那須岳の紅葉

 今年の那須の紅葉は早いかもしれない・・・と、ヤマレコを覗いていたら書いてあった。
 ここ数日は天気もかんばしくなく、掲載された写真を見るにいま一つ精彩に欠ける感があるが、陽光鮮やかなれば見ごたえがあるのではないか。今週末の台風通過後の週末になると入山者も多くなり手が付けられなくなりそうなので、その前に覗いてくることにした。

 峠の茶屋駐車場は既に平日でも停められるかどうか判らないので安牌の沼ッ原駐車場へ車を向けた。
 東側からのルートはハイカーが多くてどうも気が乗らない。沼ッ原からのアプローチが好みなのは駐車のことだけでなく、これが最大の理由だ。距離が長いのが玉に瑕だが、ここのところご無沙汰気味の山歩きのトレーニングと考えればよかろう。

 今日の『お天気ナビゲーター』の茶臼岳山頂予報は全開の晴れマークが並ぶ。昨晩これを見て期待に胸を膨らませて出発したものの、宇都宮で眩しかったは朝日もどこへやら。北の方面にどんよりよどむ暗い雲へと突き進む。

 県民の森周辺を左手に見ると、どうやら1000mあたりから上は青空が覗いているではないか。元気を貰う。だが板室温泉を超えてなおもガスの中を進むと流石にモチベーションダウン。ま、短時間でも光が差せば御の字かなと思い直して沼ッ原駐車場を出発した。先行するハイカーの車は約15台。下山時には20台位に増えてはいたが、まだまだ沼ッ原側はシーズンインしていないようだ。


スタートはしっとりとした笹道


ところどころのナナカマドが地味な登山道に彩りを添える

 標高1600mを超えたあたりから青空が見えるようになってきた。
 雲海はやはり標高1000m付近のように見えるので高層の雲が切れだしてきたのだろう。
 タイミングよく眺望も広がり再びモチベーションアップ。
 つくづく現金なものだ(笑)


背面に流石山から三倉山がせりだしてくる


雲の上に浮かぶ大左飛山山塊


おおよそ標高1000メートル位かな この下は鬱陶しい曇天なのだ


南側はどこまでも雲海の大海原が続く まるで飛行機の上から眺めているみたいだ


日の出平が近づくと茶臼岳がようこそ

 牛ヶ首の手前でひょうたん池方面を眺める。
 うーーん。手前の紅葉はいま一つかな。もうちょっと赤みが欲しいなぁ。

 いや、それより西側からガスがどんどん上がって来ているではないか。
 予定では茶臼岳に登ってお鉢廻り、久々に朝日岳までという欲張りな内容だったが、グズグズしていると今日の核心である被写体がガスに覆われかねない。急げや急げ。


む!姥が平にガスが侵攻中 急がねば

 脱兎の如く(ちょっと大袈裟)駆け下りて姥が平を通過しようとした時、リンゴさんとばったり。
 早朝に峰の茶屋Pから登って三本槍ピストンからの姥が平。いやいや流石な健脚也。
 しかし、リンゴさんがチョイスしたこのタイミングなら見頃音痴の自分としては金星ものなのかもしれない。


ひょうたん池分岐から もう少し鮮やかさが欲しかったかな


ひょうたん池ほとりより定番構図

 さぁどうするかな。
 これから登り返して茶臼岳に登るのも良いが、ピークハントにこだわる訳でもない。時間も11時を回って腹も空いてきたことだから、あたりの紅葉をもう少し楽しんでから下山としましょ。


沼ッ原への下山途中にて 日が灯ったようにポツリと紅葉


下るほどガスの支配する世界へ


沼ッ原駐車場に戻るも白笹山は完璧にガスの中

概略コースタイム

沼ッ原駐車場発(08:14)-日の出平分岐(08:41)-日の出平(10:18)-牛ヶ首(10:33)-ひょうたん池(10:56)-
日の出平分岐(12:04)-沼ッ原駐車場着(12:32)

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那須岳の紅葉 への2件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    まっちゃんもレポ即日UP頑張りましたね。
    旬な情報は出来るだけ早くお伝えしたいもの・・・(笑)
    紅葉ピークに早いのは想定内。
    その分、紅葉シーズンにしては静かな那須岳を楽しむ事が出来ました。
    日曜日も天気良さそうだけど、どうしようかな?

    • まっちゃん のコメント:

      今日は沼ッ原から日の出平へ登る間、誰にも会いませんでした。
      ひょうたん池からの下山は3組くらい抜かしてそのあとやはり誰もいませんでした。
      この位だといつもの静かな山歩き(下山3組だから賑やかなほうかな)。

      牛ヶ首や姥が平の人の多さには今日程度でも辛いものを感じる自分にとって、
      日曜日の那須岳はかなり手ごわいような気がします(汗)

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