-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
関連山行
2023年05月24日 湯ノ丸山と烏帽子岳
昨日登った篭ノ登山登山口がある湯ノ丸スキー場駐車場に車中泊した。下山後そのままではなく、東御市へ一旦降り、買い出し後に再び1700m標高のここへやってきたのには理由がある。
圧倒的な静けさ、そして気温の低さだ。静かな訳は冬はスキー客、今の季節は登山者用の駐車場なので大型トラックが来ないからだ。また、車中泊する人はほぼ100%登山者なので、陽が落ちる頃には皆車の中に収まって静かにしている。気温が低いのは夜間安眠するのにとても重要な事。下界(東御市)は夕方でも20度を下回らないのに、ここでは夕方既に14度まで下がっており薄着だと寒い位となっていた。夜はインナーシュラフを追加してぬくぬくと安眠をとることが出来た。ちなみに明け方の車内最低気温は8度程度で、これくらいが車中泊は一番快適。これ以上下がると少し工夫が必要になってくる。
本日登る山は昨年もこの山域を訪れ、湯ノ丸山の翌日に予定していた四阿山である。湯ノ丸山から大きく見える根子岳と四阿山の山体は見るからに登高意欲をかきたてるものがあった。だが、昨年は天候が芳しくなく見送りとなり改めてのリベンジとなった。
湯ノ丸スキー場から走ること約50分。菅平牧場の駐車場に到着。菅平市街地に7-11が一軒あるが、営業開始時間が7時からとなっている。早朝に食料確保であてにしていると痛いことになるだろう。
まだ6時を少しまわった時間なのに既に最上部の駐車場は満車で二段目の駐車場に車を停めた。あとからも続々と車がやってくる。土曜日だからというのもあるかもしれないが、大盛況だ。
車を降りると既に遠くアルプスが白い稜線を輝かせている。登山をせず、散策で周辺を歩くだけで大満足の眺望を得ることが出来るだろう。
周回登山ルートは半時計廻りをチョイスし、初めに根子岳、次に四阿山を登り菅平牧場へ戻ってくる。序盤は牧柵沿いの尾根を登っていく。
僅かに登っただけなのに振り返るとこの眺望 アルプスを背負って登るが如し
道はよく整備されているが、傾斜がずっと一定なので地味に疲れる。だが、高度を上げるにしたがい、登山道を飾るミネザクラにカメラを向けて立ち止まればどんどん登っていくことが出来るルートだ。
ほぼストレートに登り詰めるとそこが根子岳山頂。今日は登山口から沢山の登山者とクロスし、追い越し追い越されだったが、山頂もまた沢山の人が憩っている。
四阿山へ向けて進むと右手(南側)がダイナミックにガレていた。落ちたら下の沢まで標高差300mくらい一気にいきそうな感じ。
道が無かったら笹藪漕ぎでとても歩けたもんじゃないけど、登山道のお陰で快適
根子岳から標高を170m下げて鞍部、そして四阿山へ310mの登り返し。登りにかかるとそれまでの笹道から樹林の急登となる。北斜面なので幾らか残雪も出て来た。今日のルート中では結構キツイ箇所であった。
コルから登り始めると胸丈の笹 道はしっかりしてるので問題無いがカメラを持ちあげて通過
四阿山からの眺望はメインが南の浅間山から烏帽子岳に連なる火山群。遠く八ヶ岳も重なる贅沢な景色だ。北西に目を転じると、先ほど登った根子岳が眼下に笹原を拡げその向こうにアルプス高峰が浮かび上がる。眺望の素晴らしさでは自分のなかで屈指のレベルだろう。
好眺望に後ろ髪をひかれる思いで下山にかかる。四阿山から東に下って行くが、途中で四阿山西面の崩落地を眺めながら下っていく。荒々しい眺望が印象のルートだ。
下山も終盤になると再び牧柵沿いの道となった。未だ牧場に牛は居ないが、草地の向こうに大きく浮かび上がるアルプスを見ていると、ここでのびのびと暮らせる牛達に少しだけ思いを馳せることが出来た。
概略コースタイム
駐車場発(06:24)-根子岳(08:07)-四阿山(09:38)-休憩-
行動再開(09:54)-駐車場着(12:17)
カシミール3Dデータ
沿面距離:10.4Km
所要時間:5時間53分
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR