2025秋、東北遠征④ 白神岳


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

今日は世界自然遺産の一つ、白神山地にある白神岳に登ります。
広大なブナの原生林が支配するこの山域。一度は歩いてみたいと思っていました。
でも、登山ルートは世界自然遺産区域のちょっと外側で、白神岳の山頂あたりから区域になるみたい。
それでも、奥深き白神山地を味わうことの出来た山行でした。

天気予報は終日曇りですが、日程的に土曜日曜と次の祝日になんとか実行と考えていました。
白神山地はクマの気配が濃い事でも有名。
登山者の少ない平日は避けたかったのです。
他の山なら出来るだけ人の少ない平日を選ぶ自分ですが、今日だけは違う。

浅慮が効してか、駐車場から歩き始めると沢山の登山者が入山しており、これなら大丈夫と一安心。
クマ鈴以外の出番はありませんでした。

山頂まで6.5Km、標高差約1,000mは足が万全でない自分には結構ハードでした。
焦らずゆっくりと登っていきます。
登山者の平均年齢は割と若いので、登りも下りも次から次へと抜かされていきます。高齢者は焦らずに安全第一。

「最後の水場」の上のほうでで動物二匹が唸り声を上げながら激しく争う様子が😱
間違えなくクマの声ではなく、小型の動物と確信しましたが、やはりちょっとビビりました。
丁度同じ方角に別な登山者の動きがあり、動物達が慌てて斜面を駆け回っている姿がチラっと見えました。
比較的小型の茶色い動物に見えました。
暫くは威嚇の唸り声が聞こえていたので、流石にここは神経を擦り減らしながら通過。
下山時、同じ場所では既に移動したようでした。



ようやく稜線近くになり、振り返ると胸のすくような海が広がります。
そうだよ、これも見たかったのだよね。
海なし県人登山者の憧れ。山と海。

無事山頂に到着も、風が強くて寒くて、写真だけ撮って避難小屋前まで戻って休憩しました。
避難小屋はどうやら満員のよう。登りで抜かされた賑やかな女性グループの顔がチラと見えました。
とてもおじさん一人で入る勇気なし😅

下山は周回ルートもありますが、「上級者向け」と謳っているのでパス。
なにやら急斜面や笹薮があるとのこと。
無事帰るが基本!といつにもなく真面目なのは、やはり白神山地の持つ山深さに気圧されてなのでしょうか。



下山後は近間にあった温泉で汗を流す予定でしたが、なんと廃業😣
結局、日本海側を深浦、鰺ヶ沢とぐるっと回り五所川原南部の鶴田町まで約90Kmの移動。
流石に下山後のこの移動は堪えますが、明日から天気が悪く休養停滞の予定なので頑張ります。
ルート上の「つがる地球村温泉」で無事汗を流しました。
450円で泉質良好、設備も良し!コスパ良いですよ、この温泉は。

今晩の泊地は「道の駅つるた」。
特に特徴も無く適度に街中にある道の駅です。
土曜日なので車中泊の車は沢山停まっていました。

驚いたのが、ワンボックス車のリアドアを開けて荷台にテーブルと料理を拡げ、椅子を外に出して宴会中の津軽爺ちゃん婆ちゃん達。
これで屋外で火を使っていたら即レッドカードものですが、アルコールでテンションが上がって少し声が大きいくらいは許容されるのでしょうか。

全国各地の道の駅で車中泊者が嫌われる要因は、ゴミの放置、騒音、停車位置以外の占拠があげられます。
自分も含めて殆どの車中泊者はみだりに車外に出ず、寒くても暑くてもエンジンをかけない。
営業時間終了後に停めて、朝早い時間に退出。
ゴミの置き去りや車外での火気の使用なんてもってのほか。
車中泊者同士も気遣って間に一台以上の空間を開けるなど気を使っているのですが。
やはり一部の利用者のこういった行為で車中泊の肩身が狭くなるのは残念なところです。

もっとも、道の駅は休憩するところであって、宿泊する場所ではないという大前提があるのも事実。
車の中で就寝すること=休憩とすれば成り立つのですが・・・
このあたりは、昨今の車中泊ブームで両論盛んなる部分。
社会的に迷惑を掛けないように努めながら車中泊を楽しんでいきたいと思っています。


土曜日ということもあり登山者は多い


林道を10分ほど進み登山口へ 山頂まで6.5Km標高差約1000mが始まる


広大な白神山地の東端に位置する白神岳 山頂から更に奥に行かないと白神山地を歩いたことにはならないのだろうか😅


では、まいりましょう


既に奥深さを感じながらコツコツと登っていく 前半は眺望も無いのでひたすら我慢だ


左上あたりに水場あり 丁度この時、上の方で動物同士激しく争う雰囲気があって若干ビビる 熊でないことは間違いないが😱😱


寄り道の蟶山は眺望も無い静かな三等三角点 点名も蟶山


一旦、平坦な尾根へ出たがなおも森は続く


高度が上がると浅黄色が混じる登山道


海が見える場所へ出たが曇り空が恨めしい



左奥は鳥海山だろう


長かったが、ようやく山頂が見えてきた


風が強くてとにかく寒いが念願の白神岳に立つことが出来た満足感に浸った 背後には津軽の名峰、岩木山が形よく聳える


山頂から下山方向 左は立派なトイレ、右は避難小屋


白神山地の奥深き山並み


正面が鳥海山、湾の右手は男鹿半島だ


端正にたたずむ岩木山 前回遠征では天候が合わず断念したが今回こそは


青空が欲しいパッチワーク


では下山しよう


奥は八甲田山


彩られた美しい稜線を眺めながら


そして海も見える贅沢なルート


西にある海の向こうはおそらく・・・間違いなく北朝鮮だね💦


帰路もブナに癒されながら


深い森を降りていく



上級者向けの二股コース分岐まで戻ってきた 足もだいぶ疲労しているが登山口までもう少しだ


五所川原市南西にある鶴田町のスーパーにて さすが本場だけあってりんごジュース専用コーナーの充実ぶり😃


弘前の郷土料理店で食べたにしん切込も普通に総菜として売られている


酒のつまみになりそうな美味そうなものが沢山並ぶも、一人では量が多すぎるので手が出せないのが残念😥

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/43512245
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8796135.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 車中泊の旅, 青森県の山 パーマリンク

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