-『GeoGraphica』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
『茨城県の山』のページをめくっていて案外ロングトレイルなこのルート。時期としては暑い時は論外だが、初冬のこの時期にトレーニングを兼ねて歩けたらと常々思っていた。
ガイド本には岩間駅から福原駅まで通しで歩いて欲しいと書いてあった。岩間~福原間は鉄道で繋げることが出来るので単独行動者にとっては都合の良い周回である。
二週間前の奥久慈同様早朝の4時起き。今回は高速を使ってアプローチに楽が出来るのでありがたい。
霧で視界が悪い北関東道も大政山トンネルを抜け茨城県へと進むと何故かスッキリと先が見通せるようになった。まずは幸先の良いスタートであろう。
友部ICで高速より一般道へ降りる。流石に早い時間だけあってスムースな流れであっという間に本日のスタート地点である愛宕山駐車場へと到着した。支度をしている間に薄明かりの空が徐々に目覚めていく。
山頂直下まで車が入ってこれるところは上河内の羽黒山のような感じだが、もちろん麓からの登山道もありそちらを使って岩間駅までの標高差200mの下山が本日の最初の歩きである。
市街地に降り立つと朝食の支度中なのだろうか、味噌汁のにおい。そして朝一番で供えた線香の香りほのかに。そんな生活が満ち溢れている小路を進み、ふと振り返ると朝焼けを浴びた愛宕山の姿があった。
岩間駅は最近建て替えられたようで、なかなかモダンな雰囲気である。土曜日ということもあり通勤者の姿は殆ど無かったが、たまに学生さんの姿が見られた。水戸まで電車で30分というロケーションなのでウィークディにはそれなりに需要があるのだろう。
時間を見ると目的の電車は7:38なのでまだ30分以上時間がある。高速使わなくても大丈夫だったかな、まぁいいや。初めての所だから様子もわからなかったしね。
なんてぼんやりしていて、定刻に入線した電車に乗り込む。車内は部活の学生さん比率が高く、目の前に座っていたお兄さんたちのカバンに水戸〇〇高校の文字がある。
あーそうか、この電車は水戸行きだよね。なんて思った瞬間頭の中でフラッシュ。やっちまったよ。
目的の福原駅は水戸線。こちらは常磐線。岩間から一駅の友部で乗り換えだったんだよね。この事実に気が付いた時には既に友部の次の赤塚って駅さ。道理ではじめのうち見えていた吾国山~難台山の稜線がどんどん遠ざかっていくわけだ。
どうも、寒いなか駅のベンチでぼうっとしていて認知機能が低下していたようである(笑)
慌ててスマホで検索すると次の水戸線に乗れば当初の予定の1時間10分遅れで福原駅に到達する予定。水戸駅は流石に大きい駅なので、階段を登った連絡通路は暖かい。だが、心はちょっとクールダウン。まぁ、変な尾根に掴まって登り返すのに比べれば、待っていれば電車が運んでくれるのでよしとしようじゃないか。
ということで、最近稀にみる大失態を演じるも無事福原駅へと降り立つことが出来た。やれやれである。
登山口までの40分はひたすら生活エリアを行く。ザックを担いで歩いているのは自分ひとり。というか歩いている人などいない。それでも道標は”物凄く”きっちり整備されていてこれで道に迷う人がいたら会ってみたいと思うくらいの力の入れようである。
舗装道を外れ道が向かう先にある鳥居。そこをくぐれば、この道がい古より遥拝道であることがうかがえる。蒸気で煙る畑の脇を通り抜け、やがて山の麓の森に吸い込まれるようにしてようやく登山口の案内があった。
幅の広い登山道は緩やかな傾斜で、上に行くほど落ち葉の堆積する心地よい道となる。やがて山頂に近づくと、北側の斜面には昨晩軽く降った雪が残っていて落葉とのコントラストがなかなか美しい。
休憩をしていると向こうから年配の男性が空身で登ってきて、社に手を合わせてまた下っていった。ほぼ同時に自分もスタートしたが、なかなかに足取りの軽い御仁で歳を感じさせない身のこなし。滑りやすい急斜面に及び腰の自分はあっという間に離されてまた一人の山歩き。
このあとも何人か空身の人と交差したが、道路が縦横無尽な茨城の山において、この手の里山は手近な所から散歩がてらに山頂をピストンするのが一般的なのかもしれないと感じた。
道は相変わらず広く立派な登山道。だが、道祖神峠までの激下り、そしてその先も案外アップダウンがきつくて辛いよ~と愚痴が出始めた頃ようやく難台山の山頂へ到着。丁度賑やかなおば様たちが店じまいをしているところで入れ替わりとなった。
風も無く温度もさほど低くない穏やかな山頂から秀峰筑波山の姿、そして右に目をやれば二年前に歩いた加波山の稜線が近い。
ちょっと遅めの時間だがゆっくりとしたランチタイムを楽しんだあとは、岩のオブジェが次から次へと現れる後半ルートを楽しみながら行く。あ、でも案外アップダウンがあって楽はさせてくれなかったけれどね。
団子石峠からの登り返して、その先の382mP(南山展望台)にて本日の登り勾配からようやく解放される。最後の眺望である眼下の愛宕山を眺めながら小休止を入れた。
朝の電車ミスでがっかりしてしまい一度は低下したモチベーションであったが、何とかロングトレイルを歩き通すことが出来て良かった。
また、このルートはサブコースもかなり整備されており様々な周回が出来そうであるし、地元の人達には格好のトレーニングルートなのだろう。通い慣れている栃木の山とは一味違った雰囲気の歩きを楽しむことが出来た一日であった。
駐車場発(06:26)-岩間駅(07:02)
《JR区間》
岩間駅発(07:38)-水戸駅着(08:00)-水戸駅発(08:39)-福原駅着(09:17)
福原駅出発(09:21)-吾国山登山口(10:03)-吾国山(11:02)-道祖神峠(11:32)-428.5m三角点(11:49)-
難台山(12:38)-昼食休憩-行動再開(13:14)-大福山(13:48)-431.8m三角点(13:57)-南山展望台(14:41)-
駐車場着(15:23)
カシミール3Dデータ
沿面距離:17Km
所要時間:6時間38分
このルート 机上で空想だけしたことあります! 爆笑
吾国山しか経験がないのですが
写真で行程の雰囲気がよく分かりました!!
飛距離アップのために
そろそろ里山トレイルでもやるか、、、なんて
このログみて
一瞬思いました^^v
が、、、、
いまは ベクトルがどうも、、、白球に、、、、
ハンドルが
山より ゴルフ場に向かってしまいます。 (^_^;)(^_^;)
PS 余談ですが
昨日
人生初の外科手術を受けました
何針か縫ったので
いま
ちょっとヒリヒリしてます (^_^;)
自分は基本暑がりなので、この時期の里山は寒すぎず暑からずで丁度
良い塩梅。ようやく仕事のほうも一段落と思いきや、
また次なる暗雲が・・・
なかなかうまくいかないものですが、Myシーズン故に隙を見て歩きに精を出そうかな
と思ってます。
手術ですか。
自分は未経験ですが、盲腸だけは嫌だなぁ。
あそこ剃られたくないんで(#^.^#)
まっちゃんらしいロングトレイルでしたね。
とても夏場に山歩きを休まれていたとは思えない程。流石です。
電車のミスはご愛敬として、初冬の里山を存分に楽しまれた事でしょう。
確か吾国山はカタクリ、そして難台山はスズラン・・・その程度の知識しかありませんが、いつかは歩いてみたいエリアです。
吾国山の山頂直下はカタクリの保護地帯になっていました。
(写真で雪がまだらになっているあたり)
花期にはたくさんの方で賑わうのでしょうが、今の時期はひっそりとしていました。
電車のミスは痛かったです。
何せ人生初の常磐線と水戸線でしたから。
というのは言い訳で、単にぼんやりしていただけの話です。
17㎞ですか。長歩きですね。
この辺りのルートには疎く、初めて知りました。冬場のトレーニングには良さそうですね。
私の場合は福原駅周辺に車を停めて、今回とは逆コースの岩間駅から歩きだした方がいいみたいですね。
その時は乗り換えのミスをしないように気をつけます。
距離はありますが、思った程足への負担は掛かっていないようで、
筋肉痛も皆無です。
アップダウンが辛く感じるのは道の幅が物凄く広いからではと思います。
見通しの良い幅広道の下りは精神的に『勘弁してよぉ』という感じに陥ります。
電車のミスはお恥ずかしい限りで、
最近、つまらぬところでポカをするという体たらくぶりを露見した一幕で
ありました。
おはようございます
最初は、里山ロングランのタイトルに...
雨引山~加波山~筑波山かなと思ってましたら、何と何と
吾国山~難台山を電車を利用して踏破したんですね。
吾国山は昨年の茨城そば街道の帰り道に、登山口を
見つけて、こんな里山歩きもあるんだなと思ってた程度でした
それにしても17㌔とは凄いですね
今回は、朝の電車騒ぎで急ぎ足山行でしたが、
ガイドブックによると寄り道するポイントも多いそうです。
次回歩く時は時間に余裕をもってのんびりと見物しながら歩きたいと思います。
雨引山~加波山~筑波山もロングですね。
自分は岩瀬駅からきのこ山でグロッキーでした。
このルートで、きのこ山から一旦下って筑波山に登り返すのは
鉄人の領域かもです。