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-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
夏遠征二座目。
念願だった「聖職の碑」遭難碑がある場所まで歩いてきました。
聖職の碑とは、大正2年に起こった学校登山での遭難事件をモチーフにした新田次郎の山岳小説で、映画化もされた作品のタイトルです。
将棊頭山直下の遭難現場には「遭難記念碑」が設置され、「記念」の言葉の中に事故のことを忘れないように念ずるという思いが込められています。
新田次郎の小説は山岳ものも、それ以外も沢山読んでいますが、随分前に読んだ「聖職の碑」は登山に傾倒するにつれ鮮烈な記憶としてずっと残っていました。それだけに、いつしかこの遭難記念碑を訪れてみたいと思う気持ちはやみませんでした。
今回、ようやくそのチャンスに恵まれ、念願の場所へ、晴天の木曽駒ケ岳が見守るその場所へ行くことが叶いました。
長年の思いを果たし、ここ数年にない充実した思いで下山の途につくことが出来たのは言うまでもありません。
加えて、初めてのアルプスデビュー。しかも中央アルプス最高峰の日本百名山じゃないですか。
〇〇名山にはあまり関心が無い自分ですが、アルプス自体はやはり気になっていました。
ロープウェイなどを使って、お金をかければ簡単に山頂に立つことの出来る山の代名詞のような木曽駒ケ岳。
確かにこんなに簡単に登れちゃうの?と肩透かしでしたが、ダイナミックな眺望、山自体の素晴らしさは一流だなと感動しました。
駒ケ岳までは沢山の登山者が溢れていて、山頂も憩う人が沢山。
ところが、馬の背尾根に一歩踏み出すと途端に誰も居なくなり、花崗岩の織りなす稜線がどこまでも続き鳥肌ものです。
実際にはこちら側を歩く人が少ないわけではないのですが、山頂までの登山者比ということで、普通の山域なら珍しくない登山者密度でしょう。
駒ケ岳山頂で引き返してしまうと、この山の素晴らしさの半分しか味わえていないと思うのは自分だけでしょうか。
一流の山を堪能し、念願の場所を訪れることの出来た素晴らしい一日でした。
最後にバスとロープウェイについて少し書きます。
興味の無い方は読み飛ばしてください。
千畳敷駅に至る為には一般車進入不可区間をバスで進み、そこからロープウェイに乗車します。
休日はバスに乗るのに大混雑で二時間待ちもザラだそうです。
今回は平日だからとタカをくくっていましたが、蓋を開ければ菅の台バスセンターに朝5:30着でバスに乗れたのは7:45でした。
7時のバスセンター発臨時便には乗れず、次の駒ヶ根駅始発の臨時便は空席数人。更に次便の駒ヶ根駅発の定時便にようやく乗る事ができました。
いつもなら定時運行以外に臨時便をどんどん出して客を運ぶ体制のようなのですが、不運な事にこの日は中学校の集団登山のようで、観光バスで6~7台もやってきては目の前にずらり並んだ待機中の空バスに乗り継いで先発していきました。
それを目の当たりにして並んでいた登山者の中に不穏な空気が。
自分も少なからず思いましたよ。
「上客優先で一見さんは後廻しかよ」って。
場内整理員に詰め寄る人もちらほら。
ついにバス会社の若い社員が出てきて釈明を始めました。
「事前に解っていてネットなどで告知できてなくて申し訳ありませんが、学生団体予約が入っておりまして臨時便を出す車体が全て出払っています。上から戻り次第出す予定です。次の駒ヶ根駅始発便も乗れるかどうかわかりません。申し訳ありませんが今しばらくお待ちください」
まぁ事情は分かるけど、具体的な時間などの見通しは言って欲しいよね。
あと、「俺も困ってるんだよ」的な釈明っぽさがあって誠意に欠けるものは間違えなくあったよね。
伝え方にもう少し丁寧さがあっても良いと感じました。
早い人は暗いうちから並んでるんだもの。
ロープウェイの最終時間があるから、何時に登山開始できるかはルート内容に関わってくるから気が気じゃないです。
その時、怒りの沸点が低いカスハラオヤジが一言。
「あそこに一台止まってるのを回せよ。既に5台以上行ってるんだから早く降ろせよ」
大人げない発言とは思いながら、延々と並ぶ人たち、中には飽きて騒いでいる子連れなど、心のなかでは皆どこか同調するものがあったのではと。
そのあともカスハラオヤジと社員の間でゴタゴタしてましたが、そうこうしているうちに次のバスがやってきて幸いにして乗車出来ました。
バスセンターからロープウェイ乗り場までの区間はバスでのすれ違いは不可能な急峻林道を30分走ります。途中ですれ違う為には退避エリアで止まるしかないので、やたらと台数を入れられないということが解りました。自分が乗ったバスの後にも団体さんのバスが二台続けて来ましたが、要は一気に上に上がっていけば途中のすれ違いが低減されて効率的なのでしょう。段取りが必要なんですね。
バスからすれば教習所のクランクのような急カーブが連続するこの区間。満員で安全運行するのは正直大変だなと感じました。冬場の積雪期なんかはさぞや苦労が多いことでしょう。
一度はカスハラオヤジの言葉に同調しかけた自分ですが、この厳しい状況を見るにバス会社の苦労を窺えた気がしました。
ロープウェイ乗り場で降車すると今度は、「写真撮影などはお控えいただき直ちに乗り場へお進みください」と案内されます。通勤ラッシュ並みだねこりゃ。ところが、丁度自分の前で出発便は満員😣
9分間隔の最短運転になっていたお陰で、ほどなく次便に乗る事ができました。7分30秒の所要時間だから降車乗車に1分30秒しかないのも安全運行上大変なんじゃないでしょうか。
「大変混雑しております。ザックは足元に置いていただき定員60名すべての方にお乗りいただいております」。乗務員嬢の緊迫した声が響く中ようやく出発。
乗り合わせた沢山の女子中学生達は、出発時に揺れれば、景色が拡がれば、キャーキャーと大騒ぎ。
おじさん、ちょっと肩身が狭かったよ😅
降車時「本日混雑の為、下りロープウェイで一時間待ちの可能性もございます。ご予定のある方は早めの行動をお願いいたします」みたいなアナウンス。
そんな事言われると焦るじゃないですか。自分も無事周回を終えて千畳敷に着きましたが、急がなくっちゃという思いで下り便に駆け込みで乗ってしまったので、千畳敷をゆっくり見なかったのが心残りでした。いやはや、山も素晴らしかったですが、それに見合ったアクセスコストはお金だけじゃないんだなという事を骨身をもって知る事の出来た山行でもありました。
無事駐車場まで戻り、クーラーの効いたバスを降りるとそこは灼熱地獄の下界。
日差しは強かったけど、風吹くそばから汗が乾いて涼しかったあの稜線がもう懐かしい。
次がいつかはわかりませんが、その時は乗り物騒動に翻弄されないような心積もりで訪れたいと思います。
諏訪まで戻り、日帰り温泉で汗を流して今晩は外食。
夜道をひた走り霧ヶ峰の駐車場へ。
携帯電波もバッチリ、涼しい場所で遠征最終夜をゆっくりと過ごすことが出来ました。

菅の台バスセンター ザックを置いて場所取り
正面右手の30番目くらいで好位置だったが・・・

バスもロープウェイもすっ飛ばしていきなり千畳敷カール
ベスト構図撮影位置は中学生が並んでて行けず

もうここだけでも充分な風景 でも、この壁を越えていくと別天地へ

登り切ったぁ💦駒ケ岳ピストンなら辛い区間はほぼ終わり、
あとは山頂までゆるゆると素晴らしい登山道が続く

物資搬入のヘリが飛んできた 吊り下げているのはドラム管かな?

ズームして見ると、やばそうな感じ 近寄らないほうが良さそうだね😱

そして山頂 登山開始からわずか1時間20分で中央アルプスの最高峰かつ日本百名山
お金で標高を買うとはまさにこのことか😅

今日は天気も良好 御嶽山から右に目をやると乗鞍岳そして・・・

山頂で一休みしたらこれから先が本番
正面奥のあの場所まで馬の背と呼ばれる稜線を進む

一歩踏み出せばそれまで沢山居た登山者の姿も消え、素晴らしい風景が続く

時たま出てくる大ぶりな岩には気が抜けないが、徐々に高度を落としていくも目的地はまだ遠い

八合目分岐まで下げ切ってから、僅かの登り返しで目的地の「聖職の碑」へ到達
とうとうやってきたよ

ほぼ将棊頭山の山頂と思われる場所で食事をしながら風景を楽しんだ

この高みが将棊頭山の2730mPとも思われる場所 ヤマレコ地図ではもう少し先にあるピークを山頂としており、おそらく山名版はそこにあるのだろう

花崗岩が生み出す白砂の登山道は目を凝らすと表面に金色の粒が光っていて美しい

トリカブトで合ってますかね?トラバースルートに沢山咲いていた

乗越浄土へ戻ってきた 突端にある伊那前岳は次回この地を訪れたら是非登ってみたいピークだ
コースタイム等データ詳細
YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/42499103
山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8613607.html
撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max


























