岩櫃山


-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

 3泊4日の群馬遠征最終日は懸案の岩櫃山に登る。4月の遠征でも予定に組んではいたが実施に至らず。今回も天候次第で登るかどうか決めかねていたが、最終日も天気が良いので宇都宮に帰る前に登る事にしたのだ。

 登山口は2年前に近くの嵩山に登った際に寄り道をして本丸跡まで登った平沢登山口である。今日はここから沢通りで登り、尾根通りで下山する。南と西からも登山口がありコースごとに見所があるらしいが、まずはビギナーコースを選択した。


平沢登山口よりスタート


登山道自体が城郭


往路は沢通りを選択


新緑の透過が美しい


ハシゴ場などあるがいずれも通過に困難は無い

 岩の多い山、山体のコンパクト感から宇都宮の古賀志山と似通う雰囲気もあるが岩櫃山はもっとぎゅっと凝縮された感がある。ルート開拓に熱心なハイカーありやと思ったが登山道の管理が案外厳しく、怪しいトレースの類は無い。巻道に飽きて尾根を歩きたくともそのような箇所には進入禁止を告げる標識が整備されていた。

 9合目を過ぎて少し登ると辺りが開けて向こう側に山頂岩が見えた。なるほど。これは豪快な山頂だ。そして最後の鎖場は少し高度もあるのでカメラとストックをザックにしまって慎重に登る。


手前のピークから見る山頂


山頂直下のクサリ場は若干緊張を強いられる


そして山頂岩は360度眺望 定員数名程度の広さ


郷原駅方面


そこからカメラを西に振る


更に西へ


北北西 薬師岳


北北東 右奥に嵩山と更にその奥に蟻川岳


東側に霞む小野子山


山頂岩から見下ろす山頂広場


さぁ気合を入れて鎖場の下降


下山は尾根通りを選択


本丸跡


本丸跡より麓を眺める 遠くに榛名山

 一旦登山口まで戻り岩櫃神社へ寄り道する。二年前は途中に咲くツツジが殊の外美しかったのだが、今年は既に終わってしまっていた。それでも岩櫃神社の雰囲気、ここから見る岩櫃山も派手さは無いがなんとなく落ち着く景色なのだ。


岩櫃神社手前の花畑


落ち着いた感じが好きな岩櫃神社


岩櫃山を望む

 今日は時間もたっぷりあるので案内板にあった岩櫃山の絶好ビューポイントと言われている密岩神社へも足を延ばすことにした。岩櫃山の南側にぐるっと回り込むように車を走らせ古谷登山口に車を停める。平沢登山口は自分が下山した時に数台停まっていたがこちらは一台も停まっていない。平沢登山口から山頂、そこから一旦下ってから登り返して周回するコースに人気があるのかな。確かに今回自分が歩いたコースだと一般的には少し物足りないかもしれない。

 駐車場から歩く事数分で密岩神社へ到着。確かに岩櫃山のビューポイントという宣伝文句に偽りは無い。正面の一番高い場所が山頂で吹流しが見える。先ほどまで立っていた場所だ。


古谷登山口に廻り密岩神社から岩櫃山の雄姿


先ほどあそこに立っていた吹流しのある山頂 


神社から南の丘陵を見る


群馬がすっかり好きになってしまったようだ また秋に是非訪れたい

 群馬県は山好きにとってはパラダイスかもしれない。勿論栃木にも日光や那須、高原山など愛すべき素晴らしい山域があるが、群馬県は平野部が少ない分山のバリエーションも多く、谷川連峰のような高い山から自分が最近歩いている低山までバリエーションが多い。また、妙義山に代表されるような西上州の荒々しい山並。赤城山や榛名山のように火山が作った風景の山、登っても歩いても尽きないような魅力があるように思えるのだ。

 群馬の山を楽しんだ4日間であったが明日から天気も下り坂。最近は足尾廻りで群馬と往来していたが今日こそは金精峠越えで帰るとしよう。
 ついでと言ってはあまりにも確信犯だが湯ノ湖のシャクナゲも見て行きたかった。湯滝上の駐車スペースに停めて周回路に少し入ってみるとなかなか素晴らしい咲きっぷり。青空があればもう少し奥まで足を延ばしたのだが、それでも満足できる旅の締めくくりであった。


おまけの湯ノ湖シャクナゲ


青空が欲しかったなぁ

概略コースタイム

駐車場発(06:52)-天狗の蹴上げ岩(07:31)-山頂(07:53)-天狗岩(08:37)- 本丸跡(08:45)-
岩櫃神社(09:13)-駐車場着(09:25)

カシミール3Dデータ

沿面距離:4.1Km
所要時間:2時間33分

撮影使用機材
・NIKON D5600
・AF-P DX NIKKOR 18-55mm 1:3.5-5.6G VR
・AF-S DX NIKKOR 18-140mm 1:3.5-5.6G ED VR

カテゴリー: 車中泊の旅, 群馬県の山 パーマリンク

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