-『スーパー地形』+『カシミール3D』+『国土地理院地図閲覧サービスデータ』にて作成-
-当ルートには一般登山道でない箇所が含まれています。参考にされる場合はご注意ください。-
雨乞山の過去の記事
2009年01月25日 薮をかき分け雨乞山
宇都宮市北西部。古賀志山や鞍掛山といった著名な山に隠れてひっそりと佇む山がある。
雨乞山。名前の由来は雨乞いか。真偽のほどは定かでないが、里山然としての姿に心和む。
そんな雨乞山だが、実は16年前に登った事があった。当時も今も登山道の無い藪山だ。昨今、古賀志山界隈はとみに整備されて往年の面影が失われつつある。しかし雨乞山は昔も今も変わらない静かさをもって迎えてくれた。
森林公園駐車場から北尾根コースで長倉山に到達。ここから鞍掛山方面へと下降するのだが、登山道化しているルートを少し外して東の尾根に踏み入ってみる。すると、僅かに藪が認められたものの、進めばどんどんスッキリした尾根になった。歩いてみなければわからないものだ。
鞍掛山への下山ルートからすぐ東の尾根に入る(この写真じゃ何が何やらだね)
しばしの車道歩きの後、ここを入ると奥の林道へとつながる
正面に見えるのが雨乞山
なんと!くくり罠にタヌキがかかっていた 可哀そうだが仕方がない
前回は林道を奥のほうまで詰めたが、折角左手に尾根が見えているのでここから取り付く
西峰(勝手に命名)にまず到着 ピンクテープは山仕事の人が付けたのだろう
途中も境界杭とそこがわかるように木に付けられていた
SHCカワスミさんの板は判読も難しいほど朽ちて地面に落ちていた
かけ直しておいたが風雪には抗えないだろう
一旦激下りの後、左右に作業道の痕跡を見るがここは直進してプチ藪に入るも踏み跡はしっかりしている
少し下がったところ、日溜りの場所で風を避けて昼食とした
のんびりとした時間が流れる愉しいひと時
下り始めると真正面に雲雀鳥屋とゴルフ場
この高度この角度で見られるのはここだけだろう
写真じゃ伝わらないがなかなかの急斜面
落ち葉でグリップ貧弱、チェーンスパイクを履いて正解だった
予定ルートをロストしてしまったが作業道に拾われて方角修正
民家の屋根が見えてきた
鞍掛神社の鳥居を通過した時、偶然居合わせた地元の人に鳥居の謎について話を伺った。
鳥居は通常、参道の上に作られているのにここの鳥居は路側に残置された形になっている。
聞けば、本来は鳥居の下に道があったのだが、地域開発で馬車などを通すために現在の道に付け替えられ、鳥居だけが残ったということだ。今まで違和感のあったこの鳥居の秘密が明かされてスッキリした。
写真はワープ 長倉山を登り返して下山は未踏の林道長倉支線へと進む
以前はここまで車やバイクでこれたが、不法投棄が多く今は封鎖されていて入れない
古賀志山の整備開発に対して何かを言うのは昨今憚れる雰囲気があるが、あまり需要が無いような箇所にまで道標を設けるのには疑問を感じる。
道標があればそこがパブリックな登山道と思ってしまうのは一般的な登山者の感覚である。当然通行する人も増えれば道もしっかりとしたものになっていく。林道内倉線と長倉山を接続するこのルートは正直不要だと思うのだ。それは北尾根があるからという明快な理由だ。せっかく古賀志山を守るべく整備をしているならば、北尾根に登山者を誘導するような方向性があっても良いのではないかと思った次第だ。
コースタイム等データ詳細
YAMAP掲載 https://yamap.com/activities/37547300
山レコ掲載 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7751444.html
撮影使用機材
・iPhone 13 Pro Max