小学校の給食ででた牛乳の蓋を集めた”ぎゅうブタ”をメンコ代わりにしたのを思い出しました。

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