房総の旅 二日目

 昨日の夜は正直熟睡出来たとは言い切れないが、まぁそれでもビギナーにとってはまずまずの眠りだった。
 夜半に車体が揺さぶられるような強風。車内の温度も5度位まで下がると結構冷たさが堪えてくる。
 夜の車内で快適に過ごす為に必要な改善点がいくつか見つかったが、少しづつ対応していけばよいだろう。


昨晩夕日を眺めた保田漁港に立ち寄る


今日の富士山は頭しか見せてくれず

 さて、本日の第一目的地は千葉観光では超メジャーな鋸山だ。ロープウェイを使って最小限の歩きで観光することも可能だが、比較的歩きが充実している大仏の下から巡ることにした。
 山頂展望台まで標高差が150m程度。そして十州一覧台なる西端に至るまでの下りと登りも結構なアップダウンがある。日頃山を歩き慣れている人には大したことは無いが、おっとり観光で訪れた人には案外ハードが高いルートになるだろう。

 残念なのは、昨年の台風被害の為、崩落して立ち入り出来ないエリアがあったことだが、山全体が日本寺の寺有地なのでこれは致し方のない事だ。
 ちなみに鋸山の三角点は、日本寺の山頂展望台の東側の直線にして650m程の所にある。そこへ至る為には日本寺が立ち入り禁止と縄打った箇所を超えるか、別な登山ルートでアプローチするしかない。次にこの地を訪れた時は登山ルートで是非三角点を踏んでみたいものだ。


本日の一か所目 鋸山 昨年の台風で×の箇所は見られないのが残念


日本寺入り口から標高差150m位登る ちょっとした登山だ


西国観音の石像群


山頂展望台から南側 保田漁港方面


名物の地獄覗き


東京湾を行きかうタンカー


こちらは久里浜から浜金谷へのフェリー


地獄覗きの真下は巨大な摩崖仏


百躰不動 味のある顔つき


こちらもなかなか

 鋸山観光を終え(階段の多さに辟易し終盤膝に少しきていたのは内緒)、途中の道の駅のトイレでハイキングウェアに着替える。
 今日の二か所目は鋸山の南東約8Kmほどの所にある富山だ。
 富山は南総里見八犬伝の舞台となった地だ。


スマホのGPSロガー設定がまずくてギザギザログになってしまった


駐車地からしばらく車道歩き


やはり昨年の台風の影響で登山道は荒れているということだが、特に通過に問題無し


南峰直下にあるお堂は荒廃して少し寂しい感じ


かつては南峰も眺望が良かったのだろう


北峰に向けて進むと南総里見八犬伝ゆかりの『八犬士終焉の地』あり


西の方角、岩井海岸の大きな湾曲が綺麗に見える


三角点のある山頂からは東の眺望


立派な展望台がある山頂広場


展望台から南西の方角に伊豆大島が大きく横たわる


そして、先ほど歩いた鋸山

 下山は双耳峰の鞍部より西の谷へ下る伏姫籠窟ルートを歩きたかったが、途中で道が崩落していてどう見積もっても進むことが出来ない。つい数日前のヤマレコでここを歩いた人の記録を読んだのだが、確かに登山道崩落とはあったがそこまで大仰に書かれていなく、すんなり通行した様子であった。もしやと思い自分も辿ってみたが、完全に掴まるものが無い数メートルのザレ場急斜面を降りる気持ちにはとてもなれないので潔く引き返して登り返した。

 千葉の山は高い所でも350m程度だが、ほぼ海抜数メートルから登り始めるので案外楽には登れない。
 富山とて駐車地からの標高差は340m程度ある。そんな山の半分ほどの標高差150mを登り返したのだから結構なアルバイトと言えよう(笑)。


伏姫籠窟への周回コースは御覧の通り登山道崩落 標高差150m程登り返しのアルバイト


往路をピストンで下る 天気が良くなってきて頗る景色良し


帰りの車道より

 汗だくのハイキングウェアを脱ぎ捨て、更に観光へ。
 勝山漁港脇にひときわ目立った山城が気になった。是非あそこに登ってみたい。

 駐車地と登り口が判らなかったので地元の方に声を掛けて教えて貰った。
 大黒山は山頂までずっと階段が整備されているので登るのはたやすいが、鋸山、富山ときて更に標高差70mも案外堪えるものだ。
 しかも山頂の展望台である勝山城は現在痛みが激しくて立ち入り禁止。肝心の眺望はお預けである。


大黒山の登りから見える富山 見事な双耳峰だ


標高差70m余りを再び登る


先客あり


山頂にある勝山城は平成2年に建築 痛みが激しく立ち入り禁止となっている


大黒山麓の神社 海を感じさせられる掛画だ

 本日最後の訪問地は大房岬自然公園の突端である。
 これまた駐車場から海に向かって標高差60m程度を下り、また帰りには登り返し。
 図らずも、今日は結構な山歩きの一日となったようだ。


大房岬は地層があらわでダイナミック

 結構ハードな一日だった。つましいスーパー飯は流石に侘しい。
 質素倹約を旨とする車中泊のポリシー?も一瞬にして崩れ、繰り出した館山の街の某ファミレスで栄養補給と相成った。

 本日の宿泊地は『道の駅 三芳村』。昨晩の保田小学校に続き静かな駐車場に夜が更ける。今日の山歩き?が想像以上に大変だったせいか、余計なことを考えず、多少の寒さや窮屈さなどみじんも感じずに快眠をむさぼることが出来た。


今日も陽が落ちる 車中泊2日目の夜がやってくる

カテゴリー: 車中泊の旅, 千葉県の山 パーマリンク

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