三依の山、芝草山
アーカイブ:湯西川の山達
投稿日:2011年11月03日 22:14
五十里湖周辺にある山は、今まで足を踏み入れることが無かった。 中には藪に閉ざされて容易に山頂を踏ませてくれそうも無い山もあるが、今回の芝草山はほぼ一般ルートとして紹介されている山である。そんな芝草山に登ろうというMixiの山仲間にご一緒させていただくことにした。 序盤はよく踏まれた鉄塔巡視路をジグザグに登っていく。少し高度を上げると植林地から林相が切り替わり広葉樹の自然林となる。控えめでちょっと物足りなげな色づきを見せる枝ぶりも、この奥まった静かな山には案外ふさわしいような気がする。 34号鉄塔へと続く巡視路に別れを告げ、痩せ尾根に乗れば枝越しに見える向こう側の谷に広がる浅い色の錦秋もまた目に優しい。 やがて第一のピークである"大岩"に至る。衝立のように立ちはだかる露岩はおどろおどろしい雰囲気である。左巻くように進むと何やら長いロープが垂れ下がっている。地形図を眺めると、もう少し大トラバースして1194mPの先の鞍部まで行ってしまえばこのリスキーな区間をパス出来るのではと思ったが、結構高度感があるこの"ロープ場"は適度なスリルも楽しめて、芝草山の名所と言っても良いだろう。事実、ロープを登り切った大岩の岩テラスからは東側の胸をすくような眺望がご褒美で待っているのだ。 形よく聳える山頂への最後の登りは電車道のような急登である。狭いが落ち着いた雰囲気の山頂からは、高原山方面や遠く田代山方面も望むことが出来る。天気は今ひとつであったが、遠くの山々が冠雪した冬場にまた登ってみたいと思う一座であった。 下山は往路のピストンである。いつもなら黙々と一人歩きの自分だが、紅葉に負けないようなメンバーの明るい声に染まった下りもまた良いものだなと思った。 |
登山口 | 豊かな自然林 |
大岩直下のロープ場 | 山頂 |
山頂より東側 | 田代山方面 |
やっと覗かせた青空に映える | 遠く高原山を望む |
コメント投稿日:2011年11月04日 23:15
紅葉が綺麗ですね!
噂のロープ場は、かなり高度感がありますね。
土に落ち葉というのが滑りそうで怖いなあ。
雨の後なんか、アイゼンないとダメかも?な感じでしょうか?
あ~、写真見ていても怖い~。
コメント投稿日:2011年11月05日 00:38
こんばんは。これまた、『栃木百名山』で読むのと全く印象が違いますね!(モノクロだから余計? ^^;)
タイミングも抜群だったのではないでしょうか。恐らくはブナの黄葉でしょうか、素晴らしいです。
「遠く高原山を望む」もいい彩り。真っ赤な楓もいいですが、こうした穏やかな色づきも落ち着きます。
そうそう、写真を拝見すると若い方(山ガールさん?)もご参加で、かなり新鮮だったでしょうね(^^)
コメント投稿日:2011年11月05日 06:41
芝草山は以前から気になっていました。(心の片隅で)
山域が地味で静かなだけにこんな風に大勢で行きたい場所ですね。
「遠く高原山を望む」に1票!
コメント投稿日:2011年11月05日 07:23
お疲れさまでした。なんとも賑やかな山行でしたね。
じみさんのトップ引きペースが快調なので 山を始めたころのじみさんを知っている私としては若干戸惑いました(笑)
やはり 日々のトレーニングは 嘘をつきませんね。
大勢の山行も また楽しいもんですね。
自転車+山企画も 何処か計画して ご一緒しましょう。
コメント投稿日:2011年11月05日 21:51
>さとうさん
ロープ場は雪が降ったり凍結したらアイゼン欲しくなると思います。
なるべくロープを使わないように蹴り込んで元気よく登りましたが、年寄りの冷や水、瞬発的な負荷がたたったようで山頂直下の急登で足が攣りかけて一瞬焦りました。
無理は禁物、くわばらくわばら(^^;
コメント投稿日:2011年11月05日 22:01
>Nonさん
『栃木百名山』の写真って結構古いピンボケだったりして廃れた雰囲気の画が多いですが、またそれが"味"だったりして。
この本はレベルの評価がまた微妙で、一般向きとなっていながら谷倉山みたいに「おぃおぃ」的なコースだったりしますよね。
で、次回は『栃木百名山』で経験者向けと評価されている所に登る予定です。以前から興味はあったのですが、流石に単独で想像以上のハイレベルな所に行く度胸は無いので仲間と行く予定です。
首尾よくいったらレポのほうご期待ください。
今回の自分は山ガール山ボーイに囲まれた高齢者。皆さんお洒落でちょっと気恥ずかしい山行でした(^_^)
コメント投稿日:2011年11月05日 22:06
>りんごさん
今年は那須も高原山もタイミングをあわせることができませんでしたが、なんとか初紅葉を見ることが出来ました。
湯西川近辺の山は標高が低くてもなかなか奥深い雰囲気があって素敵なところでした。
県境まで行けば名だたる名峰が連なっているので、その点でもマイナーな存在感が漂うのでしょうね。
コメント投稿日:2011年11月05日 22:14
>せろーGさん
先日はお疲れ様でした。
おっしゃるとおり、継続は力なりという言葉を身に染みて感じます。
確かに、セローさんの知る歩き始めの頃の自分では恐らく今の半分か1/3程度しか歩行能力が無かったんじゃないかと思います。実際日常で運動は全くしないメタボオヤジでしたから、今の自分が嘘のようです。
っていうか、やっと普通の体力に戻せたのかなといったところでしょう。
山登りは面白いもので、単独の時とグループの時は全く思考回路が違うような気がしています。
単独しかやらない、反対に一人では絶対登らないというどちらかの人もいますが、両方楽しめる自分はラッキーなのかもしれませんね。
コメント投稿日:2011年11月08日 20:40
こんばんは、お世話になりました。
紅葉や眺め、スリルある大岩直下の登り・・・日記読んでると、うまく表現出来なかった芝草山の魅力、改めて感じます。
「谷に広がる浅い色の錦秋もまた目に優しい。」
とか、自然林ならではの紅葉、とても気に入ってました。
普段は夫婦で歩いてますが、グループで歩くのは楽しいだけでなく、ストックの使い方やテーピングの仕方などなど、勉強になりました。
また機会ありましたら、よろしく(^^)/
コメント投稿日:2011年11月08日 22:52
いわっ歩さん。こんばんは。拙ブログへようこそ。
お読みいただきありがとうございます。
山歩きって面白いなと思います。
単独でもグループでも顔を合わすと必ず挨拶するじゃないですか。
大自然に対して無力な人間の本能ともいうべきなのでしょうか。自然と助け合う気持ちが心の底から滲み出してくるような気がします。都市で暮らすヒトが動物に帰る場所なのかもしれませんね(^_^)
こちらこそ、また機会がありましたらよろしくお願いします。