浅雪の古賀志山

アーカイブ:宇都宮近郊の山達

投稿日:2008年01月14日 22:00

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-- 『e-trex Leggend US版』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成 --

 元旦の「男抱山御来光登山」が今年の初山行ではあったが、3連休にくすぶっているのも勿体ないので星野にある三峰山あたりでも・・・と考えていた。あいにく夕方の所用が発生してしまい、あまり遠いところには行けない。結局近場の古賀志山へ行くことにした。
コースは今までに歩いたことの無い所を選び、東綾尾根より登り、559~中尾根の周回コースとした。東綾の最後の岩が心配であったが、中尾根の取り付きの岩に比べれば遙かに簡単そうらしいので、「駄目なら戻る」心づもりでの出発だ。

 いつものように北登山道へ向かう。数日来の寒波で顔などがピリピリと痛い程である。北登山道入り口の木製の橋を渡ってすぐの所の左手に入っていく道があるが、これが今日の登山ルートである東綾コースへの入り口である。中尾根コースが初めに岩場を鎖で登り切ってしまうのに比べて、こちらはオーソドックスに尾根に這い上がるといった感じの趣だ。自分的にはこちらの方が好みである。

 まずはひたすらアルバイト。汗が滲む頃には主尾根に辿り着き、取りあえずの眺望が広がって一休み。土曜日(12日)に降った雪がスギの枝先にうっすらと残ってまるで花が咲いたように美しい。

 東綾尾根は気持ちの良いコースだ。徐々に高度を上げていく穏やかなルートは、岩場の登り下りの連続する中尾根とは対照的である。それでも、いよいよ東綾直下の弾丸のような岩場を直前にすると緊張感が高まってくる。コースの難所である鎖場だ。

丁度我々が鎖の下に到着すると、単独の高齢者の方が鎖を降りている最中だった。思った以上にホールドポイントも多そうでこれなら大丈夫だろう。体重の重いH君がちょっと心配なので先に行って貰い下からアドバイスを出す。無事彼が登り切ってから今度は自分の番。ちょっと考えないと初めの取り付きが難しいが、後は比較的登りやすい感じ。5m位登ると一旦斜度が緩くはなるものの暫く鎖が続く。登り切った所で一旦小休止。再開すると少し離れた所でまた鎖場出現。今度は正面、横と3ルート鎖が下がっている。偵察した結果右側の方が安全そうなのでこちらから登る。ここを登り切れば東綾ピークである。
H君と共に鎖場クリアの達成感(というほど大袈裟でも無いが)に浸りつつ眺望を楽しんだ。

 東綾を後にして富士見峠へと向かう。道が山の北側へ変わったせいか、うっすらと積もる雪もところどころ凍っていて油断が出来ない。下りゆえなおさらである。

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雪の中の道を行く    雪の花が咲いたようだ    下りは滑りやすい

 いつも見慣れた富士見峠だが、ブッシュド・ノエルよろしくフロストシュガーでもまぶしたようなその雰囲気もまた一興である。鞍部で日が差さないから夏でも涼しい位の場所なので雪も溶けないのだろう。

 いつもの急登に息を上げながら559Pに到着。向かい側正面に今登ってきた東綾尾根が良く見える。ピーク直下はあんなに急だったんだねと再認識する。

 少し時間が早かったが昼食にすることにした。先客、後からやってくる人、中年夫婦も多い。この山域を知り尽くしたような人が多く、日溜まりのランチタイムに古賀志山談義が花咲く。

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富士見峠    559より東綾    定番眺望 雪の日光連山

559Pへのアプローチは鞍掛尾根分岐の地点を目指すルートしか無いと思っていたが、Pから東に降りるルートがあるという。先ほどの古賀志山通の人に「中尾根方面へ通じる」と聞いていたので我々も辿って見ることにした。地図を見る限り一旦高度を下げて後はトラバースしながら中尾根に乗り換えるといった感じなのだが・・・

 岩混じりの急な下りをやり過ごすと、その先は深い植林地。ふと斜め上に目をやると右手の尾根に上がっていく緩やかな道がある。ここを登るとなんてことは無い。通常の中尾根分岐~559間の中間点あたりに出てくるという寸法だ。通常ルートを直登せずに遠巻くような感じの道の付き方だが、559直下の部分は結構険しいのでこれなら通常ルートの方が楽なのでは?と思うが、それでも結構登ってくる人が多い。こうやって古賀志山はまた歩き拡げられていくようである。

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高原山 鉄塔が邪魔ですね    中尾根の岩に難儀中のH君    さりげなく残雪

 中尾根の岩場に注意しながら降りていく。今日の膝の調子はというと・・・行動開始から左膝にサポーターを軽く巻いていたせいか調子が良い。が、まてよ。右の方がちょっと違和感があるような。

 結局左を補強した反動で今度は右膝に負担が掛かっているような感じがする。帰宅して時間が経ってから軽い痛みがあったが、次回は両膝サポーターが必要かも知れない。春になって暖かくなり幾らか改善すれば良いのだが、やはりトレーニングをきちんとすべき状態なのかも知れない。

 中尾根の最後に控える手強い岩場は去年の夏に苦戦したので今回はあっさり敬遠。安全一番で迂回コースを下って行く。積雪といってもほんの数センチにも満たない雪ではあるが、北側斜面一帯に積もった雪の中に延々と続く足跡は儚くも頼もしい存在であった。

 最後のジグザグをくだって舗装林道に飛び出し下山終了。振り返って見ると、夏場などは草が生い茂ってとても登山口とは見分けが付かないかもしれないポイントである。(下写真右)

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中尾根の迂回ポイント    足跡は続くよどこまでも    中尾根コースの着地点
概略コースタイム
駐車場発(8:30)-北登山道入口(8:47)-東綾直下岩(9:46)-東綾P(10:13)-富士見峠(10:40)-
559P着(11:11)-昼食-559P発(11:45)-中尾根分岐(12:03)-496P(12:35)-
中尾根岩場迂回分岐点(13:14)-細野ダム(13:34)-駐車場着(13:50)

プー吉:

コメント投稿日:2008年01月27日 22:12

こんばんは!
冬の古賀志山、雪が有ったんですね。
でも山頂からの眺めは素敵だし、空気が済んでいるから本当に綺麗(^^)
苦労して登った時の達成感ですよね(^_-)

まっちゃん:

コメント投稿日:2008年02月01日 22:36

プー吉さん、こんばんは。

一応宇都宮市内なんですが、雪が少しでも残っていると別世界のような感じになりますね。
山は面白いです。