東北遠征 停滞日

 本日休養日也。

 と言うほどは疲れていない。だが、流石に先週の群馬県境三連登は体に負担があったように感じた。特に19日の仙ノ倉山は結構疲れた。20日に宇都宮へ帰り、中一日で出発したので下道オンリーの車の運転も地味に効いているのだろう。

 以前のような筋肉痛は最近とんと感じなくなって、標高差1000mを超えても翌日多少のだるさだけで歩き始めるとすぐにコリがほぐれるような感じだ。だが決して強靭なわけではなく、要領よく歩けるようになっただけなのかもしれない。

 今年の2月からYAMAPとヤマレコを始めたが、自分のペースを見ると総じて平均程度だ。無理せず楽しく歩けば大体平均というのはある意味安心できる結果と言って良いだろう。

 山SNSの世界には自分と同じ世代、いやもっと上の世代にも遥かに高パフォーマンスな登山をこなしている人が沢山居る。自分の場合、若い頃は帰宅部で体を鍛えることなく、会社に入ればメタボに突入、やむなく50歳過ぎてから健康増進で始めた山登りで”平均”に到達出来るのだからヨシとしたいと思うのだ。

 改めて本日を停滞にしたのは山天気予報のせい。山に関する天気予報は課金している「お天気ナビゲータ」も含めて常に5種類(中には重複するデータソースあり)をチェックして翌日の行動可否を判断している。

 予報の的中率が必ずしも高いとはいえないが、今日の天気は青空は望めるも風が強そうなので行動中止とした。お馴染みのテンくらC判定というやつだ。テンくらの詳細版となる「お天気ナビゲータ」で山頂の見晴らし予想と風速を見て判断した。休みが限られた日帰り登山なら間違いなく強行するコンディションだが、そこはプータローの特権。一日停滞すれば良いさというやつだ。


今日は登山休養日 道の駅をのんびりと出発! まずは桧原湖を北上して米沢を目指す


磐梯山眺望箇所より 山頂はガスが掛かっている


桧原湖を疾走するボート


山神社へ寄り道してみる



  明治21年の磐梯山噴火で集落は湖底に沈み、高台にあった神社はそのまま残った。湖水の水が引くと参道にあった杉の根株や旧鳥居が見られ、その先約100mの湖底約15mに桧原宿があった。(案内板より転載)


湖底に旧鳥居などが今も沈んでいるという


厳島神社みたいだ


キラキラと輝く湖面 こんなに天気が良いなら登山出来たかな


山神社を後にする


米沢に抜ける西吾妻スカイバレー 途中の展望地より


ヘアピンカーブ


北側から見る桧原湖


脇を猿のグループが通過中


なんか用っすかね?


あー痒いったらありゃしない


あんた、さっきからこっち見てて暇なんだね


ボクラ忙しいんで んじゃ


白布峠から見る西吾妻山方面

 米沢市街地に入る直前、船坂峠展望台というのがGooglemapにあったので寄り道をしてみた。この地は支倉常長の生誕地であり、小さいながらも展示館がある。展示館は廃校になった関小学校のプール脇の更衣室棟を利用した簡素なもので、入ってみると筆ペンの記帳コーナーあり。とても達筆な方が筆を連ねており、悪筆の自分が帳面を汚すのは忍びない。やむなく未記帳とさせていただいた。

 館内の展示見学を終え、傍らの展望台入り口を登るとすぐに展望地へ至る。涼やかな風が吹き抜ける向こうには米沢盆地の風景が拡がっている。子供だった支倉常長もこの景色を見ながら、野山を駆け巡り日々暮らしていたという。


展望台を覗いてみることに


気持ちの良い林を抜けると・・・


美しい田の向こうに米沢の市街地が拡がっていた

 米沢市中心部にさしかかる。上杉神社は、三年前、コロナの緊急事態宣言が解除されて車中泊を再開、西吾妻山に登る前日に既に訪問済だ。市内には独り身では肩身が狭い観光しか無しと判断し、目的の赤湯ラーメンの店へと車を走らせる。

 「純上海」さんは実は米沢市内にもお店があるのだが、やはり赤湯にある”本店”に並んで食べるのが一興だろう・・・と、いつもなら並んでまで食べるなんて自分のの中ではありえない行動に出る。このあたりが車中泊の旅で少し感覚が麻痺しているのかもしれない😅

 11時半の開店20分前に列に並ぶと、金曜日なのに既に40番目くらい。開店すれば流れるだろうと軽い気持ちだったが、実はこれが大きな誤算であった。行列後尾は日差しを遮るものも無くじりじりと暑い。ようやく開店して列が流れるが、当然全員入りきれないので待機は継続することになる。

 ところがである。第一陣の客が会計を終えて店から出てきても次の客が呼ばれる気配がない。改めてスマホで状況を調べてみると、総入れ替え制で、満席にして全員食べ終わってから次の”回”の客を入れて廻すという仕組みになっている。注文を取る従業員が自分の直前で二回目の締め切りを告げ、「ごめんなさいね。”次の回“になってしまって」と一言。

 ワンサイクルが約30分。着席後5分後くらいから事前にとってあった注文品が堰を切ったように運ばれてくる。皆黙々と麺を啜る。窓の外で店内をチラ見する客の視線が痛いのだ。「早く食えよな」って。

 こうなると食べ遅れて後塵を拝する訳にはいかない。とはいえ、油(恐らくだが、山形お得意の冷やしラーメンでも使われている植物性油脂)が熱を帯びてスープの上面に浮かび熱々でなかなかペースが上がらないのだ。

 味のほうは、最初辛みそ玉を溶かずにスープを口に含むと甘めな濃厚な味わい。これだと最後まで食べ進めるのが少々辛いかなと思う。次に辛みそを溶くと味が激変する。ニンニクの味わいと辛みがスープに混ざり、一変して力強い味に変わる。

 喜多方ラーメンや白河ラーメン、佐野ラーメンなどのあっさり系が好みの人には厳しい味だが、自分はどちらかというと前者があまり好きでないので好感を持てる味であった。

 とにかく食べると体が温まるのは先ほど書いた油のせいなのは間違いない。それでも、第三回組の一番目のポジションにつけた以上、あまり遅いポジションでの会計は憚れる(爆)
 なんとか三番手くらいで会計を終え、登山の何倍もの大汗をかいて店を後にした。赤湯も米沢盆地の北端に位置し気温は高い。聞けば冷やしラーメンはまだシーズンインしていないので熱々のラーメンがデフォルト。山形っ子はこれしきの暑さに我慢できないと務まらないのか。

 熱いラーメンで内から温め、そして冷や汗も掻き、なかなかホットな赤湯訪問であった。車に戻り、エアコン全開で冷やし、自販機の冷たいお茶で内側から一気に冷やしたのは言うまでもない。


米沢を通り越して赤湯までやってきた お目当ては赤湯ラーメンで有名な「龍上海」さん


赤湯辛味噌ラーメンをいただく 好みは分かれるが自分は美味しかった

撮影使用機材

・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 昼飯, 車中泊の旅 パーマリンク

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