-『GPSmap60CSx』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
※当コースには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合は自己責任でお願いします。
関連山行
2013年3月09日 古賀志山馬蹄形縦走
2013年1月03日 古賀志山北尾根から中尾根周回
2009年3月28日 岩崎尾根5峰を巡る
袈裟丸山以来半年ぶりの山歩きである。スポーツクラブには相変わらず週2~3回通ってそれなりに運動はしてきたが、やはり山歩きの筋力は山歩きでなければ維持出来ない筈だ。
季節は冬へと向かう中、来たるべきシーズンに向けて足慣らしをしようと古賀志山エリアに踏み出す。
序盤は北尾根。とっかかりで早くも息が乱れ、「おいおい、大丈夫か」とちょっと不安だが、起伏の穏やかな林の中を歩くようになると足運びも軽やかに。
長倉山なんて山名板、以前はあったかな?ここから北に下って鞍掛山から鞍掛尾根を周回なんてのも考えたけど、久々の山歩きにはちょっとハード過ぎだろう。ここはおとなしく伐採地を抜け、鞍掛尾根へ突き上げるルートを進む。
鞍掛尾根合流手前の急登で再び息が荒くなるが、流れる汗が楽しい。尾根上は適度なアップダウンで快調に進める。ここまで遭った人は北尾根前半のトレラン二名のみ。北尾根ブームはもはや過去のものなのか。実に静かなものだ。
今日はかねてより気になっていた『三角山』を寄り道で目指すことにした。
植林帯オンリーかと思われがちなこの山域に、まさかの笹がせり出す小径。三角山の知名度は今ひとつなのか、あまり歩かれていない感もあってなかなか良い雰囲気ではないか。
山頂は中尾根を見渡すことの出来る静かな空間だ。たくさんのハイカーでごった返している古賀志山や御岳ではなく、この山頂でゆっくりと食事して昼寝なんてのもきっと素晴らしいだろう。
三角山から戻り始めると、鞍掛尾根越しに見える前日光の山並み、そして奥には皇海山も顔をのぞかせている風景。初めて見るこのアングルは思いの外新鮮だ。
鞍掛尾根に復帰すると大きな声のおばさん三人組に遭遇。聞くとはなしに小耳を立てると一番しゃべるリーダー格はかなりの古賀志通のようで、いろいろなルートをご存知の様子。”馬蹄形”なんていう単語も飛び出していたので、万が一この先で一緒になるのもためらわれたので先行して貰った。
今日の予定ルートは、その馬蹄形縦走の北半分を西へと進む。ちょっとうっかりして行き過ぎてしまったが、『至手岡』の道標があった分岐点には何も無くなっていた。
踏み跡も薄く、更に一面はは落ち葉で覆い尽くされている。どうやらおばちゃん一行は鞍掛尾根をそのまま進んだようである。人が入った感じが希薄なこのルートは、自分は既に一度歩いているので不安感はまったく無いが、初めての人はきっと緊張を強いられることだろう。
だが、忽然と道標が一枚出現。直進すれば違う小尾根に引っ張られる箇所だからナイスと言いたいが、このルートを歩くような者には無用な気もする。
やがて景色の開けた伐採地へ。以前歩いた時より薮化が進んでおりだいぶ歩きづらくなった。刺の多い薮なのでいささか閉口するが、久々なので薮もまた楽し。ジェットコースターのように鞍部へ下りまた向こうのピークへ登り返す。
前回此処を通過した時も思ったが、『天の架け橋』が欲しい(笑)ものだ。
やがて444mPを守るラスボスの岩が登場だ。高度は大したことはないが、トラロープがあるわけもなく自然なままの姿。一段目は問題ないが、二段目は少し丁寧に。ホールドは充分にあるので慎重に行けば問題ない。
登り切るとお約束の好眺望が拡がる。既にこの地点に立つのは三度目となるが、裏古賀志を見渡す眺めは実に爽快。
食事をしながら眼前に広がる後半戦のルートを目で追う。馬蹄形を一旦下山した後に林道を詰めて、一気に鞍掛尾根まで復帰する予定であった。よく眺めると地形図通りに所々岩が出ていたり、あるいはサブルートで想定していた箇所もザレていたり、なんか難しそうだなぁ。古賀志山エリアは思わぬ所に岩があるので油断大敵。あそこを登るのはルートの序盤で体力が余っている時の山行にとっておこうと決断した。あ、でも帰りはどうすりゃいいんだ。鞍掛尾根まで戻ってもよいが、ままよ、このまま予定通り西へ下山して車道歩きと洒落込むか(強がり)。
前回の馬蹄形縦走では、予習不足で444mPの肩尾根突端にある眺望地を見ることなく下山してしまった。宿題となった今回は勿論先へと進む。
するとどうだろう、西側の眺望が広々と開け何やら奇妙な岩が鎮座している。
形通り、腰掛岩とはこれに間違いない。しばし腰をかけて景色を眺めていると、天下を取ったような気分になるからおかしなものだ。
実は前回の馬蹄形の軌跡を見て、フィニッシュの所が綺麗に湾曲していなかったのももう一つの宿題であった。
地形図を見ると、腰掛岩から西に等高線も緩み、難なく降りられそうな感じだがいざ進んで見ると意外に斜度がきつく、もう少しで植林帯というところで岩混じりに阻まれる。巻こうにも斜度がきつくてそれすら危険。下まで高低差を10m位残すが、強行すれば滑落の恐れは充分にある。撤退だ。足場の悪い急登の登り返しに思いの外体力を搾り取られながらも復帰した。
此処を降りきるためにはロープ確保でもしなければまず無理のような気がするが、針の穴を通すようなルートやありや。似たような経験は沢山してきたが、自分の観察力では到底見当たらなかった。結局前回同様、白ビニールテープの箇所から南へ降下するのが最適解のようである。
無事林道に接合した。本来は此処を東に折れて鞍掛尾根方面に突き上げ、文字通り峠超えの形で559mPへと抜ける予定だったが、昼食の時に眺めたルートの険しさや、先ほどの登り返しでいささか体力も消耗しているので「今日はやめて正解だな」、と自分で自分を納得させながら進む。が、しかし、延々と続く林道歩きもこれはこれで精神的に厳しいものだ。
車道に出ると一段と悲壮感が。森林公園までは長いなぁ。いつも車やバイクでバンバン走り抜けている道をてくてくと進んでいく。所々、鄙びた神社があったりと見どころ満載じゃないか。案外捨てたもんじゃないな、と更に強がり。
ずっと車道歩きも芸がないので、城山西小脇から林道を使って赤川ダムへとショートカット。緩やかな登りだが、なかなか堪える。これなら赤岩山に登ってしまったほうが良かったかなと少し後悔するも既に遅し。
ゲート周囲にはミニバイクと電動アシスト自転車がデポされていた。バイクを車で運んでデポするなんてのは結構贅沢だよね。でも自分もいつかはやってみたいな、などと妄想。おっと、電動アシスト自転車も手軽で良いな。でも折りたたみ式だと高そうだね。
途中からハイキングコースに再び入る。やはり土の道は足に優しいことこのうえ無し。まだ三時になったばかりだというのに杉木立の中は既に薄暗い。冬がすぐそこまでやってきているのだ。
膳棚駐車場への分岐を見ると、どうにか先も見えて来たようだ。周回の片側拠点として膳棚駐車場を使ったルートもいずれか考えて歩いてみたいものである。
(膳棚駐車場の存在を教えていただいた、ブロ友、ケン坊さんに感謝)
家族連れや子供たちのはしゃぐ声が響く赤沼ダムへ降り立つと、既に夕方の風景が古賀志山を包み始めている。反対側の雲雀鳥屋もゴルフ場側の北面は里山らしい良い色づきを始めている。あそこを歩いたのも既に懐かしい思い出だ。もう何年かしたら、きっとまた登ってみようと思った。
今日は、後半予定外の苦行(?)であったが、やれやれやっとゴールへ到着。
久々の山歩きですっかり足も疲れてしまった。そして思い返すと三角点をひとつも踏んでいなかった。でも、やはり『山はいい』と思える良い一日であった。
概略コースタイム
森林公園駐車場発(08:26)-長倉山(08:58)-伐採地(09:22)-鞍掛尾根接合(09:48)-三角山(10:15)-
鞍掛尾根復帰(10:27)-鞍掛尾根より手岡方面へ離脱(10:53)-昼食地(11:48)-昼食休憩-行動再開(12:23)-
腰掛岩(12:31)-林道接合(13:12)-城山西小学校脇(14:14)-階段コース入口(14:52)-
ハイキングコース入口(15:03)-膳棚駐車場分岐(15:18)-森林公園駐車場着(15:41)
足慣らし山行にしては随分歩かれましたね。
久しぶりのまっちゃん節に、読んでいる側も清々しい気持ちになりました。
それにしても古賀志山エリアは奥が深い。
三角山からの眺望など、とても新鮮です。
正直アスファルト歩きは精神的にも堪えましたが、日頃車で通り過ぎている所をのんびり歩くのもたまには良いものだなと思いました。
三角山は手軽に行けますので古賀志エリアにおいでの際は是非どうぞ。
こんばんは。「山にお帰りなさい~~」の気分で拝読しました。
リンゴさんが書かれた「久しぶりのまっちゃん節」、まさしく!ですね(^^)
週に2,3回のジム通いをなさっていたのなら、何もしていないのとは
全く違うでしょうが、身体の中で使う部分が違うのをしみじみ感じますよね。
山だと、たとえ傾斜が緩やかでもすぐに心拍数も上がるし…(笑)
さて、興味津々の後半ルート。岩崎エリアを部分的に歩いたことを思い出し、
さらに古賀志の北側、まっちゃんさんが想定されていたエリアを歩きたかったことも
まざまざと思い出し、久々に行きたいなぁと思いました。
この「腰かけ岩」も特徴的ですね~~ これを見損ねたのは、ちょっと悔しい(>_<)
まあ、今回は車道歩き多めでも、ひとまずは勘弁してあげてくださいね、なんて(笑)
次回からの本格復帰にますます期待しております(^^)
もうひとつ、久々に味わったのは筋肉痛。
嬉しかったのは、年々筋肉痛の出るのが翌日以降だったのが(加齢故)、今回は帰宅後数時間で・・・(すわ!若返りか) な筈ないですね(爆)
さほどではないですが、今日も若干痛みが残っており、山のお土産に苦笑いです。やはり普段の運動では使わない所があちこち目立ちますね。
山登りのトレーニングはやはり山登りで・・・です。
古賀志山の北側の谷から559mP裏手の通称弁当岩に抜けるルートは結構歩かれているみたいです。確実なのは弁当岩からピストン覚悟で谷へ一度降りてみるのが良いかもですね。
今回は自分の偵察ネタ100%頼みで歩きたかったのですが、外観を見てたらちょっとビビリました。
もうちょっと研究しようと思ってます。
こんばんは。昨夜、コメントを書いた後に考えていて、ふと思い出しました。
ちょっと後出しじゃんけんのようだなぁ、とも思ったんですが…(苦笑)
> 559mP裏手の通称弁当岩に抜けるルート
これは、09年2月に単独で歩いていました。ブログに記事を移動する際、
記録を取捨選択した経緯で、自分でも記憶があやふやだったんです
(単に歩きすぎて整理できていないという話も… ^^;)。
※リンク、HPに掲載した文章に当時撮影した写真をピックアップしています。
あえて富士見峠を越えて西側に下りて、559Pの裏手を目指すというものです。
この当時は、「弁天岩」と書かれた山名板がありました。現在の状態は
分かりませんが、名称が勘違いで広まった可能性もありそうですね。
あと、文章を読んで思い出したのが、「下りで使うにはかなり急峻」という
イメージです。ただ、いまの方がもっと親切になっているかもしれません。
と、そろそろ古賀志へ…という気分になってきました。シーズンインですね(^^)
リンクより過去記事拝見しました。
以前Nonさんが西側に降りた記事があったような気がしていましたがこの記事だったのですね。
「弁天岩」、「弁当岩」
559mpから進んではじめにある大岩が「弁天岩」、登り切った所にある眺めの良い箇所の岩が「弁当岩」という説もありますが、両方共「弁天岩」、両方共「弁当岩」。ネット見るといろいろ説があるようです。
この「弁当岩」より更に西へ下り御岳と546mPの中間点あたりに突き上げるルート
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-227175.html
もあるようです。流石、100のルートを持つ古賀志山ですね。
おはようございます。そしてお帰りなさい。
久し振りに”まっちゃんワールド”を読ませて頂きました。
古賀志もコースが沢山ありますよね~
前回、三角山を見失い登ることが出来なかったので
今度は”眺望の山”を着実に歩いてみたいですね。
復帰戦でいきなりの7時間超の歩きはまっちゃんならでは...
舗装道路歩きは長いですね~ ケン坊も道を間違えて
山に戻れずまっちゃんと同じようなコースをひたすら...
北尾根に全くひと気がなかったのが不思議でした。
やはり皆さん最短コースを好まれるんでしょうか。
自分はこのルート静かで好きなんだけどなぁ。
結局今回は北尾根でトレラン二名、鞍掛尾根でおばさん三人組に合っただけであとは林道に抜けるまで一人きりでした。でもこの山域は流石に大型の哺乳類は見られないようで、地面で見かけたのは狸の溜めフン二件くらいでした。鹿のフンだらけもあまり気持ちよくないですが、やはり市街地の山なので動物は来ないのでしょうね。
こんばんは 2
↑ 皆さん、古賀志山、、、お詳しいので
コメ、、、超しにくいっす、、、分かります?この感覚 (^_^;)(^_^;)
ほとぼりさめたら、、、、
また
読みに来ますね このログ、、、ドテッ
いへいへ。
古賀志山がコースあり杉なんです。
昨晩の県民ショー見てたら、「関西人は全員阪神タイガースの監督である」っていうのやってましたが、
要はタイガースファンは皆ストイックかつ関西人気質故に監督レベルであれこれ口出ししたくなっちゃうくらいの徹底したファンぶりということらしいです。
で、古賀志フリークの人達は、
「古賀志山ぎょうさんコースあるで。こないだなんかなぁ、あっこ歩いてんねん・・・」
てな感じで全員がエキスパート気分になっちゃう。
と、まぁそれだけ親しまれている山ということなのでしょうね。