想い出の古峰ヶ原

アーカイブ:散歩

投稿日:2009年05月23日 22:00

 古峰神社から古峰ヶ原峠までは途中に工事中のゲートがあるも道路自体はかなり前から完成しており、そのゲートも閉ざされてはいなかったので登山の際やバイクで散歩がてら何度か通行させて貰っていた。

古峰ヶ原峠からその先の粕尾峠に向かう区間がなかなか工事が終わらなかったが、最近完了したとの情報をほうぼうから頂いていたので通行してみる事にした。

 古峰神社から粕尾峠に向かうルートは自分として格別な思いがある。

 十八の春に宇都宮に単身でやってきた頃、原付バイクで県内のあちこちを走り回るのが楽しかった。宇都宮で初めて所有したバイクはDAX50という今となっては往年の名車であるが、走行性能はさほど高くない。舗装された道路を走るのに飽きたある日、友人の乗るオフロード車を借りる機会が訪れた。

スズキのハスラーというこれまた今となっては旧車ファンを唸らせるような名車である。たかだか50ccではあるが、2スト車なので意外とパワーもある。こいつで山の中に入ってみようじゃないか。
台風が去った秋の日に古峰神社から上を目指し、途中から登山道に入って半ばトライアルのように登っていった。勿論本格的なオフロード経験など全く無く、転倒につぐ転倒。今思えばよく滑落しなかったものだ。

 台風の豪雨の影響で道が崩落して川のようになっている箇所などもあったが、若いとは恐ろしいものである。何とかなるさ、まだまだもうちょと行ってみようのノリで結局古峰ヶ原峠へ到着。当時は東屋が無かったような気がするが、眼前に拡がる湿原の風景に、泥だらけになりながらも感動したものである。

 古峰ヶ原峠からは深山巴の宿の脇を抜け、ススキに覆われた幾らか平坦な登山道を辿り粕尾峠に出たのだった。

 今回通った新設道は勿論以前と違う箇所に設けられているが、かつて少年時代に無鉄砲ながらこの地を走った鮮やかな想い出を懐かしまずにいられない、そんな走りを楽しむことの出来た道筋であった。

 余談

 フロントタイヤの山がほぼなくなりかけていた。リヤは7000kmで一度交換したが、フロントは新車時から一度も交換せずに1万3千kmに到達していた。流石にもう限界だろう。若干リアの山が残ってはいたが、タイヤの銘柄変更もしたかったので両輪交換をした。

ツーリング向けの長持ちするやつをくれと言うと、モデルチェンジ直前で安くなっているMETZELERROADTEC Z6を勧められた。ネットで調べると確かにハイグリップというカテゴリとはほど遠いが、耐久性もさることながら、サイドぎりぎりまで使うシチュエーションを除外すれば基本性能もそんなに悪く無さそうである。(というか自分はサイドぎりぎりまで使うような走りはしない{出来ない}ので充分である)

 そんな訳で、今日は履き替えたROADTEC Z6の"皮剥き"、いわば慣らし走行になるが、やはり新しいタイヤは挙動が安定していて良いものだ。また、さほどテクニックがあるとは思えない自分のような者でも、今まで履いていた新車装着時のBRIDGESTONE BATTLAX BT-020には無かったような違った味(接地感)を感じた。次回峠に向かうのが楽しみである。

 余談その2

 帰りに寄った前日光牧場。ガスが掛かっていて景色は今一つだったが、道端の牛が愛嬌があってカメラにパチリ。

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下岡集落より    古峰ヶ原峠より先の開通区間    前日光牧場、後方は象の鼻
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№40の彼(女)       №59はちょっと怖い

コメント (3)

Non:

コメント投稿日:2009年05月25日 00:50

 こんばんは。古峰ヶ原へ走りに行かれたんですね。すっかり快適に走れるようになると、
昔の無理も、それこそ良い想い出になるでしょうね。まあ、無理は若い時に限るようにも
思いますが… 当時、ご無事で何よりでした(^^)
バイクのこと、Non夫は少し前に硬めのブレーキパッドに交換してから、燃費がかなり
良くなったと驚いていました。別のメーカーなりを試してみるのも、大切そうですね。

 さて、我が家は23日に大間々~大入道~剣ヶ峰~大間々の周回コースへ。ツツジや
シロヤシオがすごく綺麗で、しかも、このコースでは初めて!というくらいの好天に
恵まれて、なかなか感動的でした。

 で、今回も靴慣らしを兼ねていたんですが、ここで登山靴の印象を少しだけ。
1)直感的に、トレッキングシューズよりも馴染むのに時間がかかると感じた。
当然と言えば当然ですけどね…(^^;)
2)登りでは、ヒモを締めすぎなければ特に問題なし。緩くて短い下りも。
3)重要なのは長い下り。締めすぎも緩めすぎも、膝にひどい負担がかかる。
4)楽に感じるのは、岩や石がゴロゴロする場所! 靴底の厚みのおかげですね。

 とりあえず、今後も楽しみながら慣らしていこうと思います。

けむ:

コメント投稿日:2009年05月25日 20:31

まっちゃん こんばんは

まっちゃんの走破したころはずいぶんと未整備だったんですね。
私が前日光牧場のゲート前から古峰ヶ原高原へ下ったときは、すでに道は舗装されていました。車でも大きな車じゃなければいけるくらいな道でした。

今度、前日光牧場ゲート前~元の舗装林道で古峰ヶ原高原~三枚岩~横根山~井戸湿原~前日光牧場のルートを歩いて周回しようかと思っています。
このコース中ツツジの群生している場所があちこちにあるのですが、もう花は終わっちゃったでしょうね。

まっちゃん:

コメント投稿日:2009年05月25日 22:40

Nonさん

いやはやホント、若気の至りとはこの事です。
今日生きながらえているのも、きっと運が良かったからかもしれません。

花の高原山界隈。羨ましいです。
そろそろ時期かなぁと私も思っていましたが、先週は天気予報がいまいちで見送り。
それどころか今週末は狙い撃ちのように土日だけ傘マークじゃないですか(;-;)

なるほどなるほど。
やはり革靴は慣れが必要なのですね。
私も普通の登山道を歩いている時は、今履いている安物シューズで不満が無いのですが、薮山で道無き斜面を歩いていると少し頼りなさを感じることがあります。
いきなり革はちょっと無理そうなので次回はもうちょっとしっかりした物を選ぼうと思いますが、今後のNonさんのレポで革派になっちゃうかな?

>むさん

私が紅顔の美少年?だった頃ですから今から32年位前の話です(^^;

横根山周辺は気持ち良いですよね。
先日も小型のバスがどんどん上がってきました。恐らくハイカーを乗せているんでしょう。
古峰ヶ原峠の湿原に花はありませんでしたが、三枚岩付近はどうなんでしょう。
今年は花のタイミングが難しい感じがします。