伊豆半島の旅 一日目

 11月22日より27日までの6日間、伊豆半島車中泊の旅に出かけてきた。
 本来は今年3月の房総半島の旅に引き続き4月に予定していたのだが、緊急事態宣言の発令により中断していたものだった。車中泊は気温の高い時期低い時期は適していない為穏やかな気候の秋にと思っていたのだが、天候や諸事考慮するとなかなかタイミングが見つけられなかった。

 気がかりな点の気温については前年の気象データを見るに概ね良好。実際今回の旅を通して車内の最低気温は最終日の箱根で8度台。伊豆半島内は15度程度と車中泊には最適といえる気温であった。

 天気のほうは、11月の三週まで関東地方は好天続きで恵まれていたが、22日からの一週間はいくらか下降気味。
 前三週が100点なら60点くらいかな。

 房総半島の時は夜の雨予報が一日だけあって、その日だけは民宿に一泊した。
 今回は夜間に降雨の可能性があったが、敢えて車中泊を通すことにした。
 勿論雨が降っていようと車内にいる場合はこれといって問題はないのだが、駐車地に到着したあとの設営行為や夜間のトイレなどを考えると雨は非常に由々しき事態となる。今回はそんな事態も経験してみようじゃないかと思った。

 今日はひたすら移動の日である。
 プータローの車中泊遊びのモットーはどこまでもひたすら下道を行く!である。
 が、・・・ナビで時間を弾くとなにやら憂鬱に。
 早くも挫折して東北道と圏央道を使って青梅ICまでは高速を使ってしまった。
 市街地で渋滞に嵌るにしても埼玉や東京はあまり好きじゃない。せめてもの旅立ちの花向けにと高速代を奢った。

 国道16号、国道129号と繋ぎ南へ進んで行くと、やがて右手の大きな山並が近づいてくる。
 丹沢山塊である。いろいろと有名な山が多いようなので、いくつか人気コースを歩いてみたいもの。

 それまで渋滞もなく順調であったが、国道1号に入ると急に車が進まなくなってきた。
 西湘バイパスに出入りする車で渋滞しているのだ。
 それにしても物凄い車の数だ。ようやく伊東にある道の駅に到達するも、駐車場入りの車列がこれまた長い。
 これに辛抱強く並んでようやくトイレなど済まして見物しようにも超超超と超が三つ付くほどの過密状態だ。
 勿論GoToトラベルが故のことであろう。
 マスクを外しての不要な他人との会話とかは確かにヤバいが、多少の過密は問題ないのではと思っていた。だが、あれだけ密だと本能的にマズイ状態なんじゃと思えてくる。

 人込みを避けるように街を抜け、明日の天城山登山の為の今夜の車中泊地である天城高原駐車場(ハイカー専用)へ車を着けた。
 夕方5時頃に予報通り少し強めの雨が降った。この時期の日没時間は4時半頃だからあたりはとっぷりと暮れている。にも関わらず下山してくる人が結構居たのには驚いた。登山者の数が多く行動する時間帯の幅も広いようだが、事故等などを考慮すると如何なものかと思ってしまう。

 地元スーパーで調達した食料を拡げて伊豆半島初日のささやかな夕餉の始まり。
 夜半、再び雨風が強くなり車体を揺らす。
 そういえば千葉の車中泊初日も風が強くて大層心細かったのを思い出したが、あれから幾らか積み重ねた経験で今は心地よい子守唄のようにさえ感じる。

 冬用シュラフにフリースを着て潜り込んだ。足元にホッカイロを入れれば汗ばむくらいにホカホカ。
 毎回のこどだが、枕に首が馴染むまで時間が少しかかったが、車内はやがて快適なカプセルホテルと化していくのである。


内陸から長々と進みようやく大海原を見ることが出来た


伊豆大島 子供の頃に何度も訪れた思い出の地


鏡のように穏やかな海原を進む船一隻


初島も間近になるが今回は眺めるのみ

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伊豆半島の旅 一日目 への2件のフィードバック

  1. リンゴ のコメント:

    6日間とはまた長旅となりましたね。
    伊豆箱根方面は余り知らないので、最後までレポを楽しませて頂きます。

    • まっちゃん のコメント:

      伊豆半島は熱海とか伊東に訪れた程度で、伊豆のコアな部分は自分も初めてでした。
      特に西伊豆は素晴らしく、西伊豆だけで一週間かけても良いかなとさえ思いました。

      しかし、下道で行くと栃木から伊豆半島はなかなか遠かったです。
      将来的には下道使って九州迄と考えているのですが、行くだけでも何日もかかりそうです。

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