笠丸山でひとつばな


-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-

昨晩は上野村にある「川の駅 上野」泊。
釣り人用の道の駅=川の駅ということになるらしい。夕方になると釣り人の皆さんは引き上げ、ここもまた静かな夜が訪れる。

西上州の一座目は笠丸山である。
今回、西上州を訪れたのは”ひとつばな”に会いに来たのが最大の目的だ。
“ひとつばな”とは南牧村近辺でアカヤシオのことをそう呼ぶらしい。1本の枝に一つ花を付けるところからきているという。
他の地域で見るものと何ら違いはないが、西上州で見るアカヤシオ=ひとつばな、と自分の中でインプットされてしまっている。
いわば慕情のようで、いつの日かひとつばなを見てみたいと思っていたのだ。

笠丸山への半時計周回ルート、往路の谷詰区間は気の抜けない渋いルートだ。所々落ち葉で踏み跡を失いそうになる。それでも地蔵峠に上がってしまうと後は明瞭。岩稜の尾根歩きになれば、めでたく目的のひとつばなと対面することが出来た。

周回ルートから少し飛び出したマツオという名のピークも案外眺望が良く、笠丸山を歩く人たちが一様にそこをコースに組み込むのが頷ける。


まずは林道歩きからスタート


このルートで反時計回りに歩く アカヤシオ最盛期や秋の紅葉も美しいようだ


林道に最近車が入った様子は見られない


いよいよ谷詰めの登山道となる 落ち葉に隠され、踏み跡が一部不明瞭なところもあった


年代物の道標が味を出している


地蔵峠は大木の根本に一体のお地蔵様


笠丸山とは反対方面へ向けてマツオを目指す


木製の階段あり 腐っていると怖いので慎重に


石祠一基と小さな山名板一枚のマツオへ到着
三角点はおろか図根点でさえもないただのピークだ


名前の由来が知りたいネ


浅間山が見える マツオ君(名前になっちゃってる)やるじゃん 眺望は良いね


どっしりとした構えの甲武信ヶ岳 この山もいつかは登ってみたい


白い八ヶ岳が遠くひときわ目をひく


山懐に抱かれる集落


お目当てのひとつばな(アカヤシオ)が咲いてた😄 つぼみも沢山あるからこれからだ


帰りの木の階段を慎重に降りる さながらマツオ君のお宅の玄関かな


手前の大岩はさながらマツオ家の外構😁 お邪魔いたしました🙇‍


地蔵峠までの間にある穏やかな尾根


どうやらあれが笠丸山のようだな


マツオ君と比べると格段にアカヤシオの数が増えてくる
でも満開まではもう少しのようだ


西上州のひとつばな!


最後のロープ場 ここを登り切れば山頂の筈だが・・・


蕾を愛でていたら分岐を見落として行き過ぎた🤨


笠丸山東峰に着いてしまった 信仰上はこちらが山頂のようだ


来た道を戻り無事三角点峰へ到着 眺望はぐるりと素晴らしい


正面真ん中がマツオ君だ



こういう形の山が多い西上州


奥が両神山 手前に重なって見える名も無き稜線もかなりギザギザ




下山ルートは序盤厳しい下りだが、そこを我慢すればやがて穏やかに稜線を下っていくようになる。登りルートとの違いはこちら側がミツバツツジの回廊である点だろう。西上州のミツバツツジは気のせいか栃木周辺で見るものより鮮やかな色に感じる。


下山ルートはひたすら尾根通し 咲きたてミツバツツジの濃いピンク色が鮮やか
以降ミツバツツジコレクション🌸


引いても


アップでも


色鮮やか


道路が見えてきた


下山終了


登山口近辺の住居附(すまいづく)集落は家が数軒だけ
本当に周りに何も無い極限の過疎集落


残りのアスファルト道歩きもミツバツツジが沢山咲いていて奇麗


これなら車道歩きも苦にならない


朝は自分が一台目だったが、結構増えていた 皆さんひとつばな狙いかな🌸


予定していた「道の駅うえの」の食堂が休みだったので向かいの蕎麦屋さんで昼飯
これで1,500円 炊き込みご飯が凄いボリュームでお腹いっぱいになった
今回の旅、武甲温泉に続いて蕎麦二回目😅

今日のお風呂は「浜平温泉しおじの湯」。
山奥にありながら値段も良心的。なによりお湯が素晴らしかった。お勧めの日帰り温泉だ。

さて、今晩も再び「川の駅上野」泊となるが、このエリアで最大の悩みはお店が無いところだ。唯一のスーパー的なJAマート(JA上野村)の品揃えは、総菜などを期待すると絶望的だった。計画段階からこれは解っていたから、覚悟を決めて今晩の食事はカップラーメンと菓子パンだけになる。昼間沢山食べたから腹持ち的にはなんとかなるが、生野菜が摂れないのが辛かった。

コースタイム等データ詳細
 YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/39169542
 山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8020470.html

撮影使用機材
・NIKON Z50
・NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
・iPhone 13 Pro Max

カテゴリー: 車中泊の旅, 群馬県の山 パーマリンク

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