会津のマッターホルン 蒲生岳


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

朝、車のドアを開けてシュラフの中から空を見上げると・・・

だね。
予報じゃ朝からピーカンだったはず。でも、ずーーんと鉛色。
最近お得意のこのパターンに負けず、慌てずレイトスタートすりゃいいんだけど、シュラフに入り込んでいる以外は起きて活動しないと寒いもの。
六時半頃まで粘ってたけど、奥の方で一晩中アイドリングがうるさかったトラック連中も出発していっちゃった。
そろそろトイレ休憩で立ち寄るドライバーも増えてきたので、もぞもぞと起きだします。

お湯を沸かして、のんびり食事をして髭を剃って、今日も一日が始まる。
極めて狭いながらも動くホテルとはまさに良く言ったもの。
こんなライトバンみたいな車だけれど、立って着替えが出来ない以外は一通りなんでもできるから驚きです。

登山口の会津蒲生駅そばにある蒲生岳登山者用駐車場へ。
立派な駐車場です。
地元の人のかける愛情が感じられてきます。

予報と睨めっこしても目の前に聳える蒲生岳山頂のガスが消えるわけでもなく、スマホの数独にしばし熱中。
お陰でトーナメント順位がだいぶ上がったね😁

9時頃からの好天を予報していたウェザーニュース、ほぼ当たりかな。
今回はSCWは外れだったような。
まだスッキリと晴れてはいませんが登山スタートです。

見たまんまの山ですから急登は覚悟していましたが、いやぁぁとにかく凄い急登。
ロープ場鎖場は当たり前のように連続し、無い所も容赦の無い急登。
鼻毛通し手前で険しい直登ルートと緩やかコースに分かれます。
勿論緩やかコース選択ですが、足の置き場が難しい超いやらしいトラバース区間あり。その後も容赦の無い鎖場が続きます。
永遠にこれを登っていくのか?という疑念が生じた頃やっと上の方が緩やかになり、山頂到着。
ログを見ると地図上の828m図根点ピークを踏んでいないのが今考えるとちょっと不思議。
山名板と図根点ピーク(のような)標柱は見たのですが・・・

360度眺望を楽しんだ後は下山にかかります。
北側に周回するルートは序盤、只見川の眺めが良く気分良く歩き始めたものの、続きはつるべ落としのような鎖場の急降下。
鎖の行く先が見えないだけでも怖いのに、長さも半端じゃないです。細心の注意を払って通過しました。

ようやく危険地帯を通り過ぎると一旦はブナ林、そして自然林の広葉樹そして針葉樹と林相が目まぐるしく変わりながら蒲生岳の山体をトラバースしていきます。
よくぞこんな所にルートを拓いたと思えば、多少のアップダウンもさもありなん。
昨今、深山よりこういった里に近い山のほうがクマの遭遇可能性が高いかもしれません。
発砲+クマ避けホーン+地声で乗り切りました。

いやぁ、それにしても恐るべし蒲生岳。久々に骨のある山歩きでした😅
帰る前に軽く一座なんて思ってましたが、がっつり疲れました。
自宅までの149Km、4時間ちょいの運転が結構大変でしたよ。
下着の替えもう一組持ってきてたら、どこか途中の温泉に入ってもう一泊したかったなぁ。


蒲生岳予報 朝の8時9時は快晴とな?


見晴らし予報も「とても良い」じゃないですか


7時50分でございます 山頂からの見晴らしはゼロなのでは?


ウェザーニュースもさっき見た時は晴れマーク8時からだったよね 一時間遅れたようだがここを信用しましょう


ということで、予報通り?9時頃ようやく晴れだしてきたので出発です 暇だったので数独沢山解いちゃったぞ


登山口手前の会津蒲生駅とちょっぴり寝ぼけまなこの蒲生岳


駅舎裏に描かれたこの絵がとても素晴らしい! 複製でもあれば是非自宅に飾りたいレベル


線路を渡り・・・


アグレッシブなベアーが居るんですね😱 英語圏の人にとってクマはアグレッシブでなければ問題ないのか😅


では、森のクマさんに遭わないようにフル装備で行ってきます


つつーーと垂れ下がったロープ この後もロープ鎖の連続 永遠に続くのかと思った🤣


振り返ると線路 只見線は本数少ないから列車見ることはほぼ無い


周りの山もなんとなく雰囲気あるね


こちらも


夫婦松は、旦那か奥さんかわからないが片方白骨化😱添い遂げているね😅


見上げると岩場の連続 とにかく急登で息が切れる切れる


もち、ゆるやかな道をチョイス


いやらしいトラバース 足の置き場が微妙で外すとズサーッの可能性大💦


鼻毛通しで一休み


そのあとも鎖場で散々消耗した挙句山頂へ 緩やかコースは全然楽じゃなかった


いろいろ山は見えていたがはっきりわかったのは昨日登った浅草岳 今日はあちらも天気最高だね


北に向けて周回下山するルート途中で 向かいの鷲が倉山と只見川が美しい


剥き出しの白い岩肌が荒々しさを演出


只見川が創り出す山の風景を楽しむことが出来た


落下傘急降下 下も見えないような鎖場をようやく切り抜けた 今日一番の核心部はマジで大変だった😓


尾根を降り切った場所のブナ交流平 ここから進路が変わり山腹を大きくトラバースするルートとなる


途中、林相が何度も変わりながら意外にも細かなアップダウンが続いた ようやくゴールへ


シャッキリ目覚めた蒲生岳


駐車場へ戻ると、唯一出会った登山者の車も既に無し


想像以上にハードな山だった蒲生岳、さようなら


お土産二点 南郷トマトドレッシングと只見の名焼酎「ねっか」


ねっかはシリーズ最上位のばがねっか 焼酎で精米率60%😀 カインズの一升紙パックの芋と泡盛愛飲者の自分には超高級品だ

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/43821620
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8851810.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 車中泊の旅, 福島県の山 パーマリンク

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