ホームフィールドへご挨拶
アーカイブ:宇都宮近郊の山達
投稿日:2011年01月03日 18:54
2011年最初の山歩きは里山に敬意を表して、男抱山と盗人岩。ホントは単に時間が無かっただけなので手軽に廻れるこの二座となったのである。
コースや山の様子は過去の記録を見ていただくとして、今回の重要なポイントは昼食にペペロンチーノを作ることである。
とは言ってもちゃんと調理するのではなく、火の通りの良いサラダ用スパゲッティを茹でて、お湯を切ったらバターを絡めて一炒め。最後に秘密兵器のペペロンチーノの素ふりかけを混ぜればハイ、美味しいペペロンチーノの出来上がり。以前Mixi登山でご一緒した方が作っているのを見て真似したくなったのである。
うーん。ガーリックの香ばしい香りが鼻をくすぐる。具材が無いのが玉に瑕だが、味は結構いけてる。カップラーメンの昼食は冬場の山登りの定番になっていたが、これで一つレパートリーが増えたのが嬉しい(笑)
登山口の緑が目に眩しい | ペペロンチーノ初挑戦? | うまそうにできた |
ペペロンチーノの後はイタリアンコーヒーといきたいが、いつものブルックスで我慢して出発。男抱山からは新設の道標に従い、北下山口を降りていく。
すぐ、真北に下りる道形と東に降りるリボンコースに分岐。折角道標を作ったのだから、この分岐にも設置したほうがよかったのではないかと老婆心ながら思う。ちなみに真北に下りると尾根形を辿り中央登山口の周回路と合流するのだからこちらも間違いではないのだが、途中足が滑りやすい急斜面なので一般的に勧められない。
だが、東に下りるルートも迷うことこそ無いが、結構な斜度と落ち葉で滑りやすい。おまけに下りきったところでテープの進路が不明瞭なのだ。里山慣れしていない人がこの道標に従うのはあまり薦められたものではないと思った。
男抱山より篠井連山 | こんな道標が・・・ | 右が北下山道らしい |
ラストが曖昧な北下山道であったが、最後は適当に車道を目指して一旦R293へ出た。そのまま駐車地まで戻るのもつまらないので、途中の薮を越えながら戻ってやろう。
リボンがいざなう | 結局今日もこういう所へ | 薮・・・ |
すぐ脇にR293が走っているし、おおよその地形は頭に入っている。地図をまったく見ずに感覚だけで歩いてみる。作業用のブル道を何度か跨ぎ上を目指す。標高差20m位を登り返して小ピークへ到達。そこに、石鳥居がある石祠を発見。赤飯が供えられていてしめ縄も真新しい。地元の方が今も手入れをしているのだ。裏の碑文は判読しがたいが、明治以前の年号であることは間違いない。ちなみに石鳥居のほうは明治時代と読み取れた。
そして、また薮 | 石鳥居の石祠発見 |
さて、後半は一旦移動して盗人岩へ。
取り付きの鉄塔巡視路付近が最近伐採されていたのは知っていたが、入山するのは今日が初めてである。巡視路は後回しにして、まずは伐採地の頭頂部へ登る。
いやぁ、なかなか絶景ではないか。鞍掛尾根の490mPの鋭利な姿が眼前に大きい。コルから431mPに登る稜線もはっきり見える。ちょっとした穴場のビューポイントだ。
眺望を堪能した後は、伐採地上部を辿り樹林に入り紅白鉄塔を目指す。踏み跡薄い巡視路を登り詰め、鉄塔の裏手から一登りで盗人岩山頂尾根へ到達する。本日二度目のコーヒータイム。
盗人岩脇の伐採地 | 奥の樹林に向かう | お馴染み紅白の鉄塔基部 |
以前に比べて断然山名板が賑やかになった山頂から未踏の西尾根を下ってみると、岩が張り出したビューポイントがあった。盗人岩は一般的にあまり知られていないが、景色は侮れないのだ。
山名板が随分増えた | 裏を見ると2009年12月 | 盗人岩から西に降りたポイントから |
進んでいくと踏み跡はすぐ落ち葉に封印され、斜面も急になってくる。適当な所でトラバースして鉄塔を脇に見ながら南を目指した。途中、なにやら怪しげな岩の洞窟あり。中を覗くと随分前に火を使ったような跡があった。山仕事の人が休憩に使ったのか、はたまた、盗人の一味が隠れ家としていたのか、真実は定かでない(笑)
西の尾根は岩が多い | 洞窟か? | 火を使った跡あり |
コメント投稿日:2011年01月06日 13:37
まっちゃんさん、あけましておめでとうございます。
藪山を駆け抜けながら、しっかりペペロンチーノとコーヒーというスタイル。
まさにポイントを押さえた「いぶし銀」のような里山探訪技術です。
R293の鳥居と石祠、里山はしっかりと地元の方々と共に息づいているんですね。
今年も宜しくお願い致します。
コメント投稿日:2011年01月06日 23:08
purplesageさん、こんばんは。
こちらこそよろしくお願いします。
ペペロンチーノは単に茹でた麺にペペロンチーノふりかけをまぶしただけなので、料理とは程遠い代物です。
でも妙に美味かったのは事実です。
男抱山から半蔵山界隈は、人知れずぽつねんと鎮座する石祠が随所に点在していますが、忘れ去られた石祠に出くわすと儚げな気持ちになります。
コメント投稿日:2011年01月06日 23:22
まっちゃん こんばんは
盗人岩からの下山は、テラス状のスラブから降りたのですか?
ルートがあったんですねー。
初めて行ったときは、あの岩の上で行き詰って泣きそうだったです。
コメント投稿日:2011年01月07日 21:51
けむさん、どうもです。
三角点から西尾根を少し行くと南側に岩がありますよね。
ちょっと斜度がきついですが、足元が柔らかくて靴が食い込むので、この岩エリアを下巻きすれば洞穴のある谷に降りられるといったあんばいです。
思い出してみるとこの谷は、前回イノシシ達が怒気で駆け下りて言った谷なんですね。
洞穴からイノシシが飛び出してきたらどうしようかとドキドキでした(^^;
コメント投稿日:2011年01月08日 23:31
こんばんは。昨日、ようやく仕事が一段落して、のんびり拝読してコメントを~~
と思っていたら、のんびりし過ぎもあってタイムアップでした。すみません…
随分と遅くなってしまいましたが、改めまして本年もよろしくお願いいたします。
さて、まず今回の「男抱山と盗人岩」。同じようなルートを歩くにしても、
まっちゃんさんは藪度が高いですね。私はちゅうど「薮・・・」くらいの藪だと、
止めてしまいますから(^^)
そうそう、男抱山の道標で思ったこと。私もこれは里山を歩き慣れてない方は
解りづらいだろうと思いましたが、ひょっとしたら、山を管理なさっている方が
外してしまうのかなぁと思って。好きな方、嫌いな方、色々ですもんね…
続いて「干支の山、寅巳山」。こちらも興味深かったです。奥様に拾ってもらう
辺り、ちょっといいなぁと思いましたが(^^)
ルーファン、難しいですね。私も今日、篠井富屋を歩いていて、最後の最後で
大きな凡ミスをしそうになりました。その前には裏古賀志の林道で見誤るし(苦笑)、
今年は読図の精度をもっともっと上げたいです。
それと盗人岩、私も伐採地から同じように眺めましたよ~ ルートは登りも下りも
少し違いますが、下りは等高線の緩やかな南東の方へ。お手軽感がいい山ですね。
コメント投稿日:2011年01月09日 22:37
Nonさん、こんばんは
お仕事ひと段落、お疲れ様でした。
寅巳山は浅間山まで繋ぐ予定だったのですが、家内に迎えに来て貰う時間の都合上やむなく寅巳山でタイムオーバーとなりました。
雷電山からの脱出が想像以上に大変だったのが時間遅れの原因でしたが、ルーファンは難しいですね。
事前に地形図を眺めて歩けそうな歩行予定線をカシミールに引くのですが、傾斜、尾根形、谷の深さ、そしてもっとも予測不能なのが薮の濃さ。
度重なるコースミスに、あんな小さな山でも自分はなんてちっぽけなんだろうと痛感した次第です。
このコースは、リベンジでもう少しスッキリと歩きたいと思っています。
(次回は浅間山下山口にチャリデポで)
盗人岩の伐採地。なんかすっきりしますよね。
日光市の果てから宇都宮市の果てを覗き込んでるみたいです(^_^)
コメント投稿日:2011年01月11日 21:17
ペペロン、バターで一炒めのアイデア、ちょうだいしまっす!!
しかし、ガーリックの香りは、強烈にそそりますよね。
コメント投稿日:2011年01月11日 22:15
さとうさん、こんばんは。
田代山でご一緒した時のさとうさんのペペロンチーノの良い香りが今も鮮明な想いでとなっております。
あれから山に登る度に「ペペロンチーノ」「ペペロンチーノ」と心の中で唱え続けてやっと今回実現に漕ぎ付けたのであります(^^;
いやしかし、フィールドでのガーリックの香りってやつはヤバイくらい食欲そそります。