ぎりぎりセーフの雁戸山


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

既に遠征六日目。
今日は予報は大丈夫そうです😄

蔵王エコーラインを起点にして北の熊野岳方面、南の屏風岳を歩いた次は、北蔵王とも言える笹谷峠を起点とした登山に移行します。
今日は笹谷峠の南側にある雁戸山です。

直近に歩いた方の記録で、一部残雪トラバース区間が歩きにくいという情報を得ていたのでそこが気がかりでした。
最悪の場合は、トラバースをやめて稜線上を藪漕ぎということになります。
積雪期は稜線上がデフォルトルートになります。

峠から無線中継所方面へ進むとすぐに登山口になりました。
脇にある山形工業高校OB小屋など拝見しながら登山開始です。

序盤は灌木が張り出した登山道。
足元も溝状になっていて決して歩きやすくはありませんが、どこまでもブナの森が続く道は気持ちのよいものです。

カケスガ峰分岐から先、境界尾根の1393mPを東側にトラバースするように夏道は付いています。
この区間のポイントは、まず登山道が削れて斜めになっています。
更に豪雪地特有の木の幹が湾曲した状態で連続しているため、雪が無くても大変歩きにくい。
その区間の一部だけ雪が残っていました。

シャーベット状とはいえ、滑り出すと止まらない可能性があります。
チェーンスパイクを履くと安定して進むことが出来ましたが、笹を掴んだりしながらしっかりとキックステップで進まないと危ない感じ。
はっきり言ってツボ足ではちょっと危ないなぁと感じました。

このトラバース区間を超えると山頂からの細尾根に出ます。
あとは雪も全く無く、豪快な景色とシャクナゲを楽しみながらピークをいくつか超えて山頂に到達しました。

山頂からの眺望は申し分のないものでしたが、コバエがもの凄く沢山飛んでいて顔の周りを覆いつくしてきます。
とてもゆっくりとしていられるような状況ではありませんでした😥
ザックを置くと、染み込んだ汗に引き寄せられたコバエが山のようになっていて鳥肌ものでした。
春以降の東北の山は虫対策が必要というのを知ってはいたのですが、今回虫よけスプレーを持ってきていなかったのが痛かった😣

下山を始める頃、ガスが南東方面から上がってきてあっという間に周囲を覆い始めます。
30分も遅ければ、眺望を得ることが出来なかったと思うとラッキーと言わざるを得ませんでした。

ここで不思議なことが。
あれほどうるさかったコバエは潮が引いたように消え去りました。
これは想像でしかないのですが、水蒸気が大量に含まれた空気、すなわち霧ですね。
それにさらされると羽根に水滴が着いて飛行が出来なくなるのではないかと。
その間はじっと葉の裏などで停滞してやり過ごし、また空気が乾いてきたら行動開始みたいな感じ。
カケスガ峰ではガスに包まれて眺望はありませんでしたが、コバエも居なかったのでのんびり食事をすることができました。

山中で逢った登山者は、復路のカケスガ峰分岐でこれから登る人一名。
ほぼ下山しきったあたりで登っていく若者一名と山菜取りの高齢者三名だけの静かな山でした。

下山後の温泉は、移動動線上にあった「スーパー銭湯テルメ」へ。
ジェットバや電気風呂など、自分にはさほどありがたみが無い施設ですが、スーパー銭湯としては標準装備なのかな。
料金は700円なので物価高の昨今標準的かもしれませんが、施設も古くいまひとつに感じました。
カラン周りは昔の銭湯とまったく一緒。昭和の匂いが漂っていました。
周囲にはもっとコスパの良い温泉があるので、ここは一度入ればもういいかな。

さぁ、明日の天気予報は今回遠征中で一番の予定。
でも、晴れ過ぎちゃうと途中で暑さバテも心配。
つくづく我儘な体質で、快適登山のレンジが狭くて困ります>自分


笹谷峠駐車場着 既にこの眺望


登山道はここからスタート


立派な山小屋があったので中を覗いてみると・・・


快適そうだね


落ちた道標とスミレ


堂々と羽を拡げる月山


さぁ、登るよ


道は良いのだが枝の張り出しが結構うるさい


道は右にしかないのでこの道標不要だと思うのだが、
まっすぐ藪を突っ切る人がいるのかな😅


どこまでも続くブナの森が心地よい


ヌタ場かな



ん、これはムラサキヤシオ?


葉っぱはこれ


岩ゴロゾーンになると・・・


水たまりにカエル?の卵が至る所に


雪の重みで道標も倒れてしまうようだ


問題のトラバース区間開始 道が斜めで歩きにくい


ここはちょっと厄介 チェーンスパイクを履きカメラはザックにしまった(レンズフィルターに水滴が😖)


残雪ゾーンが終わっても雪で曲がった樹がハードルよろしく通せんぼで歩きにくい


ここは高巻きして安全に


左側の尖がりが明日登る予定の仙台神室岳
その右手奥にテーブルマウンテンのような大東岳、
気になる山でいつかは登ってみたい


雪付きのトラバース区間を無事クリア


ん、山頂かなと思ったらこれはニセピーク


途中でシャクナゲ登場



岩稜急登、ロープがあって助かる


振り向くと月山ドーン


ようやく山頂をロックオン、でもその手前でもう一つ越えるんだね😁


山形市街地と朝日連峰が脈々と連なる


これぞ雪渓だね


シャクナゲのつぼみと熊野岳


遠そうに見えるけどそれほどでは無い あとひと頑張り


シラネアオイが沢山咲いていた


山頂到着 大量の虫に顔中たかられてゆっくりしていられない😣
とりあえず写真だけでも


熊野岳


蔵王ダム


山形市街地と朝日連峰


左端が月山 その少し右の山はどこだろう


山形自動車道と山形市街地方面


歩いてきた稜線 左上が県境稜線上の1393m
登山道はここを右側に巻いているが、そこが先ほどの雪付きトラバース区間


東からガスが上がってきた あと30分遅かったら眺望は無かったかも😣ラッキーだった


下山時、山頂を振り返る


下山ルートは正面の構築物(小屋)が見えるカケスガ峰経由


谷深き山容


立派な道標あり


ほどなくカケスガ峰到着


・・・ということだそうです


この小屋が途中からよく見えたのだな


中は・・・定員一名かなぁ 新しいテーブルと椅子があったが椅子の数からすると定員三名かも?


下山ルートもブナの森


時々大きなダケカンバが目をひく


995.1m四等三角点 点名:八丁平
基準点成果閲覧サービスによると、現況状態は亡失とある
確かに三角点標柱が見当たらず、白い標柱も倒れていたので手で刺しておいた


倒木ではなく雪の重みで倒れた木がそのまま生きながらえて登山道を塞ぐ
通過するのに結構邪魔💦


有耶無耶の関跡付近にあった石塔の仙人大権現
いにしえの関所痕跡はウヤムヤになっていた😁


夜出逢ったら結構怖いかも😱


道路へ出た


The鉄塔’s


駐車場まであと少し 前方は、明日登るハマグリ山方面


AIで意味調べました なるほどね🤔


今日は動線的に近い「スーパー銭湯テルメ」へ
冷たい肉中華ってやっぱり山形のソウルフードなんだね


いろいろ企画があるようで😝


これはちょっといけませんねぇ🤨
こういう時に限って財布に10円玉が一枚しか無いという😣

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/40294408
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8214641.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 車中泊の旅, 山形県の山 パーマリンク

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